前職ではどのような仕事をしていましたか?
埼玉県内にある飲食チェーンの店長を5年間やっていました。席数80席ほどの居酒屋で、スタッフは正社員が私一人、あとはアルバイトが15人くらい。シフト管理から食材の発注、売上管理、本部との連絡、クレーム対応まで、店に関することは全部自分でやる感じでした。
1日の流れは、朝10時に店に入って昼の仕込み。ランチ営業を終えたら夕方の仕込みと仕込みスタッフへの指示出し。ディナータイムはほぼフロアかキッチンに立ってて、ラストオーダーが23時で、片付けと締め作業が終わるのが深夜1時すぎ。次の日の朝10時にまた出勤……というサイクルを週5〜6日こなしてました。
若いころはそれが普通だと思ってたし、スタッフをまとめることにやりがいもあった。アルバイトの子が成長していくのを見るのが好きで、「店長がいたから続けられた」って言ってくれる子もいて、そういう瞬間が一番嬉しかったです。でも年齢を重ねるにつれて、体力的にも精神的にも限界が近づいてきた感じはありました。
転職を考え始めたきっかけは何ですか?
子どもが生まれたことが、一番大きなきっかけです。妻が出産したとき、病院に駆けつけたんですけど、その日は忙しい金曜日で、産まれた直後に「ごめん、すぐ戻らないといけない」って店に帰ったんです。その後悔は今でも消えないです。
子どもが成長するにつれて、休日に一緒に過ごせないことが続いた。「パパ、日曜日も仕事なの?」って聞かれるようになって、その顔を見るたびにきつかった。妻も何も言わなかったんですが、一人でずっと子育てしてくれてて、それが申し訳なかった。
それと、年収の問題。店長として5年やってきて、年収は320万円。同じくらいの経験年数の友人と話すと、自分の給料がいかに低いか改めてわかって。このままじゃ家族を養っていくのが厳しくなると真剣に感じました。「家族のためにちゃんと稼げる仕事に変わらないと」と覚悟を決めたのが、転職のスタートでした。
転職活動を始めたとき、不安はありましたか?
不安だらけでしたよ。高卒で、飲食一筋15年。パソコンは文字が打てる程度で、履歴書もまともに書いたことがない。「自分みたいな人間が転職できるわけがない」という気持ちが正直ありました。
それと、家族を抱えての転職は、独身のころとは全然リスクの重みが違う。もし転職活動がうまくいかなかったら、妻と子どもに迷惑をかけてしまう。そのプレッシャーは常にありました。妻には「転職したいんだけど」と話したとき、「応援するよ」って言ってくれたんですが、「失敗したら申し訳ない」という気持ちで最初の1ヶ月はなかなか動けませんでした。
施工管理を目指そうと思ったのは、友人から「建設現場の管理職は飲食の店長経験が評価される」と聞いたから。でも自分では本当にそうなのか確信が持てなくて。そのあたりも含めて、専門家に相談したいと思ってRe:WORKに登録しました。
どのように求人を探しましたか?
最初は転職サイトで「施工管理 未経験可」と検索していました。求人は思っていたよりたくさんあったんですが、どれが自分に合っているのか、どれが信頼できる会社なのか、全然判断できなかった。求人票の読み方も正直よくわからなくて。
「年収400万〜600万」みたいな幅のある表記も、「これは実際どっちなの?」って疑問だし、「施工管理技士の資格取得支援あり」とか書かれてても、未経験の自分がついていけるのかどうか不安で。結局、転職エージェントに丸投げで相談した方が早いと思って、Re:WORKに問い合わせました。
Re:WORKを選んだ理由は?
決め手はいくつかあります。まず、Re:WORKのサイトで「飲食・サービス業からの転職実績多数」という言葉が目に入ったこと。自分と同じような経歴の人がちゃんと転職できているなら、自分にも可能性があるかもしれないと思いました。
あと、転職体験談のページを読んで、似たような境遇の方のリアルな声が載っていたのも信頼感につながりました。大手エージェントだと流れ作業になりそうで、「高卒・飲食出身の32歳」という自分の条件では後回しにされそうな不安があった。Re:WORKは丁寧に個別対応してくれそうな雰囲気があったので、選びました。
エージェントとのやりとりで印象的だったことは?
最初の面談で、担当の木村さんが私の飲食店長の経験を「すごくいいですよ」って言ってくれたこと。具体的に、「15人のスタッフをまとめて、売上管理して、クレーム対応してきたって、施工管理の現場監督にそのまま使えるスキルですよ」と説明してくれたんです。
その言葉が転換点でした。自分では「飲食しかできない人間」だと思い込んでいたのに、「実は十分な管理職経験を持っている」という見方を示してもらえて、急に視野が広がった感じがしました。
それと、木村さんが「田中さんの場合、絶対に土日休みの会社に絞りましょう」と最初から断言してくれたのも印象的でした。私が家族との時間を大切にしたいと伝えたら、それを最優先条件にして求人を探してくれた。給料の高さより家族との時間が優先だという私の軸を、ちゃんと尊重してくれたと感じました。
面接対策も徹底的にやってもらいました。「飲食出身ということを正直に話していいのか」「建設の知識がないことをどう補うか」という不安な点を一つひとつ整理してもらって、「田中さんの強みはチームマネジメント。そこを軸に話せばいい」というシンプルな方針を立ててくれたのが助かりました。
面接ではどのようなことを聞かれましたか?
「なぜ飲食から建設に?」という質問は全社で聞かれました。最初は「安定した仕事をしたい」「土日に休みたい」という本音が出そうになって、でもそれを正直に言っていいのか迷ってたんですが、木村さんから「正直に話してOK。家族のためにという動機は、建設会社には好印象です」とアドバイスをもらっていたので、素直に話すようにしました。
「15人のアルバイトをまとめながら、月商1,200万円の店を5年間管理してきた」という実績を具体的な数字で話せるよう準備していたのも良かったです。面接官に「それは施工管理の現場でも同じことが求められますよ」と言ってもらえた会社が何社かあって、自信になりました。
難しかったのは「施工管理の具体的な業務についてどれだけ理解していますか?」という質問。建設の知識がゼロだったので、事前に基本的な用語だけは木村さんに教えてもらって勉強しました。完璧ではなかったけど、「勉強中です、入社後に必死でキャッチアップします」という姿勢を見せることが大事だと教わりました。
内定が出たときの気持ちは?
3ヶ月の活動で8社に応募し、4社の面接を経て、2社から内定をいただきました。最初の内定の電話は、ちょうど子どもをお風呂に入れているときにかかってきた。妻に「内定出た」って言ったら、泣いてくれて。その顔を見たときに「本当によかった」って思いました。
活動中は妻に心配かけたくなくて、あまり細かい状況を話せていなかったんです。書類落ちが続いた時期は正直しんどかった。「もしかして俺、どこにも受からないんじゃないか」と思った夜もあった。だから内定が出たとき、プレッシャーから解放された安心感が一番大きかったです。
木村さんから「おめでとうございます!やっぱり田中さんの経験は評価されましたね」と連絡をもらったときも、本当に嬉しかった。ここまで伴走してくれた感謝が込み上げてきました。
現在の仕事内容を教えてください(1日の流れも)
今は埼玉県内の建設会社で施工管理の仕事をしています。現場は主に商業施設や集合住宅のリフォーム工事で、作業員への指示出し、工程管理、安全確認、発注先との連絡調整などが主な業務です。
1日の流れは、朝7時半に現場に入って朝礼。作業員への当日の作業内容の説明と安全確認をしてから、各所の進捗チェック。昼は現場の仮設事務所で昼食を取りながら書類作成。午後は進捗確認と発注業者との打ち合わせ。現場が終わる17時に作業員を送り出して、自分は報告書の作成。だいたい18時〜18時半には上がれます。
土日は基本的に休みで、たまに休日出勤があっても振替休日がもらえます。飲食時代と比べると、生活リズムが全然違います。最初は建設の専門用語や図面の見方など覚えることが多くて大変でしたが、先輩に丁寧に教えてもらいながら、少しずつ仕事を覚えています。
転職前後で生活はどう変わりましたか?
年収が320万から450万になって、手取りで月約10万円増えました。これで住宅ローンの返済に余裕ができたし、子どもの学費の積立も始めることができました。「お金の心配をしながら生活する」というストレスが、確実に減りました。
一番大きいのは、家族との時間です。土日に子どもと公園に行ける。運動会に参加できる。夜ごはんを家族で食べられる。当たり前のことがどれほど大切か、飲食をやっているときはわからなかったです。子どもが「パパ、今日も一緒に遊んでね」って言ってくれる毎週末が、今は一番の楽しみになっています。
妻もすごく喜んでくれています。「表情が変わった」と言われました。以前は疲れた顔で帰ってきて、休日も疲れてぼーっとしていたんですが、今は気持ちに余裕があって、家族との会話が増えたと。転職してよかったと一番感じる瞬間は、毎週末の家族の顔を見るときです。
転職して大変だったことはありますか?
パソコン操作は今でも格闘中です(笑)。施工管理はExcelで工程表を作ったり、CADの簡単な図面を扱ったりすることがあって、最初は本当に苦労しました。先輩に何度も同じことを聞いてしまって申し訳なかったんですが、「わからないことはすぐ聞いていい」という社風の会社で、助かりました。
建設業界の専門用語も最初は外国語みたいでした。毎晩、業界用語の本を読んで少しずつ覚えていきました。3ヶ月経った今は、朝礼での指示出しも自分でできるようになってきています。飲食で15年間チームをまとめてきた経験は、やっぱり現場でそのまま使えているという実感があります。
これから転職を考えている方へメッセージ
家族を持っていると、転職に踏み出すのが怖いと思います。「失敗したら家族に迷惑をかける」というプレッシャーは、私も強く感じました。でも今振り返ると、あのとき動き出してよかった。踏み出さなかったら、今も深夜まで働きながら家族との時間を削り続けていたと思います。
高卒だから、飲食しかやってないから、パソコンができないから——そういう「だから無理」という思い込みは、一度エージェントに話してみてから判断してほしい。私も全部当てはまってたのに、ちゃんと転職できました。あなたの経験には、必ず価値があります。
求人情報を見るだけでもいいし、まず話を聞いてもらうだけでもいい。家族のために一歩踏み出す勇気を、私は心から応援しています。