転職に有利な資格ランキング【2024年最新】未経験者向け10選

「資格を取れば転職に有利になる」と聞いたことがあるだろう。
しかし、どの資格を取れば本当に転職市場で評価されるのか、調べても情報が多すぎて迷ってしまう人は多い。
結論から言う。転職に有利な資格は業界・職種によって異なる。
ただし、未経験から転職を目指す人にとって「取得しやすく、かつ評価されやすい資格」というのは確かに存在する。
この記事では、転職市場での実需に基づいて「転職に有利な資格ランキング」を紹介する。
資格の難易度・取得期間・どんな転職に活きるかを整理しているので、自分の状況に合わせて参考にしてほしい。
転職に資格は必要か?まず押さえておきたい基本
資格の話に入る前に、「そもそも転職に資格は必要なのか」という点を整理しておく。
答えは「職種・業界による」だ。
資格が必須の職種と、資格がなくても実績・スキルで勝負できる職種では、資格の意味がまったく異なる。
資格が「必須」の職種
以下の職種は、資格がないとそもそも業務ができない「業務独占資格」が関係している。
- 看護師・薬剤師・医師(医療系国家資格)
- 弁護士・司法書士・税理士(法律・会計系国家資格)
- 宅地建物取引士(不動産業)
- 施工管理技士(建設・土木業)
これらの職種への転職は、資格の取得が転職活動の前提条件になる。
資格が「加点」になる職種
一方で、資格がなくても転職できるが、持っていると評価が上がる職種も多い。
- ITエンジニア(IT系資格、プログラミングスキル)
- 営業職(業界関連資格、英語力)
- 事務・経理(簿記、MOS)
- 人事・労務(社会保険労務士)
これらの職種では、資格は「スキルを証明する手段」として機能する。
未経験で転職する場合は特に、資格が「実務経験の代替」となり、採用担当者の安心材料になる。
資格よりも重視される要素
多くの転職市場では、資格よりも以下の要素が優先される。
- 実務経験・実績(具体的な数字で語れるもの)
- 企業文化・チームへのフィット感
- 問題解決能力・論理的思考力
- コミュニケーション能力
資格はあくまで「武器の一つ」だ。
資格さえあれば転職できるという考え方は危険で、資格取得を自己目的化しないように注意が必要だ。
転職に有利な資格ランキングTOP10【未経験者向け】
ここからが本題だ。転職市場での求人数・採用担当者からの評価・取得難易度のバランスを総合的に判断して、未経験者が優先的に取得を検討すべき資格をランキング形式で紹介する。
1位:ITパスポート(iパス)
こんな転職に有効:IT業界未経験者、事務・営業からIT職へのキャリアチェンジ
ITパスポートは、経済産業省が認定する国家試験だ。
「ITを利活用する全ての社会人」を対象にしており、IT系資格の中では最も取得しやすい入門資格に位置づけられる。
- 合格率:約50〜55%
- 勉強時間の目安:100〜150時間
- 受験料:7,500円(税込)
- 試験形式:CBT方式(随時受験可能)
IT業界への転職を目指す未経験者が最初に取るべき資格として定評がある。
「ITの基礎知識がある」ことを客観的に証明でき、IT企業の採用担当者からも一定の評価を得られる。
特に、事務・営業・企画職からITサポートやシステム営業、DX推進担当へのキャリアチェンジを考えている人にとっては、転職活動を有利に進めるための第一歩になる。
2位:基本情報技術者試験(FE)
こんな転職に有効:エンジニア・プログラマーへの未経験転職
基本情報技術者試験は、ITエンジニアとして働くための基礎的な知識・技能を証明する国家資格だ。
ITパスポートの上位資格にあたり、エンジニア志望者にとってのスタートラインとして業界内での認知度が高い。
- 合格率:約30〜40%
- 勉強時間の目安:200〜300時間
- 受験料:7,500円(税込)
- 試験形式:CBT方式(年2回、随時受験可能)
プログラミングスクール卒業後や独学でエンジニア転職を目指す人が取得するケースが多い。
2023年から試験制度が改定されアルゴリズム問題が簡略化されたため、以前よりも取得しやすくなっている。
SIer・SES企業・Web系企業への転職では、この資格を持っていることで書類選考の通過率が上がるケースがある。
3位:日商簿記2級
こんな転職に有効:経理・財務・管理部門への転職
日商簿記は、会計の知識を証明する民間資格の中で最も知名度が高く、採用市場での評価も確立されている。
特に2級は「企業の経理担当として即戦力になれる水準」として認知されており、未経験からの経理転職で最も求められる資格の一つだ。
- 合格率:20〜40%(回によって変動あり)
- 勉強時間の目安:200〜350時間
- 受験料:4,720円(税込)
- 試験形式:年3回(2月・6月・11月)+CBT方式(随時受験可能)
経理未経験でも、簿記2級を持っていることで「会計の基礎が身についている」と判断され、書類選考を通過しやすくなる。
中小企業の経理・財務ポジションや、経理補助・会計事務所スタッフへの転職で特に有効だ。
3級から順番に学習するのが一般的なルートで、3級取得後に2級を目指すと理解が深まりやすい。
4位:MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
こんな転職に有効:事務職・一般職・アシスタント職への転職
MOSは、Word・Excel・PowerPointなどMicrosoftOffice製品のスキルを証明する民間資格だ。
「ExcelができるとアピールしたいがPCスキルをどう証明すればいいかわからない」という人に最適な資格といえる。
- 合格率:約80%(スペシャリスト)/ 約60%(エキスパート)
- 勉強時間の目安:40〜80時間
- 受験料:10,780円(税込、科目による)
- 試験形式:CBT方式(随時受験可能)
特に事務職・一般職への転職では、Excelの実務スキルは最低限必要とされる。
「Excelは使えます」と口で言うよりも、MOS Excel エキスパートを持っていることで客観的なスキル証明になる。
育児や介護でのブランクがある人が復職・転職する際にも、短期間で取得でき職務経歴書に書けるため人気がある。
5位:TOEIC(英語スコア700点以上)
こんな転職に有効:外資系企業・グローバル企業・貿易・メーカー海外営業への転職
TOEICは英語のビジネスコミュニケーション能力を測るテストで、日本の採用市場では最もメジャーな英語力の指標だ。
転職市場では700点以上で「英語力あり」と判断されるケースが多く、800点以上になると選択肢が大幅に広がる。
- 合格率:なし(スコア制)
- スコア目安:700点以上で評価対象、800点以上で強みになる
- 受験料:7,810円(税込)
- 試験形式:年10回程度(全国各地で実施)
外資系企業への転職では英語力が必須要件になるケースも多く、TOEIC800点以上は書類選考で有利に働く。
メーカーの海外営業・貿易事務・通訳・翻訳職を目指す人も、まずTOEICスコアを指標にして学習を進めるのが効率的だ。
ただし、TOEICはあくまで「読む・聞く」のスコアであり、スピーキング能力とは別物だという点は理解しておく必要がある。
6位:宅地建物取引士(宅建)
こんな転職に有効:不動産業界への転職(営業・管理・仲介)
宅建は不動産業界で最も重要な国家資格だ。
宅地建物取引業法上、不動産会社は従業員5名に対して1名以上の宅建士を配置する義務があるため、不動産業界での求人ニーズは常に高い。
- 合格率:約15〜17%
- 勉強時間の目安:300〜400時間
- 受験料:8,200円(税込)
- 試験形式:年1回(10月実施)
不動産営業・賃貸管理・売買仲介・不動産デベロッパーへの転職を検討している人は、宅建の取得が強力な武器になる。
未経験でも宅建を持っていれば採用に前向きな企業は多く、手当として月1〜3万円が支給されるケースも珍しくない。
合格率が低いため計画的な学習が必要だが、テキストと過去問中心の学習で独学合格は十分可能だ。
7位:社会保険労務士(社労士)
こんな転職に有効:人事・労務・総務職への転職
社会保険労務士は、労働・社会保険に関する法律の専門家として国家資格で認定される。
人事・労務担当として働きたい人、またはキャリアアップを目指す人事職の人にとって、キャリアの信頼性を高める資格だ。
- 合格率:約6〜7%
- 勉強時間の目安:800〜1,000時間
- 受験料:15,000円(税込)
- 試験形式:年1回(8月実施)
難易度は高いが、取得すれば転職市場での希少価値は高い。
人事・労務担当として5年以上のキャリアを積んだ後に取得する人が多いが、未経験から人事・総務を目指す場合でも「社労士受験中」とアピールするだけで積極性の証明になる。
また、社労士事務所への転職を目指す場合は取得が必須に近い。
8位:ファイナンシャルプランナー(FP技能士2級)
こんな転職に有効:金融・保険・不動産・コンサル業界への転職
FP技能士は、家計・資産・保険・税金・不動産・相続などのお金に関する知識を証明する国家資格だ。
特に2級は「実務に直結するレベル」として金融・保険業界での評価が高い。
- 合格率:2級約30〜40%
- 勉強時間の目安:150〜300時間(3級取得後)
- 受験料:8,700円(税込、学科+実技)
- 試験形式:年3回(5月・9月・1月)
銀行・証券・保険会社・不動産会社・独立系FP事務所への転職で有効だ。
特に、個人向けのライフプランニングや資産運用提案を行う仕事では、FP2級以上を応募要件に含める企業が増えている。
3級から順番に取得するルートが一般的で、3級合格後に2級を目指す場合は合計で半年〜1年程度の学習期間が目安だ。
9位:中小企業診断士
こんな転職に有効:経営コンサル・事業企画・経営企画職への転職
中小企業診断士は、経営コンサルティングの国家資格であり、「ビジネスパーソンが取得したい資格」として常に上位にランクされる。
一次試験7科目・二次試験4科目の構成で難易度は高いが、取得後のキャリアの幅は大きく広がる。
- 合格率:一次約30%、二次約18〜19%(最終合格率約5〜8%)
- 勉強時間の目安:1,000〜1,500時間
- 試験形式:一次(8月)・二次(10月・口述12月)
経営コンサルティング会社・シンクタンク・事業会社の経営企画部門への転職で評価される。
金融機関・メーカー・商社などで取得して転職活動を有利にする人も多い。
難易度が高く取得に2〜3年かかることも珍しくないが、取得済みであれば書類段階で大きく差別化できる資格だ。
10位:登録販売者
こんな転職に有効:ドラッグストア・薬局・医薬品業界への転職
登録販売者は、ドラッグストアなどで一般用医薬品(第2類・第3類)を販売できる資格だ。
調剤薬局・ドラッグストア業界では人手不足が続いており、資格保有者の求人ニーズは安定して高い。
- 合格率:約40〜50%
- 勉強時間の目安:150〜200時間
- 受験料:12,000〜18,000円程度(都道府県による)
- 試験形式:年1回(各都道府県で実施)
小売業・サービス業からの転職者が取得するケースが多く、「安定した雇用と福利厚生のある職場に転職したい」という人に向いている。
資格手当が月5,000〜10,000円程度支給される職場も多く、給与面でも取得メリットがある。
業界別・転職に有利な資格一覧
ランキング以外にも、業界・職種によって「あると評価される資格」は存在する。
自分が目指す業界に合わせて確認してほしい。
IT・Web・DX業界
- ITパスポート:IT未経験者の入門資格
- 基本情報技術者(FE):エンジニア志望の基礎資格
- 応用情報技術者(AP):エンジニアとしてのレベルアップに
- AWS認定(SAA等):クラウドエンジニア・インフラ系で高評価
- Pythonエンジニア認定試験:データ分析・AI系職種に有効
- Google Analytics(GAIQ):Web担当・マーケティング職に
金融・保険・不動産業界
- ファイナンシャルプランナー2級:金融・保険・FP業界の基本資格
- 宅地建物取引士:不動産業界の必須資格
- 日商簿記2級・1級:経理・財務職全般
- 証券外務員一種・二種:証券会社・銀行の証券部門
- 貸金業務取扱主任者:消費者金融・カードローン業界
医療・介護・福祉業界
- 介護福祉士:介護業界のキャリアアップ資格
- ケアマネジャー(介護支援専門員):介護職のステップアップに
- 登録販売者:ドラッグストア・薬局業界
- 医療事務(メディカルクラーク等):病院・クリニックの事務職
製造・建設・物流業界
- 施工管理技士(1級・2級):建設・土木・設備工事
- 電気工事士(1種・2種):電気工事・設備管理
- 危険物取扱者(乙種4類):製造・物流・ガソリンスタンド
- フォークリフト運転技能講習修了証:物流・倉庫・製造業
人事・労務・総務業界
- 社会保険労務士:人事・労務のキャリアアップ
- 衛生管理者(第一種・第二種):人事・総務で求人ニーズが高い
- ビジネス実務法務検定2級:法務・コンプライアンス担当
未経験転職で資格が「効く」場面・効かない場面
資格があれば必ず転職できるわけではない。
「資格が効く場面」と「効かない場面」を正確に理解することが重要だ。
資格が効く場面
- 書類選考の突破:実務経験がない分、資格でスクリーニングをクリアできる
- 業界・職種変更時のアピール:「未経験でも勉強している」という姿勢の証明
- 資格保有が応募要件になっている求人:不動産・金融・医療系は資格必須の求人が多い
- 競合候補との差別化:同じ経験値なら資格保有者が選ばれやすい
- 年収交渉・手当交渉:資格手当が支給される職場では年収が上がる
資格が効かない場面
- 実力主義の業界:Web系エンジニア・クリエイター・スタートアップは実績重視
- マネジメント・リーダー職:リーダーシップ・マネジメント経験が優先される
- 人物重視の営業・接客職:コミュニケーション能力・人柄が判断基準
- 資格と仕事内容が直結しない場合:関連性のない資格は評価されない
たとえば、営業職への転職でTOEICを持っていても、英語を使わないポジションであれば評価対象にはならない。
「転職先で使う資格か」という視点で資格選びをすることが最優先だ。
資格取得にかかる費用と期間の目安
転職のために資格を取るなら、費用と時間の投資対効果を考えて選ぶ必要がある。
以下に主要資格の費用・期間をまとめた。
| 資格名 | 受験料 | 学習時間目安 | 合格率 | 難易度 |
|---|---|---|---|---|
| ITパスポート | 7,500円 | 100〜150時間 | 約50% | ★★☆☆☆ |
| 基本情報技術者(FE) | 7,500円 | 200〜300時間 | 約35% | ★★★☆☆ |
| 日商簿記2級 | 4,720円 | 200〜350時間 | 約20〜40% | ★★★☆☆ |
| MOS Excel エキスパート | 10,780円 | 40〜80時間 | 約60% | ★★☆☆☆ |
| TOEIC(700点目標) | 7,810円/回 | 300〜500時間 | スコア制 | ★★★☆☆ |
| 宅地建物取引士 | 8,200円 | 300〜400時間 | 約15〜17% | ★★★★☆ |
| 社会保険労務士 | 15,000円 | 800〜1,000時間 | 約6〜7% | ★★★★★ |
| FP技能士2級 | 8,700円 | 150〜300時間 | 約30〜40% | ★★★☆☆ |
| 中小企業診断士 | 30,200円(一次+二次) | 1,000〜1,500時間 | 約5〜8% | ★★★★★ |
| 登録販売者 | 12,000〜18,000円 | 150〜200時間 | 約40〜50% | ★★☆☆☆ |
難易度が高い資格ほど取得後の希少価値は高いが、転職を急いでいる場合は取得に時間がかかりすぎると本末転倒になる。
現在の状況と転職タイミングを考慮して、現実的に取得できる資格を選ぶことが大切だ。
転職活動と資格取得を並行するときの注意点
転職活動中に資格取得を並行する場合、いくつかの落とし穴がある。
「資格取得が完了してから転職活動を始める」という考え方は、多くの場合間違いだ。
資格取得を理由に転職活動を先送りにしない
「宅建を取ってから不動産業界を受けよう」「簿記2級を取ってから経理に応募しよう」という判断は一見正しく見えるが、実際には機会損失になることがある。
採用市場は常に動いている。
良い求人に出会えるタイミングと資格取得のタイミングは必ずしも一致しない。
「取得見込み」「勉強中」であることをアピールしながら並行して転職活動を進めることも選択肢に入れるべきだ。
在職中の資格取得は学習スケジュールの管理が重要
在職しながら資格を取る場合、平日の学習時間は限られる。
1日2時間の学習を継続できると仮定して、各資格の取得にかかる期間は以下の通りだ。
- ITパスポート:約2〜3ヶ月
- MOS:約1〜2ヶ月
- 登録販売者:約3〜4ヶ月
- 日商簿記2級:約4〜6ヶ月
- FP技能士2級:約3〜5ヶ月
- 基本情報技術者:約5〜8ヶ月
- 宅地建物取引士:約6〜10ヶ月
- 社会保険労務士:約1.5〜2年
- 中小企業診断士:約2〜3年
社会保険労務士や中小企業診断士のような難関資格は、転職のための資格取得というより「キャリアの長期投資」として位置づけるのが適切だ。
3ヶ月〜半年以内に転職を実現したいなら、比較的短期間で取得できる資格を優先すべきだ。
資格よりも「転職の軸」を先に決める
資格を選ぶ前に「なぜ転職するのか」「どんな仕事をしたいのか」を明確にすることが最優先だ。
転職の軸が決まれば、必然的に取るべき資格は絞られる。
目的が曖昧なまま「とりあえず評価されそうな資格を取ろう」と動いても、面接で「なぜこの資格を取ったのか」と聞かれた時に説得力のある答えが出てこない。
資格は手段であり、目的は転職後に活躍することだ。
資格なしでも転職できる?スキルで勝負する方法
資格がなくても転職に成功している人は多い。
特にIT・Web・マーケティング・営業・クリエイティブ系の職種では、資格よりも実績・ポートフォリオ・スキルが重視される。
資格の代わりになるもの
- 実績・成果の数値化:「前職で売上を前年比120%に伸ばした」など具体的な数字
- ポートフォリオ:Web制作・デザイン・プログラミングなどの制作物
- GitHubのコード実績:エンジニア転職ではGitHubのアクティビティが評価される
- 副業・フリーランスの実績:本業と異なる職種の経験を副業で積む
- オンラインコースの修了証:Udemyや各種スクールの修了証は学習意欲の証明になる
「学習中」をアピールする方法
資格がまだ取得できていない段階でも、転職活動は進められる。
履歴書・職務経歴書に「〇〇資格 取得予定(2024年10月受験)」と記載することで、学習姿勢と計画性をアピールできる。
面接でも「現在〇〇の勉強をしており、〇月に受験予定です」と伝えることで、成長意欲をポジティブに印象づけることができる。
ただし、取得予定を伝えた場合は実際に取得まで進めることが前提だ。
年代別・転職時に取得すべき資格の考え方
年代によって、転職市場での評価のされ方は異なる。
20代・30代・40代それぞれで、資格の取り方・活かし方を整理しておく。
20代の転職と資格
20代はポテンシャル採用が多く、資格よりも「成長意欲・学習能力」が重視される年代だ。
資格は「自己投資を続けている人材」という印象を与える補強材料として機能する。
20代で転職を考えているなら、取得難易度が低く転職先で使う可能性が高い資格を優先すべきだ。
- IT系目標 → ITパスポート・基本情報技術者
- 事務・経理目標 → 簿記3級→2級・MOS
- 外資・グローバル目標 → TOEIC700点以上
- 不動産目標 → 宅建(早めに取得すれば長く活きる)
30代の転職と資格
30代は「即戦力」が求められる年代だ。
資格だけではなく「実務経験+資格」の組み合わせで評価される。
30代で転職を考えているなら、現職のキャリアを補強するか、キャリアチェンジを明確に示す資格を選ぶことが重要だ。
- 現職の専門性を高める → 上位資格(応用情報技術者・簿記1級・FP1級など)
- 管理職・マネジメント系 → 中小企業診断士・社会保険労務士
- 業界転換 → 転職先業界の必須資格(不動産→宅建、金融→証券外務員など)
40代の転職と資格
40代の転職市場では、資格よりも「マネジメント経験・専門知識・人脈」が圧倒的に重視される。
資格だけで40代の転職を乗り切ろうとする考え方は現実的ではない。
ただし、以下のケースでは40代でも資格が有効に機能する。
- 独立・フリーランスへの移行(社労士・中小企業診断士・税理士など)
- 定年後も働けるキャリアの構築(介護・医療・不動産系の資格)
- 副業・兼業の収入源として(FP・宅建など)
よくある質問(FAQ)
転職に一番有利な資格は何ですか?
業界・職種によって異なるため「絶対に有利な一つの資格」は存在しない。
ただし、汎用性・取得難易度・転職市場での評価のバランスが優れている資格として、ITパスポート・日商簿記2級・宅地建物取引士・FP技能士2級が挙げられる。
目指す職種に合わせて選ぶことが最優先だ。
資格なしで未経験転職はできますか?
可能だ。特に20代は資格がなくてもポテンシャル採用の対象になる。
IT・Web・営業・サービス業などの職種では、資格よりも「学習意欲・コミュニケーション能力・成長の実績」が重視されるケースが多い。
資格取得を転職活動と並行して進めながら、動き出すのが現実的な選択だ。
独学で取れる転職向けの資格は?
以下の資格は独学での合格実績が多く、教材も充実している。
- ITパスポート(過去問ドリルと公式テキストで対応可能)
- 日商簿記3級・2級(市販テキスト+過去問で独学合格は十分可能)
- 登録販売者(都道府県の過去問+市販テキストで対応可能)
- 宅地建物取引士(市販テキスト+過去問10年分で独学合格者が多数)
- MOS(公式テキスト+模擬試験で短期取得可能)
一方、社会保険労務士・中小企業診断士・税理士などの難関資格は、独学よりも通信講座・予備校の活用が合格率を高める傾向がある。
資格を取得したのに転職できない場合はどうすれば良いですか?
資格取得=転職成功ではないため、以下の点を見直す必要がある。
- 職務経歴書・履歴書の内容(資格の活かし方が伝わっているか)
- 志望動機の説得力(なぜその企業・職種なのかが明確か)
- 応募する求人のターゲット設定(自分のスペックと求人条件のマッチング)
- 面接での自己PRの質(資格取得の背景・目的を伝えられているか)
資格はあくまで書類選考の通過を助けるツールだ。
面接・職務経歴書の質を高めることが、転職成功への直接的な要因になる。
転職エージェントを活用して、書類・面接対策を専門家の視点でチェックしてもらうことも有効な手段だ。
転職のために資格を取る場合、何から始めれば良いですか?
以下の順番で考えるのが効率的だ。
- ①転職の軸を決める(どんな仕事をしたいか・なぜ転職するか)
- ②目指す業界・職種を絞る
- ③その業界・職種で必要・有利とされる資格を調べる
- ④取得難易度・期間・コストを比較して優先順位を決める
- ⑤転職活動と並行して学習をスタートする
資格選びに迷った場合は、転職エージェントに相談することで「実際の採用現場で何が評価されているか」をリアルな視点で確認できる。
まとめ:転職に有利な資格は「目的から逆算」して選ぶ
転職に有利な資格は、「どの業界・職種に転職したいか」によって異なる。
ランキング上位の資格が必ずしも自分に合った資格とは限らない。
この記事で紹介した内容を整理すると、以下のポイントが重要だ。
- 資格は「転職先で使う資格か」という視点で選ぶ
- 転職を急ぐなら取得期間が3〜6ヶ月以内の資格を優先する
- 資格取得を理由に転職活動を先送りにしない
- 資格は書類選考の補強材料。面接・職務経歴書の質が合否を左右する
- 難関資格は「長期キャリア投資」として位置づける
転職市場では、資格+実績+自己PRの三つが組み合わさって初めて採用に繋がる。
資格を取ることは大切だが、それ以上に「なぜ転職したいのか」「どんな仕事をしたいのか」という軸を明確にすることが、転職成功への最短ルートだ。
Re:WORKでは、資格を活かした転職の無料相談を受け付けている。
「どの資格が自分の転職に役立つか」「資格を取得したのに転職活動がうまくいかない」といった悩みも、キャリアアドバイザーが転職市場の実情をもとに一緒に整理する。
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