前職ではどのような仕事をしていましたか?
大阪府内の公立高校で国語の教師を10年間務めていました。授業を持ちながら、担任として生徒たちの進路指導や生活指導にも深く関わっていました。特に3年生の担任を務めた年は、大学受験・就職活動の支援を通じて生徒たちと一緒に進路を考える時間が多く、その一人ひとりの悩みに向き合う作業がとても充実していました。
部活動の顧問(バドミントン部)も兼任し、授業の準備、保護者対応、各種行事の企画運営など、非常に多岐にわたる業務を毎日こなしていました。生徒の成長を間近で見られることはこの上ない喜びでしたが、年々増える業務量と、変化の遅い組織体制に息苦しさを感じるようにもなっていました。
転職を考え始めたきっかけは何ですか?
高校3年生の担任として進路指導をしていた際、「先生、僕にはどんな仕事が向いていると思いますか?」と聞いてきた生徒との対話が深く心に残っています。その生徒の価値観・強み・弱みを一緒に整理しながら、「あなたにはこういう仕事が合うんじゃないか」と話し合ったとき、自分がキャリア相談の仕事に本当に向いているのかもしれないと感じました。
また、34歳になったとき、「このまま定年まで公立学校の教師を続けるのか、それとも自分のスキルを活かして民間で挑戦するのか」という分岐点を意識しました。妻とも相談し、「まだ動けるうちに動こう」という結論になったことが、転職活動を本格的に始めるきっかけとなりました。
転職活動を始めたとき、不安はありましたか?
教員という安定した職を手放すことへの不安は非常に大きかったです。公務員であることの安心感や、将来の年金・退職金への影響を考えると、一歩踏み出すことへの恐怖がありました。また、妻と子どもがいる中で収入がゼロになる期間を極力短くしなければならないというプレッシャーもありました。
もう一つの不安は「営業ノルマ」の存在です。人材紹介会社のキャリアアドバイザーは「人の役に立つ仕事」という面では魅力的でしたが、月ごとに目標件数が課せられ、数字で評価される仕事であることは、今まで経験したことのない世界でした。「数字を追いかけるプレッシャーに自分は耐えられるのか」という不安が、転職を決断するうえで最後まで残っていた課題でした。
どのように求人を探しましたか?
まず転職サイトで「キャリアアドバイザー」「人材紹介」などのキーワードで検索しました。求人自体はたくさんあるものの、「教育業界経験者歓迎」の条件で絞ると意外と少なく、また給与水準のばらつきも大きかったため、自己判断で選ぶのが難しいと感じました。
そこで転職エージェントに相談しようと思い、いくつかに登録しました。Re:WORKを選んだのは、教員や教育業界出身者の転職支援に関する情報が充実していたからです。無料登録して面談を申し込むと、翌日には連絡をいただき、スムーズに話が進みました。
Re:WORKを選んだ理由は?
Re:WORKを選んだ理由は、担当エージェントが「教師からキャリアアドバイザーへの転職は親和性が非常に高い」と論理的に説明してくれたからです。相手の話を引き出す傾聴力、プレゼンテーション能力、長期的な関係構築力——これらはすべて教師の仕事で日常的に使っているスキルであり、キャリアアドバイザーが最も必要とする能力でもあると言われました。
また、ノルマへの不安を正直に話したとき、「ノルマはあるが、教師時代に生徒一人ひとりに向き合ってきた経験があれば、求職者の本音を引き出して最適な提案ができる人材になれる。数字は後からついてくる」と言ってくれたことで、踏み出す勇気をもらいました。
エージェントとのやりとりで印象的だったことは?
Re:WORKの担当者が、私の「人の成長を支えたい」という軸を最後まで大切にしてくれたことが印象的でした。「転職先を選ぶ基準は何ですか?」という問いに対して、私が「人の可能性を引き出せる仕事かどうか」と答えたとき、「それはまさにキャリアアドバイザーの仕事そのものです」と返してくれた言葉が、今でも心に残っています。
面接練習では、想定外の質問——「なぜ教員を辞めたのですか?」「ノルマが達成できなかったらどうしますか?」——にも丁寧にフィードバックをくれました。答えに詰まったときの切り返し方まで教えていただき、本番の面接では全くといっていいほど緊張しませんでした。
面接ではどのようなことを聞かれましたか?
人材紹介会社の一次面接では「教師として一番印象に残っている生徒との関わりを教えてください」という質問がありました。進路に迷っていた生徒と半年間向き合い、志望大学への推薦合格をサポートしたエピソードを話したところ、面接官から「その傾聴力と伴走力はアドバイザーに必要な資質そのものですね」と言っていただけました。
最終面接では社長から「ノルマに対してどう向き合いますか?」と直接聞かれました。「数字は苦手ですが、一人ひとりの求職者に真摯に向き合うことで、自然と良い結果につながると信じています。教師時代も、生徒全員の第一志望合格という高い目標に向き合い続けました」と答えると、社長が「それで十分です」と言ってくれました。
内定が出たときの気持ちは?
正直、夢ではないかと思いました。7社に応募して5社が書類選考を通過し、面接を4社受けて2社から内定をもらいました。最終的に選んだのは大阪に本社がある人材紹介会社で、教育・研修分野の転職支援に特化しているところです。
妻に報告したとき、一緒に泣いてしまいました。「先生を辞める」という決断は家族にとっても大きなことで、不安を共有しながら走り抜けた転職活動でしたから、内定という結果は家族全員の喜びでした。
現在の仕事内容を教えてください
現在は人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして、主に教育・研修業界への転職を希望する求職者の支援をしています。面談を通じて求職者の強みや価値観を整理し、最適な求人を紹介するとともに、応募書類の添削や面接対策も行っています。
教師時代と同じように「人の可能性を引き出す」仕事ができている実感があり、日々やりがいを感じています。求職者が内定を獲得して「ありがとうございました」と連絡をくれるときは、生徒が志望校に合格したときと同じくらい嬉しいです。また月給が上がり、年収も380万円から450万円になりました。
転職前後で生活はどう変わりましたか?
年収が上がったことで、子どもの習い事や将来の教育資金への不安が少し和らぎました。また、教師時代は持ち帰りの仕事(採点・授業準備など)が多く、夜遅くまで机に向かうことが多かったですが、今は業務時間が明確で、家族との時間を以前より確保できるようになりました。
ただ、教師時代に比べると「職場の安定感」という面では、民間企業の流動性に最初は戸惑いました。同期が別の会社に転職したり、会社の方針が変わったりと、公立学校とは異なるスピードで物事が動きます。でもその変化の速さを今はポジティブに捉えています。
転職して大変だったことはありますか?
入社当初は営業ノルマへのプレッシャーに慣れるまでが大変でした。最初の2ヶ月は成約件数が目標に届かず、自分を責めることもありました。しかし上司から「最初の3ヶ月は数字よりも求職者との信頼関係を丁寧に築くことを優先してください」と言ってもらえたことで、長期的な視点で仕事に向き合えるようになりました。
また、ビジネスメールや社外との折衝など、学校現場とは異なるビジネスマナーに慣れるまでに時間がかかりました。先輩のメールを参考にしながら、書き方や言葉遣いを一から学んでいきました。教師時代に「学ぶ姿勢を持ち続けること」を生徒に伝えてきた自分が、まさに実践させられるような経験でした。
これから転職を考えている方へメッセージ
教師や教育業界の方々に伝えたいのは、「人に向き合ってきたあなたの力は、民間企業でも必ず通用する」ということです。傾聴力、プレゼン力、長期的な関係構築力——これらは多くの職種で求められているスキルです。
「安定を手放すのが怖い」という気持ちはよくわかります。でも、安定の裏に「やりがい」があるかどうかを一度真剣に考えてほしいと思います。Re:WORKの求人一覧には、教育業界出身者を歓迎するポジションも豊富にあります。まず話を聞いてみるだけでも、新しい視点が生まれるかもしれません。踏み出す一歩が、想像以上の未来につながっています。