転職に有利な資格ランキング|未経験・実務経験なしでも取れる10選

転職に有利な資格ランキング|未経験者におすすめ10選

未経験からの転職で有利になりやすい資格は、受験資格がなく、働きながら短い期間で取れて、応募できる求人が広がる資格です。この記事の基準で選ぶと、日商簿記、MOS、ITパスポート、基本情報技術者、宅建、第二種電気工事士、危険物取扱者(乙種4類)、登録販売者、介護職員初任者研修、FP技能士の10個が候補になります。ただし資格は「採用の決め手」というより「本気度と基礎知識の証明」で、目指す仕事に合った資格を選ばないと評価にはつながりません。

この記事では、実務経験なしで取れる資格の一覧と、未経験向けのランキング、資格ごとの受験料・試験日程・合格率(実施団体が公表している最新の値)をまとめました。あわせて、業界別に評価されやすい資格、年代別の選び方、資格取得と転職活動を並行するコツも紹介します。

Re:WORKの求人データ(2026年10月17日時点・公開求人13,784件)

  • 「資格取得支援制度・資格手当」がある求人は5,139件(37%)
  • そのうち未経験歓迎の求人は3,319件
  • そのうち未経験歓迎の職種別では、営業1,109件、販売・サービス・接客954件、製造・技能工・設備保全470件、建築・土木・設備395件

無料で転職相談する

転職に資格は必要?資格が効く仕事と効きにくい仕事

転職に資格が要るかどうかは、職種によってまったく違います。資格がないと仕事そのものができない職種、資格があると評価が上がる職種、資格より人柄や経験が見られる職種の3つに分けて考えると整理しやすくなります。

資格がないとできない仕事・資格者が必要な仕事

看護師、薬剤師、介護福祉士などの医療・福祉の国家資格や、電気工事士のように資格がないと作業ができない仕事があります。不動産業では、宅地建物取引業法で事務所ごとに一定数の宅地建物取引士を置くことが決められており、契約前の重要事項の説明も宅建士の仕事です。こうした仕事を目指すなら、資格の取得が転職の前提か、入社後すぐの目標になります。

資格があると評価が上がる仕事

事務・経理の簿記やMOS、ITのITパスポートや基本情報技術者、金融のFPなどは、資格がなくても働けますが、持っていると基礎知識の証明になります。実務経験がない未経験者にとっては、「この分野の勉強を自分で始めている」ことを示せる数少ない材料です。

資格より人柄や経験が見られる仕事

営業、接客、施工管理の補助などは、資格よりもコミュニケーションの力や、前の仕事でどう工夫したかが見られます。資格がなくても採用される求人が多い一方、入社後に取る資格が決まっていて、会社が費用を出してくれることもあります。資格がない人の自己PRの組み立て方は資格なしでも転職できる?スキルのアピール方法で紹介しています。

資格より先に見られること

未経験の採用で、資格より先に見られることが多いのは、なぜその仕事を選んだのか、前の仕事で何を工夫してきたか、長く続けられそうか、の3つです。資格はこの3つを裏づける材料として使うと効果が大きくなります。たとえば「経理に移りたいので簿記2級を取った」「現場の仕事を続けたいので電気工事士を取った」と、志望の理由と資格をひとつの話にまとめると、採用する側に意欲が伝わりやすくなります。

実務経験なしで取れる資格一覧|受験資格のない資格

「実務経験なし」「未経験でも取れる」資格を探している人向けに、受験資格がなく、誰でも受けられる主な資格をまとめました。

資格種類受けられる時期活かしやすい仕事
ITパスポート国家試験CBT方式で通年事務、営業、IT企業の非エンジニア職
基本情報技術者国家試験CBT方式で通年ITエンジニア、社内SE
日商簿記3級・2級公的資格統一試験(年3回)とネット試験(随時)経理、一般事務、営業事務
MOS民間資格試験会場で随時一般事務、営業事務
宅地建物取引士国家資格年1回(10月)不動産営業、住宅メーカー
第二種電気工事士国家資格上期・下期の年2回電気工事、設備保守、ビル管理
危険物取扱者(乙種)国家資格都道府県ごとに年数回工場、物流、ガソリンスタンド
登録販売者公的資格都道府県ごと(多くは年1回)ドラッグストア、薬局
FP技能士3級国家資格CBT方式で随時(休止期間あり)金融、保険、不動産

このほか、介護職員初任者研修(130時間の研修を修了して取得)や、フォークリフト運転技能講習も、実務経験なしで取れます。受験資格のない国家資格をもっと知りたい人は受験資格なしで取れる国家資格おすすめ10選も参考にしてください。

この中から1つ目を選ぶときは、応募したい求人を先に10件ほど見て、「必須」や「歓迎」の欄に何度も出てくる資格を選ぶのが確実です。事務職ならMOSや簿記、設備の仕事なら電気工事士や危険物取扱者、ドラッグストアなら登録販売者というように、同じ職種の求人では求められる資格がだいたい決まっています。求人に出てこない資格は、取っても評価されにくいと考えてください。また、受験資格がなくても難しさには差があります。宅建や簿記2級は数か月単位の勉強が必要で、ITパスポートや危険物取扱者(乙種4類)は比較的短い期間で目指せる資格です。転職の時期から逆算して、間に合う資格を選んでください。

資格の候補のひとつ、ITパスポートの合格率と勉強時間は別の記事にまとめています。

資格が転職で効く場面・効かない場面

資格を取れば転職できる、というわけではありません。同じ資格でも、使い方によって評価が大きく変わります。

資格が効く場面

  • 実務経験がない分野に応募するとき、基礎知識があることを示せる
  • 資格が応募の条件や「歓迎条件」に書かれている求人に応募するとき
  • 同じくらいの経験の応募者と比べられたとき、勉強を続けている姿勢を示せる
  • 資格手当がある会社で、入社後の給与に反映されるとき

資格が効きにくい場面

  • 仕事の中身と関係がない資格を並べたとき(英語を使わない職場でのTOEICなど)
  • 実績や制作物で判断される職種で、資格だけを示したとき
  • 管理職の採用など、マネジメントの経験が先に見られるとき
  • 資格名だけを書き、何ができるようになったかを説明していないとき

どちらの場面でも大事なのは、「その資格を応募先でどう使うか」を自分の言葉で説明できることです。資格は面接の話題のきっかけになるので、勉強で何に苦労し、何がわかるようになったかを話せるようにしておくと、資格の価値が伝わります。

転職に有利な資格ランキングTOP10|未経験向け

ここでのランキングは、資格そのものの難しさや知名度の順位ではありません。未経験からの転職で使いやすいかを、この記事独自に次の4つの基準で並べた目安です。

  • 受験資格がなく、実務経験がなくても受けられる
  • 試験の時期を選びやすく、働きながら取りやすい
  • 未経験歓迎の求人で評価されやすく、応募先が広がる
  • 受験料や勉強時間の負担が重すぎない
順位資格向いている転職先受験料(税込)
1位日商簿記(3級→2級)経理、事務、営業事務2級5,500円・3級3,300円(統一試験)
2位MOS一般事務、営業事務12,980円
3位ITパスポート事務、営業、IT企業7,500円
4位第二種電気工事士電気工事、設備保守ネット11,100円・書面12,500円
5位宅地建物取引士不動産営業8,200円
6位危険物取扱者(乙種4類)工場、物流5,300円
7位基本情報技術者ITエンジニア7,500円
8位登録販売者ドラッグストア都道府県で異なる
9位介護職員初任者研修介護職スクールで異なる
10位FP技能士(3級→2級)金融、保険、不動産3級 学科・実技 各4,000円

1位:日商簿記(3級→2級)

経理や一般事務の求人で、もっとも名前が通じやすい資格です。3級で仕訳と決算の基本、2級で工業簿記を含む会社の会計の仕組みを学びます。統一試験は2026年度に第173回(6月14日)、第174回(11月15日)、第175回(2027年2月28日)があり、別にネット試験もいつでも受けられます。第173回の合格率は2級15.1%、3級33.8%で、2級は計画的な勉強が必要です。ネット試験の合格率は、2025年4月〜2026年3月の1年間で2級32.9%、3級40.8%でした(日本商工会議所の受験者データ)。統一試験とネット試験は出題の形式が違うため、合格率の差だけで受けやすさを比べず、自分の予定に合うほうを選んでください。3級と2級を同じ年に続けて取る人も多く、まずネット試験で3級に受かってから、2級を統一試験かネット試験で受けるという進め方ができます。簿記の資格が活きる仕事は簿記の資格は転職に有利?にまとめています。

2位:MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

Word、Excel、PowerPointなどの操作スキルを証明する資格です。事務職の求人では「Excelが使える人」を求めることが多く、どの程度使えるかを客観的に示せます。受験料は2025年5月から一般レベルが12,980円に改定され、上級レベルも12,980円です。合格率は公表されていません。まずExcelの一般レベル(スペシャリスト)を取り、関数やグラフ、データの集計に慣れてから上級レベル(エキスパート)に進むと、事務職で求められる操作を一通り身につけられます。どのバージョン・科目を選ぶかはMOS資格は転職で有利かで詳しく書いています。

3位:ITパスポート

ITの基礎、セキュリティ、経営や法律の基本を幅広く問う国家試験です。CBT方式で全国の会場で通年受けられ、受験料は7,500円です。令和7年度の合格率は48.6%でした。ITエンジニアを目指す人の入門になるだけでなく、どの業界でもITの基礎知識の証明として使えます。ITの基礎を持っていることは、事務や営業でも使える知識として評価されることがあります。エンジニアを目指す人は、ITパスポートで用語に慣れたあと、基本情報技術者に進むのが一般的な順番です。

4位:第二種電気工事士

住宅や小さな店舗の電気工事に必要な国家資格で、受験資格はありません。筆記(学科)と技能の2段階の試験で、上期・下期の年2回受けられます。電気工事、ビルや工場の設備保守、設備保全など応募できる仕事が広がり、資格手当が付く会社もあります。技能試験では、決められた時間内に図面どおり配線を仕上げる必要があるので、筆記の勉強に加えて工具を使った練習の時間を見ておきます。仕事と年収は未経験から電気工事士に転職できる?で紹介しています。

5位:宅地建物取引士(宅建)

不動産取引の専門資格で、受験資格はありません。試験は年1回で、令和8年度は2026年10月18日に行われました。令和7年度の合格率は18.7%(合格者45,821人)で、数か月単位の勉強が必要です。不動産会社は事務所ごとに一定数の宅建士を置く必要があるため、営業職でも評価されやすく、資格手当の対象になることもあります。取得から内定までの流れは宅建で未経験から転職する手順にまとめています。

6位:危険物取扱者(乙種4類)

ガソリンや灯油など引火性の液体を扱うための国家資格で、受験資格はありません。乙種の受験料は5,300円です。工場、物流倉庫、ガソリンスタンド、化学品を扱う会社などで求められます。試験は都道府県ごとに年に何度か行われ、比較的予定を立てやすい資格です。乙種4類で扱えるのはガソリンや灯油などの引火性液体だけですが、求人で求められるのはこの類が多く、最初の1つとして選ばれやすい区分です。

7位:基本情報技術者

ITエンジニアの基礎となる国家試験で、プログラミングやアルゴリズム、システム開発の基本を問います。CBT方式で通年受けられ、受験料は7,500円、令和7年度の合格率は38.3%でした。未経験からITエンジニアを目指すなら、ITパスポートの次に狙う資格です。勉強の進め方は基本情報技術者試験は転職に有利を参考にしてください。

8位:登録販売者

かぜ薬など第2類・第3類の一般用医薬品を販売できる資格です。受験資格はなく、試験は都道府県ごとに行われ、受験料も都道府県で異なります。厚生労働省のまとめでは、令和7年度の全国の合格率は40.7%(受験者58,996人、合格者24,004人)でした。ドラッグストアや薬局で求められ、販売・接客の経験を活かしやすい資格です。合格後に販売の実務経験を積むと、店舗の管理者を任される道もあり、長く続けるほど役割が広がります。

9位:介護職員初任者研修

介護の仕事の入門となる研修で、130時間の講義と演習を修了すると取得できます。最後の修了評価(筆記)に合格すると修了になり、身体介護の基本が身につきます。その先は実務者研修(450時間)、実務経験3年以上で介護福祉士の受験資格と、段階がはっきりしているのも特徴です。受け方は介護職員初任者研修の取り方で詳しく書いています。

10位:FP技能士(3級→2級)

税金、保険、年金、住宅ローンなどお金の知識を幅広く学ぶ国家資格です。2025年度から随時受検できるCBT方式に変わり(年末年始などの休止期間あり)、3級は学科・実技とも4,000円、2級は学科5,700円・実技6,000円です。2級を受けるには、3級の合格、FP業務の実務経験2年以上、AFP認定研修の修了などのいずれかが必要なので、未経験の人は3級から始めます。試験は日本FP協会ときんざいの2つの団体が行っており、実技試験の科目が団体で違うので、目指す仕事に近いほうを選びます。宅建や簿記と知識が重なる部分が多く、組み合わせて取る人も多い資格です。金融・保険・不動産の営業で、顧客に説明する力の裏づけになります。

ランキング外でも検討したい資格

  • 応用情報技術者:基本情報技術者の上の国家試験で、ITエンジニアとして経験を積み始めた人の次の目標になる
  • 衛生管理者:一定の規模の職場で選任が必要な国家資格で、総務や人事で求められる。受験には実務経験などの要件がある
  • 証券外務員:証券会社や銀行で金融商品を扱うのに必要な資格で、入社後に取ることが多い
  • 医療事務の民間資格:病院やクリニックの受付・会計の仕事で、基礎知識の証明として使われる
  • フォークリフト運転技能講習:数日の講習で修了でき、物流や工場の求人で応募条件になることがある

どれも目指す仕事がはっきりしているときに効く資格です。ランキングの10個と同じく、応募したい求人の条件に書かれているかを先に確かめてから選んでください。

経験を積んでから狙う資格|TOEIC・社労士・中小企業診断士

知名度が高くても、未経験からの最初の転職では効きにくい資格もあります。取るのに時間がかかる資格や、実務と組み合わせて評価される資格は、長い目で計画を立てるのがおすすめです。

資格受験料(税込)受験資格向いている使い方
TOEIC L&R7,810円(紙の公式認定証なしは7,700円)なし英語を使う職種で、スコアとして示す
社会保険労務士15,000円学歴・実務経験・国家試験合格などの要件あり人事・労務の経験と組み合わせる
中小企業診断士第1次17,200円・第2次15,100円第1次はなし営業や企画の経験と組み合わせる

TOEICは公開テストが2026年度に計18日あり、受けやすい試験です。ただ、英語を使わない職種では評価されにくいので、外資系や海外との取引がある会社を目指すときに使います。目安の点数はTOEIC転職で有利なスコアで解説しています。社会保険労務士は受験資格に要件があり、合格までに長い勉強期間がかかる難関の国家資格です。人事・労務の仕事をしながら目指すと、実務と知識が結びついて評価されやすくなります。中小企業診断士は令和8年度から第2次試験の口述試験がなくなりました。経営全般の知識を問うため、営業や企画の経験がある人が次のステップとして取ることが多い資格です。

資格ごとの受験料・試験日程・合格率

主な資格の受験料、試験の時期、合格率を、実施団体が公表している値でまとめます。合格率が公表されていない資格、または今回確かめられなかった資格は「—」としています。

資格受験料(税込)試験の時期合格率(公表値)
ITパスポート7,500円CBT方式で通年48.6%(令和7年度)
基本情報技術者7,500円CBT方式で通年38.3%(令和7年度)
日商簿記2級5,500円(統一試験)6月・11月・2月の統一試験とネット試験統一15.1%(第173回)・ネット31.9%(2026年4〜6月)
日商簿記3級3,300円(統一試験)6月・11月・2月の統一試験とネット試験統一33.8%(第173回)・ネット44.5%(2026年4〜6月)
MOS12,980円試験会場で随時—(非公表)
宅地建物取引士8,200円年1回(10月)18.7%(令和7年度)
登録販売者都道府県で異なる都道府県ごと(多くは年1回)40.7%(令和7年度・全国)
第二種電気工事士ネット11,100円・書面12,500円上期・下期—
危険物取扱者(乙種)5,300円都道府県ごとに年数回—
FP技能士3級学科・実技 各4,000円CBT方式で随時(休止期間あり)—
TOEIC L&R7,810円(紙の公式認定証なしは7,700円)2026年度は公開テスト計18日—(スコア制)

出典:情報処理推進機構(IPA)、日本商工会議所、各資格の実施団体、厚生労働省の公表資料。2026年10月時点で確認した値です。日商簿記のネット試験は受験料とは別に事務手数料がかかる場合があり、金額は試験会場によって違います。最新の情報は申し込みの前に必ず各実施団体のサイトで確かめてください。

受験料のほかにかかる費用

資格には受験料のほかに、テキストや問題集、講座の費用がかかります。独学ならテキスト代だけで済む資格も多い一方、介護職員初任者研修のように講座を受けて取る資格は、スクールごとに費用が違います。雇用保険に加入している人や加入していた人は、厚生労働大臣が指定した講座なら「教育訓練給付制度」で受講費用の一部が支給される場合があります。対象の講座や条件は、ハローワークや厚生労働省の検索サイトで確かめてください。

業界別・転職に有利な資格一覧

目指す業界が決まっている人は、業界ごとに評価されやすい資格から選ぶと失敗が少なくなります。

IT・Web業界

ITパスポート、基本情報技術者、その上の応用情報技術者が基本です。クラウドやデータ分析の分野では、各ベンダーの認定資格も評価されます。資格だけで採用が決まる業界ではないので、勉強と並行して簡単な制作物を作っておくと説得力が増します。どの資格から始めるかは、目指す職種がインフラ系か開発系かでも変わります。

事務・経理・金融・不動産

事務ならMOSと日商簿記、経理なら日商簿記2級、金融・保険ならFP技能士や証券外務員、不動産なら宅建が中心です。どれも未経験歓迎の求人で「あれば歓迎」と書かれることが多い資格です。

医療・介護・ドラッグストア

介護は初任者研修、実務者研修、介護福祉士、ケアマネジャーと段階的に資格を積み上げます。ドラッグストアは登録販売者、病院やクリニックの受付は医療事務の民間資格が使われます。

販売・サービス業

販売・サービスの仕事は資格がなくても始められることが多い分野です。ドラッグストアの登録販売者のように仕事に直結する資格があると、任される仕事と給与が変わります。店長や売場の責任者を目指すなら、日本商工会議所の販売士(リテールマーケティング検定)のように、売場づくりや在庫管理の知識を問う資格もあります。

製造・建設・物流

製造は危険物取扱者や電気工事士、建設は施工管理技士、物流はフォークリフトの運転技能講習が代表的です。フォークリフトは最大荷重1トン以上の車両を運転するのに技能講習の修了が必要で、倉庫や工場の求人で条件になることがあります。2級施工管理技士の第一次検定は17歳以上なら実務経験なしで受けられます。資格の種類は施工管理技士とは?で紹介しています。

組み合わせると評価されやすい資格

資格は1つより、仕事の流れに沿って2つを組み合わせると説得力が増します。たとえば、経理事務なら日商簿記2級とMOS(Excel)、不動産営業なら宅建とFP技能士、設備保全やビル管理なら第二種電気工事士と危険物取扱者(乙種4類)、介護なら初任者研修から実務者研修へ、という組み合わせです。1つ目を取ったあとに「次に何を取るか」まで決めておくと、面接でキャリアの見通しを話しやすくなります。

Re:WORKの求人で見る資格の評価

Re:WORKに掲載している求人(2026年10月17日時点)では、「資格取得支援制度・資格手当」がある求人が13,784件中5,139件(37%)でした。そのうち3,319件は未経験歓迎で、資格取得の支援がある求人のおよそ65%にあたります。入社してから会社の支援で資格を取る道が広く用意されていることがわかります。受験料やテキスト代を会社が出してくれる、合格したら手当が付く、勉強会を開いている、など支援の中身は会社によって違うので、求人票と面接で具体的に確かめてください。

資格取得支援のある5,139件を職種別に見ると、営業1,497件、販売・サービス・接客1,150件、建築・土木・設備920件、製造・技能工・設備保全706件の順でした。未経験歓迎で資格取得支援のある3,319件に絞ると、営業1,109件、販売・サービス・接客954件、製造・技能工・設備保全470件、建築・土木・設備395件の順になります。建築・土木・設備は資格支援のある求人が多い一方、未経験歓迎に絞ると製造より少なくなり、経験者向けの求人で資格が重視されていることがうかがえます。営業や販売でも、宅建や登録販売者のように仕事に直結する資格があり、取ると手当が付く会社もあります。製造や建設では、危険物取扱者、電気工事士、施工管理技士などが手当や昇格の条件になることがあります。

求人タイトルの職種名で見ると、施工管理を含む求人が1,297件、フォークリフトを含む求人が119件ありました。資格がない段階でも応募できる求人が多いので、「資格を取ってから応募する」より「資格取得を支援してくれる会社に入る」ほうが早い場合もあります。

求人票での資格の書かれ方

求人票では、資格は大きく3つの書き方をされます。「必須」は、持っていないと応募できない条件です。「歓迎」や「あれば尚可」は、なくても応募できますが、持っていると評価が上がります。「入社後に取得」「資格取得支援あり」は、入社してから会社の支援で取る前提です。未経験の人は「必須」の求人だけを見ると選択肢が狭くなるので、「歓迎」「入社後に取得」の求人まで広げて探すと、応募できる会社がぐっと増えます。

年代別・転職に有利な資格の選び方

20代:入門の資格で学ぶ姿勢を見せる

20代の未経験転職は、経験より伸びしろで採用されることが多い年代です。資格は「自分で勉強を始めている」ことの証明として働くので、ITパスポート、簿記3級、MOSなど短期間で取れる入門の資格が向いています。不動産を目指すなら、早めに宅建を取ると長く使えます。資格を取るのに時間をかけすぎるより、入門の資格を1つ取って早めに応募を始め、入社後に上の資格を目指すほうが、経験を積む時間を長く取れます。

30代:転職先の仕事に直結する資格を選ぶ

30代は「入社後すぐに何ができるか」が見られます。転職先の仕事に直結する資格、たとえば経理なら簿記2級、不動産なら宅建、設備の仕事なら第二種電気工事士を選ぶと、前職の経験と組み合わせて説明しやすくなります。前職が営業なら「数字を追ってきた経験に簿記の知識を足す」、販売なら「接客の経験に登録販売者の知識を足す」というように、これまでの経験の延長線上に資格を置くと、未経験の職種でも即戦力に近い印象を持ってもらえます。家庭や仕事で勉強の時間が限られる年代なので、通年で受けられる試験を選ぶのも現実的です。

40代以降:経験と組み合わせられる資格を選ぶ

40代以降は、資格だけで転職が決まることは少なく、これまでの経験と組み合わせて評価されます。現場の経験がある人は施工管理技士や電気工事士、人と接する仕事が長い人は介護職員初任者研修や登録販売者など、経験を活かせる資格が向いています。長く働ける仕事を選ぶ視点も大切です。管理職の経験がある人は、施工管理や介護の現場でも、人をまとめる力として評価されることがあります。資格は「この分野で働き続ける覚悟」を示す材料にもなるので、応募先の仕事と結びつく1つを選び、取った理由を面接で話せるようにしておいてください。

50代:長く働ける仕事に結びつく資格を選ぶ

50代では、定年後も続けられる仕事に結びつく資格が選択肢になります。介護、ビルや設備の管理、ドラッグストアの販売など、年齢を重ねても経験が活きる仕事は、資格が入口になることが多い分野です。体力の負担と勤務時間を確かめたうえで、短期間で取れる資格から始めると、転職の時期を遅らせずにすみます。

資格取得と転職活動を並行するコツ

  1. 資格を理由に転職活動を先送りしない:難しい資格ほど、合格を待つと転職の時期が遅れます。「勉強中」でも応募はできるので、試験日と応募の時期を並べて計画します。
  2. 「勉強中」を具体的に伝える:「○月の試験を受ける予定で、今は過去問の◯割を解けるようになった」と、予定と進み具合を数字で伝えると評価されやすくなります。
  3. 働きながら続けられる量にする:平日は1日30分〜1時間、休日にまとめて、と無理のない計画にします。通年で受けられるCBT方式の試験は、予定に合わせて試験日を選べます。
  4. 先に転職の軸を決める:どんな仕事に就きたいかが決まっていないと、資格を取っても使い道がありません。資格選びは、目指す仕事が決まってからにします。

勉強時間が取れない時期は、試験日を先に決めてしまうのも一つの方法です。通年で受けられる資格でも、申し込みをしないと勉強の締め切りが生まれません。転職活動の面接の予定と試験日が重なりそうなときは、試験を少し後ろにずらすなど、どちらかに無理が出ない組み方にしてください。

取得した資格や勉強中の資格を履歴書にどう書くかは、履歴書の免許・資格欄の書き方の記事で説明しています。

よくある質問

Q. 転職に一番有利な資格は何ですか?

目指す仕事によって変わります。事務・経理なら日商簿記、不動産なら宅建、電気や設備の仕事なら第二種電気工事士、ドラッグストアなら登録販売者が、それぞれの仕事に直結します。どの業界にも使える入門の資格としては、ITパスポートやMOSが取りやすい資格です。

Q. 実務経験なしでも取れる資格はありますか?

あります。ITパスポート、基本情報技術者、日商簿記、MOS、宅建、第二種電気工事士、危険物取扱者、登録販売者などは受験資格がなく、実務経験がなくても受けられます。介護職員初任者研修も、研修を修了すれば取得できます。

Q. 資格なしで未経験転職はできますか?

できます。未経験歓迎の求人の多くは資格を条件にしていません。Re:WORKの求人でも資格取得支援制度や資格手当がある求人は5,139件あり、入社後に会社の支援で資格を取る人も多くいます。

Q. 独学で取りやすい資格はどれですか?

ITパスポート、日商簿記3級、MOS、FP技能士3級、危険物取扱者(乙種4類)は、市販のテキストと過去問で独学する人が多い資格です。どれも過去問や模擬問題が手に入りやすく、くり返し解くことで出題の傾向をつかめます。第二種電気工事士は技能試験で実際に配線する練習が必要なので、工具や材料をそろえて練習する時間を見込んでください。

Q. 資格を取ったのに転職できないときはどうすればいいですか?

資格と応募している仕事が結びついているかを見直します。資格名だけを書くのではなく、資格の勉強で何ができるようになったか、それを応募先でどう使うかを職務経歴書と面接で伝えることが大切です。書類が通らない場合は、応募する職種や企業の幅を広げることも考えてください。資格の勉強で身につけた知識を、前の仕事のどんな場面で使えたかを具体的に書き足すと、未経験でも「すぐに役立ちそうな人」という印象に変わります。一人で直しきれないときは、転職エージェントに書類を見てもらうのも一つの方法です。

Q. 資格手当はどのくらいもらえますか?

金額は会社と資格によって違い、決まった相場はありません。求人票の「手当」や「資格取得支援制度」の欄に、対象の資格と金額が書かれていることが多いので、応募前に確かめてください。書かれていない場合は、面接や転職エージェントを通じて、どの資格が手当の対象か、受験料を会社が出してくれるかを聞いておくと安心です。

Q. 資格の受験料や日程はどこで確かめればいいですか?

各資格の実施団体の公式サイトで確かめてください。受験料は改定されることがあり、MOSは2025年5月に、中小企業診断士は令和8年度から変わりました。この記事の値は2026年10月時点で確認したものです。

まとめ|転職に有利な資格は「目指す仕事」から逆算して選ぶ

  • 未経験からの転職では、受験資格がなく、働きながら取れて、応募先が広がる資格が使いやすい
  • この記事の基準では、日商簿記、MOS、ITパスポート、第二種電気工事士、宅建などが上位
  • 受験料や試験日程は改定されることがあるので、申し込み前に実施団体のサイトで確かめる
  • TOEIC、社労士、中小企業診断士は、経験と組み合わせて長い目で狙う資格
  • Re:WORKの求人の37%に資格取得支援制度・資格手当があり、入社後に取る道もある
  • 資格は目指す仕事が決まってから選び、「勉強中」も具体的に伝えれば評価につながる

資格は、目指す仕事と結びついたときに初めて転職で力を発揮します。Re:WORKは未経験からの転職に特化した転職エージェントで、求職者の方は無料で使えます。オンライン面談で全国どこからでも相談でき、未経験から応募できる求人の紹介から、書類添削、面接対策、日程調整まで担当アドバイザーが進めます。資格取得の支援制度がある求人も、希望に合わせて紹介できます。

まずは無料の転職相談から

どの資格から始めるか迷っている方も、資格なしで応募できる求人を知りたい方も、相談だけでも気軽にどうぞ。

無料で転職相談する
キャリアアドバイザー

未経験からの転職、
ひとりで悩んでいませんか?

Re:WORKエージェントでは、専属のキャリアアドバイザーが
あなたに合った求人をご紹介します。相談は無料です。

無料で転職相談する 求人を探す

無料・3分で完了

あなたに向いている仕事は?

20問の質問に答えるだけで、あなたの強みと適職が分かります。

適職診断を受ける

この記事の執筆・監修

大林 諒

株式会社Nexly 代表取締役

未経験からの転職支援に特化した転職エージェント「Re:WORK」を運営。求職者一人ひとりに寄り添ったキャリア支援を行い、長く働けるホワイト企業への転職を実現しています。

未経験からの転職の全体の流れは「未経験からの転職の始め方」にまとめています。

運営会社
株式会社Nexly
許可番号
有料職業紹介事業 28-ユ-301343
取扱求人数
13,784件以上

資格・スキルの関連記事

資格取得支援制度の求人に興味がありますか?
未経験OKの求人を多数掲載しています。

資格取得支援制度の求人を探す
無料で転職相談(約1分) 適職診断