マーケティング職の年収はいくら?職種別・年齢別の相場と上げる方法

マーケティング職の年収はどれくらい?未経験からの目安

「マーケティング職に転職したいけど、実際の年収がわからない」「未経験でも目指せるのか、年収はどれくらいから始まるのか」——そう悩んでいる人は多い。


結論を先に伝える。マーケティング職の平均年収は500万〜650万円が実態で、職種・業界・企業規模によって300万円台から1,000万円超まで大きく開く。未経験スタートなら350万〜450万円が現実的な出発点だが、3〜5年で600万円台に到達するルートは十分に存在する。


この記事では、職種別・年齢別・業界別の年収データを具体的な数字で整理したうえで、未経験からマーケティング職を目指す方法、年収を上げるための実践的なキャリア戦略まで一気に解説する。転職を検討しているなら、最後まで読んでほしい。


マーケティング職の平均年収【2025年最新データ】


マーケティング職の平均年収は、調査機関によって数字が異なる。これは調査対象(Webマーケ特化か、伝統的マーケ含むかなど)や回答者の経験年数の差によるものだ。主要データを整理すると以下のとおりになる。


調査元平均年収備考
求人ボックス503万円広義のマーケティング職全体
リクルートエージェント605万円転職求人ベースの想定年収
厚生労働省(Webマーケ)645万円Webマーケター職種に限定
OpenWork728万円大企業・ハイクラス層が多い回答者層

正社員の実態値として最も参考になるのは500万〜650万円の範囲だ。転職市場で提示される求人年収(リクルートエージェント調べ)では最多分布が501〜600万円となっており、この水準が中核と考えてよい。


ただし、これはあくまで平均値だ。同じ「マーケティング職」でも、担当する職種・業界・企業規模・経験年数で年収は大きく変わる。次のセクションで職種ごとの実態を確認しよう。


未経験・第二新卒の場合の年収スタートライン


未経験でマーケティング職に就いた場合、最初の年収は300万〜450万円が現実的なレンジだ。職種別で見ると以下のとおりになる。


  • SEOマーケター(未経験):350万〜450万円
  • SNSマーケター(未経験):300万〜400万円
  • リスティング広告運用(未経験):300万〜400万円
  • Webディレクター補佐(未経験):300万〜380万円

スタート時点で年収が低く見えても、マーケティング職は実績が数値で可視化しやすい職種だ。「CVRを2倍にした」「広告費を20%削減しながら成約数を維持した」といった実績は転職市場での評価に直結する。2〜3年で実績を積めば、年収600万円超へのステップアップは十分に狙える。


【職種別】マーケティング職の年収比較


マーケティング職はひと口に言っても職種の幅が広い。広告運用、SEO、SNS、商品企画、コンサルタントなど——それぞれで年収帯が異なる。主要職種の年収を一覧で確認しよう。


職種平均年収(目安)特徴
Webコンサルタント600万〜800万円高専門性・裁量大・クライアント対応あり
プロダクト/ブランドマネージャー700万〜800万円P&L責任を持つポジション・管理職相当
データアナリスト(マーケ)600万〜700万円分析スキル必須・需要急増中
デジタルマーケティング全般550万〜650万円複数チャネルを横断して担当
SEOマーケター438万〜625万円コンテンツ・技術SEOの両面が求められる
Web広告運用(リスティング等)400万〜500万円入口は広いが即戦力スキルが必要
SNSマーケター400万〜500万円プラットフォーム変化に対応し続ける必要あり

Webコンサルタント・マーケティングコンサルタント


マーケティング職の中で最も年収が高いポジションのひとつがWebコンサルタント・マーケティングコンサルタントだ。クライアントの売上拡大に直接貢献する役割であり、600万〜800万円が相場で、大手コンサルファームや外資系では1,000万円超も珍しくない。


ただし求められるスキルハードルも高い。広告・SEO・LP・CRMなど複数チャネルを横断的に設計する能力と、クライアントへの提案力・交渉力が必要だ。事業会社でのマーケ経験を3〜5年積んだ後に転職するルートが現実的だ。


プロダクトマネージャー・ブランドマネージャー


商品やブランドのP&L(収益責任)を持つポジションは、マーケティング職の中でも特に年収が高い。平均775万円という調査データもあり、30代でこのポジションに就けると年収700万円超が見えてくる。


消費財・食品・ITプロダクトなど業種を問わず需要があり、マーケティング戦略の立案から販売チャネル管理まで幅広い業務を担う。未経験からの到達難易度は高いが、事業会社のマーケ部門でキャリアを積めば10年以内に目指せるポジションだ。


SEOマーケター・Web広告運用


未経験からマーケティング職を目指す場合、SEOマーケターやWeb広告運用がエントリーポイントとして現実的だ。年収レンジは400万〜600万円台と幅があり、実績を積むほど上振れしやすい。


SEOは「検索順位を上げた」「オーガニック流入を月間◯◯PV増加させた」という数値実績を作りやすく、転職市場でアピールしやすい。広告運用は「ROAS(広告費回収率)◯◯%達成」「CPA(顧客獲得単価)◯◯円削減」など、成果が明確なため昇給・転職での交渉にも使いやすい。


【業界別】マーケティング職の年収——どの業界が高い?


同じマーケティング職でも、どの業界に勤めるかで年収は大きく変わる。年収が高い業界・低い業界の特徴を理解しておくと、転職先を選ぶ際の判断基準になる。


業界平均年収(目安)特徴
金融・保険750万円前後高収益ビジネスモデル・インハウスマーケ強化傾向
IT・通信688万円前後デジタルマーケに強い・スタートアップも多い
機械・電気675万円前後B2B特化・グローバル展開企業多い
外資系消費財650万〜800万円P&G・ユニリーバ等、マーケ先進企業
EC・小売500万〜600万円データドリブン文化が強い・実績が出やすい
広告代理店450万〜600万円スキル習得の場としては最適・年収は業務量との比較で低め
Web制作・SEO会社380万〜500万円未経験入社しやすい・経験積んでから転職するルート

年収を最大化したいなら金融・IT・外資系消費財を狙うのが王道だ。ただし採用要件も高く、即戦力性が問われる。まずWeb制作会社・SEO専門会社・広告代理店でスキルを磨き、3〜5年後に高単価業界へ転職するルートが現実的なキャリア戦略となる。


外資系 vs 日系:年収の差はどれくらい?


マーケティング職で年収差が顕著なのが外資系と日系大手の比較だ。外資系は職種・成果に応じた給与設定が基本であり、日系と比べて200万〜400万円の差がつくケースも多い。


  • 外資系大手(P&G・ユニリーバ・グーグル等):700万〜1,200万円
  • 日系大手メーカー・IT企業:500万〜800万円
  • 日系中小・ベンチャー:350万〜600万円

外資系はビジネス英語力が必須な案件が多い。日系でもグローバル展開している企業なら英語を武器に差別化できるため、語学力のある人は外資・グローバル系を積極的に狙うべきだ。


【年齢・経験年数別】マーケティング職の年収推移


マーケティング職のキャリアを積むにつれて年収はどう変化するか。年齢・経験年数別のモデルケースを確認しよう。


年代経験年数目安年収レンジ想定ポジション
20代前半(未経験)0〜1年300万〜380万円マーケアシスタント・運用担当
20代後半2〜5年400万〜550万円マーケ担当・チームメンバー
30代前半6〜10年550万〜700万円チームリーダー・スペシャリスト
30代後半10〜15年650万〜850万円マネージャー・ブランドマネージャー
40代15年以上750万〜1,000万円部長・マーケティング本部長
50代以降20年以上900万〜1,500万円CMO・執行役員

特に注目すべきは30代前半から後半への移行期だ。この時期に管理職に昇格するか、専門スキルを磨いてスペシャリストとして認められるかで、年収の伸びが100万円以上変わる。30代前半までにマネジメント経験か、特定分野の高度な専門性を獲得することが年収最大化のカギだ。


マーケティング職で年収1,000万円を超える人の共通点


年収1,000万円超のマーケターには、以下の2つのいずれかが当てはまる。


  • 管理職ルート:マーケティングマネージャー以上のポジションで複数名のチームを率い、予算と成果に責任を持つ
  • スペシャリストルート:データサイエンス・グロースハック・マーケティング戦略設計など、代替不可能な高度専門性を持つ

どちらのルートでも、成果を数値で語れる実績が必須だ。「売上をX%改善した」「新規顧客獲得コストをY万円削減した」という定量実績が、転職市場での評価に直結する。


未経験からマーケティング職に転職する方法


マーケティング職は「即戦力採用」が基本の職種だ。有効求人倍率は0.58倍という調査データもあり、未経験者には狭き門であることは正直に伝えなければならない。


ただし「未経験でも採用される方法」が存在する。以下の4つのアプローチを実践すれば、未経験からのマーケティング転職は現実的に狙える。


ステップ1:自力で「実績」を作ってからアピールする


未経験のまま応募しても、ほぼ書類落ちになる。採用担当者が見ているのは「この人はマーケティングで成果を出せるか」だ。だからこそ、転職活動前に自分で実績を作ることが最も有効だ。


  • 個人ブログ・サイトをSEOで上位表示させる(「Googleで◯位を達成」という実績になる)
  • X(旧Twitter)やInstagramで1,000フォロワー以上を獲得する(SNSマーケの実績になる)
  • 副業でWeb広告の運用代行を行う(低予算でも運用実績として有効)
  • Google広告・Meta広告の無料アカウントで学習し、資格を取得する

ブログ1本でもSEOで検索上位を取ったという事実は、未経験者として他の応募者との差別化要素になる。採用担当者に「この人はやる気だけでなく、実際に動ける人だ」と判断してもらえるかどうかが採否を分ける。


ステップ2:未経験歓迎の求人から入り、実務経験を積む


いきなり大手・高年収の求人を狙うのではなく、未経験歓迎を明示している中小・ベンチャーのマーケ求人から入ることが現実的だ。Web制作会社・SEO専門会社・デジタルマーケ支援会社などは人材育成に積極的な企業が多い。


最初の年収が低くても問題ない。ここで2〜3年間の実務経験を積み、「担当した施策で◯◯%の成果が出た」という実績を作ることが目的だ。その実績を持って、年収600万円台の企業へ転職するキャリアプランが現実的な「未経験ルート」だ。


ステップ3:資格・スキルで専門性を証明する


実務経験がない段階では、資格や外部認定によってスキルを証明することが有効だ。採用担当者に「この人は独学でも一定の知識を持っている」と判断してもらえる材料になる。


  • Google広告認定資格:Google公式。無料で取得可能。リスティング広告の基礎を証明できる
  • Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ):GA4の操作・分析力を証明
  • マーケティング検定(日本マーケティング協会):マーケティング全般の理論体系を証明
  • ネットマーケティング検定:デジタルマーケ基礎知識の証明として有効
  • Meta Blueprint認定資格:Meta広告(Facebook・Instagram)の運用スキルを証明

複数の資格を組み合わせ、「広告運用・SEO・アクセス解析を一通り学んだ」という姿勢を見せることで、未経験者の書類通過率は上がる。


ステップ4:インターン・副業で実務を体験する


社会人でも副業解禁企業が増えており、週1〜2日のインターンや副業でマーケ業務の実務経験を積むことが可能だ。広告運用アシスタント・コンテンツライター・SNS運用補助など、未経験でも入れる業務が存在する。


インターンや副業で関わった業務を職務経歴書に記載すれば、「実務未経験」から「実務経験あり(副業)」に変わる。転職市場での評価が大きく変わるため、転職活動と並行してインターン・副業を探すことを強く勧める。


マーケティング職の年収を上げる5つの方法


現在マーケティング職に就いている人が年収を上げるには、明確な戦略が必要だ。感覚ではなく、市場価値を上げる具体的な行動を取ることが年収アップの近道だ。


1. 転職で年収を引き上げる


マーケティング職の年収を最も効果的に上げる方法は、転職だ。同一企業内での昇給は年1〜5%が上限になりがちだが、転職では20〜30%の年収アップを一気に実現できるケースも珍しくない。


特に「自分のスキルが過小評価されていると感じる企業に在籍している」「実績を作ったが社内評価の仕組みがない」という場合は、転職が年収アップへの最短ルートだ。転職活動では、職務経歴書に定量実績(数値)を必ず記載することが年収交渉の前提になる。


2. 高単価業界・高年収企業へシフトする


同じスキルを持っていても、どの業界・どの企業に在籍するかで年収は変わる。金融・IT・外資系消費財など高単価業界に転職するだけで、年収が100万〜200万円上がることがある。


まずは現在持っているスキルを棚卸しして、そのスキルが高く評価される業界をリサーチすることが第一歩だ。Webマーケの経験があれば金融系のインハウスマーケ、EC企業のデータドリブンマーケ部門など、需要が高い分野への転職を検討すべきだ。


3. 管理職・マネージャーへのキャリアアップ


担当者からマネージャーに昇格すると、年収は一般的に100万〜200万円上昇する。30代前半のうちにチームリーダーを経験し、30代後半にはマーケティングマネージャーポジションを狙うことが年収最大化の定石だ。


管理職を目指すためには、メンバーとしての成果に加えて「部下の育成」「予算管理」「施策の全体設計」といった経験を積極的に取りにいく姿勢が必要だ。自分から「マネジメントに挑戦したい」と上長に伝えることも重要なアクションだ。


4. 希少スキルを習得して市場価値を高める


特定のスキルを持つマーケターは需要が高く、希少性が高い分だけ年収交渉力も上がる。現在、特に需要が高いスキルは以下だ。


  • マーケティングデータ分析・BIツール活用:GA4・Tableau・LookerStudioなど、データを可視化して意思決定できる人材
  • MA(マーケティングオートメーション)の設計・運用:HubSpot・Salesforce Marketing Cloudなど
  • グロースハック・PLG(Product-Led Growth)設計:SaaS・EC系で需要急増
  • AIツールを活用したマーケ実務:生成AIを使ったコンテンツ制作・広告クリエイティブ量産・自動化設計

これらのスキルは市場での需要が高く、保有しているだけで転職時の年収提示額が上がる。現在の業務に関連するスキルから優先的に習得することを勧める。


5. 英語力・グローバル対応力を武器にする


英語を武器にできるマーケターは、外資系・日系グローバル企業でのポジション獲得が有利になる。ビジネス英語(TOEIC 800点以上・実務会話レベル)があるだけで、応募できる求人の幅が大きく広がり、年収200万〜400万円の上乗せが期待できる。


特に外資系消費財メーカーやグローバルIT企業のマーケポジションは、同等スキルでも英語力の有無で採用可否が分かれる。語学力があるなら転職軸に外資を加えるべきだ。


マーケティング職の仕事内容と主な職種一覧


「マーケティング職」という言葉は幅広い職種を含む。転職を検討するにあたって、自分が目指す具体的な職種を明確にしておくことが重要だ。主な職種と仕事内容を整理する。


Webマーケター(デジタルマーケター)


Web上の集客・販売促進を担う職種で、現在最も求人数が多いマーケティング職だ。SEO・Web広告・SNS・メールマーケ・コンテンツマーケなど複数チャネルを横断して担当するか、特定チャネルに特化するか、企業規模によって役割が変わる。


未経験からのエントリーポイントとして最も現実的な職種であり、学習リソースが豊富なため独学でも基礎知識を習得しやすい。スタートアップやEC企業では特に即戦力を求める傾向があるため、資格・実績を持った上で応募することが有効だ。


広告運用担当(リスティング・SNS広告)


Google広告・Meta広告・Yahoo広告・TikTok広告などの運用を担当する職種だ。予算管理・クリエイティブ制作・効果検証・改善提案を繰り返し行う。


成果が数値(CPA・ROAS・CTRなど)で明確に出るため、実績をアピールしやすい職種だ。代理店で経験を積んだ後、事業会社のインハウス運用担当に転職するルートが年収アップの王道だ。


SEO担当・コンテンツマーケター


検索エンジン最適化(SEO:Search Engine Optimization)を専門とする職種で、コンテンツ戦略の立案・記事制作・技術SEO改善などを担当する。


オウンドメディア運営に力を入れるIT・EC・人材業界での需要が高い。ライティングスキルがあれば未経験から入りやすく、検索順位・オーガニックトラフィックという明確な数値KPIで実績を作りやすいため、転職市場でのアピールに向いている職種だ。


商品企画・マーケティングプランナー


新商品・サービスの企画立案から市場調査・競合分析・プライシング・プロモーション戦略まで担当する職種だ。いわゆる「4P(Product/Price/Place/Promotion)」を統括する役割で、マーケティングの中核を担う。


経験を積むとプロダクトマネージャー・ブランドマネージャーへのキャリアパスがあり、年収700万〜800万円以上のポジションへの到達が現実的になる。消費財メーカー・食品・ITプロダクト系企業での需要が高い。


マーケティング職に必要なスキルと採用で評価されるポイント


転職市場でマーケティング職の採用担当者が見ているのは「スキル」だけではない。実績・思考プロセス・再現性——これら3点が揃った人材が採用される。以下では、現場で実際に評価されるスキルセットを整理する。


採用担当者が最重視する「定量実績」の作り方


マーケティング職の採用面接では、必ずと言っていいほど「数字で語れる実績」を問われる。以下のような表現が評価される。


  • 「Google広告のCPA(顧客獲得単価)を3ヶ月で◯円から◯円に改善した」
  • 「SEO施策によりオーガニック流入を月間◯万PVから◯万PVに増加させた」
  • 「SNS運用でInstagramフォロワーを6ヶ月で◯◯人増加させ、コンバージョン率◯%を達成した」
  • 「LP改善によりCVR(コンバージョン率)を◯%から◯%に改善し、月間◯件の問い合わせ増加に貢献した」

実績は「Before→After」の形式で数値を示すことが最も説得力が高い。前職での業務を振り返り、KPIがどう改善したかを整理してから転職活動に臨むことが重要だ。数値が取れない場合は「施策の規模感(予算・対象ユーザー数等)」を代替として使う。


Webマーケターに求められる必須スキル一覧


マーケティング職の中でも最も求人数が多いWebマーケターに求められるスキルを、「必須」と「あると強い」で分類して整理する。


スキル必須/プラス学習リソース
Googleアナリティクス4(GA4)の基本操作必須Google公式スキルショップ(無料)
Google広告・Meta広告の基本知識必須Google広告認定資格・Meta Blueprint(無料)
Excelまたはスプレッドシートでの数値管理必須独学・YouTube
SEOの基礎知識(内部対策・コンテンツSEO)必須Googleサーチコンソールヘルプ・書籍
データビジュアライズ(Looker Studio等)あると強いGoogle公式ドキュメント
MA(HubSpot・Salesforce等)の操作あると強い各ツールの公式トレーニング
SQLの基礎(データ抽出・集計)あると強いprogateなどオンライン学習
英語(ビジネス読み書きレベル)あると強い外資系・グローバル企業への応募で有効

未経験の場合は上段の「必須スキル」4項目を優先的に習得し、転職後に残りを業務の中で身につけるのが現実的なルートだ。特にGA4の操作とGoogle広告の基礎は無料で習得できるため、転職活動前に取得しておくことを強く勧める。


未経験でも評価される「ソフトスキル」


技術スキルに加えて、マーケティング職の採用現場で重視されるソフトスキルが存在する。これらは前職の営業・企画・サービス業などの経験から証明できる場合が多く、未経験でもアピールできるポイントだ。


  • 論理的思考力(ロジカルシンキング):「なぜその施策を選んだか」「どんな仮説を持って実行したか」を整理して説明できる力
  • 顧客視点・共感力:ターゲットユーザーの悩みや検索意図を想像する力。営業経験者は顧客課題のヒアリング経験として語れる
  • PDCAを回す習慣:施策を実行→数値確認→改善の繰り返しを自然にできる人材は即戦力として評価される
  • 自己学習力・情報収集力:マーケティングは変化が速い領域であり、自ら最新情報をキャッチアップし続ける姿勢が必要

これらのスキルは転職面接で「前職でPDCAを意識した業務改善をした経験」「顧客の課題を分析して提案した経験」として語ることができる。技術スキルと合わせて、ソフトスキルの実績もエピソードとして準備しておこう。


マーケティング職の転職成功事例——実際にどうやって内定を取ったか


未経験・異業種からマーケティング職への転職に成功した事例を紹介する。どんな準備をして、どうアピールしたかを具体的に見ていこう。


事例1:営業職→インハウスWebマーケターへ転職(年収420万→520万円)


前職はBtoB営業で年収420万円だったAさん(28歳)が、Webマーケターとして事業会社に転職し年収520万円を実現した事例だ。転職準備として取り組んだのは以下のとおりだ。


  • 退職前の3ヶ月間、毎週末にGoogleアナリティクス・Google広告の学習を実施
  • 個人ブログを開設し、3ヶ月でGoogle検索順位で上位表示させた記事を3本作成
  • Google広告認定資格・GAIQを取得
  • 前職での「顧客ヒアリング→課題分析→提案→成約」のプロセスをマーケティングのPDCAと結びつけて職務経歴書に記載

面接では「営業での顧客インサイト収集力」と「独学でSEO実績を作った行動力」を掛け合わせてアピールした。中小IT企業への転職で内定を獲得し、入社後はSEOとコンテンツマーケを担当している。


事例2:広告代理店2年→事業会社マーケへ転職(年収400万→620万円)


広告代理店でリスティング広告運用を2年担当したBさん(26歳)が、事業会社のインハウスマーケターへ転職し年収620万円を実現した事例だ。


代理店時代の実績として「月間予算500万円規模のGoogle広告・Meta広告を管理し、クライアント全体のCPAを平均18%改善した」という数値実績を職務経歴書に記載した。転職先は大手ECサイトを運営する企業で、広告運用の内製化を進めていたタイミングに合致した。


このように代理店→事業会社のインハウス転職は年収を大幅に引き上げる典型的なキャリアパスだ。代理店で2〜3年実績を積んだ後、事業会社転職を狙う戦略は多くのWebマーケターが採用している。


マーケティング職への転職でよくある質問(FAQ)


Q. 文系でもマーケティング職に転職できる?


転職できる。マーケティング職はむしろ文系出身者が多い職種だ。広告文の作成・コンテンツ企画・顧客インサイト分析・ブランドコミュニケーションなど、文章力・コミュニケーション力・論理的思考力が求められる業務が多く、文系のバックグラウンドはプラスに働く。


ただし、デジタルマーケティング領域ではExcel・Googleスプレッドシートを使ったデータ分析・GA4の操作・広告管理画面の操作などの基本的なデジタルリテラシーは必須だ。ツールの使い方は独学でも習得できるため、転職前に基礎を学んでおこう。


Q. 30代・40代からでも未経験でマーケティング職に転職できる?


30代前半なら現実的に狙える。30代後半・40代からの未経験転職は難易度が上がるが、前職での営業経験・顧客対応経験・プロジェクト管理経験などをマーケティングに活かせる「接続点」を明確にすることで採用される可能性がある。


特に「前職で顧客の課題を分析してソリューション提案をしてきた」という営業経験は、マーケティングのインサイト分析・施策立案に直結する経験として評価される。年齢よりも「どんな実績・経験をマーケティングに活かせるか」を具体的に語れることが重要だ。


Q. マーケティング職は将来性がある?AIに代替されない?


将来性はある。むしろAI時代にマーケターの需要は高まっている。AIはデータ分析・レポート生成・広告クリエイティブ量産などの「作業」を代替するが、「何を誰に届けるか」という戦略設計・顧客インサイトの解釈・クリエイティブの方向性決定は人間が行う領域だ。


AIツールを使いこなしてマーケティング施策を高速化できるマーケターの市場価値は、今後さらに上がる。AIを「使う側」に回ることが、これからのマーケターに求められるスキルセットだ。


Q. マーケティング職と営業職では、どちらが年収が高い?


一般的にはインセンティブ込みで営業職の方が短期的に高いケースが多い。ただしマーケティング職は管理職・スペシャリスト路線でのキャリアアップにより、40代以降で逆転するケースも多い。


また、マーケティング職は固定給が安定しており、業績連動の幅が営業ほど大きくないため、「年収の安定性」を重視する人にはマーケティング職の方が合っていることもある。どちらが良いかは目指すキャリアと価値観によるため、一概には言えない。


Q. 転職エージェントを使うべき?


使うべきだ。マーケティング職の求人は、非公開求人が多い。転職エージェントを使うことで、公開求人には載っていない年収600万〜800万円の求人情報にアクセスできる。また、年収交渉・書類添削・面接対策のサポートを無料で受けられるため、特に転職活動が初めての人には大きなアドバンテージになる。


複数のエージェントを並行して使い、それぞれの求人を比較しながら進めることが転職活動の基本戦略だ。


まとめ:マーケティング職の年収と転職で知っておくべきこと


  • マーケティング職の平均年収は500万〜650万円が実態で、職種・業界・企業規模で300万〜1,000万円以上と幅が広い
  • 未経験スタートなら300万〜450万円が現実的な出発点。2〜3年の実績蓄積で600万円台が狙える
  • 年収が高い職種はWebコンサルタント・プロダクトマネージャー・データアナリストの順
  • 業界では金融・IT・外資系消費財が高年収帯。広告代理店・SEO会社はスキル習得の場として活用し、転職で年収アップを狙う戦略が現実的
  • 年収を上げるには転職・高単価業界シフト・管理職昇格・希少スキル習得・英語力の5つが有効
  • 未経験からの転職は「自力で実績を作る→未経験歓迎求人で入る→実務経験を積んで転職」の3ステップが王道
  • AIに代替されないマーケターになるには、AIを使いこなして施策設計・戦略立案に集中できるスキルセットが必要

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この記事の執筆・監修

大林 諒

株式会社Nexly 代表取締役

未経験からの転職支援に特化した転職エージェント「Re:WORK」を運営。求職者一人ひとりに寄り添ったキャリア支援を行い、長く働けるホワイト企業への転職を実現しています。

運営会社
株式会社Nexly
許可番号
有料職業紹介事業 28-ユ-301343
取扱求人数
44,692件以上

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