前職ではどのような仕事をしていましたか?
前職では神奈川県横浜市の市役所に勤務しており、主に市民サービス部門で窓口業務と行政手続きの管理を担当していました。住民からの申請書類の受付・審査、関係部署との調整業務、議会向けの資料作成など、行政機関ならではの幅広い業務に従事していました。書類の正確な作成と、複数の部署や外部機関との連絡・調整が日常業務の中心で、入庁から10年間かけて「この人に頼めば上手くまとめてくれる」という評価を社内で得ていました。一方で、スピード感のある意思決定よりも「手続きを踏んだ慎重な判断」が求められる行政文化の中で、「もっと機動的に動ける環境で自分の調整力を試したい」という思いが強くなっていました。
転職を考え始めたきっかけは何ですか?
転職を考え始めたのは、市役所が推進していたDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトに関わったことがきっかけです。外部のITベンダーとの折衝、庁内関係部署の意見集約、スケジュール管理などを担当したとき、「この仕事が自分には合っている」と強く感じました。プロジェクトを通じて知り合ったIT企業の担当者から「あなたみたいなコーディネート力のある人はIT業界でも貴重です」と言われたことが転職への意識を具体的なものにしました。34歳という年齢で公務員から民間へという転職は、周囲からは驚かれましたが、「今動かなければ後悔する」という直感を信じることにしました。
転職活動を始めたとき、不安はありましたか?
不安はたくさんありました。公務員から民間企業への転職は、文化的なギャップが大きいという話を多く聞いていたので、「スピード感についていけるか」という不安が一番でした。行政では「慎重に検討して決定する」という文化が当たり前でしたが、IT企業はスピーディな意思決定が求められると聞いており、自分の思考スタイルが合うかどうかが心配でした。また、プログラミングの知識がゼロであることもコンプレックスでした。「PM(プロジェクトマネージャー)はエンジニアを管理する仕事だから、技術的な知識がないと信頼してもらえないのでは」という不安も持っていました。
どのように求人を探しましたか?
最初はIT業界向けの転職サイトに登録しましたが、求人に記載されている技術用語が分からず、どの求人が自分に合っているのか判断できませんでした。Re:WORKに登録して相談したところ、担当者から「公務員のコーディネート経験はIT企業のPMとして非常に高く評価されます。プログラミングはPMには不要です」という明確なアドバイスをもらい、自信が出てきました。「どんな会社でPMとして活かせるか」を一緒に整理してもらい、6社へ絞って応募することができました。Re:WORKの求人ページにはIT業界のPM・ディレクター職の案件も掲載されており、自分の条件に合った求人を見つけることができました。
Re:WORKを選んだ理由は?
Re:WORKを選んだのは、公務員からIT業界への転職支援事例があるという点と、担当者のキャリアの見立てが的確だったからです。「公務員は使えない」というステレオタイプを持っていない担当者だったので、率直に話せる雰囲気がありました。また「PM職は技術職ではなく調整職なので、行政でのコーディネート経験は直結します」という説明を受け、自分のキャリアに対する見方が変わりました。書類選考から面接まで、一貫してサポートしてもらえる体制があったことも、Re:WORKを選んだ理由のひとつです。
エージェントとのやりとりで印象的だったことは?
担当者が「公務員として培ったステークホルダーマネジメントの力は、IT企業のプロジェクト管理において最も重要なスキルのひとつです」と言ってくれたことが印象的でした。ステークホルダーマネジメントとは、プロジェクトに関わる関係者全員の利害を調整しながら、プロジェクトを前進させるスキルのことです。市役所での部署間調整や外部業者との折衝が、まさにそれに当たると教えてもらい「自分にはすでにこのスキルがある」という気づきを得られました。また「プログラミングができなくてもPMとして信頼される方法」を具体的に教えてもらえたことも大きな収穫でした。
面接ではどのようなことを聞かれましたか?
面接では「公務員の仕事でプロジェクトマネジメントに近い経験があれば教えてください」という質問が中心でした。市役所でのDXプロジェクトを例に挙げ、関係者の洗い出し、スケジュール管理、リスク対応などの具体的な話をすると、面接官から「それはPMの仕事そのものですね」と言ってもらえました。「なぜ安定した公務員を辞めるのですか?」という質問には「公務員という安定より、自分の能力を最大限に発揮できる環境を選んだ」という率直な答えを伝えました。「スピード感についていけますか?」という質問には、プロジェクトの締め切りに追われた経験を話してアピールしました。
内定が出たときの気持ちは?
内定の知らせを受けたとき、まず妻に電話しました。「IT企業に受かった」と伝えると、「すごい!本当に決まったんだね」と驚きながら喜んでくれました。4ヶ月間の転職活動で10社に応募し、5社の面接を経て2社から内定をいただきました。年収が450万円から550万円になることも嬉しかったですが、「自分の能力を試せる環境に移れる」という期待の方が大きかったです。担当者から「公務員からのIT転職は珍しいケースですが、あなたの経験はしっかり評価されました」と言ってもらえて、思い切って転職して良かったと確信しました。
現在の仕事内容を教えてください
現在はIT企業でプロジェクトマネージャーとして、主に官公庁向けのシステム開発プロジェクトを担当しています。プロジェクトの計画立案、スケジュール管理、関係者とのコミュニケーション調整、リスク対応などが主な業務です。官公庁のお客様との折衝では、行政の慣習や考え方を熟知していることが強みになっており、お客様から信頼してもらえることが多いです。エンジニアチームに対してはプログラミングの知識がない分、技術的な判断は彼らに任せつつ、プロジェクト全体の進行を管理するという役割分担を明確にして信頼関係を築けています。「市役所でやっていたことと本質的に同じだ」と感じる瞬間が多く、仕事に違和感なく入ることができました。
転職前後で生活はどう変わりましたか?
一番大きく変わったのは、仕事のスピード感です。行政では1つの決定に何週間もかかることがありましたが、IT企業では「まずやってみてから修正する」という文化があり、最初は戸惑いましたが、今はそのスピード感がとても心地よくなりました。年収も450万円から550万円になり、家族3人の生活にゆとりが生まれました。妻からは「最近楽しそうに仕事の話をするようになった」と言われており、自分でも仕事に対する前向きな気持ちが増しています。Re:WORKのサポートを通じて自分のキャリアの強みを再発見できたことが、今の充実した仕事生活の土台になっています。
転職して大変だったことはありますか?
一番大変だったのは、意思決定のスピードです。行政では上長の承認を経てから動くという習慣が染みついていたのですが、IT企業では「自分で判断してすぐ動く」ことが求められます。最初の1ヶ月は「これは上司に確認すべきか、自分で判断していいのか」という迷いが毎日のようにありました。先輩から「自分で判断できる範囲を少しずつ広げていけばいい」とアドバイスをもらい、徐々に自律的な動き方ができるようになりました。また、社内のチャットツールやタスク管理ツールの使い方も、最初はついていくのが大変でしたが、3ヶ月ほどで完全に慣れることができました。
これから転職を考えている方へメッセージ
公務員として積んできた経験は、民間企業でも間違いなく評価されます。特に「関係者間の調整力」「書類を正確に作成する力」「期限を守る意識」は、IT業界を含む多くの民間企業で高く評価されるスキルです。「公務員だから民間に転職できない」という思い込みは捨ててください。年齢や学歴よりも、これまで何をどう考えて仕事をしてきたかが大切です。転職活動を一人で進めようとせず、プロのエージェントに相談することをお勧めします。Re:WORKでは、あなたの経験を丁寧に棚卸しして、最適な転職先を一緒に探してくれます。「今の自分に何ができるか」を一緒に整理することから始めてみてください。