前職ではどのような仕事をしていましたか?
高校卒業後から約10年間、コンビニエンスストアの店員として働き、最終的には東京都内の店舗で店長を務めていました。店長としての業務は、レジ対応・品出しといった現場業務から、シフト管理、アルバイトスタッフの採用・育成、売上管理・発注業務、クレーム対応まで多岐にわたりました。
特にクレーム対応は一筋縄ではいかない場面が多く、どんな状況でも冷静にお客様に向き合う力を鍛えられました。「接客は鍛えれば鍛えるほど上手くなる」と実感したのがコンビニ店長時代です。一方で、長時間労働・深夜勤務・低賃金という現実が続き、「もっと収入を上げながら接客力を活かせる仕事がしたい」という思いが強まっていきました。
転職を考え始めたきっかけは何ですか?
29歳になったとき、コンビニ店長の仕事の将来性について真剣に考えるようになりました。給与水準は上がりにくく、体力的にもきつい生活が続く中で、「この仕事を40代・50代まで続けられるか」という問いに素直に「はい」と答えられませんでした。
一方で、自分の「接客力」「クレーム対応力」「売上管理の経験」は、他の業界でも十分に通用するはずだという自信がありました。友人の不動産営業マンが「接客が得意な人は不動産でも活躍できる」と言っていたことが頭に残っており、転職先として不動産営業を意識するようになりました。
転職活動を始めたとき、不安はありましたか?
不安の一番は「宅地建物取引士(宅建)の資格がない」という点でした。不動産業界では宅建資格が重視され、持っていない状態で採用してもらえるのかという心配がありました。また、高卒という学歴がどう評価されるかも気になっていました。
「不動産は営業ノルマが厳しい」という話もよく耳にしていたので、そのプレッシャーに自分が耐えられるかという不安もありました。コンビニ店長は売上目標こそありますが、個人に課せられるノルマとは性質が異なります。営業職への転職は未知の世界で、思い切りがつかない時期が続きました。
どのように求人を探しましたか?
転職サイトで不動産営業の求人を検索すると、未経験可の求人はそれなりにありましたが、「どの会社が良いのか」「ブラックな会社ではないか」という判断が難しく、自分だけで選ぶのに限界を感じました。不動産業界は離職率が高いという話もあり、慎重に会社を選びたいと思っていました。
そこで転職エージェントを活用することにし、Re:WORKに登録しました。接客・販売業からの転職実績が豊富で、不動産・保険・IT営業など多岐にわたる求人を持っているという評判を見たからです。
Re:WORKを選んだ理由は?
Re:WORKのエージェントとの面談で「コンビニ店長の経験は不動産営業に直結する強みです」と言われたことが決め手でした。具体的には、クレーム対応で培った「相手の本音を引き出しながら冷静に問題を解決する能力」が、不動産購入・賃貸の相談業務で非常に有効であるという説明でした。
また、宅建資格がなくても「入社後に会社の支援で取得できる環境を紹介できる」という提案があり、学歴・資格の不安が一気に解消されました。「まず入社して実力を見せれば、資格は後からついてくる」という方向性を示してもらえたことで、踏み出す勇気が持てました。
エージェントとのやりとりで印象的だったことは?
エージェントとのロールプレイ形式の面接練習が非常に印象的でした。「あなたはなぜ不動産営業を志望するのですか?」という質問に対して、最初は「収入を上げたいからです」と正直に答えていたのですが、「その動機は正直ですが、面接官には刺さりにくい。コンビニでの接客経験から来る『お客様の大きな買い物をサポートしたい』という志望動機に変換しましょう」とアドバイスをもらいました。
この「言い換え」の視点が、転職活動全体を通じて大きなヒントになりました。自分の本音を否定するのではなく、企業目線で魅力的に伝え直すという発想が、面接成功につながりました。
面接ではどのようなことを聞かれましたか?
不動産営業の面接では「これまでの接客で、最も難しかったクレーム対応を教えてください」という質問がありました。コンビニ時代に深夜に発生したトラブルを冷静に処理したエピソードを話したところ、「その冷静さと対応力は、不動産の契約トラブル対応でも必ず活きます」と言っていただけました。
「書類の作成や勉強(暗記)は苦手とのことですが、宅建の取得は大丈夫ですか?」という質問には、「苦手は承知していますが、入社後1年以内の取得を目標にして必ず取ります。コンビニの研修マニュアルも大量に暗記してきた経験があるので、やり方を変えれば克服できると思っています」と答えました。
内定が出たときの気持ちは?
8社に応募して4社が面接まで進み、2社から内定をもらいました。活動期間は約2ヶ月。「思ったより早く決まった」という感覚でした。コンビニ店長のスキルが想像以上に評価されたことへの驚きと、「やっぱりやってみれば何とかなるんだ」という清々しい達成感がありました。
内定先は東京都内の不動産会社で、賃貸仲介部門の営業職です。年収は290万円から430万円へと大幅アップ。生活水準が劇的に変わることへの期待が膨らみました。
現在の仕事内容を教えてください
現在は賃貸仲介の営業として、物件探しをしているお客様のご相談に乗り、条件に合う物件を提案・内見に同行・契約までをサポートする仕事をしています。コンビニ時代に培った「お客様の表情や言葉から本音を読み取る力」が、物件提案の場面で毎日活きています。
入社後に会社のサポートで宅建の勉強を始め、入社7ヶ月目の試験で一発合格しました。苦手だった暗記も、スマホアプリを活用した「スキマ時間学習法」で克服できました。「苦手だと思っていたことも、やり方を変えれば何とかなる」という経験が、今の自信につながっています。
転職前後で生活はどう変わりましたか?
年収が290万円から430万円に上がり、経済的な余裕が生まれました。コンビニ時代は深夜勤務が多く、生活リズムがばらばらでしたが、今は基本的に日中の仕事で、休日も安定して取れています。営業職はインセンティブがある分、頑張れば頑張るほど収入が増えるという仕組みが、コンビニ時代にはない刺激と達成感を与えてくれています。
趣味の音楽(ギター)を楽しむ時間も生まれ、友人との交流も増えました。「早く転職しておけばよかった」というのが正直な感想です。
転職して大変だったことはありますか?
最初の1〜2ヶ月は、長い書類(契約書・重要事項説明書など)の内容を覚えることが本当に大変でした。コンビニ時代も書類はありましたが、不動産の契約関連書類は法律的な専門用語が多く、読み解くだけで時間がかかりました。毎晩帰宅後に参考書を読む日々が続きましたが、半年ほどで慣れてきました。
また、営業ノルマのプレッシャーは想像より大きかったです。月間の成約目標が課せられ、達成できなかった月は落ち込みました。でも先輩から「最初の半年は数字を気にするよりお客様との信頼関係作りを優先しろ」と言ってもらえたことで、焦りすぎずに取り組めました。
これから転職を考えている方へメッセージ
コンビニ・飲食・小売などの接客業から転職を考えている方に伝えたいのは、「接客力は武器になる」ということです。特に高額商品を扱う不動産・保険・車などの営業職は、「相手の話を聞いて最適な提案をする力」が最重要で、これはまさに接客業で日々磨いてきたスキルです。
資格がなくても、学歴が高卒でも、チャンスは必ずあります。Re:WORKの求人一覧には、接客・販売業出身者を歓迎する営業職の求人も多数あります。「今の仕事を続けていいのか」と少しでも感じたなら、まず話を聞くだけでもいいので、一歩踏み出してみてください。