未経験から事務職に転職できる?仕事内容・難易度・成功するための完全ガイド

未経験から事務職に転職できる?仕事内容と現実を解説

未経験から事務職に転職できる?結論を先に伝える

結論から言う。未経験からの事務職転職は可能だ。ただし「誰でも簡単に転職できる」と思うと失敗する。事務職は求人数が限られている一方で応募者が集中する人気職種で、未経験者同士の競争が非常に激しい。

正しい戦略と準備をすれば未経験でも内定を取れる。一方で「事務なら何でもできる」「とりあえず応募すれば受かる」という甘い認識では難しい。この記事では事務職転職の現実と成功するための具体的な方法を解説する。

事務職の仕事内容を種類別に解説

「事務職」と一口に言っても、その業務内容は職種によって大きく異なる。自分が目指す事務職の種類を明確にしておくことが転職活動の第一歩だ。

一般事務(総務事務)の仕事内容

最も汎用的な事務職で、会社全体のバックオフィス業務を幅広く担当する。

  • 書類の作成・整理・ファイリング
  • 電話・メール・来客対応
  • データ入力・資料作成(Word・Excel・PowerPoint)
  • 郵便物の仕分け・発送
  • 備品の在庫管理・発注
  • 社内スケジュール管理・会議室の手配
  • 各種申請書類の受付・処理

一般事務は未経験可の求人が最も多い職種だ。業務の幅が広い分、入社後にどの方向に専門性を深めるかを自分で考える必要がある。

営業事務の仕事内容

営業担当者のサポートに特化した事務職だ。営業チームと密接に連携しながら、商談を成立・継続させるための事務処理を担当する。

  • 見積書・請求書・注文書の作成・管理
  • 顧客からの問い合わせ対応(電話・メール)
  • 受発注処理・在庫確認
  • 営業データの集計・レポート作成
  • 提案書・プレゼン資料の作成補助
  • 契約書の管理・更新対応

一般事務より業務量が多く、スピードと正確性が同時に求められる。その分やりがいも大きく、営業担当者から直接感謝される機会も多い職種だ。

経理事務の仕事内容

会社のお金の流れを管理する経理部門での事務職だ。数字に強く、細かい業務を正確にこなすことが求められる。

  • 入出金の確認・管理
  • 経費精算の処理・確認
  • 請求書・領収書の発行・管理
  • 会計ソフトへのデータ入力(freee・弥生・SAP等)
  • 月次・四半期・年次決算のサポート
  • 給与計算のサポート(人事兼務の場合)

経理事務は未経験可の求人でもExcelの基本操作(VLOOKUP・ピボットテーブル等)が必要とされることが多い。簿記2〜3級の資格があると大きな差別化になる。

医療事務の仕事内容

病院・クリニック・調剤薬局などの医療機関での事務職だ。一般事務とは異なる専門知識が必要になる。

  • 患者の受付・案内
  • 診療報酬請求(レセプト)の処理
  • カルテの管理・入力
  • 保険確認・医療費の計算・会計
  • 医師・看護師のサポート業務

医療事務専門の民間資格(医療事務管理士・医療事務認定実務者等)があると採用で有利になる。未経験からでも3〜6ヶ月の講座受講で就職を目指せる分野だ。

学校事務・行政事務の仕事内容

公立学校や市区町村役所での事務職は安定性が高い。公立学校事務は都道府県の採用試験(地方公務員試験)に合格する必要がある。行政事務(市役所等)も公務員試験合格が条件だ。民間企業の事務職とは異なるルートでの転職になる。

未経験から事務職転職の現実|難易度を正直に解説する

転職サイトで「事務 未経験可」と検索すると、一見たくさんの求人がヒットする。しかし現実は厳しく、以下の3つの事実を認識しておく必要がある。

現実1:応募者が集中して競争率が高い

事務職は「安定している」「残業が少ない」「オフィスワーク」というイメージから、転職市場で圧倒的に人気が高い。1つの未経験可の事務求人に対して数十〜数百名が応募するケースも珍しくない。特に正社員の一般事務・経理事務は競争率が高い。

現実2:経験者が優先される

「未経験可」と書かれた求人でも、応募者の中に経験者がいれば経験者が優先される。「未経験可」は「未経験でも受け付けます」という意味で、「未経験でも経験者と同等に選考します」という意味ではない。

現実3:給与水準が低め

未経験で採用される事務職の初任給は月給18〜22万円程度が相場だ。正社員でも年収280〜350万円からのスタートになるケースが多い。特に大都市圏での生活コストと照らし合わせると、生活設計の面での現実確認が必要だ。

ただし資格取得・スキルアップによって数年後の年収アップは十分に見込める。また、事務職は残業が少ない分「実質的な時給換算」では他職種と差がないケースもある。

事務職への転職が向いている人・向いていない人

向いている人向いていない人
正確な作業が得意・好き単純作業・ルーティン業務が苦手
細かいことに気が付く指示を待つのが苦手(事務は自主的な動きが必要)
人のサポートにやりがいを感じる自分が主役として成果を出したい
安定した環境を好む変化・チャレンジを求める
コミュニケーションが取れる人と関わることが極端に苦手

未経験から事務職転職に成功するための6ステップ

ステップ1:目指す事務職の種類を決める

「事務職なら何でも」という姿勢は選考で弱みになる。一般事務・営業事務・経理事務・医療事務の中から「なぜこの事務職を選ぶのか」を明確にすること。自分の強みと各事務職の業務との接点を考えた上で、最も親和性の高い職種を選ぶのが転職成功の第一歩だ。

ステップ2:PCスキルを実力レベルに引き上げる

事務職の採用で最低限求められるPCスキルの基準は以下の通りだ。

ソフト事務職で求められる操作レベル
Word文書作成・表作成・ページ設定・差し込み印刷
ExcelSUM/AVERAGE等の基本関数・VLOOKUP・ピボットテーブル・グラフ作成
PowerPointスライド作成・図表挿入・アニメーション設定
メールビジネスメールの作成・管理(Outlook・Gmailの習熟)

「Excelが使えます」と言えるレベルの基準は企業によって異なるが、少なくともVLOOKUPと条件付き書式・ピボットテーブルは操作できる状態で臨む必要がある。YoutubeやUdemyの無料・有料講座を活用して事前に習得しておくことを推奨する。

ステップ3:資格を取得して差別化する

未経験事務職転職で取得しておくと内定率が上がる資格を紹介する。

資格名取得難易度取得期間目安有効な事務職種
MOS(Microsoft Office Specialist)低〜中1〜3ヶ月全事務職種
日商簿記3級1〜2ヶ月経理事務・一般事務
日商簿記2級3〜6ヶ月経理事務・財務
医療事務管理士3〜6ヶ月医療事務専門
秘書検定2級低〜中1〜2ヶ月一般事務・役員秘書
TOEIC700点以上中〜高6〜12ヶ月外資・貿易事務

未経験者の差別化に最も効果的なのは「日商簿記2〜3級+MOS」の組み合わせだ。この2つを持っていると経理事務・一般事務どちらでも書類選考通過率が上がる。

ステップ4:ビジネスマナーを体得する

事務職は社内外の多くの関係者と日常的にコミュニケーションを取る職種だ。以下のビジネスマナーを事前に習得・復習しておくことが選考でも実務でも役立つ。

  • 電話対応の基本(取り次ぎ・伝言・折り返し対応)
  • メール作成の基本(件名・宛名・本文・署名の書き方)
  • 来客対応の基本(案内・お茶出し・見送り)
  • 敬語の正しい使い方(尊敬語・謙譲語・丁寧語の区別)
  • 名刺交換のマナー

ステップ5:志望動機を「事務職でないといけない理由」で構築する

未経験事務職転職の選考で最も重要なのが志望動機だ。採用担当者が最も疑問に思うことは「なぜ今の仕事を辞めて事務職なのか」だ。

以下のパターンが評価される志望動機の構造だ。

①前職の経験を事務職の文脈で語る:「前職の営業事務補助経験で資料作成・データ管理の仕事に強い魅力を感じました。貴社の事務職として組織のバックオフィスを支えながら専門性を深めたいと考えています」

②転職の動機を前向きな理由で語る:「前職での業務を通じて、縁の下の力持ちとしてチーム全体を支える仕事にやりがいを感じるようになりました」

③入社後の貢献イメージを具体的に語る:「現在MOS(Excel)の取得に向けて学習中で、入社後3ヶ月以内に実務で即戦力として活躍できるよう準備しています」

ステップ6:転職エージェントを活用する

事務職の求人は転職サイトに大量に掲載されているが、未経験者が内定を取りやすい求人は一部に限られる。転職エージェントを活用することで「未経験者を積極採用している企業」「入社後の育成環境が整った企業」を効率よく紹介してもらえる。

Re:WORKでは未経験からの事務職転職を多数支援している。職務経歴書の添削から面接対策まで無料でサポートするため、まず相談から始めてほしい。

事務職転職の面接でよく聞かれる質問と回答例

「なぜ前職を辞めて事務職に転職しようと思ったのですか?」

NG回答例:「前職では残業が多く体力的に限界でした。事務職なら残業が少なそうだと思いました」

→ 残業を嫌ってのネガティブな転職動機は採用担当者にマイナスの印象を与える。

OK回答例:「前職での業務の中で、チームの業務効率化に向けてフォーマットの整理や情報共有の仕組みを作る業務を担当する機会がありました。その経験を通じて、組織のバックオフィスを仕組みから整える仕事に強いやりがいを感じるようになりました。御社の事務職ポジションで、そのスキルをさらに深めたいと考えています」

「事務職の仕事はルーティン業務が多いですが続けられますか?」

OK回答例:「ルーティン業務の中にも、毎回精度を上げたり効率化を追求したりする楽しさがあると考えています。前職でも日々の報告業務のフォーマットを改善して、チームの集計時間を週あたり3時間削減した経験があります。事務職でも同様のアプローチで継続的な改善に取り組みたいと思っています」

「PCスキルはどの程度ありますか?」

正直に現在のスキルレベルを答えた上で、「現在◯◯の習得に向けて学習中で、◯月に△△の資格受験を予定しています」という成長意欲を示す回答が効果的だ。

事務職の平均年収と将来的なキャリアパス

事務職の年収相場

職種未経験初年度経験3〜5年主任・リーダー
一般事務240〜300万円300〜380万円350〜450万円
営業事務260〜320万円320〜420万円380〜500万円
経理事務260〜340万円350〜480万円450〜600万円
医療事務220〜280万円270〜350万円300〜400万円
貿易事務(英語使用)280〜360万円360〜480万円450〜600万円

一般事務・医療事務は年収水準が低め。経理事務・貿易事務(英語使用)は専門性が高まるにつれて年収が大きく伸びる。未経験入社であれば経理事務・貿易事務を目指す方が長期的な年収上昇幅は大きい。

事務職のキャリアパス

パターン①:専門スキルで市場価値を高める

経理事務から簿記1級・税理士補助・財務担当へとステップアップするルート。または貿易事務で英語力とTOEICスコアを磨き、グローバル企業での年収アップを目指す方向性だ。

パターン②:マネジメント職へのステップアップ

事務職リーダー・チームリーダーから人事・総務の管理職へ。企業の管理部門全般を統括するポジションを目指すルートだ。

パターン③:専門職(人事・法務・広報等)へのスキルチェンジ

一般事務で企業の全体像を把握した後、人事・法務・広報・マーケティングなどの専門職に転じるルート。事務職での経験は多様な専門職への橋渡しになる。

派遣社員として事務職を始める選択肢

未経験から正社員の事務職に就くことが難しいと感じる場合、派遣社員として事務職のスキルと実績を積んでから正社員を目指すルートも現実的だ。

派遣事務のメリット

  • 未経験OKの派遣案件は正社員より多い
  • 様々な業界・企業の事務を短期間で経験できる
  • 「紹介予定派遣」として正社員転換を前提に派遣されるケースもある
  • 時給が高く、正社員の事務職と月収が変わらないケースもある

派遣事務のデメリット

  • 雇用の安定性が正社員より低い
  • 期間終了後の就業先が確約されない
  • 昇給・昇格の機会が限られる

「とにかく早く事務職を始めてスキルを積みたい」という場合は派遣からスタートし、実績を作った上で正社員を目指す方針が合理的な場合もある。

業界別・事務職の特徴と働き方の違い

事務職は様々な業界に存在するが、業界によって働き方・求められるスキル・年収水準が異なる。

業界特徴年収傾向未経験採用しやすさ
IT・テクノロジーシステムリテラシーが必要。変化が速い高め(350〜500万円)
製造業製品知識が必要。安定している中(300〜420万円)
医療・福祉専門用語・レセプト知識が必要低め(250〜350万円)高(専門資格があれば)
金融・保険コンプライアンス遵守が厳しい。正確性重視高め(350〜500万円)
商社・貿易英語・貿易知識が必要。グローバル環境高め(350〜550万円)
小売・サービス繁閑の差が大きい。人員が少ない場合がある低め(250〜340万円)

未経験転職のしやすさと将来の年収アップのバランスを考えると、「製造業・医療福祉で実績を作り→IT・金融・商社へのキャリアチェンジ」という戦略が年収を最大化しやすいルートだ。

事務職転職でよくある失敗と対策

失敗1:「事務なら何でもいい」で応募して全落ちする

事務職の選考では「なぜ事務職なのか」「なぜこの会社の事務なのか」を明確に語れることが求められる。「とりあえず応募」の候補者は書類選考で落とされる。応募前に「この企業の事務職として具体的に何を貢献できるか」を1〜2行で言語化してから応募すること。

失敗2:PCスキルを過大評価して面接でばれる

「ExcelはVLOOKUPまで使えます」と書いたが、面接でスキルチェックをされると操作できなかった、というケースは珍しくない。スキルは実際に使えるレベルだけを記載し、足りない部分は「現在学習中」と正直に伝える方が信頼につながる。

失敗3:給与水準の低さを理解せずに転職してライフプランが崩れる

未経験事務職は年収280〜350万円からのスタートが多い。前職の年収が400〜500万円だった場合、年収が大幅ダウンになる可能性がある。家賃・生活費・ローンの支払いを踏まえた上で、転職後のライフプランを事前に設計しておくことが重要だ。

よくある質問(FAQ)

Q. 男性が事務職に転職することは難しいですか?

事務職は女性が多いイメージがあるが、男性の採用も行われている。特に経理事務・システム管理を兼ねた事務・外資系企業の事務では男性も積極的に採用されている。性別よりも「スキルと適性があるか」を重視する企業が増えているため、適切なスキルと志望動機があれば男性でも十分に転職できる。

Q. 事務職はAIに仕事を奪われる可能性が高いですか?

単純なデータ入力・帳票作成などのルーティン業務はAI・RPAに代替される可能性が高い。一方で、判断が必要な業務・関係者調整・例外処理・社内外のコミュニケーションはAIには難しい。事務職として長期的に活躍するためには、AIツールを使いこなす側になること(Excelマクロ・RPA・業務自動化ツールの活用)が重要だ。

Q. 事務職は産休・育休取りやすいですか?

事務職は「制度が整っている大企業」に多く存在するため、一般的に産休・育休を取得しやすい環境が多い。ただし中小企業では制度があっても実際には取得しにくい雰囲気の職場もある。転職先を選ぶ際に「育児休業取得率」を確認することを推奨する(厚生労働省「くるみん認定」を受けている企業は参考になる)。

Q. 転職エージェントと転職サイト、どちらが事務職転職に向いていますか?

未経験から事務職を目指す場合は「転職エージェント+転職サイトの併用」が最も効果的だ。エージェントは非公開求人の紹介・書類添削・面接対策のサポートを受けられる。転職サイトは求人の全体像を把握し、自分で情報収集できる。両方を活用することで、内定の機会を最大化できる。

まとめ:未経験から事務職転職を成功させる3つの鍵

未経験からの事務職転職を成功させるための重要ポイントを3点にまとめる。

  • 事務職の種類を絞り込む:「事務なら何でも」では選考を通過できない。一般事務・営業事務・経理事務の中から自分に合ったものを選び、「なぜこの事務職なのか」を説明できるようにすること
  • PCスキルと資格で差別化する:MOS取得・簿記2〜3級は最も費用対効果の高い差別化手段だ。転職活動と並行して3〜6ヶ月で取得を目指せる
  • 志望動機で「貢献イメージ」を示す:未経験転職の選考突破のカギは「入社後に何ができるか」の具体的な行動計画を示すことだ。数字や資格取得のスケジュールを盛り込んだ志望動機を作ること

Re:WORKでは未経験から事務職への転職支援を行っている。職務経歴書の作成・志望動機のブラッシュアップ・面接練習まで無料でサポートするため、まず気軽に相談してほしい。

事務職の職務経歴書の書き方|未経験者向け完全ガイド

未経験から事務職に転職する際、職務経歴書の書き方で大きく差が出る。採用担当者が「この人は事務職として活躍できそう」と思える職務経歴書を作るためのポイントを解説する。

職務経歴書の基本構成

  • ①職務経歴の概要(3〜5行でこれまでの仕事を端的に説明)
  • ②職歴詳細(会社名・在籍期間・担当業務・実績を箇条書きで記載)
  • ③スキル・資格(PCスキル・保有資格・語学力等)
  • ④自己PR(なぜ事務職に転職するのか・入社後の貢献イメージ)

前職が営業・サービス職の場合の書き方

事務職に直接関係ないように見える前職の経験でも、事務職の文脈に置き換えて記載することが重要だ。

NG例:「飲食店でホールスタッフとして接客業務を担当した」

OK例:「飲食店でのホール業務を通じて、正確なオーダー管理・日次レジ締め(現金管理・日報作成)・発注業務(エクセルを用いた在庫管理・発注書作成)を担当した。月次での売上集計レポートを店長向けに作成した経験もある」

前職の中に「書類作成・データ管理・情報整理・数字の管理」が含まれていないか洗い出し、それを事務職の言語で表現し直すことが職務経歴書作成の核心だ。

資格・スキルの記載方法

PCスキルを記載する場合は「使える・使えない」ではなく、具体的な操作レベルで記載する。

  • NG:「Excel使用可」
  • OK:「Excel:VLOOKUP・IF・ピボットテーブル・条件付き書式・グラフ作成まで使用可能。実務での集計作業経験あり」

事務職の仕事で実際に使うツール・システム

事務職で日常的に使用するツール・システムを事前に理解しておくと、面接でのアピールと実務への適応が早くなる。

ツール・システム主な用途習熟の優先度
Microsoft Office(Word・Excel・PowerPoint)文書作成・集計・資料作成最高優先
Outlook・Gmailメール管理・スケジュール管理
Google Workspace(Docs・Sheets・Slides)クラウド共有・共同編集
Slack・Chatwork・Teams社内チャット・プロジェクト管理
kintone・Salesforce・SAP顧客管理・業務管理システム会社による(未経験でも研修で習得可能)
freee・弥生・MFクラウド経理・請求・給与管理経理事務志望は優先

Microsoft Officeは事前習得が必須。Google Workspaceはアカウントを作れば無料で使えるため、転職活動中から実際に使い慣れておくことを推奨する。

業種別・事務職の働き方比較

事務職は様々な業界に存在するが、業界によって業務内容・働き方・年収が異なる。転職先の業界を選ぶ際の参考にしてほしい。

IT・テクノロジー業界の事務職

IT企業の事務職は他業種と比較して給与水準が高め(年収350〜480万円)。ただしシステム・ツールへの適応力が求められる。エンジニアやPMと連携する機会が多く、IT用語の基礎知識があると仕事がしやすい。スタートアップ・ベンチャーでは総務・経理・人事を1人で兼務する「バックオフィス担当」として採用されることも多い。

製造業の事務職

製造業の営業事務・製造管理事務は安定した就業環境が多い。受発注処理・在庫管理・出荷指示など物の流れを管理する業務が中心で、製品・業界の知識が身に付く。年収は300〜420万円程度が多いが、大手メーカー(自動車・電機等)では400〜500万円と高い水準の求人もある。

金融・保険業の事務職

コンプライアンス(法令遵守)と正確性が最重視される環境だ。書類の正確な処理能力・個人情報管理・マニュアル遵守が厳しく求められる。未経験からの採用難易度は高いが、金融機関の安定性・福利厚生・年収水準(350〜500万円)は高い。証券・保険関連の資格(FP・証券外務員)があると採用で有利になる。

医療・福祉業の事務職(医療事務)

患者に直接関わる仕事でやりがいを感じやすい一方、専門用語・レセプト業務の習得が必要だ。年収は250〜350万円と低めだが、求人数が多く未経験からの採用機会が最も多い職種の1つだ。医療事務資格があれば採用されやすくなる。

事務職転職後の「つらい」と感じる場面と対策

事務職に転職した後に「こんなはずじゃなかった」と感じる場面は多くの人が経験する。事前に把握しておくことで、入社後のギャップを小さくできる。

「ミスが許されないプレッシャー」

事務職は「できて当たり前・間違えると問題」という性質があり、頑張りが見えにくい仕事だ。営業のように「成果で評価される」環境とは異なり、正確さ・丁寧さ・スピードで評価される。ミスを恐れてビクビクしてしまう人には向いていないが、「正確にこなすことが自分の誇り」と感じられる人には向いている仕事だ。

「頼まれる量が多すぎる」

事務職は「何でも頼みやすい」という性質から、自分の業務範囲外の依頼が増えることがある。業務量の管理と「できないことはできない」という意思表示をする能力が重要だ。

「評価されにくい」

事務職は成果が見えにくいため、頑張っても給与が上がりにくいという現実がある。この状況を打破するには、自分の仕事を「見える化」する工夫が必要だ。「業務改善した結果、◯◯の処理時間を週◯時間削減した」のような数字での実績化を習慣にすることで、評価される素地を作れる。

事務職転職の面接対策|よく聞かれる10の質問と回答の方向性

面接でよく聞かれる質問回答のポイント
なぜ前職を辞めようと思ったのかネガティブな理由を正直に言いすぎず、「次に向かう理由」として語る
なぜ事務職を選んだのか事務職の具体的な業務との接点・前職経験の活用・入社後の貢献をセットで語る
PCのスキルはどの程度か実際に使える機能を具体的に伝える。不足部分は「現在学習中」と伝える
ストレス耐性はあるか過去に困難な状況をどう乗り越えたかの具体例で回答する
5年後にどうなっていたいか業種・会社への理解を示しながら、成長ビジョンを具体的に語る
希望年収はいくらか業界相場を調べた上で「◯◯万円を希望しています。ご相談できればと思います」と伝える
複数の仕事を同時に抱えても対応できるか前職での業務並行処理の経験を具体的に話す
チームワークについてどう考えるか前職でのチーム連携経験・周囲のサポートエピソードを語る
未経験だが何で仕事を覚えると思うか「聞き惜しみしない姿勢」「メモを取って手順を体系化する習慣」を具体的に伝える
残業・転勤は可能か正直に答える。不可能な場合は面接段階で確認しておく

事務職転職のスケジュール感|いつから動き始めるべきか

未経験からの事務職転職は、準備期間を含めると一般的に3〜6ヶ月のスパンが必要だ。

期間やること
転職活動開始の3〜6ヶ月前目標資格の取得(MOS・簿記3級)・PCスキルの向上・業種・会社のリサーチ
転職活動開始の1〜2ヶ月前職務経歴書・履歴書の作成・転職エージェントへの登録・求人情報の収集
転職活動中(1〜3ヶ月)書類選考・面接対策・内定獲得・年収交渉・入社日調整
内定後〜入社まで現職での引き継ぎ・転職先の事前学習(業界知識・使用ツールの予習)

焦って転職活動を始めると「とりあえず受かった会社に入社する」という結果になりがちだ。特にMOS・簿記の取得は転職活動と並行してでも進めることで、選考中に「現在資格取得に向けて学習中です」というアピールができる。

未経験から事務職への転職が向いている前職・バックグラウンド

「事務職は未経験でも、何でも受け入れてもらえる」というイメージがあるが、実際には前職のバックグラウンドによって転職難易度は変わる。自分の強みがどの事務職種に活かせるかを把握することが重要だ。

前職・経験活かせる事務職種アピールポイント
販売・小売業(レジ・発注管理経験)営業事務・一般事務正確な現金管理・発注書処理・在庫管理の経験
飲食業(厨房・ホール)一般事務・営業事務日次レポート作成・原価管理・発注業務の経験
介護・福祉職医療事務・介護事務医療・福祉の業界知識・ケアプランの書類作成経験
営業職営業事務・一般事務提案書・見積書・報告書作成の経験
IT・エンジニア系IT企業の総務・経理・営業事務システムリテラシー・デジタルツールへの習熟
教育・インストラクター学校事務・一般事務・採用事務資料作成・情報整理・コミュニケーション能力
経理・財務(他職種から)経理事務数字への親和性・簿記取得後はダイレクトにアピール可

事務職転職で知っておくべき「落とし穴」と対処法

実際に事務職へ転職した人が経験した「落とし穴」をまとめた。事前に知っておくことで同じ失敗を防げる。

落とし穴1:「未経験可」の求人で内定したが試用期間後に雇用を打ち切られた

一部の企業では、試用期間(3〜6ヶ月)中に適性を見極め、期待に応えられない場合は雇用を打ち切るケースがある。試用期間中は「指示されたことを正確にこなす」「分からないことは素直に聞く」「ミスをしたら報告・謝罪・改善策を示す」の3点を徹底することが重要だ。

落とし穴2:「残業が少ない」の定義が会社によって違った

「残業少なめ」という記載がある求人でも、月10時間を指す会社と月30時間を指す会社がある。面接時に「月平均の残業時間は何時間程度ですか?繁忙期と閑散期の差は?」と具体的に質問することで実態を把握できる。

落とし穴3:事務職だと思って入社したが実態は「何でも屋」だった

中小企業の事務職は、一般事務・経理事務・人事事務・総務・広報を1人で担当することがある。「スペシャリストとして専門性を深めたい」人には向かないが「幅広い経験が積める」という観点では有利な側面もある。入社前に「事務職の具体的な業務範囲」を確認しておくことが重要だ。

落とし穴4:給与が予想より低く生活が苦しくなった

前職が営業・販売でインセンティブ収入が多かった人が事務職に転職すると、固定給ベースの年収が低く生活費が足りなくなるケースがある。転職前に「転職後の年収で生活費・家賃・ローンをカバーできるか」を詳細に計算しておくことが重要だ。特に手取り月収ベースでの生活設計を転職活動前に確認しておくこと。

事務職のキャリアを長期的に設計するための考え方

「とりあえず事務職に転職する」という発想では、5〜10年後に行き詰まる可能性がある。長期的なキャリアを見据えた事務職の選び方・育て方を考える。

「事務職は入口」として考えるキャリア設計

事務職を「長期キャリアのゴール」ではなく「専門性を磨くための入口」として捉える考え方だ。

  • 一般事務 → 社内の幅広い業務を把握 → 総務・人事・経営企画へのステップアップ
  • 経理事務 → 簿記2〜1級・税理士資格取得 → 財務・経理のスペシャリスト
  • 営業事務 → 営業職に転身 → 営業管理・マーケへのキャリアチェンジ
  • 医療事務 → 診療情報管理士・医療コーディネーター → 医療業界のキャリアスペシャリスト

AIに代替されにくい事務スキルを身に付ける

単純なデータ入力・定型書類作成はAI・RPAに代替される可能性が高い。「代替されにくい」事務スキルとして以下を優先して習得することが将来のキャリア安定につながる。

  • 例外処理能力:マニュアルにない状況での判断・対応能力
  • 関係者調整力:社内外の関係者を巻き込んで問題を解決する力
  • 改善提案力:現行の業務フローの問題点を発見し、効率化を提案する力
  • データ分析・可視化能力:データを集めるだけでなく、意味を読み解いて報告できる力

事務職への転職で年収を最大化するための戦略

事務職は年収レンジが狭いイメージがあるが、以下の戦略で年収を最大化できる。

戦略1:高年収業界(IT・金融・商社)の事務職を狙う

同じ「事務職」でも、IT・金融・商社・コンサルティング業界の事務職は年収が高い。IT企業の総務・経理事務は年収400〜500万円、外資系金融の事務職は500〜700万円が相場になることもある。「事務職の仕事をしながら高年収業界で働く」戦略は、事務職の年収上限を大きく引き上げる。

戦略2:英語スキルをつけて外資系・グローバル企業の事務職を狙う

TOEIC700〜800点以上のスキルがあると、外資系企業・グローバル展開する日系企業の事務職に応募できる。同職種の国内企業より年収が30〜50%高いケースがある。英語を使った業務経験がなくても、TOEIC高スコア+基礎的な英文メール作成能力があれば採用されるケースがある。

戦略3:管理職(事務リーダー・事務部長)を目指す

事務職のチームリーダー・部門長クラスになると年収450〜600万円台が見えてくる。「単なる実務担当」から「チームのマネジメント・業務改善の推進者」にポジションを変えることが年収の天井を突破する方法だ。そのためには「リーダーシップ・業務改善・後輩育成」の実績を日々意識的に積んでいくことが重要だ。

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この記事の執筆・監修

大林 諒

株式会社Nexly 代表取締役

未経験からの転職支援に特化した転職エージェント「Re:WORK」を運営。求職者一人ひとりに寄り添ったキャリア支援を行い、長く働けるホワイト企業への転職を実現しています。

運営会社
株式会社Nexly
許可番号
有料職業紹介事業 28-ユ-301343
取扱求人数
44,692件以上

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