転職後の出社初日を乗り越える完全ガイド|準備・挨拶・マナーまで解説

転職先に入社初日で気をつけること|好印象を与えるコツ

転職先への出社初日が近づいて、「何を準備すればいい?」「挨拶はどうすればいい?」「失敗したらどうしよう」と不安を抱えていませんか。


結論から言えば、出社初日に求められることはシンプルです。「清潔感のある身だしなみ」「素直に学ぶ姿勢」「基本的なビジネスマナー」の3点を押さえておけば、大きな失敗はありません。逆に言えば、無準備で臨むと小さなミスが積み重なり、第一印象を損ねてしまうリスクがあります。


この記事では、転職後の出社初日に向けた準備・当日の流れ・挨拶の仕方・NG行動・心構えまで、転職エージェント目線で具体的に解説します。初日を無事に乗り越えるためのチェックリストも用意しているので、最後まで読んで確認してください。


「転職が初めて」という方も「転職経験はあるが新しい職場に慣れるのが苦手」という方も、この記事を読み終えれば初日への不安が大幅に軽減されます。


転職後の出社初日に起きること|一般的な流れを把握する


初日の緊張を和らげる一番の方法は、「何が起きるか」を事前に把握しておくことです。業種・職種・会社規模によって細かい流れは異なりますが、多くの会社で共通するパターンがあります。流れを知っておくだけで、初日の精神的な余裕がまったく変わります。


オリエンテーション(会社説明・書類提出)


入社後まず行われるのが、人事担当者によるオリエンテーションです。会社のルール・就業規則・福利厚生の説明を受け、雇用契約書や各種届出書類の提出を行います。大企業では同期入社の複数人でまとめてオリエンテーションを受けることが多く、中小企業では人事担当者と1対1で進めるケースもあります。


提出が求められる主な書類は以下のとおりです。


  • 雇用保険被保険者証(前職で加入していた場合)
  • 年金手帳または基礎年金番号通知書
  • 源泉徴収票(前職の最終給与分)
  • マイナンバーカードまたはマイナンバー記載の住民票
  • 銀行口座の通帳コピーまたは口座番号のメモ
  • 身元保証書(会社から求められた場合)
  • 健康診断書(求められた場合)
  • 扶養控除等申告書(入社時に記入を求められることが多い)

提出書類は入社前に会社側から書面またはメールで案内があるはずです。案内が届いていない場合は、入社日の1週間前を目安に人事担当者へ確認しておきましょう。「何を持参すればよいですか」と聞くのは失礼ではありません。むしろ確認しておかないほうが、当日の不備につながります。


なお、雇用保険被保険者証や年金手帳は紛失しているケースもあります。紛失している場合は、それぞれハローワークや年金事務所で再発行手続きができます。入社日までに余裕を持って対応しましょう。


職場内の案内・設備説明


オリエンテーションが終わると、担当者が職場内を案内してくれることが多いです。トイレや休憩室・食堂の場所、使用するPCやシステムのセットアップ、社内チャットやファイル共有ツールへのアクセス設定などを行います。


会社によっては、セキュリティカードや駐車場の手続きもこのタイミングで行われます。駐車場利用者は事前に車のナンバーや車種を確認しておくとスムーズです。


この段階ですべてを覚えようとしなくて構いません。大切なのはメモを取る姿勢を見せることです。「後で確認します」と言える素直さも評価されます。教えてくれる担当者も、一度で全部覚えるとは思っていません。


上司・チームメンバーへの挨拶


配属先の部署に連れて行かれ、チームメンバーへの自己紹介が行われます。大きな会社の場合は複数部署への挨拶回りになることもあり、数十人に挨拶するケースもあります。初日で最も緊張する場面がここだという方が非常に多いです。


挨拶の準備については次のセクションで詳しく解説しますが、「完璧な自己紹介」より「誠実な挨拶」のほうが相手の記憶に残ります。うまく話せなくても、笑顔と礼儀があれば十分です。


業務説明・研修の開始


会社によって大きく差がある部分です。初日から実際の業務に入るケースもあれば、1週間〜1ヶ月かけて研修が続くケースもあります。IT企業やコンサル会社では体系的な研修プログラムが用意されていることが多く、中小企業や現場系の職場ではOJT(仕事しながら覚える形式)が中心になることが多いです。


いずれにしても、初日から成果を出すことは求められていません。「仕事を覚えようとする姿勢」「わからないことを積極的に聞く姿勢」を見せることが最優先です。


ランチ・休憩の過ごし方


初日のランチをどう過ごすかは、意外と気になるポイントです。先輩から「一緒にどうですか」と誘われた場合は、基本的に断らず一緒に行くことをおすすめします。ランチのコミュニケーションは職場に馴染む絶好の機会です。


誰にも誘われなかった場合は、一人でランチに行くか、デスクで食べてOKです。職場の雰囲気をつかむためにも、周囲の様子を観察しておきましょう。社食や近くの飲食店の場所も確認できます。


出社初日の前日までにやること|準備チェックリスト


初日をスムーズに迎えるために、前日までに済ませておくべき準備があります。「準備しすぎた」と後悔することはありません。「もっと準備しておけばよかった」という後悔だけを避けましょう。


持ち物・書類の確認と準備


提出書類を前日のうちに一式まとめておきましょう。「当日の朝に用意しよう」と思っていると、焦りで忘れ物が出ます。前夜のうちに書類をクリアファイルにまとめ、鞄の中に入れておくのが確実です。


書類以外で初日に必要なものの例:


  • 筆記用具(ボールペン2本以上・ノートまたはメモ帳)
  • 名刺入れ(名刺を受け取る可能性がある場合)
  • 印鑑(シャチハタ不可の書類がある場合に備えて認印を)
  • ランチ代(社食があるか、外食できる環境かを事前に確認しておくと安心)
  • スマートフォン充電器または充電バッテリー
  • 折りたたみ傘(天候が不安定な季節は特に)

会社から「初日に持参するもの」として案内がある場合は、そのリストを最優先で準備してください。案内がない場合は上記を基本セットとして準備すれば、ほとんどの状況に対応できます。


通勤ルートと所要時間の確認


初日の遅刻は絶対に避けなければなりません。前日に実際のルートで所要時間を確認しておきましょう。特に電車利用の場合、ラッシュ時間帯の混雑状況は平日の実際の時間帯でないと正確にはわかりません。Googleマップの「出発時刻を指定する」機能である程度の予測はできますが、余裕を持ったシミュレーションが必要です。


目安として、所要時間+30分を見込んで家を出る時間を設定しましょう。始業時間の15〜20分前には到着できる計画を立てることが理想です。早めに到着した場合は、近くのカフェで時間を潰してから入社するのも一つの方法です。


また、電車が遅延した場合の代替ルートも事前に調べておくと安心です。路線が一本しかない場合、バスや徒歩での迂回ルートを確認しておきましょう。


服装・身だしなみの確認


服装については、入社前の会社説明やメールで案内があればそれに従います。案内がない場合は、面接時の服装を参考にするか、スーツまたはオフィスカジュアルを選びましょう。「職場の雰囲気に合わせて」と言われた場合でも、初日はやや保守的な服装を選ぶことをおすすめします。


前日のうちに確認しておくべきチェックポイント:


  • スーツ・シャツにシワがないか(アイロンをかけておく)
  • 靴は磨いてあるか(底が減っていないか)
  • 爪は切ってあるか(ネイルをしている場合、職場の雰囲気に合っているか)
  • 髪は整っているか(男性は顔周りの余分な毛も確認)
  • 香水・整髪料はつけすぎていないか(オフィスでは控えめが基本)
  • バッグは清潔か(汚れや傷が目立つものは避ける)

「清潔感」が最重要です。ブランドや高価な服装である必要はまったくありません。逆に言えば、どれほど優秀な人でも、よれた服装や不清潔な印象では第一印象を大きく損なってしまいます。


自己紹介の内容を準備する


初日に必ず求められる自己紹介の内容を、前日に一度声に出して練習しておきましょう。30秒〜1分程度でまとめるのが理想です。「頭の中で考えておく」だけでは、緊張した本番で言葉が出てこないことがあります。実際に声に出す練習が不可欠です。


自己紹介の具体的な内容と例文は、次のセクションで解説します。


睡眠と体調管理


緊張して眠れないこともありますが、できる限り早めに就寝して体調を整えておきましょう。万全のコンディションで臨めるかどうかが、初日の印象に直結します。寝不足は集中力を低下させるだけでなく、顔色や目の下のクマとして見た目にも現れます。


夜に目が冴えてしまうときは、スマートフォンの使用を控え、軽いストレッチや読書で気持ちを落ち着かせましょう。「眠れなくて当然」という開き直りも大切です。緊張しているということは、それだけ真剣に取り組もうとしている証拠です。


入社先の情報を再確認する


企業のウェブサイトやSNS、事前に受け取った会社資料を読み返しておきましょう。会社のビジョン・事業内容・直近のニュースを把握しておくことで、初日に上司や先輩と会話する際のネタになります。「御社のこの事業に興味があって〜」という会話ができると、入社への熱意が伝わります。


転職初日の挨拶|自己紹介の内容と伝え方


出社初日で最も印象に残るのが挨拶・自己紹介です。ここで好印象を与えられれば、その後の職場生活がぐっと楽になります。逆に第一印象が良くないと、回復するまでに時間がかかります。


自己紹介の基本構成


挨拶の内容はシンプルに、以下の3要素でまとめるのが基本です。


  1. 名前と前職の簡単な経歴(何をしていたか、どんな会社にいたか)
  2. 入社の経緯・意欲(なぜこの会社を選んだか、何を頑張りたいか)
  3. 締めの一言(よろしくお願いしますで終わる)

例文1(営業職に転職した場合):


本日よりお世話になります、山田太郎と申します。前職では5年間、食品メーカーで法人営業を担当しておりました。今回はより大きな規模でお客様に貢献したいと考え、こちらに参りました。まだ覚えることが多い毎日かと思いますが、早く皆さんのお役に立てるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。


例文2(事務職・未経験転職の場合):


本日からお世話になります、鈴木花子と申します。前職はアパレルの販売職を3年間経験しました。今回はキャリアチェンジとして事務職に挑戦したいと思い、入社いたしました。まだわからないことばかりですが、ご指導いただきながら一日でも早く即戦力になれるよう頑張ります。よろしくお願いいたします。


ポイントは、前職の愚痴や批判は絶対に入れないことです。「前職では〜が嫌で」「前の会社はブラックで」という流れは、第一印象を大きく損ないます。「新しい挑戦をしたかった」「もっと成長できる環境を求めた」などポジティブな言い回しにまとめましょう。


立場別の挨拶の使い分け


同じ職場でも、挨拶する相手によってニュアンスを変えると好印象を与えられます。


相手 ポイント 一言例
直属の上司 ご指導をお願いする姿勢を明示する。目標や意欲を添えると◎ 「ご指導のほど、よろしくお願いいたします」
同僚・チームメンバー 素直さと協調性をアピール。頼れる存在として覚えてもらう 「わからないことがあればぜひ教えてください」
他部署の人 名前と配属先だけ伝えれば十分。短く簡潔に 「〇〇部に配属になりました山田です。よろしくお願いします」
取引先・お客様 前任者の名前を出しながら引き継ぎを伝える形が基本 「〇〇の後任として参りました。引き続きよろしくお願いします」

挨拶のタイミングと声のトーン


自己紹介の場が設けられていなくても、廊下ですれ違った人や目が合った人には自分から挨拶しましょう。「おはようございます」と先に声をかける積極性は、どの職場でも好意的に受け取られます。「あの新入りはよく挨拶する」という印象は、業務能力とは別の信頼感を生みます。


声のトーンは普段より少し大きめを意識してください。緊張すると無意識に声が小さくなりがちです。「聞こえているかな」と思うくらいの声量でちょうどよいことが多いです。録音して聞いてみると、自分が思う以上に声が小さいことに気づく方も多いです。


メモを取る姿勢を見せる


自己紹介や挨拶のタイミングに限らず、説明を受ける場面では必ずメモ帳を出して記録する姿勢を見せましょう。「この人はきちんと覚えようとしている」という印象は、言葉以上に相手に伝わります。


スマートフォンへのメモは、相手によっては「ちゃんと聞いているのか」「別のことをしているのでは」と受け取られるリスクがあります。特に初日は紙のノートが無難です。慣れてきてから職場のメモ文化に合わせて変えていけばよいでしょう。


名刺を受け取る場面での対応


上司や先輩から名刺を渡されることがあります。名刺を受け取る際は両手で受け取り、「頂戴いたします」と一言添えましょう。受け取った名刺はその場ですぐにしまわず、机の上に大切に置いておくのがマナーです。


転職者本人が名刺を持っていない場合(まだ発注中など)は、「名刺はまだ手元にございませんが、後日改めてお渡しします」と伝えれば問題ありません。


出社初日にやってはいけないNG行動


良い印象を作ることと同じくらい大切なのが、悪い印象を作らないことです。転職エージェントとして多くの転職者を支援してきた中で見えてきた、初日のNG行動をまとめます。転職経験者でも気づかずやってしまうことがあるので、確認しておきましょう。


遅刻・ギリギリの到着


初日の遅刻は、どんな理由があっても「計画性のない人」という印象を与えます。電車の遅延でも「事前に調べておけたはず」「余裕を持って出ればよかったのでは」と思われるリスクがあります。始業時間の15〜20分前には到着できるよう、余裕を持って計画を立てましょう。


もし遅延が確定した場合は、到着が遅れると判断した時点で会社に電話連絡を入れましょう。メールやLINEより電話が基本です。「〇〇線が遅延しており、△△分頃の到着になりそうです」と具体的に伝えることが大切です。


前職のやり方を押し付ける


転職者がやりがちなミスが、「前職では〜していました」と前職のやり方を持ち込むことです。業務に慣れてから改善提案をすることは歓迎されますが、初日に「うちのやり方はちょっと非効率ですね」というニュアンスを出すのは完全にNGです。


どんな会社にもその会社なりの理由やルールがあります。入社直後は「教えてもらう立場」です。まず現在のやり方を覚え、理解する姿勢を示すことが先決です。改善提案は信頼関係が築けてから行いましょう。


同僚への過度な馴れ馴れしさ


「早く打ち解けたい」という気持ちはわかりますが、初日からタメ口を使ったり、プライベートな話題に踏み込んだりするのは避けましょう。職場の雰囲気や人間関係の距離感は、数日間観察してから合わせるのが正解です。


特に年齢が近い同僚に対して「タメ口で話しかけられるかな」と感じるシーンもありますが、最初は敬語が無難です。相手から「タメ口で話してください」と言われてから合わせる流れが、双方にとって自然です。


スマートフォンを頻繁にチェックする


業務中や説明を受けている最中にスマートフォンを見るのは、相手への失礼にあたります。どうしても確認が必要な場合は、休憩時間か業務外の時間にまとめて確認しましょう。


特に上司や先輩が話している最中にスマートフォンを取り出す行為は、「この人は聞く気がない」と受け取られる可能性があります。業務上必要な連絡先の確認などは、事前にメモしておくか、「確認のために見てもよいですか」と一言断ってから行いましょう。


質問しない・わからないまま放置する


わからないことを「聞くと恥ずかしい」と思って放置するのは逆効果です。初日・入社直後は「わからなくて当然」の期間です。むしろ積極的に質問する姿勢が、学習意欲の高さとして評価されます。


ただし、同じことを何度も聞くのは注意が必要です。一度説明を受けたことはその場でメモして、後で確認できるようにしておきましょう。「先ほど教えていただいたのですが、メモの確認をさせてください」という確認の仕方は問題ありません。


休憩室や廊下での愚痴・噂話への同調


初日に先輩社員から「うちの〇〇さん、あまり仕事ができなくてさ」「あの部署はいつも残業でつらいよね」といった愚痴を聞かされることがあります。この場合、同調したり話を広げたりするのは避けてください。「そうなんですね」と聞くにとどめ、人間関係や職場環境の評価は自分の目で判断しましょう。


初日に聞いた情報は断片的なものばかりです。特定の人物について判断を下すのは早計で、後で全然違う印象を持つことがほとんどです。


成果を焦って空回りする


「早く貢献しなければ」と焦るあまり、確認不足のまま仕事を進めてしまうケースがあります。初日・入社直後に求められているのは成果ではなく、「一緒に働けそうな人かどうか」という信頼感です。慎重に確認しながら丁寧に仕事を進めることが、長期的には信頼につながります。


転職初日から好印象を維持するコツ|2日目以降の行動


初日の印象を作ることも大切ですが、2日目以降の行動で「初日だけよかった人」にならないことが重要です。初日に良い印象を与えても、2日目以降の態度で評価が変わることは珍しくありません。


名前を早く覚える努力をする


職場の人の名前を早く覚えることは、相手に対する敬意を示す行動です。名刺をもらった場合は裏に特徴をメモしておく、座席表をもらったら自宅で確認する、などの工夫をしましょう。「〇〇さん、先ほどの件ですが〜」と名前を入れた話し方は、相手に無意識に好感を与えます。


人の名前を覚えるのが苦手な方は、「顔の特徴+名前」でセットで記憶する方法が効果的です。例えば「目が大きい山田さん」「眼鏡の田中さん」などと覚えておくと、顔を見たときに名前が浮かびやすくなります。


小さな「ありがとう」を積み重ねる


教えてもらったこと、手伝ってもらったことに対して、都度「ありがとうございます」と伝えましょう。当たり前のことに聞こえますが、感謝を言葉にする習慣がある人とない人では、周囲からの印象がはっきり変わります。


「これくらいは当たり前だから感謝しなくてもいいか」という考えは捨てましょう。小さなことへの感謝を丁寧に伝える人は、職場でのポジションが自然と良くなっていきます。


「いつまでに確認します」と返す習慣


質問された内容がわからない場合、「わかりません」で終わらせず「確認して〇時までにお伝えします」と返すようにしましょう。問題解決に向けて動く意思を示すことが大切です。


この習慣は、入社直後だけでなくずっと使えるビジネスマナーです。「わからない」という事実を伝えるだけでなく、「どうするか」をセットで返すことで、信頼感が積み重なっていきます。


就業後のメモ整理を習慣にする


業務中に取ったメモを、帰宅前または帰宅後に整理する習慣をつけましょう。翌日の仕事でメモを見返すことができると、「昨日教えていただいた件ですが」と前日の内容を踏まえた質問ができます。これは記憶力・学習意欲の高さを自然に示す行動です。


デジタルメモ(NotionやOneNoteなど)に転記して整理しておくと、後から検索しやすく長期的に役立ちます。ただし職場のセキュリティポリシーに従い、業務上の機密情報は私用デバイスに保存しないよう注意しましょう。


困ったことは早めに相談する


入社後1〜2週間は「慣れる時間」ですが、業務で詰まってしまったときに一人で抱え込むのは禁物です。「報・連・相」(報告・連絡・相談)の習慣は最初から意識的に実践しましょう。上司や先輩は、入社直後の新人が質問・相談してくることを迷惑だとは思っていません。むしろ何も言ってこないほうが心配になります。


相談するタイミングの目安は、「自分で10〜15分考えてもわからない場合」です。すぐに聞きすぎるのも問題ですが、抱え込みすぎてミスにつながるほうが損失が大きいです。


社内の雰囲気を観察して合わせる


職場によって、雰囲気・文化・コミュニケーションのスタイルは大きく異なります。「残業は当たり前の文化かどうか」「報告はSlackか口頭か」「ランチは各自か連れ立って行くか」など、細かい文化を数日間かけて観察しましょう。


自分のやり方を押し通すのではなく、まず職場の流れに乗ることが、早期に信頼を得る近道です。


転職初日が不安なときの心構え


「うまくやれるか不安」「失敗したらどうしよう」という気持ちは、転職経験者のほぼ全員が持つものです。初めての転職でも、2回目以降の転職でも、新しい職場の初日には緊張するものです。不安は準備で軽減できますが、それでも緊張するのは当然であり、むしろ健全な反応です。


「完璧にやろうとしない」がうまくいくコツ


初日から100点を取ろうとすると、ミスへの恐怖から動けなくなります。「今日は名前を5人覚える」「今日は挨拶をきちんとする」というように、その日ごとに小さなゴールを設定するほうが気持ちが楽になります。


どんなに優秀な転職者でも、新しい職場に完全に慣れるまでには3〜6ヶ月かかります。これは誰にとっても同じです。「まだ慣れない自分がおかしい」と感じる必要はまったくありません。


転職先への不安は入社前に解消しておく


「仕事内容がイメージと違ったらどうしよう」「人間関係が合わなかったら」という不安は、入社前に解消できることもあります。内定後の段階で、入社日前に職場見学をお願いしたり、人事担当者に業務内容の詳細を確認したりすることは、多くの会社で快く対応してもらえます。


転職エージェントを利用している場合は、エージェントに「事前に現場の雰囲気を確認したい」と伝えることで、会社への橋渡しをしてもらえます。


緊張していることを隠さなくてよい


「初日なので少し緊張しています」と正直に伝えることは、弱さではなく誠実さとして受け取られます。緊張を必死に隠そうとすると、ぎこちない印象や「取っ付きにくい人」という誤解を生むこともあります。「緊張しているけど頑張ります」という姿は、先輩社員の記憶に残る好印象を与えます。


「初日が一番つらい」を知っておく


どんなに職場が良くても、初日は精神的に消耗します。これは自分の問題ではなく、新しい環境に慣れるために脳が大量のエネルギーを使うからです。見知らぬ環境での緊張・大量の情報インプット・人間関係の把握が同時に押し寄せます。


初日の帰り道に「思ったよりきつかった」と感じても、2日目・3日目と経つごとに確実に楽になっていきます。「初日が一番大変」という事実を知っておくだけで、精神的な余裕が生まれます。


試用期間は「お互いを知る期間」と考える


多くの会社では入社後3〜6ヶ月が試用期間です。試用期間は「評価される期間」と捉えてプレッシャーになりがちですが、「お互いを知る期間」と考え直しましょう。会社が転職者を評価するだけでなく、転職者も会社を評価する期間です。


万が一「やっぱりこの会社は合わない」と感じた場合も、試用期間中に判断したほうが、長期的なキャリアへの影響が少なく済みます。ただし、初日・1週間程度の印象だけで結論を出すのは早計です。最低でも1ヶ月は様子を見ましょう。


よくある質問


Q. 転職初日の服装はスーツでないといけませんか?


会社から指定がある場合はそれに従ってください。指定がない場合は、スーツが最も無難です。「オフィスカジュアルOK」と案内された場合でも、初日はスーツまたはそれに準じた服装を選ぶことをおすすめします。2〜3日出社して職場の雰囲気を確認してから服装を調整するほうが安全です。「スーツで来すぎた」と笑われることはあっても、「カジュアルすぎた」と思われるほうがリスクが高いです。


Q. 転職初日はお菓子を持参したほうがいいですか?


必須ではありませんが、持参すると好印象を与えやすいです。個包装で配りやすいもの(クッキー、チョコ、飴など)が定番です。金額の目安は1,000〜2,000円程度。大げさな高額品は逆に相手が気を遣ってしまいます。持参する場合は、昼休みや午後の休憩のタイミングで「よろしければどうぞ」と配るのが自然です。


Q. 初日から質問をしても大丈夫ですか?


積極的に質問することは歓迎されます。ただし、質問前に「少しお時間よろしいですか」と一言確認する習慣をつけましょう。上司や先輩が集中して作業しているときや、電話中のタイミングは避けてください。また、聞いたことはその場でメモしておき、同じ質問を繰り返さないようにすることが大切です。


Q. 転職初日に体調が悪くなったらどうすればいいですか?


無理をして悪化させるよりも、上司に正直に申告することが大切です。「体調が優れないのですが、少し休んでもよいでしょうか」と伝えれば、ほとんどの上司は対応してくれます。発熱など明らかに体調が悪い場合は、当日でも欠勤の相談をすることが必要です。初日だからといって無理に出社して途中で倒れるほうが、会社にとっても本人にとっても困ります。


Q. 初日に「この会社は合わない」と感じたらどうすればいいですか?


初日の印象だけで判断するのは早計です。職場の雰囲気や人間関係は、1〜2週間かけて少しずつ見えてくるものです。ただし、明らかな労働基準法違反(残業代未払い・休日出勤の強制など)や、ハラスメント的な言動があった場合は別です。その場合は、転職エージェントや労働基準監督署への相談も選択肢として考えてください。Re:WORKでは入社後のフォロー相談も受け付けています。


まとめ|出社初日は「準備」と「素直さ」で乗り越えられる


転職後の出社初日に向けて、この記事で解説した内容を振り返ります。


テーマ ポイント
初日の流れ オリエンテーション → 職場案内 → 挨拶 → 業務説明が基本の流れ。事前に把握して備える
前日までの準備 書類・持ち物・通勤ルート・服装・自己紹介を確認。睡眠も万全に
挨拶・自己紹介 名前・前職経歴・意欲の3点でまとめる。前職の批判は絶対にしない
NG行動 遅刻・前職のやり方を押し付ける・スマホを頻繁に見る・質問しない・焦って空回り
2日目以降 名前を覚える・感謝を言葉にする・報連相を習慣にする・社内文化に合わせる
心構え 完璧を求めない・緊張は正直に伝えてよい・初日が一番つらい・試用期間はお互いを知る期間

出社初日に必要なのは特別なスキルではありません。「準備を怠らないこと」と「素直に学ぶ姿勢」の2点です。転職を重ねてきたベテランでも、新しい職場の初日は誰もが同じスタートラインに立っています。


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この記事の執筆・監修

大林 諒

株式会社Nexly 代表取締役

未経験からの転職支援に特化した転職エージェント「Re:WORK」を運営。求職者一人ひとりに寄り添ったキャリア支援を行い、長く働けるホワイト企業への転職を実現しています。

運営会社
株式会社Nexly
許可番号
有料職業紹介事業 28-ユ-301343
取扱求人数
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