MOS資格は転職で有利か|活かせる職種・難易度・勉強時間の目安

MOS資格は転職に有利?取得のメリットと勉強法

MOS資格は転職に有利?取得のメリット・難易度・おすすめスコアを徹底解説

「転職活動でMOSを取っておくべきか迷っている」「ExcelやWordは使えるけど、資格として証明できない」——そう感じている人は多いはずです。


結論から言います。MOSは転職に一定の効果があります。ただし「取れば内定が決まる」資格ではなく、書類選考を通過しやすくなる・選考でアピールしやすくなる資格です。使い方を理解した上で取得すれば、転職活動のプラス材料になります。


この記事では、mos 転職での活用法・取得メリット・難易度・合格後の実際の評価まで、現場のリアルな情報をまとめました。転職を考えている20〜30代の方に向けて、「取るべきか・どのレベルを取るべきか」を判断できる情報を提供します。


この記事でわかること


  • MOS資格が転職で評価される・されない業種・職種
  • 取得するなら「一般」か「上級(エキスパート)」か
  • MOSの難易度と合格率の実態
  • 転職活動での正しいアピール方法

MOS資格とは?転職市場での位置づけ


MOSの概要と取得できるスキルの証明範囲


MOS(Microsoft Office Specialist)は、WordやExcel・PowerPoint・Access・Outlookといったマイクロソフト製品のスキルを証明する国際資格です。マイクロソフト社が認定しており、世界148か国で実施されています。日本国内では年間約100万人規模が受験する、オフィス系資格の中で最もメジャーな存在です。


資格の特徴は、「実際にソフトを操作して採点される実技形式」である点です。知識問題ではなく、パソコンを使って指示通りの操作を完了できるかどうかを試験します。そのため、「資格を持っている=一定レベルの実務操作ができる」という証明として認められやすい構造になっています。


取得できる資格は製品ごとに分かれており、以下の5種類が主な対象です。


製品 転職での活用頻度 おすすめ度
Excel 最も高い ★★★★★
Word 高い ★★★★☆
PowerPoint 中程度 ★★★☆☆
Access 低い(特定職種のみ) ★★☆☆☆
Outlook 低い ★★☆☆☆

転職目的でMOSを取得するなら、ExcelとWord、この2つが最優先です。特にExcelは事務・営業・マーケ・経理・企画など、ほぼすべてのオフィス系職種で使用するため、取得効果が最も高くなります。


「一般」と「上級(エキスパート)」の違いと転職への影響


MOSには各製品につき2つのレベルがあります。「一般(Associate)」と「上級(Expert)」です。Excelを例にとると以下のように区分されます。


レベル 対象スキル 合格難易度 転職での評価
一般(Associate) 基本的な表作成、SUM/IF等の基礎関数、グラフ作成 普通 「最低限できる」の証明
上級(Expert) ピボットテーブル、VLOOKUP/INDEX-MATCH、マクロ基礎、複雑な関数 難しい 「実務レベルで使える」の証明

転職でアピールするなら上級(エキスパート)が断然有効です。一般レベルは「Excelが全く使えない人ではない」という最低限の証明にとどまります。実務経験のある転職者が一般レベルのみを持っていても、特段プラスには評価されません。


一方、上級レベルを持っていると、「ピボットテーブルで集計できる」「VLOOKUPを使って複数シートのデータを処理できる」といった実務に直結するスキルの証明になります。特に経理・営業事務・マーケティング職への転職では評価されやすくなります。


バージョンの違い(2019・2021・Microsoft 365)と対策の方向性


MOSはMicrosoft Officeのバージョンごとに試験が分かれています。現在受験できる主なバージョンは2019・2021・Microsoft 365の3種類です。


転職目的で取得する場合はMicrosoft 365版を推奨します。理由は2つあります。①多くの企業がサブスクリプション型のMicrosoft 365を導入しており、実務環境との一致度が高い。②最新バージョンの資格として採用担当者への印象が新しい。


2019版や2021版の対策テキストが手元にある場合でも、操作の大部分は共通しているため学習内容は流用できます。ただし、最終的な受験は365版で行うことを基本方針にしてください。


MOS転職で有利になる業種・職種と評価されにくいケース


MOSが評価される職種一覧と具体的な評価ポイント


MOSが転職で有効に機能する職種は以下のとおりです。


職種 求められる主なスキル 特に有効なMOS
一般事務・営業事務 書類作成、データ入力、集計 Word・Excel(上級)
経理・財務 集計・分析・帳票作成 Excel上級
営業職 提案資料作成、実績管理 Excel・PowerPoint
マーケティング データ分析・レポート作成 Excel上級
医療事務 書類・レセプト作成 Word・Excel(一般)
公務員・行政事務 文書作成・資料作成 Word・Excel
データ入力・事務補助 正確なデータ処理 Excel(一般)

特に評価が高いのは未経験からの事務職転職業種転換を伴う転職です。前職で全く異なる業界にいた場合、「Officeスキルが業務で使えるレベルである」を資格で証明できると、書類選考突破率が上がります。


また、営業職への転職では「提案書をPowerPointで一人で作れる」「ExcelでKPI管理ができる」という実務直結のアピールになります。管理職候補・営業リーダー候補を探している求人では特に響きます。


MOSの評価が相対的に低くなるケース


一方、以下のケースではMOSの取得効果は薄くなります。


  • ITエンジニア・プログラマー職への転職:OfficeスキルよりもコーディングやGit・クラウドの経験が重視される
  • クリエイティブ職(デザイン・動画など):Adobe製品のスキルが評価の中心で、Office系は補足要素
  • 実務経験が豊富な中途転職者:職務経歴書での実績が評価の主軸になるため、資格は参考程度の扱い
  • 専門職(医師・弁護士・税理士など):当該専門資格が評価の中心になる

「資格さえ取れば転職できる」という過信は禁物です。MOSはあくまで補助ツール。面接での自己PR・職務経歴書の内容が転職成功の主要因であることは変わりません。


転職市場でMOSより評価が高い関連スキルとの比較


MOSと併せて把握しておきたい、類似ポジションで評価されるスキル・資格を比較します。


スキル・資格 転職での評価 MOSとの関係
MOS Excel上級 高い
Excel実務経験(ピボット・VLOOKUP) 最も高い 資格より職歴記載が優先
日商簿記2級(経理職向け) 非常に高い 経理転職ではMOSより重要
ITパスポート 中程度 DX・IT系転職ではMOSより評価高
秘書技能検定 中程度 秘書・総務職ではMOSと同等

「何の資格を取ればよいか迷っている」という人は、志望職種から逆算するのが正解です。経理なら簿記、IT系ならITパスポート・基本情報技術者、一般事務・営業事務ならMOS——という優先順位で考えてください。


MOSの難易度・合格率と試験の実態


各レベルの難易度と合格率の目安


MOSの合格率は公式には非公開ですが、受験者データや資格スクールの情報から、おおよその目安が把握できます。


試験区分 合格率の目安 勉強時間の目安 難易度
Excel 一般 70〜80% 20〜30時間 やや易しい
Excel 上級(エキスパート) 50〜65% 40〜60時間 普通〜やや難しい
Word 一般 70〜80% 15〜25時間 やや易しい
Word 上級(エキスパート) 55〜70% 30〜50時間 普通
PowerPoint 70〜80% 15〜25時間 やや易しい
Access 50〜60% 60〜80時間 難しい

Excel上級は「40〜60時間」の学習でほぼカバーできますが、油断は禁物です。試験本番では「見たことのない操作手順」を問われることがあり、テキストの模擬問題だけを繰り返した人が本番で詰まるケースが多く報告されています。


重要なポイント:MOSは1科目不合格でも当日に再受験(リテイク)が可能です。ただし再受験料は別途発生します。合否が確認できたらすぐに申し込める制度ですが、費用を無駄にしないためにも一発合格を目指した準備をしてください。


試験形式と本番で失敗しやすいポイント


MOSは全国のテストセンター(パソコンスクール・大学・専門学校等)で随時受験できます。自宅受験は不可で、会場のパソコンを使って実施されます。


試験時間は50分、問題数は約35〜40問です。各問題は「プロジェクト」形式で出題され、1つのプロジェクトに対して2〜7のタスクをこなす形式です。試験中はOfficeのヘルプ機能を使うことができますが、時間が厳しいため実際に使う余裕はほとんどありません。


本番で失敗しやすいポイントは以下の3点です。


  1. 操作手順の覚え方が「感覚頼り」になっている:普段の業務で感覚的に使っている操作は、テスト環境(見慣れないパソコン・バージョン設定)では思い出せないことがある。必ずテキストに記載の正式な操作順序で覚える
  2. 問題文の日本語を読み飛ばす:「セルA3に〇〇を設定する」といった指示を雑に読むと、操作対象を間違える。1問ずつ問題文を正確に読むことが合格への近道
  3. 時間管理ができない:1問に詰まって後半の問題に時間が使えなくなるケースが多い。わからない問題は30秒で見切りをつけて次に進むことが重要

独学で合格できるか?おすすめの学習方法


MOSは独学で十分合格できます。スクールに通う必要はありません。以下の学習手順を参考にしてください。


  1. 公式テキスト(FOM出版「よくわかる」シリーズ)を1冊購入する:テキストに付属の模擬試験プログラムを繰り返すことが最も効果的な対策です
  2. 模擬試験を3〜5周こなす:1周目は全問解く → 2周目は間違えた問題のみ → 3周目以降はランダム出題で実力確認
  3. 苦手な操作は動画で補完する:YouTubeで「MOS Excel 上級 対策」と検索すると無料の解説動画が多数あります。テキストだけでは理解しにくい操作は動画で確認する
  4. 本番と同じ制限時間で練習する:50分を計りながら模擬試験を解くことで、タイムプレッシャーに慣れる

学習期間の目安は、Excel上級を初めて受験する場合で1〜2か月(1日1〜1.5時間)です。日常業務でExcelを使っている人なら、1か月未満で合格圏内に入ることも十分可能です。


受験料と試験会場・申し込み方法


MOSの受験料は、2024年現在以下のとおりです(税込み)。


区分 受験料(税込)
一般受験 10,780円〜12,980円(科目により異なる)
学割(学生) 8,580円〜10,780円
再受験(リテイク) 同額が発生

1科目あたり約1万円前後の費用です。Excel上級とWord上級の2科目を取得しようとすると、受験料だけで約2万円超になります。テキスト代(約2,500〜3,000円)を合わせると、合計で2.5〜3万円程度の投資と考えてください。


申し込みはオデッセイ コミュニケーションズの公式サイト(odyssey-com.co.jp)から行います。全国1,800か所以上の試験会場から選択でき、月単位で試験日程が公開されています。試験は毎月随時実施されており、都合の良い日程を選べます。


合格証明書の形式と転職書類への記載方法


MOS合格後は「合格証書」が郵送されます。また、合格者証明書(PDF)をオンラインでダウンロードすることも可能です。転職活動では証明書の提出を求められることは少なく、面接・書類での自己申告で通るケースがほとんどです。


履歴書・職務経歴書への記載方法は以下が正確な表記です。


  • 「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)Excel 365 Expert 取得」
  • 「MOS Word 2021 Expert 取得」

「Word・Excel使用可能」という漠然とした記載では伝わりません。資格名・バージョン・レベルを明記することで、採用担当者が「どの程度使えるのか」を具体的に判断できるようになります。


社会人が効率よく取得するためのスケジュール例


働きながら転職準備としてMOS Excel上級を取得するスケジュールの例です。


期間 やること 1日の学習時間目安
1〜2週目 テキスト第1〜3章を読みながら操作練習 1時間
3〜4週目 テキスト第4〜6章 + 模擬試験1周目 1〜1.5時間
5〜6週目 模擬試験2〜3周目、苦手操作を動画で復習 1時間
7週目 本番形式タイムアタック、最終確認 1時間
8週目 受験

週末に2〜3時間まとめて学習する方法でも同様のペースで進められます。転職活動と並行する場合は、先に転職活動を開始して書類提出・面接準備を進めながら、隙間時間でMOS学習を並行させるのが現実的な進め方です。


転職活動でMOSを効果的にアピールする方法


職務経歴書へのMOS記載テンプレートと注意点


MOS資格を持っていても、職務経歴書の書き方を間違えると評価が下がります。よくあるNGな書き方と、改善後の記載例を比較します。


NG例


  • 「Word・Excel・PowerPoint使用可能」
  • 「MOS取得」

OK例


  • 「MOS Excel 365 Expert(上級)取得。Excelでは関数(VLOOKUP・INDEX-MATCH・SUMIFS等)・ピボットテーブルを用いたデータ集計レポートの作成が可能」
  • 「MOS Word 2021 Expert取得。前職では月次報告書・提案書の作成をWord単独で完結させた実績あり」

ポイントは「資格名 + 実際にできる具体的な操作」をセットで書くことです。資格名だけでは「勉強したことはわかるが実務で使えるかは不明」という評価になります。具体的な操作内容・業務実績を付け加えることで、採用担当者の「この人はどう使えるか」という判断材料になります。


面接でのMOSアピールのコツ


面接でMOSについて聞かれた場合、または自己PRで使う場合の効果的な伝え方を説明します。


採用担当者がMOSについて知りたいのは「どんな業務ができるか」です。「資格を持っています」という事実だけを伝えても評価は上がりません。以下の構成で答えるのが効果的です。


  1. 取得した理由:「前職でExcelを多用していたが、体系的に学んだことがなかったため、証明も含めて取得しました」
  2. 現在使えるスキルの具体例:「現在はVLOOKUPとIF関数を組み合わせた売上データの自動集計や、ピボットテーブルを使った月次分析レポートの作成ができます」
  3. 志望先での活用イメージ:「御社の〇〇業務でも、このスキルをすぐに活かせると考えています」

この3段構成を事前に準備しておくことで、MOS資格を単なる資格情報ではなく「即戦力のアピール材料」に変えることができます。


未経験転職でMOS資格を活かす具体的な戦略


「全くの未経験からMOSを取って転職できるか?」という質問は非常に多いです。結論として可能ですが、資格だけでなく「なぜこの職種に転職したいか」の志望動機と、「スキルアップへの意欲」をセットで伝えることが必須です。


未経験転職でMOSが有効に機能するのは、以下の条件が揃った場合です。


  • 応募先が「未経験歓迎」または「第二新卒歓迎」の求人である
  • 求人の必須スキルに「Excel・Word使用経験」が含まれている
  • 年齢が25〜30代前半で、ポテンシャル採用の可能性がある

この条件に合致する場合、MOS Excel上級の取得は「やる気と基礎スキルを持った候補者」という印象を与える明確な根拠になります。特に事務職・経理補助・営業事務への未経験転職では、MOS資格が書類選考通過のトリガーになるケースが実際に多くあります。


MOS取得後のキャリアパスと次のステップ


MOS取得後に目指せる上位資格・スキル


MOSを取得した後は、どのスキルを伸ばすかが重要です。事務・経理・マーケ・データ分析など志望職種に応じて、次のステップが変わります。


志望職種 MOS取得後の次のステップ
経理・財務 日商簿記2級 → 1級 / 財務諸表の読み方学習
データ分析・マーケ Googleアナリティクス(GA4)資格 / SQL基礎 / Tableau
事務・秘書・総務 秘書技能検定 / 日商PC検定 / MOS全科目取得
ITエンジニア志望 ITパスポート → 基本情報技術者 / HTML・CSS基礎
営業・企画 PowerPoint上達 / データ可視化スキル(Power BI等)

MOSは「Officeスキルの基礎体力を証明するツール」です。取得後に安住せず、志望職種で求められるより実務的なスキルを積み上げていくことが、転職市場での評価をさらに高める方向性です。


MOS資格の有効期限と更新の必要性


MOS資格に有効期限はありません。一度取得すれば生涯有効です。ただし、バージョンが古くなると転職書類への記載での印象が薄れます。


具体的には、2010年版・2013年版などの古いバージョンの資格を持っている場合、現在の職場環境との乖離が大きいと判断されることがあります。取得から5年以上経過していて、かつ転職を機に再度アピールしたい場合は最新バージョンでの再受験を検討する価値があります


一方、2019年版・2021年版・365版を持っている場合は更新の必要性は低いです。実務でのスキル向上を職務経歴書に反映させる方が費用対効果は高くなります。


MOSを超えた実務スキルの磨き方


転職市場での評価を上げる最短ルートは、資格の数を増やすことではなく「実務で成果を出した経験を蓄積すること」です。MOSは入口の証明ツールであり、最終的には職務経歴書に書ける具体的な実績が評価を決めます。


Excel・Wordのスキルをさらに深めるための実践的な取り組みとして、以下が効果的です。


  • 現職での業務効率化タスクにExcelを積極的に使う:手作業でやっていた集計をExcel関数で自動化した、という実績は職務経歴書に書ける材料になる
  • Excelマクロ(VBA)の基礎を学ぶ:MOSの範囲を超えたが、反復作業の自動化スキルは実務での評価が高い
  • Power Queryを使ったデータ整形を習得する:複数のデータソースを結合・整形する作業が自動化できると、データ集計業務の生産性が大幅に向上する

「資格を取ったのに書類選考が通らない」原因と改善策


MOSを取得したにもかかわらず書類選考が通過しないケースには、共通した原因があります。最も多いのが「資格の取得事実しか書いていない」という記載の問題です。


採用担当者は1件の書類に対して数十秒しか時間をかけません。「MOS Excel上級取得」の1行だけが資格欄に並んでいても、それだけで面接に進もうという判断にはつながりません。必要なのは、その資格によって「何ができる人なのか」を即座に伝えるセットの情報です。


改善策は前述のとおり「資格名 + 具体的な操作スキル + 業務での活用実績」の3点セットで記載することです。これだけで書類の通過率は変わります。


また、「資格欄」と「スキル欄」の両方に記載する方法も有効です。資格欄には正式名称を記載し、スキル欄には「Excel:ピボットテーブル・VLOOKUP・SUMIFS等の関数使用経験あり」といった形で操作スキルを具体化します。これにより採用担当者が複数の箇所でスキルを確認でき、記憶に残りやすくなります。


「取得タイミングが転職後だった」ケースの対処法


すでに転職活動が終わってからMOS資格を取得した場合や、現職中に取得しながら次の転職に備えている場合も、活用方法はあります。


次回の転職時には「現職でのスキルアップの証明」として機能します。特に「転職後もスキルを磨き続けている人材」という印象を与えられるため、30代以降のキャリアアップ転職では一定の評価を得られます。


また、社内での評価・昇格・業務の幅を広げるために活用することもできます。部署内でExcel集計の担当者になれれば、次の転職での「Excelを使った業務効率化の実績」として職務経歴書に記載できる材料が生まれます。


「資格取得に集中しすぎて転職活動が遅れた」パターンの回避法


転職活動においてMOSの優先順位を誤ると、「資格取得に2か月かけた間に求人が変化していた」という事態が起きます。特に転職市場は採用タイミングがあるため、求人のベストな時期を逃すコストは資格取得の価値を上回ることがあります。


実際の優先順位は以下のとおりです。


  1. 転職活動の開始(求人リサーチ・エージェント登録):これが最優先。求人の傾向を把握することが先
  2. 応募書類の作成・整備:職務経歴書・履歴書のクオリティが転職成功の主要因
  3. MOS学習は並行して行う:1日30分〜1時間の隙間学習で進め、書類選考が進んでいる間に取得を目指す

「資格が取れたら転職活動を始める」という順番は避けてください。転職市場での機会損失が生じる可能性があります。資格取得と転職活動は並行して進めるのが正解です。


MOS資格に関するよくある質問(FAQ)


Q1. MOSは転職活動中に取得するのと、転職後でも同じ効果がありますか?


転職活動中に取得する方が効果的です。書類選考・面接のタイミングで「現在学習中・取得済み」という情報を提示できれば、採用判断のプラス材料になります。転職後に取得しても自己成長の証明にはなりますが、入社時の評価には直接影響しません。


ただし、転職活動中に学習時間が確保できない場合は、先に転職活動を進めて内定後に取得する判断も合理的です。企業によっては入社前・入社後の研修でOfficeスキルを補完する仕組みがあるため、無理に取得を急ぐ必要はありません。


Q2. MOSとITパスポートはどちらを先に取るべきですか?


志望職種で判断します。


  • 事務・経理・営業事務志望 → MOS先取り:実務に直結するスキルが証明できる
  • IT系・DX推進・システム企画志望 → ITパスポート先取り:IT全般の知識を持つ証明になり、DX関連ポジションへの評価が高い

両方取得したい場合は、MOSの学習時間(40〜60時間)が短いため先に取得し、その後ITパスポート(70〜100時間)に移行するスケジュールが効率的です。


Q3. 大学生・就職活動でもMOSは有効ですか?


新卒就職活動では効果は限定的です。企業の採用基準は「学生時代の経験・ガクチカ・コミュニケーション能力」が主軸で、資格は補足要素にとどまります。ただし、事務系・一般職での就職活動や、中小企業への応募では差別化材料になることがあります。


学生の場合は学割で受験料が安くなる(約20%オフ)ため、興味があれば取得しておくことに損はありません。特にExcel上級を在学中に取得しておくと、就職後の業務対応力の証明として中長期的に活用できます。


Q4. 複数のMOS科目を取得するメリットはありますか?


Excel上級 + Word上級の2科目取得が最もコストパフォーマンスの高い組み合わせです。3科目以上取得しても、転職評価は2科目取得と大きく変わらないケースがほとんどです。


なお、MOS全科目(Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlookの一般・上級)に合格すると「MOS マスター」という称号を取得できます。MOS マスターは資格として記載でき、Office全体への深い理解を証明できますが、取得コスト(時間・費用)が高いため、転職への費用対効果を考えると「必須ではない」という判断が現実的です。


Q5. MOS試験に落ちた場合、職務経歴書や面接で不利になりますか?


不合格は記録されません。MOSは合格者のみが証明書を取得できる仕組みで、不合格の事実は採用側に伝わりません。受験回数や不合格歴は完全に非公開です。


落ちた場合は再受験(同日または後日)が可能ですので、焦らず苦手分野を復習してから再挑戦してください。複数回受験して合格している人は珍しくなく、「1回で合格した」という事実は特に評価されません。合格証明書があれば問題ありません。


まとめ:mos 転職活用のポイントと次のアクション


この記事の要点を整理します。


  • MOSは転職で一定の効果がある。ただし「万能資格」ではなく、事務・経理・営業事務・マーケなど特定職種での書類選考突破・アピール材料として活用するものです
  • 取得するなら上級(エキスパート)レベルが必須。一般レベルは「最低限の証明」にとどまる
  • ExcelとWordの2科目が最優先。AccessやOutlookは特定職種以外では優先度が低い
  • 難易度は独学で十分対応できる水準。Excel上級で40〜60時間の学習が目安
  • 職務経歴書・面接では「資格名 + 実際にできる操作・実績」をセットで伝えることが重要
  • 未経験転職では「取得済みの資格 + 志望動機 + 意欲」のセット提示で評価が上がる

MOS資格は転職活動を有利にする1つのツールです。しかし転職成功の最大の鍵は、志望企業の求める経験・スキルとあなたのバックグラウンドのマッチングです。資格取得だけに注力するのではなく、転職エージェントを活用して自分のキャリアを客観的に評価してもらうことも重要なステップです。


転職活動を一人で進めるのは限界がある


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この記事の執筆・監修

大林 諒

株式会社Nexly 代表取締役

未経験からの転職支援に特化した転職エージェント「Re:WORK」を運営。求職者一人ひとりに寄り添ったキャリア支援を行い、長く働けるホワイト企業への転職を実現しています。

運営会社
株式会社Nexly
許可番号
有料職業紹介事業 28-ユ-301343
取扱求人数
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