デスクワークとは|仕事の種類30選・職種一覧と向いている人の特徴

デスクワークの仕事一覧|未経験から始められる職種

デスクワークとは、オフィスや自宅でPC・電話を使い、主に座って業務を行う仕事の総称です。事務・経理・企画・エンジニア・コールセンターなど、業界や職種を問わず幅広く存在します。「体力勝負の仕事から離れたい」「天候に左右されない働き方をしたい」と考える方に人気の働き方です。


本記事では、①デスクワークの定義/②代表的な職種30選(仕事内容・年収・未経験難易度)/③向いている人・向いていない人の特徴/④未経験から転職する具体的ステップを順に解説します。「デスクワーク」と一括りにされる仕事の中で、自分に合う職種を見つけるための判断材料を提供します。


この記事でわかること


  • デスクワークの正確な定義と現場仕事との違い
  • 代表的なデスクワーク職種10種類の仕事内容と年収水準
  • デスクワークに向いている人・向いていない人の特徴
  • 未経験からデスクワークに転職する具体的なステップ
  • 転職時に気をつけるべきポイント

デスクワークとは何か——定義と現場仕事との違い


「デスクワーク」とは、机(デスク)の前に座って行う業務の総称だ。パソコン操作・資料作成・電話対応・データ管理など、体を大きく動かさずに頭と手を使って行う仕事全般を指す。


対義語は「フィールドワーク」や「現場仕事」で、建設・製造・接客・配送といった体を動かす業務が該当する。ただし、営業職のように外回りとデスク作業の両方をこなす職種もあり、厳密に二分できるわけではない。


デスクワークの3つの共通特徴


職種によって仕事内容は大きく異なるが、デスクワーク全般に共通する特徴が3つある。


  1. 主な作業場所が室内・固定席:オフィスや自宅の決まった場所で業務を行う
  2. PCとネットワークが主なツール:OfficeソフトやWebツールを日常的に使う
  3. 成果物がデータや書類で残る:報告書・提案書・分析レポートなど形になって蓄積される

この3点が揃っていれば、職種・業界を問わずデスクワークに分類される。


デスクワークと現場仕事の主な違い


比較項目 デスクワーク 現場仕事
作業場所 オフィス・在宅・固定席 工場・建設現場・店舗など
主な道具 PC・電話・オフィスソフト 工具・機械・身体
体への負担 目・肩・腰(長時間座位) 全身の筋肉・関節
服装 スーツまたはオフィスカジュアル 作業着・ユニフォーム
リモートワーク 対応しやすい 原則不可
残業の発生しやすさ 職種・業種による シフト制が多く比較的明確

「デスクワーク=楽」は間違い


デスクワークに対して「体を使わないから楽そう」というイメージを持つ人は多い。しかし実態は違う。締め切りプレッシャー・複数業務の同時処理・社内外のコミュニケーション対応など、精神的な負荷が高い仕事が多い。体力的な消耗は少なくても、集中力・処理速度・正確性が常時求められる。


「楽だから」という理由だけでデスクワークを目指すと、入社後に「思っていたと違う」と感じるリスクが高い。


デスクワークの代表的な職種10種類——仕事内容と年収水準


デスクワークは職種によって仕事内容・求められるスキル・年収水準が大きく異なる。代表的な10職種を把握することで、自分がどの方向を目指すべきか見えてくる。


事務系デスクワーク(一般事務・営業事務・経理)


デスクワークの中でも求人数が最も多く、未経験者が最初に目指しやすいカテゴリだ。


職種 主な業務 平均年収(目安) 未経験採用
一般事務 書類作成・データ入力・電話対応・来客対応 300〜380万円 多い
営業事務 受発注処理・見積作成・営業のサポート全般 320〜400万円 多い
経理事務 仕訳入力・月次決算・請求書処理・税務補助 350〜500万円 やや少ない
人事・労務 採用管理・給与計算・社会保険手続き 370〜520万円 普通

一般事務は「ExcelとWordが使えること」が最低条件になるケースが多い。経理は簿記2級以上を持っていると採用されやすく、年収の上昇幅も大きい。


専門系デスクワーク(IT・マーケティング・企画)


専門スキルが必要で参入障壁は高いが、年収水準・リモートワーク対応率・将来性のどれもが事務系より優れている。


職種 主な業務 平均年収(目安) 未経験採用
Webエンジニア システム開発・コーディング・設計・レビュー 450〜700万円 研修前提なら多い
Webマーケター 広告運用・SEO・SNS運用・データ分析 380〜600万円 普通
企画・マーケ 商品企画・市場調査・販促計画・資料作成 400〜600万円 少ない
コンサルタント 課題分析・提案書作成・クライアント対応 500〜900万円 少ない(新卒採用が中心)

対人系デスクワーク(カスタマーサポート・インサイドセールス)


電話・チャット・メールで顧客と向き合うデスクワークで、コミュニケーション力が直接評価につながる。


職種 主な業務 平均年収(目安) 未経験採用
カスタマーサポート 顧客問い合わせ対応・クレーム処理・FAQ管理 300〜420万円 非常に多い
インサイドセールス 電話・メール・オンラインでの商談・クロージング 380〜550万円 多い

インサイドセールスはSaaS企業を中心に採用が急増している職種で、外回り営業の経験がある人が転職しやすい。成果次第で年収が大きく伸びるインセンティブ型の報酬体系を取る企業も多い。


デスクワークに向いている人の特徴——5つのチェックポイント


デスクワークが「合う人」と「合わない人」は明確に分かれる。転職前に自分がどちらかを把握しておくことで、入社後のミスマッチを防げる。


向いている人の特徴5選


以下に当てはまる数が多いほど、デスクワークへの適性が高い。


1. 長時間座って作業することが苦にならない


デスクワークは1日6〜8時間以上、椅子に座って集中し続ける仕事だ。腰痛や目の疲れが気になりやすい人でも、ストレッチやモニター調整で対処できる人であれば問題ない。「じっとしているのが苦手で体を動かしたい」という人には向いていない。


2. 細かい作業を正確にこなせる


事務系・経理系のデスクワークでは、数字の打ち間違いや転記ミスが重大な問題になる。「大雑把でも勢いで前に進む」タイプより「ミスが気になって何度も確認する」タイプのほうが力を発揮しやすい。


3. 文章・資料でアウトプットするのが得意


メール・報告書・提案書・議事録など、デスクワークでは文章でのアウトプットが日常的に発生する。「話すのは苦手でも書くのは好き」という人にとってはむしろ強みになる。


4. PCスキルを身につけることに抵抗がない


ExcelやWord、Googleスプレッドシートは最低限使えることが前提になる求人が多い。IT系・マーケティング系であれば分析ツールやCRMの操作も必要になる。「ツールを覚えるのが面倒」と感じる人は入社後に苦労しやすい。


5. 一定のルーティン業務を苦なくこなせる


特に事務職は、毎月・毎週・毎日発生する定型業務の割合が高い。「同じ作業の繰り返しが退屈」と感じる人より、「ルーティンを正確にこなすことに満足感を得られる」人のほうが長続きしやすい。


向いていない人の特徴


次のような特徴がある人は、デスクワークよりフィールドワーク系の仕事のほうが本領を発揮できる可能性が高い。


  • とにかく体を動かしていないとストレスが溜まる
  • 画面を長時間見ていると集中力が切れやすい
  • 細かいルールや手順に縛られるのが苦痛
  • 人と直接会って話すことに喜びを感じる(外回り営業・接客寄り)
  • 1つの場所に留まらず、毎日違う環境で動きたい

ただし「向いていない人の特徴」は職種によって変わる。マーケターやコンサルタントのデスクワークは、対人折衝・新規提案・創意工夫が多く、ルーティン型とは性質が全く異なる。「デスクワーク全体が向いていない」と判断する前に、職種単位で細かく検討することが重要だ。


デスクワークのメリット・デメリット——転職前に知っておくべき現実


デスクワークへの転職を考えるとき、メリットだけを見て動くと後悔しやすい。ここでは現実的な視点でプラス面とマイナス面を整理する。


デスクワークの主なメリット


リモートワークと両立しやすい


デスクワークはPCとネット環境があれば場所を問わず仕事できる業務が多い。実際に厚生労働省の調査でも、テレワーク実施率はオフィス系職種が製造・現場系職種を大きく上回っている。育児・介護・副業との両立を考えている人にとって大きなアドバンテージになる。


体力的な消耗が少なく長く働きやすい


製造・建設・物流などの現場仕事は、体力の衰えとともに業務負荷が増していく。デスクワークは40代・50代でも現役で活躍しやすく、経験とスキルが直接評価に結びつく。


スキル・資格が年収に直結しやすい


経理なら簿記、ITなら各種資格、マーケターならGA4・広告運用の実績など、スキルと資格が具体的な形で年収に反映されやすい。「キャリアを積むほど市場価値が上がる」設計になっている職種が多い。


副業・フリーランスへの展開がしやすい


Webマーケター・エンジニア・ライター・デザイナーなどのデスクワーク職種は、副業や独立への親和性が高い。会社員として実績を積みながら、徐々に独立に移行するキャリアパスを描きやすい。


デスクワークの主なデメリット


体への負担が別の形で来る


長時間の座位による腰痛・肩こり・眼精疲労は、デスクワーカーの職業病といっていい。体を動かす仕事と比べて運動量が激減するため、意識的に運動しないと体力低下・体重増加につながりやすい。


事務系は年収の天井が低い


一般事務・データ入力などの定型業務は、AI・RPAによる自動化の波に晒されており、将来的な求人数の減少と年収の伸び悩みが課題だ。同じデスクワークでも、専門性が高い職種を選ぶかどうかで10年後のキャリアが大きく変わる。


精神的なストレスが溜まりやすい


締め切り・上司からのフィードバック・顧客クレーム対応など、デスクワークには精神的なプレッシャーが集中しやすい。「体は楽だが精神的にキツい」という状態になりやすい職種も存在する。


人間関係が固定されやすい


毎日同じメンバーと同じ空間で過ごすオフィス環境では、人間関係のトラブルが発生すると逃げ場がない。フィールドワーク系のように「現場が変わる」という気分転換が少ないため、職場環境の影響をダイレクトに受けやすい。


未経験からデスクワークに転職する方法——年代別戦略とステップ解説


デスクワーク転職は年代や現在の状況によって、狙うべき職種・アピールの仕方・転職活動のスピードが変わる。自分の状況に合った戦略を取ることが内定率を上げる。


20代前半(社会人1〜3年目)の転職戦略


20代前半は「ポテンシャル採用」が最大の武器だ。現職での経験が浅くても、意欲・学習速度・コミュニケーション力を評価してもらいやすい。デスクワークへの転職を考えているなら、今が最もコストが低いタイミングといえる。


この年代が重視すべきポイントは次の通りだ。


  • 成長環境を優先する:初任給より「何を学べるか」で職場を選ぶ。年収より成長速度が3〜5年後の差を生む
  • 専門職に早めに振る:一般事務は将来の選択肢を狭める。Webマーケター・エンジニア・インサイドセールスなど、専門性が育つ職種を選ぶ
  • 現職のデスクワーク関連経験を可視化する:わずかでもPCを使った業務・資料作成・数字管理の経験があれば職歴に書く

20代後半〜30代前半の転職戦略


この年代は「即戦力性の証明」が採用の分かれ目になる。未経験とはいえ、社会人経験が5年以上あることを強みに変える発想が必要だ。


特に有効なのが「前職との掛け合わせ」戦略だ。例えば次のようなパターンが評価されやすい。


前職の経験 活かせるデスクワーク職種 評価されるポイント
小売・接客 カスタマーサポート・インサイドセールス 顧客対応力・クレーム処理経験
物流・倉庫管理 営業事務・在庫管理系事務 在庫・数量管理の実務知識
飲食・サービス 営業事務・人事(採用担当) マルチタスク対応力・人材管理経験
建設・施工管理 建設業の営業事務・施工管理補助 現場知識・図面読解・原価管理経験
医療・介護 医療事務・医療系CSR 医療知識・患者対応経験

異業種・異職種のダブル転換は採用難易度が上がる。まず「業種は同じ、職種だけデスクワークに変える」か「職種は近い、業種だけ変える」の一軸転換から検討するのが現実的だ。


30代後半〜40代のデスクワーク転職


30代後半以降のデスクワーク転職は「マネジメント経験」か「深い専門知識」のどちらかがないと厳しい。特に一般事務・データ入力などの汎用職種はほぼ経験者採用が前提になる。


この年代が現実的に目指せるデスクワーク職種は次の通りだ。


  • チームリーダー・管理職候補:現場経験をベースに、後輩・部下の管理経験を前面に出す
  • 業界専門知識を活かした職種:医療事務・建設業の積算事務など、前職の業界知識が必須の職種は40代でも未経験採用がある
  • 社労士・FP・中小企業診断士などの士業系:資格取得で専門性を証明できれば、年齢よりスキルで評価される職場に入れる

40代でのデスクワーク転職は「転職回数」「在職期間」「マネジメント実績」の3点を履歴書・職務経歴書で明確に証明できるかが鍵になる。


未経験からデスクワークに転職する4つのステップ


現場仕事や接客業からデスクワークへのキャリアチェンジは、適切な準備をすれば十分に実現できる。ここでは転職活動の具体的なステップを解説する。


ステップ1:目指す職種を絞る


「デスクワークに転職したい」だけでは求人選びで迷う。まず「どのデスクワーク職種を目指すか」を決めることが最初のステップだ。


職種選びの判断軸は次の3つを使う。


  • 自分の強みが活きるか:前職の経験・スキルを横展開できる職種を優先する
  • 将来性があるか:AI・自動化の影響を受けにくい専門性の高い職種を選ぶ
  • 未経験採用があるか:職種によって未経験採用のしやすさは大きく異なる

未経験からの転職実績が多い職種は、カスタマーサポート・営業事務・インサイドセールス・Webマーケター(研修あり企業)の4つだ。逆に一般事務は求人数が多く見えるが、経験者優遇が多く競争率が高い。


ステップ2:必要なスキル・資格を準備する


転職活動を始める前に、最低限のスキルを身につけておくと採用率が上がる。職種別の優先スキルを整理した。


目指す職種 優先して身につけるべきスキル・資格 習得期間目安
一般事務・営業事務 Excel(VLOOKUP・ピボット)・MOS検定 1〜3ヶ月
経理事務 簿記3級(最低限)→ 2級(採用力大幅アップ) 2〜6ヶ月
Webマーケター Google アナリティクス・広告運用基礎・SEO基礎 2〜4ヶ月
Webエンジニア プログラミング(HTML/CSS+JavaScript or Python) 3〜6ヶ月(独学)
インサイドセールス CRM基礎(Salesforce等)・ビジネスメール・電話対応 1〜2ヶ月

資格取得と転職活動を並行して進める場合は、「取得見込み」として応募書類に記載する方法も有効だ。「○月取得予定」と明記すれば、スキルアップへの姿勢をアピールできる。


ステップ3:職務経歴書で「デスクワーク適性」を証明する


未経験転職で最大の壁になるのが職務経歴書だ。現場仕事の経験しかない人でも、デスクワークに直結する経験を発掘して言語化することが重要だ。


具体的に使える経験の変換例を挙げる。


  • 「シフト管理・勤怠記録をつけていた」→ データ管理・Excelスキルのアピールポイント
  • 「お客様クレームを文書で報告していた」→ 文章作成・ロジカルコミュニケーションの実績
  • 「売上集計・在庫管理を担当した」→ 数字への強さ・業務改善意識のアピール
  • 「新人の教育マニュアルを作った」→ 資料作成・業務整理能力の証明

デスクワークの採用担当者は「この人はオフィスで使えるか」を判断している。現場での経験をそのまま書くのではなく、デスクワークの文脈に翻訳して書くことが通過率を上げるコツだ。


ステップ4:転職エージェントを使い倒す


未経験者がデスクワークに転職する際、転職エージェントの活用は必須といっていい。理由は3つある。


1つ目は非公開求人へのアクセスだ。未経験歓迎のデスクワーク求人の多くは、転職エージェント経由の非公開求人として流通している。求人サイトに出ていない求人にアクセスできること自体がアドバンテージになる。


2つ目は書類通過率の向上だ。エージェントは「この企業はこういう書き方をすると通りやすい」という実績データを持っている。書類添削・面接対策のサポートを活用することで、独力での転職活動より選考通過率が上がりやすい。


3つ目はミスマッチの防止だ。デスクワーク求人は「残業が多い」「離職率が高い」といった情報が求人票に載らないケースがある。エージェントは内部情報を持っており、事前に把握したうえで求人を紹介してくれる。


デスクワークの1日のスケジュールと仕事の実態を知っておく


転職前に「実際の1日がどんなものか」をイメージしておくと、入社後のギャップを防げる。ここでは職種別に1日の流れを整理した。


事務職(一般事務・営業事務)の1日の流れ

事務職は定時勤務が比較的守られやすく、業務の予測がしやすい点が特徴だ。ただし月次・期末など締め処理の時期は残業が集中する。


時間帯 主な業務内容
9:00〜10:00 メール確認・当日の受発注処理・問い合わせ対応
10:00〜12:00 見積書・請求書作成・書類のファイリング・データ入力
13:00〜15:00 電話対応・営業からの依頼処理・資料更新
15:00〜17:00 翌日の準備・提出期限ファイルの確認・上司への報告
17:00〜18:00 残務処理・退社(月末は20時前後まで残業することも)

事務職で特に重要なのは「優先順位のつけ方」だ。複数の依頼が同時に来ることが多く、期限・緊急度を正確に判断して処理順を決める能力が求められる。


Webマーケター・ITエンジニアの1日の流れ

専門系デスクワークは事務系と比べてMTGが多く、出力物の品質管理に多くの時間を使う。プロジェクト管理ツール(Notionやasana等)が日常的な業務基盤になる。


時間帯 主な業務内容
9:00〜10:00 Slack確認・タスクのデイリー整理・広告レポート確認
10:00〜12:00 施策の実施・コーディング・分析レポート作成
13:00〜15:00 チームMTG・クライアントMTG・社内レビュー
15:00〜17:30 MTGのフォローアップ・資料修正・次回施策の準備
17:30〜 進捗共有・タスクの翌日持ち越し整理・退社(繁忙期は深夜残業もある)

マーケターやエンジニアは「集中作業時間」と「コミュニケーション時間」のバランス管理が生産性に直結する。一人で黙々と作業する時間が多いイメージがあるが、実態はMTGや社内調整が1日の3〜4割を占めることも珍しくない。


デスクワークで陥りやすい「隠れた疲労」への対処法

デスクワークを続けていると、体の疲れより先に「脳の疲れ」が蓄積しやすい。長時間の集中・マルチタスク・画面からの情報量が積み重なることで、退勤後に何もできないほど消耗する状態——「脳疲労」に陥るデスクワーカーは少なくない。


対処として有効なのは次の3つだ。


  • 90分に一度は立ち上がって動く:座位が続くと血流が悪化して集中力が落ちる。ポモドーロテクニック(25分作業・5分休憩)を取り入れるだけでも効果がある
  • 昼休みに外に出る:自然光を浴びることでセロトニンが分泌され、午後のパフォーマンスが改善する
  • 退勤後のデジタルデトックスを習慣化する:業務メールをスマホで確認し続けることで「脳がオフにならない」状態が続く。通知時間を設定するだけで改善できる

デスクワークへの転職を検討するなら、体力面よりメンタル・集中力の管理が長続きの鍵になることを押さえておこう。


デスクワーク転職で失敗しないための注意点


転職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する人が後を絶たないデスクワーク転職。失敗パターンを知っておくことで回避できる。


「未経験歓迎」の求人を鵜呑みにしない

「未経験歓迎」と書いてある求人でも、入社後に高い即戦力を求める企業は多い。特に注意が必要なのは次の2点だ。


  • 研修期間の実態を確認する:研修が「1週間のOJT」だけの場合、実質的に即戦力を求めている。「3ヶ月の座学研修+OJT」など、具体的な内容を面接で確認すること
  • 離職率・定着率を調べる:未経験者を採り続けている求人は、定着率の低さが背景にある場合がある。口コミサービス(OpenWork等)でリアルな評価を調べること

年収ダウンの覚悟と計画を立てる

現場仕事から事務系デスクワークへの転職では、年収が50〜100万円下がるケースが多い。「デスクワークに転職さえできれば年収は後でいい」という考え方は、生活設計の狂いにつながりやすい。


転職前に最低限やっておくべきことは、次の2つだ。


  1. 転職後の年収で生活が成り立つか、3〜6ヶ月分の家計シミュレーションをする
  2. 「1〜2年は実績を積んで、次の転職か昇給で年収を戻す」という具体的なロードマップを描く

職種だけでなく業界も見る

同じ「営業事務」でも、不動産・IT・医療・製造では仕事の中身が全く異なる。業界ごとの繁閑・専門知識の必要度・残業の多さは大きく差がある。


前職の業界知識が活きる職種から狙うのが採用確率を上げる王道だ。例えば、工場勤務から製造業の営業事務への転職なら、現場感覚を評価してもらえる可能性が高い。


「なんとなくデスクワーク」で転職すると失敗する

転職動機が「体が楽そうだから」「在宅ワークがしたいから」だけの人は、入社後に「やりがいがない」「思っていたより大変だった」という理由で再転職するリスクが高い。


転職前に「なぜこの職種のこの仕事をやりたいのか」を言語化しておくことが、長く続けられるデスクワーク転職の条件だ。


デスクワーク転職でよくある質問(FAQ)


Q1. デスクワーク未経験でも30代から転職できますか?

できる。ただし職種の選び方が重要だ。30代での未経験転職は、20代と比べて「即戦力性」を強く求められる。事務系の単純作業より、前職の経験を活かせる職種(例:現場監督 → 施工管理の営業事務、接客経験者 → インサイドセールス)を狙うと採用確率が上がる。資格取得や実務に近いスキルを身につけてから転職活動を始めることも有効だ。


Q2. デスクワークでおすすめの資格は何ですか?

目指す職種によって変わる。事務系全般ならMOS(Microsoft Office Specialist)、経理なら日商簿記2級、ITなら基本情報技術者またはG検定・Python3エンジニア認定、マーケターならGoogleアナリティクス認定資格(GA4)が市場で評価されやすい。「なんでも使える資格」はなく、目指す職種に直結する資格を選ぶことが優先だ。


Q3. デスクワークはAIに仕事を奪われませんか?

職種によって影響度が大きく異なる。リスクが高いのは、データ入力・定型書類作成・単純な電話対応など、パターン化された業務だ。逆に、判断・提案・交渉・企画・クリエイティブを伴う業務はAI代替されにくい。将来を見据えるなら、「ルーティン業務をいかに効率化するか」を考えて提案できる人材を目指すことが、デスクワーカーとして生き残る条件になる。


Q4. デスクワークで在宅勤務できる職種はどれですか?

リモートワーク対応率が高い職種はWebエンジニア・Webマーケター・コンサルタント(一部)・カスタマーサポート(チャット対応型)だ。一般事務・経理は出社が必要なケースが多いが、企業規模・業種によって異なる。求人票の「勤務地」欄でリモート可の記載を確認し、面接でリモート実績と比率を具体的に質問することをすすめる。


Q5. デスクワークへの転職は転職エージェントと転職サイト、どちらがいいですか?

未経験からのデスクワーク転職は転職エージェントを優先して使うべきだ。転職サイトは求人の量が多い反面、未経験者が書類で落とされるケースが多い。エージェントは企業への推薦文や書類添削・面接対策など、選考プロセス全体をサポートしてくれる。両方を並行して使いながら、エージェント経由を主軸にするのが最も効率的な転職活動の進め方だ。


まとめ——デスクワーク転職で後悔しないために


この記事で解説したポイントを整理する。


  • デスクワークとは、机の前に座ってPC・書類を中心に行う業務の総称で、職種によって仕事内容・年収・求められるスキルが大きく異なる
  • 向いている人の特徴は「長時間座位が苦にならない」「細かい作業を正確にこなせる」「文章でのアウトプットが得意」「ツール習得に抵抗がない」「ルーティン業務を苦なくこなせる」の5点
  • 未経験転職は「職種を絞る → 最低限のスキルを身につける → 職務経歴書を翻訳する → エージェントを活用する」の4ステップで進める
  • 「楽そう・在宅できそう」だけの動機では入社後に後悔しやすい。「なぜその職種か」を言語化することが転職成功の条件だ
  • 将来性を考えるなら、AI代替されにくい専門性の高いデスクワーク職種を選ぶことが重要だ

デスクワーク転職に関して「自分にどの職種が向いているかわからない」「書類が通らない」という悩みがある場合は、転職エージェントに相談するのが最も確実で早い解決策だ。


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この記事の執筆・監修

大林 諒

株式会社Nexly 代表取締役

未経験からの転職支援に特化した転職エージェント「Re:WORK」を運営。求職者一人ひとりに寄り添ったキャリア支援を行い、長く働けるホワイト企業への転職を実現しています。

運営会社
株式会社Nexly
許可番号
有料職業紹介事業 28-ユ-301343
取扱求人数
44,692件以上

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