前職ではどのような仕事をしていましたか?
高校卒業後すぐに自衛隊に入隊し、陸上自衛隊で約17年間勤務しました。最初は一般隊員として訓練・警備・行事運営などを担当し、その後は班長として5〜10名の隊員を統率するポジションを務めました。日常的な体力訓練はもちろん、災害派遣での現場指揮、後輩隊員の教育訓練の立案・実施など、チームをまとめるマネジメント業務が主でした。
自衛隊の仕事は規律と体力が問われる職場です。どんな過酷な状況でも冷静に判断し、チームを安全に導くための経験を積んできました。36歳で任期満了を迎えるタイミングで、「民間でのキャリアをゼロから築いていける年齢はもう今しかない」と感じ、退職と民間転職を決意しました。
転職を考え始めたきっかけは何ですか?
35歳の頃から、退職後のキャリアについて真剣に考えるようになりました。自衛隊は定年制度があり、早期退職後の再就職支援はあるものの、「どんな仕事に転職できるのか」「自分のスキルが民間で通用するのか」が全くイメージできずにいました。
茨城県に住む妻と子どもの生活を守ることが最優先の条件であり、安定した収入と将来性のある職場への転職が必須でした。自衛隊での「チーム統率・規律・体力・判断力」という強みを民間で活かすには、物流・製造・警備系の仕事が向いているとアドバイスをもらい、物流業界の管理職を目指すことに決めました。
転職活動を始めたとき、不安はありましたか?
不安は大きかったです。特に「ビジネスマナー」と「社外コミュニケーション」への自信のなさが心配でした。自衛隊の中での会話や文書は独特の形式があり、一般企業でのビジネスメールの書き方や、外部取引先との交渉の仕方は全く経験がありませんでした。
また、高卒・民間経験なしという履歴書が書類選考でどう見られるのかも不安でした。「自衛隊の経験は民間の採用担当者に伝わるのだろうか」という疑問を持ちながら、転職活動をスタートしました。
どのように求人を探しましたか?
自衛隊の退職者向け再就職支援機関にも相談しましたが、紹介される求人は警備会社や単純作業の工場系が多く、「管理職ポジション」を希望する自分とはミスマッチでした。そこで民間の転職エージェントにも並行して登録することにしました。
Re:WORKを選んだのは、物流・製造業界の管理職求人が豊富で、自衛隊・警察・消防などの公務員出身者の転職支援実績があるという情報を得たからです。Re:WORKへの登録後すぐに担当エージェントから連絡をもらい、初回面談では自衛隊での経歴を丁寧にヒアリングしてもらいました。
Re:WORKを選んだ理由は?
Re:WORKのエージェントが「自衛隊でのチーム統率経験は、物流会社の現場管理者ポジションへの転職において非常に高く評価される」と断言してくれたことが、Re:WORKに任せると決めた理由です。「規律を守りながらチームを動かす力」「過酷な状況での冷静な判断力」「体力と精神力」——これらが現場の物流管理職に求められる資質と合致しているという説明は、非常に説得力がありました。
また、ビジネスメールや社外交渉が苦手という弱点に対しても、「管理職ポジションは現場判断力が最重要であり、ビジネスコミュニケーションは入社後に習得できる」と言ってくれたことで、自信を持って活動できました。
エージェントとのやりとりで印象的だったことは?
職務経歴書の作成で、自衛隊特有の言葉を民間企業向けに「翻訳」する作業を一緒にやってくれたことが非常に印象的でした。「班長として○名の隊員を指揮・統率」という表現を「チームリーダーとして○名のメンバーの業務管理・育成を担当」に言い換えるなど、採用担当者がイメージしやすい表現に変換してもらいました。
また、「自衛隊出身者を採用したい企業は確実にある」という言葉が、転職活動を続ける励みになりました。実際に紹介してもらった求人票には「自衛隊・警察OB歓迎」と明記されているものもあり、自分の経歴に対する見方が前向きになりました。
面接ではどのようなことを聞かれましたか?
物流会社の管理職面接では「自衛隊での具体的なマネジメント経験を教えてください」という質問が中心でした。新人隊員の教育プログラムを立案・実施した経験、災害派遣での現場指揮経験など、具体的なエピソードを時系列で話しました。面接官からは「自衛隊の教育訓練の仕組みは、うちの職場研修にも応用できそうですね」と言われ、手応えを感じました。
「ビジネスメールや交渉は経験がないとのことですが、大丈夫ですか?」という質問にも、「自衛隊では書類作成と上位指揮への報告が日常的にあり、文章でのコミュニケーションには慣れています。ビジネス形式は入社後に積極的に習得します」と答えました。
内定が出たときの気持ちは?
5社に応募して全社書類選考を通過し、面接を3社受けて2社から内定をもらいました。自衛隊の経験がこれほど評価されるとは予想外でした。妻に報告すると「やっぱり頑張ってきたことは無駄じゃなかったね」と言ってくれて、肩の荷が下りた気持ちになりました。
内定先は茨城県内の物流会社で、倉庫の現場管理責任者のポジションです。年収も350万円から450万円へのアップとなり、家族の生活基盤を守れる見通しが立ったことで、本当に安堵しました。
現在の仕事内容を教えてください
現在は物流会社の倉庫管理部門で現場責任者として、約20名のスタッフの業務管理・指導を担当しています。入出庫管理、スタッフのシフト調整、安全管理、作業効率の改善提案など、現場全体を統括する役割です。自衛隊での班長経験が、チームマネジメントとして非常に直結しており、早期に戦力として認めていただけました。
ビジネスメールについては入社直後から先輩社員の文面を参考にしながら、少しずつ自分のスタイルを身につけていきました。取引先との電話対応も今ではスムーズにこなせるようになり、最初の不安が嘘のようです。
転職前後で生活はどう変わりましたか?
年収が350万円から450万円に増え、家族の生活水準が上がりました。子どもの習い事を増やしたり、家族旅行に行けるようになったりと、生活の質が向上しています。自衛隊時代は転勤が多く、家族と離れて生活する期間もありましたが、今は毎日家族と夕食を囲める生活が当たり前になっています。
仕事の内容も、「指示を受ける立場」から「チームを率いる責任者」として、より高い裁量を持てるようになりました。自衛隊での規律や判断力が民間でも通用しているという実感が、大きな自信になっています。
転職して大変だったことはありますか?
最初は民間企業の「緩さ」に戸惑いました。自衛隊では規律や時間厳守が徹底されていますが、民間の職場では多少の柔軟さがあります。スタッフが時間に少しルーズだったり、細かいルールへの意識が低かったりする場面で、最初はイライラすることもありました。でも、上司から「自衛隊とは文化が違う。ルールは一緒に作っていくものですよ」と言われて、考え方を切り替えました。
また社外との交渉や取引先との関係構築は、まだ課題の一つです。自衛隊では組織内の縦の関係が主でしたが、民間では横の関係性が重要で、取引先と良好な関係を築くための立ち振る舞いは今も日々学んでいます。
これから転職を考えている方へメッセージ
自衛隊や警察、消防などの公務・制服組の方々に伝えたいのは、「あなたの経験は民間企業が喉から手が出るほど欲しいスキルの宝庫だ」ということです。チームをまとめる力、厳しい状況での判断力、体力と精神力——これらは多くの民間企業で評価されます。
「ビジネスマナーがわからないから無理」と思わずに、まずは相談してみてください。Re:WORKの求人一覧には、自衛隊・公務員出身者を歓迎するポジションも掲載されています。準備は必ずサポートしてもらえます。あなたが積み上げてきた経験は、必ず民間でも輝きます。