前職ではどのような仕事をしていましたか?
結婚・出産を機に仕事を退職し、専業主婦として5年間、子育てと家事に専念してきました。退職前は短大卒業後に事務職として2社に勤め、一般事務・経理補助の経験がありましたが、下の子どもが生まれたタイミングで復職を断念し、家庭に入りました。
専業主婦の5年間は、子ども2人の育児をこなしながら、家計管理、PTA活動、子どもの習い事の送迎など、家の中の「マネジメント」をすべて担っていました。アルバイトもほとんどせず、社会との繋がりが薄れていく感覚に、じわじわと焦りを感じていた時期でもありました。
転職を考え始めたきっかけは何ですか?
下の子どもが小学校に入学したタイミングで、「そろそろ自分の時間を持ちたい」「社会に出て自立した収入を得たい」という気持ちが湧いてきました。また、夫の収入だけでは子どもの教育費・習い事・将来の貯蓄を考えると不安があり、世帯収入を上げる必要性も感じていました。
パートからではなく、「正社員として復帰したい」と思ったのは、安定した収入と社会保険の充実を求めていたからです。ただ、5年のブランクと38歳という年齢で、正社員として採用してもらえるのかという不安が常につきまといました。
転職活動を始めたとき、不安はありましたか?
不安しかない、といっても過言ではありませんでした。5年という空白期間に、世の中のITツールは大きく変わっていました。退職前に使っていたExcelとWordは当然使えますが、クラウドサービスやビジネスチャットツール、会計ソフトの最新版など、「今の職場で当たり前に使われているもの」に自信が持てませんでした。
また、神奈川県では事務職の求人は多いものの、38歳・ブランク5年という条件は、書類選考の段階で弾かれることが多いと聞いていました。実際に転職サイトで自己応募を試みると、20社以上のうち書類が通ったのはわずか数社という厳しい現実がありました。
どのように求人を探しましたか?
最初は転職サイトに登録し、自分でコツコツと応募していました。しかし、なかなか書類選考を通過できず、自分のアピール方法が間違っているのかもしれないと感じるようになりました。「主婦だった5年間をどう書けばいいのか」「ブランクをどう説明すればいいのか」という点で、特に行き詰まっていました。
転職エージェントを使おうと思い、主婦の再就職支援に強いエージェントをいくつかリサーチしました。Re:WORKは「ブランク・未経験歓迎の事務職求人に強い」という評判を見て登録しました。Re:WORKへの無料登録から数日で面談の案内が来て、すぐに動き始めることができました。
Re:WORKを選んだ理由は?
Re:WORKのエージェントとの面談で、「主婦の5年間も立派な職歴です。家計管理・マルチタスク・子どもの教育管理——これらはビジネスで言えばプロジェクトマネジメントと家計財務管理です」と言っていただいたことが、大きな転換点でした。それまで「ブランク」としか捉えていなかった5年間が、強みとして話せる材料になり得ると初めて気づきました。
また、育児や家庭の事情に配慮しながら転職活動を進めてくれる姿勢が、他のエージェントとは違いました。「子どもの行事がある日は面接を入れないよう、企業側と調整します」と言っていただき、母親としての生活を尊重しながら転職活動ができそうだと安心しました。
エージェントとのやりとりで印象的だったことは?
「ブランク期間の説明をどうするか」というテーマで、エージェントと何度も練習したことが印象に残っています。最初は「子育てで5年間仕事をしていませんでした」とだけ言っていたのですが、「それではなく、5年間で培った家計管理能力・マルチタスク力・コミュニケーション力を具体的なエピソードで伝えましょう」とアドバイスをもらいました。
「月の家計を○万円に抑えながら教育費の積み立てを続けた」「週5日の習い事スケジュールと学校行事を同時にこなした」という具体的な話ができるよう練習したことで、面接でのブランク説明に自信を持てるようになりました。また、「最新のITツールが苦手」という点については、入社前に主要なものを触っておくよう勧めてもらいました。
面接ではどのようなことを聞かれましたか?
神奈川県内の中小企業(商社の経理部門)での面接では、「5年のブランクについてどう考えていますか?」という質問が真っ先に来ました。Re:WORKで練習した通り、「育児を通じて培ったマルチタスク力と家計管理の経験を活かしたい」という方向で話し、復職への意欲を具体的に示しました。
また「お子さんが病気になったときの対応はどうしますか?」という質問もありました。「夫と分担しています。また、私の母が近くに住んでおり、緊急時はサポートしてもらえる環境があります」と答えると、面接官の表情が柔らかくなりました。事前にエージェントから「この質問は必ず来る」と言われていたので、落ち着いて答えられました。
内定が出たときの気持ちは?
20社以上に応募して、書類が通ったのが5社、面接が3社、内定が1社。長い道のりでした。内定の電話をもらったとき、「本当に受かったんだ」という実感がなかなか持てませんでした。しばらくして涙が出てきて、子どもたちの前で泣いてしまいました。
夫に報告すると「本当によく頑張ったね」と抱きしめてくれました。5年間の専業主婦生活を経て、もう一度社会に戻れるという喜びと、「絶対に頑張ろう」という決意が同時に湧き上がりました。
現在の仕事内容を教えてください
神奈川県内の中小企業で経理事務として正社員勤務しています。売掛金・買掛金の管理、請求書発行・入金確認、月次の数字まとめなどが主な業務です。最初の1ヶ月は先輩社員にOJTで教わりながら、会計ソフトの使い方を覚えていきました。
入社3ヶ月が経った今、ようやく仕事の流れが掴めてきた感覚があります。短大卒業後の事務経験が意外と役立っており、基礎的な知識はまだ残っていたことに自分でも驚きました。年収は家庭に入る前からカウントすれば実質ゼロから280万円への回復で、家計的にも精神的にも大きな変化を感じています。
転職前後で生活はどう変わりましたか?
最大の変化は「自分のお金を自分で稼いでいる」という自信が持てたことです。専業主婦の頃は、何か買いたいものがあっても夫に相談しなければならないというプレッシャーがありました。今は自分の給与から少額でも自由に使えるお金があり、精神的な解放感があります。
一方で、子どもの迎えやご飯の準備など、家庭の役割との両立は正直大変です。夫も積極的に家事に参加してくれるようになり、家族の関係性も変わってきました。子どもたちには「お母さんも仕事しているんだよ」と話したところ、「かっこいいね」と言ってくれて、それだけで報われる気持ちになりました。
転職して大変だったことはありますか?
最新のITツールへの対応が一番苦労しました。会社ではSlackやNotionを使っており、入社前に触れたことがなかったため、最初は操作するだけで時間がかかりました。若い同僚が当たり前に使いこなしているのを見て、焦りを感じることもありました。でも、「わからないことを素直に聞く」という姿勢を貫くことで、周りの人がとても親切に教えてくれました。
また、育児との両立は今も試行錯誤中です。子どもの体調不良で急に休まなければならないときに申し訳なさを感じましたが、会社側が「お互い様です」と言ってくれる文化があり、救われています。転職活動の段階でエージェントが「育児に理解のある職場」という条件で絞ってくれていたことが、今になって本当に良かったと感じます。
これから転職を考えている方へメッセージ
専業主婦からの正社員復帰は「無理」ではありません。ブランクがあることを恥じることはないと思います。専業主婦の経験は確かなスキルの積み重ねであり、それを正しく言語化できれば、採用してくれる企業は必ずあります。
38歳という年齢を「もう遅い」と感じている方も、まず動いてみてください。Re:WORKの求人一覧には、主婦・育児ブランク歓迎の事務職求人も掲載されています。一人で抱え込まず、プロのエージェントと一緒に考えることで、想像以上の可能性が見えてきます。正社員の座をつかめたとき、あのときの自分に「踏み出してよかった」と伝えたい気持ちでいっぱいです。