未経験から年収を上げやすい職種は?現実的な仕事を解説

未経験から年収を上げるのは本当に可能か
「未経験なのに年収を上げるなんて無理だろう」と感じている人は多い。しかし現実は違う。職種を正しく選べば、未経験スタートでも入社1〜3年以内に前職比120〜150%の年収を実現している転職者は珍しくない。
重要なのは「どの職種に転職するか」だ。需要が高く・スキルが可視化しやすく・成果報酬型の給与体系を持つ職種を選べば、未経験でも年収アップは十分に現実的な目標になる。
この記事では、未経験から年収を上げやすい職種を具体的に解説する。各職種の平均年収・未経験入社後の伸び幅・必要なスキルまで網羅的にまとめた。転職先を絞り込む際の判断材料として活用してほしい。
結論から言えば、未経験から年収アップを狙うなら「ITエンジニア・施工管理・法人営業・不動産営業・Webマーケター」の5職種が最も現実的な選択肢だ。それぞれの理由と具体的な年収データを以下で詳しく解説する。
なぜ今が未経験転職で年収を上げるチャンスなのか
2024年以降、日本の労働市場は大きく変化している。少子高齢化による労働人口の減少と、デジタル化・IT化の加速によって、特定の職種では慢性的な人材不足が続いている。
厚生労働省の「令和5年版労働経済の分析」によると、IT・建設・医療介護・物流の4分野は今後10年で深刻な人手不足が続くと予測されている。この4分野が採用ハードルを下げているため、未経験でも採用されやすく・処遇改善が進みやすい環境が整っている。
さらに2023〜2024年にかけて多くの大手企業が賃上げを実施した。春闘での賃上げ率は30年ぶりの高水準となり、特に成長産業では初任給の引き上げが相次いでいる。転職市場も「高め設定の提示年収」が増えており、未経験でも条件交渉しやすい環境になっている。
「未経験だから現状を受け入れるしかない」という考え方は今の市場では通用しない。正しい職種選択と適切な転職準備を組み合わせれば、未経験転職で年収を上げることは十分に現実的だ。
未経験でも年収が上がりやすい職種の共通点
年収が上がりやすい職種には、共通した構造的な特徴がある。以下の4つの要素がそろっている職種は、未経験でも短期間で収入を伸ばしやすい。
人材不足で採用需要が高い
採用側が「とにかく人が欲しい」という状態にある職種は、未経験でも採用されやすく、入社後の待遇改善も早い。IT・建設・医療・物流などは慢性的な人手不足が続いており、経験ゼロでも採用ハードルが下がっている。
厚生労働省の雇用動向調査によると、情報通信業・建設業・医療福祉業は有効求人倍率が全産業平均を常に上回っている。需要の高い業界で需要の高い職種を選ぶことが年収アップの出発点だ。建設業の有効求人倍率は常時3〜5倍を超えており、IT業界も2〜4倍の水準が続いている。
成果が数字で可視化できる
営業・マーケティング・エンジニアリングなど、成果が数値で評価される職種は、経験年数に関係なく早期昇給が起きやすい。「未経験だから低い給与のまま」という慣行が崩れやすい構造になっている。
逆に成果が数値化されにくい職種(一般事務・バックオフィス系)は、勤続年数に応じた昇給が中心になりやすく、未経験転職で大きな年収アップは狙いにくい。
資格・スキルが年収に直結する
特定の資格を取得することで大きく年収が跳ね上がる職種がある。施工管理技士・宅地建物取引士・情報処理技術者などは、資格取得後に手当や昇給が制度化されているケースが多い。資格手当が月3〜5万円(年36〜60万円)加算される企業も珍しくなく、資格1つで年収が大きく変わる。
成果報酬・インセンティブ制度がある
固定給に加えてインセンティブが発生する職種は、実力次第で早期に高収入が狙える。法人営業・不動産営業・保険営業などは年収1,000万円超も現実的なルートだ。特に法人向けのSaaS営業や不動産売買営業はインセンティブが大きく、20代で年収800〜1,000万円を達成する事例が増えている。
未経験から年収を上げやすい職種10選
1. ITエンジニア(プログラマー・システムエンジニア)
未経験からの年収アップ幅が最も大きい職種の一つがITエンジニアだ。経済産業省の試算では2030年時点でIT人材は最大79万人不足するとされており、採用需要は今後も高い水準が続く。
未経験入社1年目の平均年収は300〜380万円が目安だ。しかし3〜5年でスキルを磨けば500〜700万円、さらにフリーランスに転向すると年収1,000万円超も珍しくない。国内大手IT企業の初任給は2024年に相次いで引き上げられており、新卒・未経験でも年収400万円を超えるオファーが増えている。
未経験入社のハードルが低い職種としては以下が挙げられる。
- Webエンジニア(フロントエンド・バックエンド)
- インフラエンジニア(サーバー・ネットワーク管理)
- テスター・QAエンジニア
- 社内SE(ITサポート・ヘルプデスク)
- データエンジニア・データアナリスト
特にWebエンジニアはプログラミングスクールで3〜6ヶ月学習すれば未経験採用のチャンスが掴める。HTMLとCSS、JavaScriptの基礎を習得したうえで、RubyやPythonなどのサーバーサイド言語を学ぶのが一般的なルートだ。
年収アップを早めるためには、転職時点で何らかのポートフォリオ(自作のアプリやWebサイト)を用意することが重要だ。「未経験だが学習済み・制作物あり」という状態が採用担当者への最も有効なアピールになる。さらに基本情報技術者試験(FE)やAWS認定資格を取得することで、採用担当者への信頼性が増し、提示年収が上がりやすくなる。
ITエンジニアの年収レンジは企業規模と技術スタックによって大きく異なる。受託開発会社(SIer)よりも自社プロダクトを持つWeb企業のほうが年収水準が高い傾向がある。未経験転職なら最初から自社開発企業を狙うか、受託会社でスキルを積んでから転職するルートが一般的だ。
2. 法人営業
法人営業は未経験でも採用されやすく、インセンティブ次第で年収1,000万円超も狙える職種だ。特にSaaS・HR・金融などの法人営業は需要が高く、採用数も多い。
未経験入社1年目の年収は350〜450万円が相場だ。ただし固定給に加えてインセンティブが乗る場合、2〜3年目で600〜800万円に達するケースも多い。
法人営業の中でも年収を上げやすいのは以下のカテゴリだ。
- SaaS・IT系法人営業(インサイドセールス・フィールドセールス)
- 不動産法人営業
- 人材業界(求人広告営業・人材紹介営業)
- 金融商品の法人営業
- 医療機器・製薬系の法人営業(MR)
法人営業は「売上」という明確な成果指標があるため、入社後の評価が属人的になりにくい。実力を出せば経験の浅さは関係なく昇給・昇進できる構造が整っている職種だ。
また法人営業は「コミュニケーション能力・問題解決力・ヒアリング力」が重視されるため、前職が接客・サービス業・教育業などでも評価される経験が多い。転職市場での汎用性が高く、他業界への転職にもつながりやすいキャリアだ。
3. 施工管理
建設業界の施工管理は未経験採用が活発で、資格取得後に年収が大きく跳ね上がる職種だ。未経験入社1年目は350〜400万円前後だが、施工管理技士(1級・2級)を取得することで年収500〜700万円が現実的なラインになる。
施工管理は建設・土木・電気・管工事など複数の専門分野があり、それぞれに施工管理技士の資格が存在する。資格手当だけで月3〜5万円(年36〜60万円)の加算が一般的だ。
キャリアパスとしては以下の流れが標準的だ。
- 未経験入社 → 現場補助(1〜2年)
- 2級施工管理技士取得(年収50〜80万円アップ)
- 現場所長・工事主任として独立(年収600〜800万円)
- 1級施工管理技士取得(年収700〜900万円)
建設業界は2024年の働き方改革適用以降も人材不足が深刻で、未経験採用の門戸は広い。国土交通省の調査によると建設業の就業者数は2020年代以降も減少傾向にあり、2030年には約34万人の人手不足が発生すると試算されている。
施工管理の求人には「資格取得支援制度あり」「試験合格で一時金支給」などの待遇を設けている企業が多い。未経験でも資格取得のサポートを受けながら年収を伸ばせる環境が整っている。
4. 不動産営業(売買・賃貸)
不動産営業は未経験採用が多く、宅地建物取引士(宅建)の取得で大きく年収が上がる職種だ。未経験入社1年目の年収は350〜450万円が相場だが、宅建取得後は手当が月2〜3万円増え、さらに成績次第でインセンティブが上乗せされる。
不動産売買の営業職は1件の成約で数十〜数百万円のインセンティブが入るケースもある。トップ営業になれば入社3〜5年で年収1,000万円超も珍しくない。宅建の試験合格率は15〜17%と難易度が高いが、合格後の年収アップ幅が大きいため、勉強する価値は十分にある。
未経験で不動産業界に入る場合は賃貸仲介から始めるケースが多い。売買営業は金額も大きくなるため、賃貸で基礎を身につけてからステップアップするルートが一般的だ。不動産営業で培った顧客折衝力・交渉力は他業種でも高く評価されるため、将来的なキャリアの選択肢も広がりやすい。
5. Webマーケター(デジタルマーケティング)
Webマーケターはデジタル広告・SEO・SNS運用などのスキルを持つ人材で、企業の採用需要が高まっている職種だ。未経験入社1年目の年収は320〜420万円が目安で、専門スキルを積むことで500〜700万円に到達できる。
特に以下のスキルを持つと年収アップが早い。
- Google広告・Meta広告の運用経験(月間広告費1,000万円以上の運用実績があると高評価)
- GA4・Looker Studioを使ったデータ分析
- SEOライティング・コンテンツ設計
- Webディレクション(LP制作・CRO改善)
- マーケティングオートメーション(Salesforce Marketing Cloud・HubSpotなど)
Webマーケターはスキルが数値で証明できるため、実績を積めば未経験スタートでも転職のたびに年収を上げていけるキャリアになりやすい。特に広告運用スキルは需要が高く、フリーランスに転向すると月単価60〜100万円以上も狙える市場だ。
未経験でWebマーケターを目指す場合は、まず自社のSNSや個人ブログでSEO・SNS運用を実践してから転職活動するのが最も有効な準備方法だ。「やったことがある」実績があるだけで採用評価が大きく変わる。
6. 医療事務・医療系専門職
医療事務は未経験採用が多いが、年収は300〜380万円と低めな傾向がある。しかし診療報酬請求事務能力認定試験(医科)を取得することで評価が高まり、年収400万円台に入れる。
一方、看護師・診療放射線技師・臨床検査技師などの医療系専門職は、専門学校または大学卒業後に資格を取得する必要があるが、入職時点から年収400〜500万円が相場で、経験を積むと600万円超も可能だ。既存の職種から医療系専門職への転換はキャリアチェンジに時間がかかるが、年収の安定性・伸び代は大きい。
医療・介護業界は国が診療報酬の改定を行うたびに賃上げが促進されており、今後も一定以上の年収水準が維持される見通しだ。特に訪問看護・在宅医療などの分野は人材不足が深刻で、経験を積んだ人材への待遇改善が進んでいる。
7. 保険・金融営業
生命保険・損害保険・証券などの金融営業は未経験採用が非常に多く、インセンティブ型の給与体系が多い職種だ。基本給は低め(250〜350万円)な場合もあるが、成績次第で年収1,000万円超が狙える。
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得することで信頼性が高まり、顧客単価と成約率が上がる。2〜3年で中堅営業として年収600〜800万円に達するケースも多い。FP2級は比較的取得しやすく(合格率40〜60%)、保険・金融営業との親和性が高い資格だ。
金融営業はストレスが大きい側面もあるが、獲得したスキル(財務知識・顧客折衝・提案力)は他業種でも評価され、将来的なキャリアの選択肢を広げやすい。
8. 人材業界(キャリアアドバイザー・リクルーター)
人材紹介会社や求人広告会社のキャリアアドバイザー・リクルーターは未経験採用が活発で、成果連動型の給与体系が多い。未経験入社1年目の年収は350〜450万円が相場で、2〜3年目で500〜700万円に到達するケースが多い。
人材業界はコミュニケーション能力と論理思考力があれば専門知識なしでも活躍できる。転職者を支援する仕事のため「人の役に立ちたい」という動機を持つ人にも向いている。さらに人材業界での経験は「人事・採用戦略・組織設計」などの専門性につながり、将来的にHRコンサルタントや独立経営者へのキャリアパスも開ける。
人材業界の仕事は転職者のヒアリング・求人の提案・面接の調整・内定後フォローなど多岐にわたる。1人で年間50〜100名の転職支援を担当するケースもあり、短期間で幅広いビジネス経験が積める点が魅力だ。
9. ドライバー(大型・中型・特殊車両)
物流業界のドライバーは免許の種類によって年収に大きな差がある。普通自動車免許のみだと年収300〜380万円が相場だが、大型自動車免許・けん引免許・危険物取扱者などを取得すると年収500〜600万円が視野に入る。
物流業界も慢性的な人手不足が続いており、特に大型ドライバーは高待遇のオファーが絶えない状態だ。2024年4月に施行された「2024年問題」(時間外労働の上限規制)以降、物流会社各社はドライバーの処遇改善を急いでおり、基本給の引き上げや手当の拡充が進んでいる。
体力的な仕事だが、ルーティンワークが多く、未経験からでも短期間でスキルが身につきやすい特徴がある。長距離ドライバーは宿泊手当・出張手当なども加算され、実質年収が高くなるケースも多い。
10. 社会保険労務士(社労士)補助・HR職
人事・労務系の専門職は未経験でも採用されやすく、社会保険労務士(社労士)の資格を取得することで年収が大きく上がる。社労士補助スタッフとして働きながら受験勉強をするルートが一般的だ。
社労士資格取得後は独立も可能で、年収700〜1,000万円超も現実的なゴールになる。人事・労務の経験は企業にとって不可欠なスキルで、長期的なキャリア安定性が高い。社労士試験の合格率は約7〜8%と難易度が高いが、働きながら2〜3年かけて合格を目指すルートが一般的だ。
HR領域では社労士以外にも、衛生管理者・産業カウンセラー・キャリアコンサルタントなどの資格が年収アップに貢献する。組織規模が拡大している企業のHR部門では、これらの資格保有者への需要が高まっている。
職種別・未経験からの年収目安まとめ
上記10職種の年収イメージを表にまとめる。
| 職種 | 未経験入社1年目 | 3〜5年後の目安 | 資格・スキルによる加算 |
|---|---|---|---|
| ITエンジニア | 300〜380万円 | 500〜700万円 | 資格・フリーランス転向で1,000万円超 |
| 法人営業 | 350〜450万円 | 600〜800万円 | インセンティブで1,000万円超 |
| 施工管理 | 350〜400万円 | 500〜700万円 | 1級施工管理技士で700〜900万円 |
| 不動産営業 | 350〜450万円 | 600〜800万円 | 宅建取得+インセンティブで1,000万円超 |
| Webマーケター | 320〜420万円 | 500〜700万円 | 広告運用・データ分析スキルで伸長 |
| 医療系専門職 | 400〜500万円 | 500〜700万円 | 資格必須・安定した伸び |
| 保険・金融営業 | 250〜350万円 | 500〜800万円 | FP取得+成績で1,000万円超 |
| 人材業界 | 350〜450万円 | 500〜700万円 | マネジャー・独立で伸長 |
| 大型ドライバー | 380〜450万円 | 500〜600万円 | 大型・危険物で加算 |
| 社労士補助・HR | 300〜380万円 | 500〜700万円 | 社労士取得で700〜1,000万円超 |
職種別に見る「年収アップまでの期間」の違い
未経験で転職した後、年収アップを実感できるまでの期間は職種によって大きく異なる。短期間で結果を出したいのか、じっくり専門性を積み上げたいのかによって選ぶ職種を変えることが重要だ。
1〜2年で年収アップが期待できる職種
法人営業・不動産営業・保険営業などの成果報酬型職種は、入社後1〜2年で大きくインセンティブが乗るケースがある。ただし成果が出なければ年収が伸びないリスクもある。
- 法人営業(SaaS・人材・不動産):目標達成でインセンティブが年50〜200万円加算
- 不動産売買営業:1件成約で数十〜数百万円のインセンティブ
- 保険営業:成績次第で入社2年目から年収1.5倍以上も可能
2〜3年で資格取得→年収アップの職種
施工管理・不動産・社労士などは資格取得のタイミングで年収が大きく跳ね上がる。2〜3年間のスキル積み上げ期間が必要だが、資格取得後の伸びは安定している。
- 施工管理:2級施工管理技士取得(入社2年目以降)で年収50〜80万円アップ
- 不動産:宅建取得で資格手当月2〜3万円+評価アップ
- HR・労務:社労士取得(2〜3年後)で年収1.5〜2倍が現実的
3〜5年でスキルが市場価値を持つ職種
ITエンジニア・Webマーケターはスキル習得に時間がかかるが、一度身につけると転職市場での価値が高く、転職のたびに年収が上がりやすいキャリアになる。
- ITエンジニア:3〜5年で年収500〜700万円、その後フリーランスで1,000万円超も視野
- Webマーケター:3〜5年の実績でフリーランス月単価60〜100万円が狙える
年収を上げるために「転職前」にやるべきこと
現在の年収が低い理由を特定する
年収を上げたいなら、まず「なぜ今の年収が低いのか」を構造的に把握することが先決だ。年収が低い原因は大きく3つに分類される。
- 業界・職種自体の相場が低い(例:接客業・中小企業の事務職)
- 会社の評価制度に問題がある(年功序列・一律昇給のみ)
- 現在のスキルや実績が市場価値を下回っている
職種・業界の相場が低い場合は転職先の選択を変えることが必要だ。評価制度の問題なら成果連動型の会社を選ぶことが解決策になる。スキル不足なら転職前にスキルを積む期間を設けることが重要だ。
市場価値を調べる
転職サイト(doda・リクナビNEXT・マイナビ転職など)の年収診断ツールを活用し、自分の経験・スキルが市場でどのように評価されるかを把握する。エージェントに相談すると、具体的な求人の年収帯も確認できる。
市場価値を把握することで「年収を上げるためには何が足りないのか」が明確になる。スキルギャップがあれば学習計画を立て、ポジション変更が必要なら転職活動のターゲットを絞り込む。
スキルアップのロードマップを作る
「今すぐ転職」より「6〜12ヶ月で準備して転職」のほうが年収アップ幅が大きくなるケースは多い。特にITエンジニアやWebマーケターは、転職前にスキルを身につけた状態で活動するだけで内定年収が50〜100万円変わることがある。
資格取得を目標にするなら、取得までのスケジュールを逆算して転職活動の時期を決めることが重要だ。「資格取得中」より「資格取得済み」の状態で転職活動するほうが、年収交渉での優位性が高まる。
副業・社内異動で実績を作る
転職前に現職で実績を作ることも有効だ。副業でWebマーケティングの案件をこなしてポートフォリオを作る、社内異動で営業やプロジェクトマネジメントの経験を積むなど、転職時に語れる実績を増やすことで提示年収が上がりやすくなる。
未経験転職で年収アップを実現するための3ステップ
ステップ1:目標年収と希望職種を決める
まず「3年後に年収いくらを目指すか」を具体的に決める。そこから逆算して「どの職種に転職すれば届くか」を選定する。目標年収が500万円なら法人営業・施工管理・Webエンジニアが現実的な選択肢になる。700万円以上を狙うなら成果報酬型の職種か専門資格職が候補になる。
目標年収を設定する際は「3年後に達成できるか」という時間軸を意識することが重要だ。未経験転職の場合、入社直後の年収よりも3〜5年後の到達点で職種を選ぶほうが長期的に満足のいく結果につながる。
ステップ2:転職前の準備期間を設ける
スキルが求められる職種(エンジニア・マーケター)は転職前に3〜6ヶ月の学習期間を設けることが重要だ。資格が年収に直結する職種(施工管理・不動産・社労士)は、入社後に資格取得のサポートをしてくれる企業を選ぶことが年収アップを早める近道になる。
準備期間中に意識すべきことは「転職後に即戦力として使える知識・スキルを1つ持つ」ことだ。完璧なスキルを身につける必要はなく「基礎学習済み+ポートフォリオあり」という状態でも評価は大きく変わる。
ステップ3:エージェントを活用して年収交渉を行う
転職エージェントを使うと、年収交渉を代行してもらえる。「未経験だから年収交渉できない」と思いがちだが、エージェント経由では自分では言いにくい年収条件も伝えやすい。複数のエージェントを使って比較することで、より好条件のオファーを引き出せる。
Re:WORKのような未経験転職特化のエージェントを使うと、企業との年収交渉を代行してもらえるだけでなく、未経験でも採用実績がある企業の非公開求人にアクセスできる。
未経験から年収を上げやすい会社の見分け方
同じ職種でも会社によって年収の伸びは大きく異なる。以下の項目を確認することで、年収が上がりやすい会社かどうかを判断できる。
- 成果連動型の評価制度(インセンティブ・成果給)があるか
- 資格手当・スキル手当の制度が明確か
- 未経験入社の先輩の給与実績・キャリア事例が公開されているか
- 昇給・昇格の頻度と幅が明示されているか
- 業界全体の成長性(市場が縮小している業界は年収も伸びにくい)
- 従業員の平均年齢・平均勤続年数(若手が多い会社は早期昇進しやすい)
- 有給取得率・残業時間(体力的・精神的に長く働けるか)
会社の規模も重要な指標だ。大手企業は給与の安定性が高いが昇給幅は小さい。ベンチャー・成長企業は給与変動が大きいが、成果を出せば早期に年収1.5〜2倍も狙える。自分のリスク許容度に合わせて選ぶことが重要だ。
求人票に記載されている年収幅も重要なチェックポイントだ。「年収400〜1,000万円」と幅が広い場合、下限が低い可能性もある。面接や求人票で「入社1年目の平均年収」や「モデル年収の実績値」を確認することで、現実的な年収水準を把握できる。
年収アップしやすい求人の探し方
転職エージェントを使う
転職エージェントは非公開求人を多数保有している。特に「未経験可・年収UP可」の求人は公開されないケースも多く、エージェントを通じてアクセスするのが有効だ。Re:WORKのような未経験転職に特化したエージェントを使うと、年収アップに向けた求人紹介と年収交渉のサポートが同時に受けられる。
複数の求人媒体を使い分ける
求人媒体によって掲載企業の傾向が異なる。IT・Webマーケ系ならWanted、レバテック、Green。建設・製造系ならdoda、マイナビ転職。人材・営業系ならリクルートエージェント、パソナキャリアが強い。複数の媒体を使い分けることで、より多くの選択肢の中から自分に合った求人を見つけられる。
求人票の「給与交渉可」の記載を確認する
求人票に「年収交渉可」「スキル・経験により優遇」などの記載がある場合は、積極的に交渉する余地があるシグナルだ。エージェント経由であれば交渉の代行が可能なため、自分で直接言いにくい年収要望もスムーズに伝えられる。
よくある失敗パターンと対策
失敗1:年収だけで会社を選ぶ
入社時の年収が高くても、評価制度が整っていない会社では入社後に昇給が止まるケースがある。年収の「現在値」だけでなく「伸びしろ」を確認することが重要だ。特に「入社時に高め設定で提示するが、その後昇給なし」という会社には注意が必要だ。
失敗2:スキルなしで高年収求人に応募する
未経験可と書いてある求人でも、基礎知識がゼロの状態で応募すると書類選考で落ちる。最低限の準備(資格勉強・独学・スクール受講)をしてから活動するほうが内定率と提示年収の両方が上がる。特に「未経験可・年収500万以上」のような高待遇求人は競争率が高く、準備なしでは厳しい。
失敗3:転職先の業界の将来性を見ていない
現在の年収が高くても、業界が衰退している場合は数年後に年収が下がるリスクがある。転職先の業界が今後10年で成長するかを見極めてから決断することが大切だ。成長業界(IT・医療・再生可能エネルギーなど)に身を置くことが長期的な年収アップの基盤になる。
失敗4:転職後のキャリアプランを考えていない
「とにかく今の年収より高ければいい」という考えで転職すると、3年後に行き詰まるケースが多い。転職先での経験が次の転職・独立・スキルアップにどうつながるかを転職前に描くことが、長期的な年収最大化につながる。
未経験転職で年収を上げた実例
事例1:接客業からWebエンジニアへ転職(前職年収290万円→転職後450万円)
大型商業施設の販売スタッフとして5年勤務。年収290万円、昇給見込みなし。プログラミングスクールでHTML・CSS・Javascriptを5ヶ月学習してポートフォリオを制作。未経験可のWebエンジニア求人に応募して内定。入社時年収450万円、2年後600万円に達した。
転職成功のポイントは「学習記録をGitHubで公開し、制作物のURLを履歴書に記載した」こと。採用担当者に「どこまで自走できるか」が伝わったことが内定のポイントになったという。
事例2:事務職から施工管理へ転職(前職年収280万円→転職後400万円)
中小企業の一般事務として3年勤務。年収280万円で将来性に不安を感じて転職を検討。建設会社の未経験者採用枠に応募して入社。入社後2年で2級施工管理技士を取得し年収480万円に。現在は現場責任者として年収580万円を達成。
「資格取得支援制度があり、試験費用・テキスト代を会社が全額負担してくれた。資格取得後に資格手当として月4万円が加算され、年収に大きく影響した」と本人は語っている。
事例3:飲食業から人材営業へ転職(前職年収280万円→転職後390万円+インセンティブ)
飲食店の店長として6年勤務。年収280万円、体力的な限界もあり転職を決意。人材紹介会社のキャリアアドバイザーとして採用。1年でインセンティブを含め年収550万円を達成した。
「飲食店長としての経験(スタッフ採用・育成・シフト管理)が人材業界での評価につながった。お客様への接客経験がヒアリング力として評価され、転職者から信頼してもらいやすかった」という。前職の経験が思わぬ形で活きるケースは少なくない。
事例4:工場作業員からWebマーケターへ転職(前職年収310万円→転職後380万円)
製造業の工場作業員として4年勤務。夜勤・残業が多く体力的な限界と将来性への不安から転職を決意。独学でSEO・コンテンツマーケティングを学び、個人ブログを1年間運営して月間1万PVを達成したことをポートフォリオとして提示。Webマーケター未経験採用枠で内定。入社時年収は前職とほぼ同額だったが、2年後に500万円に到達した。
FAQ:未経験から年収を上げることに関するよくある質問
Q. 未経験転職で年収を下げずに転職できますか?
職種・企業によっては現年収を維持または上げた状態で転職できるケースがある。特に成果報酬型の職種(営業系・IT系)は未経験でも現年収以上のオファーが出ることがある。ただし専門性が高い職種では、最初の1〜2年は年収が一時的に下がっても長期的には大きく上がることが多い。目先の年収より3〜5年後の水準で判断することが重要だ。
Q. 30代未経験でも年収を上げられますか?
30代未経験でも年収アップは可能だ。特に施工管理・Webマーケター・社労士などは30代での転職実績が豊富にある。ただし20代と比べると採用ハードルが上がるため、資格取得・スキル習得・前職のマネジメント経験のアピールが重要になる。30代の強みは「社会人経験・対人折衝力・自己管理能力」であり、これらを前面に出した転職活動が有効だ。
Q. 転職エージェントに相談すべきですか?
相談することを推奨する。転職エージェントは非公開求人の紹介・年収交渉の代行・面接対策まで無料でサポートしてくれる。特に未経験転職の場合は自力での求人探しよりエージェント経由のほうが内定率・提示年収ともに高くなる傾向がある。複数のエージェントを使うことでより多くの求人情報を比較できる。
Q. スキルなしでも年収が上がる職種はありますか?
施工管理・ドライバー・物流系は特別なスキルなしでも入社できる職種で、資格取得によって年収が大きく上がる。特に施工管理は2級施工管理技士を取得するだけで年収50〜80万円のアップが期待できる。また法人営業も専門スキルよりコミュニケーション力が重視されるため、スキルなしで採用されやすい職種のひとつだ。
Q. IT未経験でエンジニアになると年収はいくらですか?
未経験入社1年目で年収300〜380万円が相場だ。3〜5年でスキルを積めば500〜700万円が現実的で、フリーランスに転向するか高単価案件に専念すれば年収1,000万円超も十分に狙える。IT業界は実力主義の側面が強く、経験年数より技術力と成果が評価される。
Q. 年収を上げるために転職の回数は関係しますか?
転職回数そのものより「転職のたびに年収が上がっているか」が重要だ。スキルアップとともに転職を重ねることで、年収を階段状に上げていくキャリア設計は今の転職市場では肯定的に評価される。ただし短期間(1年未満)での転職が連続する場合は採用担当者から懸念される可能性がある。
Q. 未経験転職で年収500万円は現実的ですか?
未経験転職直後に年収500万円を提示される求人は少ない。しかし法人営業・施工管理・Webエンジニアなどの職種では、入社後2〜3年の時点で年収500万円に達するケースは十分にある。「入社時500万円」ではなく「3年後に500万円を目指す職種・企業を選ぶ」という発想が現実的だ。
Q. 年収アップのための転職でやりたい仕事を妥協すべきですか?
妥協する必要はない。ただし「やりたいこと」と「年収が上がる職種」が一致するかを先に確認することが重要だ。年収アップできる職種の中から「自分が続けられる仕事」を選ぶ視点が大切で、興味のない仕事を続けることで早期離職のリスクが高まり、キャリア全体に悪影響が出る。
未経験転職で年収アップ後のキャリア設計
未経験転職で年収アップを実現した後に重要なのは、そこで止まらずにキャリアを継続的に伸ばす設計だ。1回の転職で年収を上げても、その後のキャリアプランが曖昧だと数年後に頭打ちになる可能性がある。
専門性を深めてT字型キャリアを作る
T字型キャリアとは「幅広い基礎知識(横軸)+1つの深い専門性(縦軸)」の構造だ。未経験転職の後は、まず幅広くビジネスの基礎を学び(営業・マーケティング・エンジニアリングなど)、2〜3年後に1つの専門分野に深く入ることで市場価値が上がりやすくなる。
- ITエンジニア → バックエンド専門 or クラウドインフラ専門 or セキュリティ専門
- 法人営業 → SaaS営業専門 or エンタープライズ営業 or 事業開発
- Webマーケター → 広告運用専門 or SEO専門 or データアナリスト
マネジメントかスペシャリストかを早めに決める
転職後3〜5年で「マネジメント職(チームリーダー・マネジャー)」と「スペシャリスト職(高度専門家)」のどちらを目指すかを決めることが重要だ。どちらの道でも年収700万円以上は十分に狙えるが、どちらが自分に向いているかを早めに判断することでキャリア設計が明確になる。
資格とポートフォリオを定期的に更新する
転職市場での競争力を維持するために、資格やポートフォリオを定期的に更新することが重要だ。特にIT・マーケティング分野は技術の変化が速く、2〜3年前の知識が陳腐化することがある。年に1〜2つの新しい資格取得や学習を習慣化することで、転職市場での価値を高め続けられる。
年収別に見る転職戦略の違い
現在の年収水準によって、転職で狙うべき職種・戦略が異なる。自分の現在地を確認したうえで最適な転職戦略を立てることが重要だ。
現在年収200〜300万円の場合
接客・飲食・工場など体力仕事や低賃金の事務職から転職する場合は、まず「需要が高い職種」への転換が最優先だ。施工管理・ドライバー・介護福祉士などは未経験でも400万円前後が狙える職種で、入社後の資格取得で500万円超も現実的だ。
法人営業も有力な選択肢だ。前職が接客業なら「顧客対応力」をアピールすることで採用される可能性が高い。
現在年収300〜400万円の場合
事務職・販売職・中小企業の一般職から転職する場合は、スキルアップと職種変更の組み合わせが有効だ。Webマーケターへの転換は現職に近い環境からでも狙いやすく、個人ブログやSNS運用での実績を作ることで採用可能性が高まる。
または施工管理・不動産・人材などの成長業界に転換することで、現年収プラス100〜150万円を早期に達成できるケースが多い。
現在年収400〜500万円の場合
ある程度の社会人経験を持ちながら年収を伸ばしたい場合は、現在のスキルを活かして「より高単価な市場」に転換することが有効だ。たとえば一般事務からHR・労務専門職への転換、または中小企業の営業から大手・外資の法人営業への転換などが代表的なルートだ。
ITエンジニアへの転換もこの年収帯からが有効で、未経験でも「ビジネス経験のあるエンジニア」として採用されやすく、入社後の年収上昇が早い。
未経験転職後に年収を上げるための「社内戦略」
転職で入社した後も、社内での行動次第で年収の伸びは大きく変わる。単に「働き続ける」だけでなく、戦略的に実績を積むことが年収アップを早める。
入社後6ヶ月で「明確な成果」を1つ作る
未経験入社後は「結果を出している人」という印象を早期に作ることが重要だ。営業なら初受注・初達成目標、エンジニアなら担当機能のリリース、マーケターならKPI改善の実績など、数字で語れる成果を6ヶ月以内に1つ作ることが評価につながる。
上司・評価者に「目標」を明示する
「1年後に昇給・昇格したい」という意思を明確に伝えることが重要だ。黙って成果を出すだけでは評価されないケースがある。評価面談や1on1のタイミングで「何を達成すれば昇給できるか」を上司に確認し、その基準に向けて行動を集中させることが年収アップの最短ルートになる。
社内での担当範囲を広げる
自分の担当業務を超えて貢献できる領域を作ることで、評価が上がりやすくなる。新人・後輩の育成・社内勉強会の開催・業務プロセス改善の提案など、「担当業務以外の価値提供」を意識的に行うことで昇進・昇給の機会が生まれやすくなる。
まとめ:未経験から年収を上げるための現実的な戦略
未経験から年収を上げるために押さえるべきポイントは以下の3つだ。
- 人材不足・成果連動・資格直結の職種を選ぶ(ITエンジニア・施工管理・法人営業が特に有効)
- 転職前にスキルまたは資格の準備期間を設ける(3〜6ヶ月で差がつく)
- 転職エージェントを活用して非公開求人と年収交渉のサポートを受ける
年収アップは「どの会社に入るか」だけでなく「どの職種のキャリアを積むか」で決まる。職種選びの段階で正しい判断ができれば、未経験スタートでも3〜5年で前職比1.5〜2倍の年収は十分に現実的な目標だ。
重要なのは「今すぐ高年収」を求めるのではなく「3〜5年後に高年収を実現できる職種・企業を今選ぶ」という長期視点だ。未経験転職は出発点が同じでも、職種選択と転職活動の質によって3年後に100〜200万円の年収差がつく。
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