AIに奪われない仕事とは?取られにくい職種一覧とこれからの仕事の選び方

AIに奪われない仕事とは?将来も安定する職種を解説

AIに奪われにくい仕事には、「人と向き合う」「現場で体を使う」「最後に人が判断して責任を持つ」という3つの共通点があります。介護・保育・看護などの対人の仕事は、国内外の研究でもAIに置き換わりにくい側に入ります。建設・電気工事・設備保全などの現場の仕事は、研究では職業によって評価が分かれますが、現場ごとに条件が違い、最後に人が判断して責任を持つ部分が残るうえ、いま人手が足りていない仕事でもあります。反対に、決まった手順で書類やデータを扱う事務の仕事は、AIの影響を一番受けやすいと見られています。

ただし、ネットでよく見る「日本の仕事の49%がなくなる」「世界の40%の仕事がAIで消える」といった数字は、もとの研究では「技術的に置き換えられる可能性」や「AIにさらされる割合」を示したもので、なくなる仕事の数ではありません。この記事では、厚生労働省・総務省・内閣府の白書や国際機関の報告を出典に、わかっていることとわかっていないことを分けて整理し、未経験から目指せるAIに強い仕事と、その移り方を紹介します。

Re:WORKの求人データ(2026年10月17日時点・公開求人13,784件)

  • 建築・土木・設備の求人は1,998件で、うち未経験歓迎は503件
  • 製造・技能工・設備保全の求人は2,456件で、うち未経験歓迎は1,396件(一部の会社の求人が多くを占めます)
  • 福祉・介護の求人は242件、教育・保育の求人は341件

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AIに奪われない仕事とは?3つの共通点

「AIに奪われない仕事」に、はっきりした定義はありません。ただ、これまでの研究で「置き換わりにくい」とされた仕事の傾向に、白書が示す人手の動きを重ねると、共通する特徴が3つ見えてきます。1つ目は研究の結果にもとづくもの、2つ目と3つ目はこの記事の見立てを含みます。

  1. 人と向き合い、相手に合わせて対応を変える:介護、保育、看護、教育、接客、営業などです。相手の表情や気持ちをくみ取り、その場で関わり方を変える部分は、AIが代わりにくいとされています。
  2. 現場で体を使い、毎回違う状況に対応する:建設、電気工事、設備の点検・修理などです。現場ごとに条件が違い、狭い場所や高い場所で手を動かす作業は、ロボットでの置き換えに時間とお金がかかると考えられます。ただし研究では、建設作業員のように置き換えの可能性が高い側に入った職業もあります。
  3. 最後に人が判断し、結果に責任を持つ:施工管理、医療、法律や安全にかかわる仕事などです。AIが案を出しても、決めて責任を負う役割は人に残ります。

3つのうち1つでも当てはまる仕事は、仕事の一部がAIに置き換わっても、仕事そのものは残りやすいと考えられます。逆に、手順が決まっていて画面の中だけで完結する仕事は、中身が大きく変わる可能性があります。

AIで仕事はなくなる?公的な研究・白書でわかっていること

AIと仕事の関係でよく引用される数字を、出典と「何の数字か」に分けて並べます。年が古いものは生成AIが広まる前の予測なので、その点も含めて読んでください。

出典(公表年)よく引用される数字何の数字か
フレイ&オズボーン(オックスフォード大学、2013年の論文)47%米国の雇用のうち、コンピューターに置き換えられる確率が高い職業に就く人の割合
野村総合研究所×オックスフォード大学(2015年)49%日本の労働人口のうち、技術的に置き換えが可能な職業に就く人の割合。実際に置き換わるかは社会の状況しだいと注記
OECDのワーキングペーパー(2016年)9%OECD21か国の平均で、仕事の中身(タスク)まで見たときに自動化されうる仕事の割合
IMFのスタッフ・ディスカッション・ノート(2024年)40%世界の雇用のうちAIにさらされる仕事の割合。そのおよそ半分は悪影響を受けうるが、残りは生産性が上がる可能性があると整理
ILOのワーキングペーパー(2025年)4人に1人生成AIに何らかの形でさらされる職業で働く人の割合。最もさらされる区分は世界の雇用の3.3%

出典:各機関・著者の公表資料。数字の意味は原文の記述に沿って要約しています。

「◯%の仕事がなくなる」と読まないために

同じ「自動化」の話でも、職業単位で見るか、仕事の中のタスク単位で見るかで数字は大きく変わります。OECDの2016年の報告は、職業単位で見る方法は置き換えの可能性を大きく見積もりやすいと指摘し、タスク単位で見ると9%だったとしています。IMFやILOの数字も「AIにさらされる」割合で、さらされた仕事が消えるとは書いていません。ILOの2025年の報告は、ほとんどの職業には人の手が必要なタスクが含まれるため、生成AIの影響として一番ありうるのは仕事の「変化」だとまとめています。

日本の白書が示していること

厚生労働省の「令和8年版 労働経済の分析」(2026年9月公表)は、AIなどの技術革新と労働市場をテーマにしています。その概要では、これまでのところAIが大きな雇用の減少をもたらしている証拠は確認されていないとしたうえで、管理・専門職、事務職、現場職などの職種によって、AIの影響の出方が違う可能性があると書いています。

同じ概要では、AIが広まり始めた2022〜25年と、その前の2016〜19年で、職種ごとの就業者の割合がどう変わったかを国際比較しています。米国・英国・ドイツでは事務職の割合が下がった一方、日本の事務職は0.4ポイント上がっていました。白書はこの差をAIの効果とは言い切っていません。少なくとも2025年までの数字では、日本の事務職の割合が減っていないことは確かです。また、経済産業省の「2040年の就業構造推計(改訂版)」を引用し、2040年には事務職が約440万人余る一方、現場の人材が約54万人、AI・ロボットなどを使いこなす人材が約340万人不足するという見通しも紹介しています。

内閣府の「令和8年度 年次経済財政報告(経済財政白書)」(2026年7月公表)は、定型的な書類作成やスケジュール管理などの業務ではすでにAIで代替している企業が多く、事務職への労働需要が減る一方で、生産工程などの現業職への需要が増える場合には、円滑な労働移動が欠かせないと述べています。

総務省の「令和8年版 情報通信白書」によると、日本で生成AIを使ったことがある人の割合は2025年度の調査で58.8%で、前年度の26.7%から大きく増えました。AIは一部の専門家のものではなく、どの仕事でも使う道具になりつつあります。

AIが得意なこと・苦手なこと

野村総合研究所の2015年の研究は、置き換えが難しい職業の傾向として、抽象的な概念を整理・創出する知識が求められる職業と、他者との協調、他者の理解、説得、交渉、サービス志向性が求められる職業を挙げています。反対に、特別な知識やスキルが求められない職業と、データの分析や秩序だった体系的な操作が求められる職業は、置き換えやすい傾向があるとしました。生成AIが登場した今は、文章や画像を作る仕事にもAIが入ってきていますが、この大きな傾向は今も参考になります。

AIが得意なことAIが苦手なこと
決まった手順のくり返し(入力、照合、集計)相手の気持ちをくみ取り、関わり方を変えること
大量のデータから傾向を見つけること前例のない場面で、何が問題かを見つけること
文章の下書き、要約、翻訳立場の違う人の間で話をまとめ、納得してもらうこと
画像や音声の認識、分類現場で毎回違う物を、手や体を使って直すこと
過去の事例にもとづく提案判断の結果に責任を持ち、説明すること

大事なのは、ひとつの仕事の中に「得意な部分」と「苦手な部分」が混ざっていることです。たとえば介護の記録づけはAIで楽になっても、利用者と向き合う時間はなくなりません。施工管理の書類作りが速くなっても、現場で職人と段取りを決める役割は残ります。

生成AIの登場で変わったこと

2013年や2015年の研究は、主に決まった手順の仕事が機械に置き換わる場面を想定していました。生成AIは文章を書く、要約する、画像を作るといった仕事にも入ってきたため、影響を受ける仕事の範囲が広がっています。ILOの2025年の報告も、2023年の報告と比べて専門職・技術職の一部でAIにさらされる度合いが上がったとしています。IMFの2024年の報告は、先進国では仕事のおよそ60%がAIにさらされ、そのおよそ半分は生産性が上がる側に回りうると整理しました。高学歴の人ほどAIにさらされやすい一方で、AIの恩恵も受けやすいという見方です。「頭を使う仕事なら安心」とは言い切れず、AIをどう使うかで同じ職種の中でも差が開くと考えたほうが実態に近いでしょう。

AIに奪われにくい仕事一覧|未経験から目指せる職種

まず、研究で置き換えの可能性が低いとされた職業と、Re:WORKで関連する分野の求人数(2026年10月17日時点)を並べます。

野村総合研究所(2015年)で可能性が低いとされた職業の例関連する分野Re:WORKの求人数
社会福祉施設の介護職員、ケアマネジャー福祉・介護242件
保育士、幼稚園教員、小学校教員教育・保育341件(講師・教室運営の求人が中心)
作業療法士、理学療法士医療職27件
経営コンサルタント、マーケティング・リサーチャー専門職(コンサル・士業・金融・不動産専門)207件

同じ研究の「可能性が低い100の職業」には、このほか美容師、精神科医、外科医、グラフィックデザイナー、コピーライターなども入っています。一方、建設・設備・営業の仕事は、研究では職業によって評価が分かれます。野村総合研究所の「可能性が高い100の職業」には建設作業員やビル施設管理技術者、清涼飲料ルートセールス員が入り、フレイ&オズボーンの推計でも建設作業員は置き換えの確率が高い側でした。これらの分野を「AIに強い」とするのは、現場ごとの判断や責任、人手不足をふまえたこの記事の見立てです。分野ごとの求人は福祉・介護の求人、未経験歓迎の建築・土木・設備の求人、未経験歓迎の製造・技能工・設備保全の求人から見られます。

医療・福祉・教育の仕事

介護、保育、看護、リハビリなどは、人の体や気持ちに直接かかわる仕事です。記録の作成や見守りのセンサーなど、AIや機械で負担が軽くなる部分は増えていますが、仕事の中心にある「人に向き合う時間」はなくなりません。高齢化で需要が増え続ける分野でもあり、医療・介護業界の見通しは医療・介護業界の将来性で詳しく紹介しています。

建設・電気・設備の仕事

建設や電気工事は、現場ごとに建物の形や条件が違い、同じ作業のくり返しになりにくい仕事です。施工管理は図面や書類の作成にAIが使われるようになっても、職人や発注者と話して工程を決め、安全に責任を持つ役割は残ると考えられます。研究では建設作業員が置き換えの可能性が高い側に入っているので、同じ建設でも、段取りと判断を担う側に進むほうがAIの影響を受けにくいと見ています。人手不足が続く業界の事情は建設業界の人手不足と未経験者の転職事情にまとめています。

製造業の保全・技能の仕事

工場の自動化は昔から進んでいますが、自動化が進んでも、機械の点検や修理を担う人の仕事は残ると考えられます。設備保全は、異音やにおい、わずかな振動から不調を見つけ、止まった機械を早く直す仕事で、経験がそのまま価値になります。仕事内容は設備保全の仕事内容と資格で紹介しています。

営業・接客の仕事

営業は、商品の説明や見積もりの作成など、AIで効率化できる部分が多い一方、相手の困りごとを聞き出し、納得してもらい、関係を長く続ける部分は人に残ると考えられます。野村総合研究所の研究でも、説得や交渉、サービス志向性が求められる職業は置き換えが難しい傾向があるとされました。ただし同じ研究で、清涼飲料ルートセールス員は置き換えの可能性が高い側に入っています。営業の中でも、提案や関係づくりの部分が残るというのはこの記事の見立てです。Re:WORKの求人でも営業は3,570件と最も多い職種で、未経験から入りやすい仕事の一つです。

専門職・士業の仕事

法律や税金、不動産などの専門職は、書類の作成や調べものにAIが使われるようになっています。ただ、資格を持つ人が最終的に判断し、顧客に説明して責任を負う部分は残ります。資格が仕事の入口になっている分野では、AIで作業が速くなるほど、判断と説明の比重が大きくなると考えられます。

AIで中身が変わりやすい仕事

野村総合研究所の研究で置き換えの可能性が高いとされた100の職業の例には、一般事務員、データ入力係、経理事務員、受付係、銀行窓口係、医療事務員、レジ係などが入っています。ILOの2025年の報告でも、生成AIに一番さらされている職業の分類は事務職でした。

人手の面でも、事務の仕事は応募する人のほうが多い状態です。厚生労働省の一般職業紹介状況(令和8年8月分)で、一般事務従事者の有効求人倍率は0.29倍でした。求職者10人に対して求人が3件ほどしかない計算です。

経済産業省の「未来人材ビジョン」(2022年)は、デジタル化と脱炭素化が進み、高い成長を実現した場合の推計として、2020年から2050年にかけて事務従事者が42%、販売従事者が26%減るとしています。これはAIだけを原因にした推計ではなく、生成AIが広まる前の試算です。それでも、事務の仕事で求められる中身が変わっていく方向は、白書や国際機関の報告とも重なります。

事務の作業AIで変わりやすいこと人に残りやすいこと
データ入力・照合読み取りや入力の自動化例外の判断、入力ルールの見直し
書類・メールの作成下書きや定型文の自動作成相手に合わせた最終の言い回し、送ってよいかの判断
経理・集計仕訳の候補や集計表の自動作成数字の意味の説明、不正や誤りの発見
受付・問い合わせよくある質問への自動応答込み入った相談、クレームへの対応
スケジュール管理日程調整の自動化優先順位の判断、関係者の調整

ただし、事務の仕事がすべてなくなるわけではありません。入力や照合のような作業はAIに任せ、社内の調整、顧客とのやりとり、数字の意味を説明するといった仕事に重心が移っていくと考えられます。今事務の仕事をしている人は、転職するか残るかの前に、自分の仕事のうちどの部分が「人にしかできない部分」かを見ておくと、次の一手が決めやすくなります。

人手が足りない仕事を有効求人倍率で見る

AIに奪われにくいかどうかと同じくらい大事なのが、その仕事に今、人が足りているかです。厚生労働省の一般職業紹介状況(令和8年8月分)の職業別の有効求人倍率は次のとおりです。

職業(令和8年8月・常用(パート含む))有効求人倍率
職業計1.06倍
建設躯体工事従事者8.25倍
土木作業従事者6.71倍
建設・採掘従事者5.10倍
介護サービス職業従事者3.89倍
電気工事従事者3.23倍
社会福祉専門職業従事者(保育士などを含む)2.50倍
保健師・助産師・看護師2.00倍
事務従事者0.37倍
一般事務従事者0.29倍

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」参考統計表(ハローワークの実数・季節調整なし)。

建設、介護、電気工事、福祉の仕事は、どれも1倍を大きく上回り、人が足りていない状態です。反対に事務は1倍を大きく下回っています。内閣府の経済財政白書は、事務職の需要が減り現業職の需要が増える場合には円滑な労働移動が欠かせないと述べています。有効求人倍率の差は、その方向と合っています。ハローワークの数字なので民間の求人とは違いますが、仕事を選ぶときの目安になります。

求人倍率を見るときの注意

有効求人倍率は、ハローワークに出ている求人と求職者の数の比です。民間の転職サイトや転職エージェントの求人は含まれません。同じ表の新規求人倍率(その月に新しく出た求人の倍率)を見ると、建設躯体工事従事者は11.21倍、介護サービス職業従事者は6.83倍、電気工事従事者は5.55倍、一般事務従事者は0.64倍で、傾きは同じでした。なお、全体の有効求人倍率は季節調整値で1.18倍です。職業別の数字は季節調整がされていないので、前の月と比べるときは同じ月の前年の数字と並べてください。

今の仕事のAIリスクを自己診断する4つの質問

自分の仕事がAIの影響をどのくらい受けそうかは、次の4つの質問で大まかにつかめます。

  1. 仕事の手順をマニュアルにまとめきれるか:ほとんどの手順を書き出せるなら、AIや自動化で置き換わる部分が多い仕事です。
  2. 人の気持ちに合わせて対応を変える場面があるか:お客さまや利用者の反応を見て関わり方を変える場面が多いほど、人に残る部分が大きくなります。
  3. 前例のない場面で判断することがあるか:トラブル対応や現場の段取りなど、その場で決める場面が多い仕事は置き換わりにくくなります。
  4. 体を使う作業や、現場に行く仕事が含まれるか:毎回違う物や場所で手を動かす作業は、ロボットに置き換えるのに時間がかかります。

1つ目に「はい」、2〜4つ目に「いいえ」が多い人は、仕事の中身が変わりやすい側にいます。今すぐ転職しなければいけないという意味ではありませんが、AIを使って自分の仕事を楽にする側に回るか、人や現場にかかわる仕事へ少しずつ寄せていくかを考えるきっかけになります。自分に合う方向がわからない人は適職がわからない人が自分に合った仕事を見つける方法も参考にしてください。

未経験からAIに強い仕事へ移る手順

この記事で紹介した仕事の多くは、資格や現場の経験が入口になります。未経験から目指すときの代表的な道筋を、分野ごとに紹介します。

介護の仕事に移る場合

介護の仕事は、資格がなくても働き始められる職場があります。働きながら、または入社前に「介護職員初任者研修」(130時間)を受けると、仕事の基本と身体介護の知識が身につきます。その先は「実務者研修」(450時間)を修了し、実務経験3年以上で国家資格の介護福祉士の受験資格が得られます。資格の段階がはっきりしていて、資格に応じて任される仕事が広がります。研修の受け方は介護職員初任者研修の取り方にまとめています。

電気工事・設備の仕事に移る場合

第二種電気工事士は受験資格がなく、誰でも受けられる国家資格です。令和8年度の受験手数料はインターネット申込みで11,100円、書面申込みで12,500円で、筆記(学科)と技能の2段階の試験があります。資格があると住宅やビルの電気工事、工場やビルの設備保守に応募しやすくなります。上位の第一種電気工事士は試験自体は誰でも受けられますが、免状の交付には実務経験が必要です。くわしくは未経験から電気工事士になる方法を見てください。

保育・教育の仕事に移る場合

保育士は国家資格で、養成校を卒業するか、保育士試験に合格して取得します。資格がなくても保育補助として働ける園があり、働きながら試験を目指す人もいます。塾や教室の講師、スクールのスタッフは資格がいらない求人も多く、Re:WORKの教育・保育の求人341件のうち163件が未経験歓迎でした(一部の会社の求人が多くを占めます)。子どもや受講者に合わせて教え方を変える力は、AIが代わりにくい部分です。

施工管理の仕事に移る場合

施工管理は、資格がなくても補助から始められる求人があります。Re:WORKの求人でもタイトルに「施工管理」を含む求人は1,297件あり、そのうち429件が未経験歓迎でした。2級施工管理技士の第一次検定は17歳以上なら実務経験なしで受けられるので、入社後に挑戦する人が多い資格です。仕事の流れは未経験から施工管理に転職する方法で詳しく紹介しています。

製造・設備保全の仕事に移る場合

製造の仕事は未経験歓迎の求人が多く、Re:WORKでも製造・技能工・設備保全の2,456件のうち1,396件が未経験歓迎でした(一部の会社の求人が多くを占めます)。最初は機械のオペレーターとして入り、機械の仕組みを覚えながら設備保全に進む人もいます。設備保全では電気工事士や危険物取扱者などの資格が役立ち、タイトルに「保全・メンテナンス」を含む求人には、未経験歓迎のものもあります。

動き出す順番

  1. 4つの質問で今の仕事を見直し、AIで変わりそうな部分と人に残る部分を書き出す
  2. この記事の一覧から、興味があり、体力や働き方が合いそうな分野を2〜3つに絞る
  3. 絞った分野の求人を見て、未経験歓迎の数、必要な資格、給与の入口を確かめる
  4. 資格が要る分野なら、在職中に勉強を始めるか、資格取得を支援してくれる会社を探す
  5. 迷ったら、転職エージェントに相談して、今の経験が生かせる職種を一緒に洗い出す

今の仕事のままAIに強くなる方法

AIに強いキャリアは、職種を変えることだけではありません。今の仕事のまま、AIを使いこなす側に回るのも有効です。

  • メールの下書き、議事録の要約、資料のたたき台など、毎日の作業で生成AIを試してみる
  • AIが出した答えを確かめ、間違いを見つけ、相手に合わせて直す役割を担う
  • 社内や顧客との調整、説明、交渉など、人にしか頼めない仕事を自分から引き受ける
  • 業務の手順を見直し、AIに任せる部分と人がやる部分を切り分ける

厚生労働省の「令和8年版 労働経済の分析」の概要は、論理的に考える力やコミュニケーション能力などの「メタスキル」が高い人ほど賃金が高い傾向があると紹介しています。ただし、因果関係までは特定していないと注記されています。経済産業省の「未来人材ビジョン」も、2050年に向けて「問題発見力」「的確な予測」「革新性」がより求められると推計しています。どちらも「AIに奪われない能力」を直接示したものではありませんが、決まった作業をこなす力より、問題を見つけて人と解決する力の重みが増すという点で方向は同じです。

職種ごとのAIとの付き合い方

AIに奪われにくい仕事でも、AIを使う場面は増えています。どの仕事でも、AIに任せられる作業を任せ、空いた時間を人にしかできない仕事に回す、という考え方は共通です。

  • 介護:記録づけや申し送りの文章をAIで整え、利用者と話す時間を増やす
  • 施工管理:日報や工程表のたたき台をAIで作り、現場の確認や職人との段取りに時間を使う
  • 営業:提案書や議事録の下書きをAIに任せ、顧客の話を聞く準備に時間をかける
  • 事務:集計や定型メールをAIで速くし、社内の調整や数字の説明を引き受ける
  • 設備保全:点検記録の整理や過去のトラブルの検索にAIを使い、現場での判断を速くする

求人を探すときも、面接で「AIやITツールをどう使っているか」を聞くと、その会社が仕事の進め方を見直しているかどうかがわかります。答え方から、入社後にどんな道具を使って働くかも想像しやすくなります。

AIを理由に転職先を選ぶときの注意点

「AIに奪われにくい」は大事な基準ですが、それだけで仕事を選ぶと続かないことがあります。次の点もあわせて考えてください。

  1. 体力と働き方が合うか:介護や建設は、夜勤、早朝の現場、屋外の作業などがあります。体を動かす仕事の向き不向きは体を動かす仕事おすすめ15選で整理しています。
  2. 入口の給与と、その後の伸び方:未経験で入ると最初の給与は下がることがあります。資格や経験で何年後にどこまで上がるかを、応募前に確かめておくと安心です。
  3. AIの影響は「ゼロ」ではない:どの仕事にもAIは入ってきます。AIに奪われにくい仕事でも、記録や書類はAIを使う前提に変わっていくので、道具として使いこなす姿勢は必要です。
  4. 予測は外れることもある:2015年ごろの予測は生成AIを前提にしていませんでした。数年後に状況が変わる可能性もあるので、1つの数字だけで決めず、人手不足の状況や自分の適性とあわせて判断してください。

よくある質問

Q. 将来、AIに奪われない仕事は本当にありますか?

「まったく影響を受けない仕事」はほとんどありませんが、「なくなりにくい仕事」はあります。ILOの2025年の報告は、多くの職業には人が担うタスクが残るため、生成AIの影響は仕事の置き換えより変化の形で出やすいとしています。人と向き合う仕事は研究でも置き換わりにくい側に入り、現場で体を使う仕事や最後に人が判断する仕事も、中身が変わりながら残りやすいと考えられます。

Q. 「日本の仕事の49%がAIに奪われる」は本当ですか?

2015年に野村総合研究所とオックスフォード大学が出した推計の数字で、「技術的に置き換えが可能な職業に就く人の割合」です。発表の中でも、実際に置き換わるかどうかは労働の需給など社会の状況による部分が大きいと書かれています。「49%の仕事がなくなる」という意味ではありません。

Q. 今の仕事がAIに取られそうなら、すぐに転職すべきですか?

急いで辞める必要はありません。厚生労働省の白書は、今のところAIが大きな雇用の減少をもたらしている証拠は確認されていないとしています。まずは今の仕事でAIを使う側に回り、人にしかできない部分を広げてみてください。そのうえで、人手不足の分野に移りたい場合は、資格の勉強など在職中にできる準備から始めると無理がありません。

Q. ITエンジニアはAIに奪われますか?

プログラムを書く作業の一部は生成AIで速くなっていますが、何を作るかを決める、顧客の要望を整理する、システムが安全に動くことに責任を持つ、といった部分は人に残ります。ただしRe:WORKの求人ではITエンジニアの406件のうち未経験歓迎は46件で、未経験から入る道は狭めです。目指す場合は未経験からITエンジニアになる手順を参考にしてください。

Q. 高卒や未経験でもAIに強い仕事に就けますか?

就けます。介護、建設、電気工事、設備保全などは、学歴より資格や現場の経験が評価される仕事です。Re:WORKの求人でも、製造・技能工・設備保全の2,456件のうち1,396件(一部の会社の求人が多くを占めます)、建築・土木・設備の1,998件のうち503件が未経験歓迎でした。

Q. AIに奪われにくい仕事に移ると年収は下がりますか?

未経験で入るときは、前職より下がることがあります。給与は資格や経験で上がる会社もあります。応募前に、資格手当や昇給の仕組み、何年目でどのくらいになるかを確かめておくと、長い目で比べられます。

Q. AIを使いこなす仕事を目指すのはどうですか?

選択肢の一つです。厚生労働省の「令和8年版 労働経済の分析」が引用する経済産業省の推計では、2040年にAI・ロボットなどを使いこなす人材が約340万人不足するとされています。ここでいう人材の範囲は経済産業省の推計に定義があります。まずは今の仕事で生成AIを使ってみて、どの作業が速くなるかを自分で確かめることから始められます。

まとめ|AIに奪われない仕事は「人・現場・責任」で選ぶ

  • AIに奪われにくい仕事の共通点は、人と向き合う、現場で体を使う、最後に人が判断して責任を持つ、の3つ
  • 「49%」「40%」などの数字は、置き換えの可能性やAIにさらされる割合で、なくなる仕事の数ではない
  • 厚生労働省の白書は、今のところAIが大きな雇用減少をもたらした証拠は確認されていないとしている
  • 事務の仕事は中身が変わりやすく、一般事務の有効求人倍率は0.29倍。建設・介護・電気工事は人手が足りない
  • 未経験からは、介護職員初任者研修、第二種電気工事士、2級施工管理技士の第一次検定などが入口になる
  • 職種を変えなくても、AIを使いこなす側に回り、人にしかできない仕事を広げることでAIに強くなれる

AIの影響は職種によって違い、今後も変わっていきます。大事なのは、1つの数字に振り回されず、自分の強みと人手が求められている仕事の重なりを見つけることです。Re:WORKは未経験からの転職に特化した転職エージェントで、求職者の方は無料で使えます。オンライン面談で全国どこからでも相談でき、希望や不安を伺ったうえで、未経験から応募できる求人を提案します。

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この記事の執筆・監修

大林 諒

株式会社Nexly 代表取締役

未経験からの転職支援に特化した転職エージェント「Re:WORK」を運営。求職者一人ひとりに寄り添ったキャリア支援を行い、長く働けるホワイト企業への転職を実現しています。

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運営会社
株式会社Nexly
許可番号
有料職業紹介事業 28-ユ-301343
取扱求人数
13,784件以上

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