営業事務は未経験でも転職できる?仕事内容と現実を解説

営業事務は未経験でも転職できる
結論から言う。営業事務は事務職のなかで未経験採用が最も積極的な職種の一つだ。求人サイトで「営業事務 未経験可」と検索すると、全体の求人のうち約45〜55%が未経験歓迎・経験不問の条件で掲載されている。
ただし「誰でも採用される」ではない。未経験であることを補う何らかの強みが必要だ。コミュニケーション能力・前職での接客・販売経験・PCスキル・やる気と学習意欲のアピール方法によって、採用率は大きく変わる。
本記事では、営業事務の仕事内容・年収・未経験採用の現実・転職成功のポイントまで包括的に解説する。
営業事務の仕事内容:具体的に何をするのか
営業事務は「営業担当者のパートナー」的な役割を担う職種だ。営業担当者が外回りや商談に集中できるよう、社内での事務処理・顧客対応・書類作成などを担当する。
主な業務内容
- 見積書・請求書・納品書の作成・発行・管理
- 受発注処理(社内基幹システムへの入力)
- 顧客からの電話・メール問い合わせ対応
- 営業担当者のスケジュール管理・出張手配・経費精算
- 売上データの集計・Excelでのレポート作成
- 在庫確認・納期調整(仕入部門・物流部門との連絡)
- 契約書・提案書の補助作成・修正
- 展示会・商談会の準備補助
会社・業種による違い
同じ「営業事務」でも、会社の業種によって仕事内容は大きく変わる。
- メーカー系:受発注処理・在庫管理・納期調整が中心。業務が定型的で習得しやすい
- 商社・卸業:仕入れと販売両方の処理が発生。書類量が多く業務幅が広い
- IT・SaaS企業:CRMツール(Salesforceなど)を使った顧客データ管理が中心。IT知識が役立つ
- 不動産・建設業:契約書類の処理が多い。業法に関わる書類処理を覚える必要がある
- 広告・メディア業:広告入稿・媒体管理・請求書処理が中心。ツール操作が多め
一般事務との違い
一般事務と営業事務で最も異なる点は「営業との連携度」だ。一般事務は社内の複数部署を広くサポートするのに対し、営業事務は営業部門に特化して深くサポートする。そのため顧客情報・商品知識・価格体系・取引条件などの業務知識が必要になる。動きの速い営業部門を支えるため、スピード感と柔軟な対応力が求められる。
未経験からの転職における現実
営業事務への未経験転職の現実を正直に伝える。「簡単に転職できる」という甘い情報を鵜呑みにすると、後悔につながる。
競争率の実態
営業事務の求人は人気が高い。特に大手企業・有名企業の営業事務は、未経験可であっても応募が殺到し、競争倍率が10〜20倍以上になることも珍しくない。求人数は多いが、希望通りの条件(企業規模・年収・勤務地)で転職するには相応の準備が必要だ。
年代別の採用実態
- 20代前半:最も採用されやすい年代。ポテンシャル採用の余地が大きく、「やる気と素直さ」が評価される
- 20代後半:採用率は高いが、前職での実績・スキルへの期待値が上がる。コミュニケーション能力の実証が必要
- 30代:未経験採用は難しくなる。資格取得・業界知識・前職での間接的な関連経験が必須に近い
- 40代:正社員での未経験採用は非常に難しい。派遣・契約社員からのスタートが現実的
雇用形態の現実
未経験の場合、最初から正社員で採用されるケースと、派遣・契約社員スタートのケースが混在する。大企業ほど「派遣→正社員登用」というルートを取ることが多い。中小企業では最初から正社員採用のケースが多いが、給与・福利厚生は大企業より劣る傾向がある。
派遣スタートの場合、紹介予定派遣(最初から正社員登用を前提とした派遣)を選ぶことで、リスクを抑えながら正社員を目指すことができる。
残業・忙しさの実態
営業事務の繁忙期は会社の業態に依存するが、月末・期末に受注処理が集中するケースが多い。月末は残業が20〜30時間以上になる会社も存在する。求人票に「残業少ない」と書いてあっても、月末だけ集中するタイプの残業は記載されないことがある。面接時に「月末の繁忙状況を教えてください」と確認することを強く推奨する。
営業事務の年収:未経験スタートから上がるか
年収は転職の大きな判断基準になる。営業事務の年収の実態を正直に解説する。
未経験スタートの年収相場
- 20代・正社員・未経験スタート:月給18〜23万円(年収220〜280万円)
- 経験1〜3年:月給22〜27万円(年収270〜330万円)
- 経験3年以上・リーダー級:月給27〜33万円(年収330〜400万円)
業種・企業規模による年収差
- 外資系メーカー・大手商社:年収400〜600万円の案件もある(英語力が求められる)
- 大手国内メーカー:年収350〜450万円(安定・福利厚生充実)
- 中小企業:年収250〜320万円が中心(昇給幅は限られる)
- スタートアップ:年収は低めだが、スキルが多様に積める
年収を上げるための3つの方法
営業事務で年収を上げるには、以下の3つのアプローチが有効だ。
- 資格取得:MOS・簿記・TOEIC(700点以上)を取得すると年収交渉の根拠になる
- 業種を変える:現在の業種より年収水準が高い業種(外資・大手メーカー・IT)に転職する
- 職種チェンジ:営業事務の知識を活かして営業職に転向。歩合制で年収500万円以上も狙える
営業事務に向いている人・向いていない人
どれだけスキルがあっても、職種との相性が合わなければ長続きしない。営業事務に向いている人・向いていない人の特徴を正直に挙げる。
向いている人
- コミュニケーションが好きで、人をサポートすることにやりがいを感じる
- 複数の業務を同時進行で処理できる(マルチタスク得意)
- 几帳面で正確な作業が得意(書類のミスが許されない業務が多い)
- 変化や予期しない依頼にも柔軟に対応できる
- 業務スピードが早く、忙しい環境でも冷静でいられる
- 営業担当者と良好な関係を築くことが好き
向いていない人
- 1つの業務に集中して深く取り組みたい(営業事務は常に割り込み業務が発生する)
- 人との関わりが苦手で、黙々と作業するほうが好き
- 自分のペースで仕事をしたい(営業のペースに合わせる必要がある)
- クレーム対応や感情的な顧客対応が苦手
- 成果を自分の名前で残したい(基本的にサポート役)
前職の経験から向いているか診断する
接客・販売・飲食・コールセンター経験者は営業事務に向いている可能性が高い。複数の業務を同時にこなし、人と接することに慣れているからだ。逆に製造・工場・研究などの個人作業中心の職種から転職する場合は、職場環境の変化に適応できるかを事前に考えておこう。
未経験から採用される人の特徴:採用担当者の視点
営業事務の採用担当者が「未経験でも採用したい」と判断する人には、共通した特徴がある。
採用されやすい人の共通点
- 応募書類が丁寧で、具体的な内容が書かれている
- 「なぜ営業事務か」の理由が業務内容と結びついている
- Excelの基本操作(関数・集計)ができることを証明できる
- 前職で数字を扱う業務や顧客対応の経験がある
- 入社後のキャッチアップ計画が具体的(「○ヶ月以内に○○を習得する」)
- コミュニケーションが自然で、一緒に働きたいと思われる雰囲気がある
採用を見送られる理由
- 「事務なら何でもいい」という志望動機の弱さ
- PCスキルを「あります」と言うが実態が曖昧
- 前職の退職理由が後ろ向きで、将来のビジョンがない
- 入社後のキャッチアップ意欲・計画が感じられない
採用担当者が「一緒に働きたい」と思う人
営業事務は職場内の人間関係が業務効率に直結する。そのため採用担当者は「能力より人柄」を重視するケースが多い。面接では「この人は営業チームに馴染めるか」「素直に学べるか」を必ず見ている。スキルのアピールと同時に、自然体でのコミュニケーションを心がけることが重要だ。
営業事務の転職成功に向けた具体的な準備
転職活動を始める前に、準備すべきことが5つある。これを怠ると選考で落とされ続ける可能性が高まる。
準備1:Excelスキルを証明できるレベルまで上げる
営業事務では売上データ集計・レポート作成のためにExcelを頻繁に使う。最低限習得すべき関数と機能は以下だ。
- SUM・AVERAGE・COUNT(基本集計)
- IF・IFS(条件分岐)
- VLOOKUP・XLOOKUP(データ参照)
- SUMIF・COUNTIF(条件付き集計)
- ピボットテーブル(データ集計・クロス集計)
- グラフ作成(棒グラフ・折れ線グラフ)
MOSの取得を目指すと、学習のモチベーションが保ちやすく、履歴書にも書けるため一石二鳥だ。
準備2:志望動機を業務内容と結びつけて準備する
「営業事務を志望する理由」は面接で必ず聞かれる。以下の3点を含めた志望動機を準備しよう。
- なぜ事務職か(サポート業務への適性・やりがい)
- なぜ営業事務か(一般事務ではなく営業事務を選ぶ理由)
- なぜこの会社・業界か(具体的な業界への興味・理解)
準備3:職務経歴書に「数字」を入れる
事務経験がなくても、前職の実績は数字で表現できる。「1日50件の電話応対」「売上管理表を自作してチームに展開」「在庫誤差を月5件から0件に削減」など、具体的な数字があると採用担当者の印象が大きく変わる。
準備4:業界知識を事前に調べておく
志望する会社の業界基礎知識を調べておくことで、面接での受け答えの質が上がる。「御社の取り扱う商品・サービスを事前に調べてきました」という姿勢は、学習意欲のアピールになる。
準備5:転職エージェントを活用する
未経験転職では書類選考の通過率が低くなりやすい。転職エージェントを使うことで、非公開求人へのアクセスと書類・面接対策のサポートが受けられる。特に職務経歴書の添削は、エージェントのサポートを受けることで通過率が大幅に改善する。
営業事務のキャリアパス:転職後どうなれるか
入社後のキャリアパスを把握しておくことで、職場選びの基準が明確になる。
縦のキャリアアップ
- 営業事務スタッフ → チームリーダー(後輩指導・業務管理)
- チームリーダー → 営業事務マネージャー(部門マネジメント)
- 大企業ではさらに上位職(部長・本部長クラス)へのキャリアアップも可能
横のキャリアチェンジ
- 営業職への転向:業界知識と顧客関係を活かして即戦力扱いになれる。年収アップが期待できる
- 貿易事務・海外営業事務:英語力を身につけてグローバルな業務へ
- 営業企画・マーケティング:データ分析力を磨いて上流業務へシフト
- 経理事務:売上・請求書処理の経験を活かして経理へ転向(簿記取得と合わせて)
スキルアップのロードマップ
入社1年目は業務習得に集中、2〜3年目は業務改善・効率化の提案に取り組み、3年目以降はリーダーとして後輩育成というロードマップが理想的だ。このプロセスで積んだ実績は、次の転職時にも高く評価される。
業種別に見る営業事務の仕事の違いと年収格差
「営業事務」という職種名は同じでも、業種によって仕事内容・年収・忙しさが大きく異なる。転職先を選ぶ際に業種の特性を理解しておくことで、後悔のない選択ができる。
メーカー系営業事務
製品の受発注処理・在庫管理・納期調整が中心業務になる。業務が比較的定型化されており、未経験者でも習得しやすい。大手メーカーでは福利厚生が充実しており、産休・育休も取得しやすい。年収は270〜380万円が相場。
繁忙期は月末・期末の受注集中と棚卸しの時期。基幹システム(SAP・Oracle等)の操作を覚える必要があるが、入社後研修で対応できる。
商社・卸業の営業事務
仕入れ側と販売側の両方の処理が発生するため、書類量が多くなる。輸出入業務が絡む場合は通関書類・貿易書類の処理も担当。英語力があれば貿易事務へのステップアップも可能。年収は280〜400万円が相場。
IT・SaaS企業の営業事務
Salesforce・HubSpotなどのCRMツールを活用した顧客データ管理が中心。契約書類の電子化・ワークフロー管理など、デジタルツールの活用が多い。PC操作が得意な人に向いており、スキルアップしやすい環境が多い。年収は280〜420万円。
不動産・建設業の営業事務
物件資料・契約書類・官公庁への申請書類の処理が多い。繁忙期(1〜3月)の書類量が増加する。宅建を持っていると年収に手当がつく。年収は260〜360万円が相場。
広告・メディア業の営業事務
広告媒体の入稿管理・出稿スケジュール管理・請求書処理が中心。トレンドの変化が速い業界のため、情報収集力と適応力が求められる。年収は270〜380万円。
営業事務の選考プロセスと通過率を上げるポイント
営業事務の選考は一般的に「書類選考→一次面接(人事)→二次面接(現場責任者)」という流れが多い。各フェーズでの通過率を上げるポイントを解説する。
書類選考の通過率を上げるポイント
未経験の場合、書類選考が最初の大きなハードルだ。通過率を上げるために重要な要素は以下だ。
- 職務経歴書に具体的な数字が入っている(「1日50件の電話対応」「在庫管理表をExcelで自作」など)
- 「なぜ営業事務か」の志望動機が業務内容と結びついている
- PCスキルの具体的な記載(「Excel:VLOOKUP・ピボットテーブル使用可」など)
- 資格の記載(MOS・簿記など)
- 誤字脱字・フォーマットの乱れがない(丁寧さのシグナル)
一次面接(人事)の通過ポイント
人事面接では「この人は弊社に合いそうか」「基本的なコミュニケーション能力があるか」を見る。自然体でのコミュニケーション・明るさ・素直さが重要だ。
- 質問に対して結論から答える(PREP法:Point→Reason→Example→Point)
- 退職理由はポジティブに転換する(「前職では○○を学んだが、さらに○○に挑戦したいため転職を決意した」)
- 志望動機に「この会社でなければならない理由」を含める
二次面接(現場責任者)の通過ポイント
現場責任者の面接では「一緒に働けるか」「業務を習得できるか」を見る。具体的な業務への理解・学習意欲・前職経験の応用可能性を示すことが重要だ。
- 「入社後、最初の1〜3ヶ月でどう業務を習得するか」を具体的に説明できる準備をする
- 業界・業務に関する質問を事前に用意して「調べてきました」という姿勢を見せる
- 前職での「チームへの貢献経験」をエピソードで話せるようにしておく
営業事務で活躍するための入社後100日間の過ごし方
転職後の最初の100日間は、職場での評価と長期的なキャリアを大きく左右する。未経験からスタートする場合、この期間をどう過ごすかが重要だ。
入社1〜30日目:業務の全体像を把握する
- 業務フロー・社内システムの使い方を教えてもらいながら習得する
- 先輩スタッフへの質問を積極的に行い、わからないことをゼロにする姿勢を見せる
- 社内の人間関係・コミュニケーションスタイルを観察して把握する
- ミスをしたら即報告・謝罪・再発防止策を提示する習慣をつける
入社31〜60日目:独力で業務をこなせる範囲を増やす
- 定型業務は確認なしでこなせるレベルを目指す
- 業務の優先順位・締め切り管理を自己管理できるようにする
- 営業担当者との連携・コミュニケーションを積極的に取る
入社61〜100日目:小さな改善・提案をする
- 「こうすれば効率化できる」という気づきをメモして、上司に提案する
- 後輩・新入りスタッフへのサポートも意識し始める
- 3ヶ月後の振り返り面談で「入社後の成長・課題」を自分から提示する
営業事務の職場環境と働き方
入社後に「思っていたのと違う」という後悔をしないために、職場環境の実態を事前に把握しておこう。
テレワーク・在宅勤務の実態
コロナ以降、大手企業を中心に営業事務でもテレワーク対応が進んだ。ただし受発注処理・郵便物対応・社内連携が多い職場ではフル在宅は難しく、週2〜3日出社のハイブリッド型が多い。完全リモートを希望する場合は求人票と面接で確認が必要だ。
人間関係の実態
営業事務は営業部門と密接に連携する。営業担当者の性格・職場文化・上司のマネジメントスタイルが職場満足度に大きく影響する。「営業が強い会社」では事務が下に見られることもある。面接時に営業部門との連携スタイル・事務部門の立場を確認しておくことを推奨する。
産休・育休取得の実態
事務職は産休・育休取得率が比較的高い職種だ。特に大手企業では取得実績が多く、復職後にも事務職として働き続けやすい環境が整っている。求人票の「育休取得率」や「女性管理職比率」も参考にすると良い。
営業事務の仕事で身につくスキルと市場価値
営業事務の仕事を通じて身につくスキルは、転職市場でも高く評価されるものが多い。入社前にどんなスキルが身につくかを把握しておくことで、モチベーション維持とキャリア設計の両方に役立つ。
ビジネス基礎スキル
- ビジネス文書作成力(見積書・請求書・報告書の実務レベルの作成能力)
- 電話・メール応対のプロフェッショナルスキル
- 優先順位管理・マルチタスク処理能力
- 社内外の関係者との調整・交渉の基礎
専門スキル
- Excel中〜上級操作(VLOOKUP・ピボットテーブル・グラフ作成・集計)
- 社内基幹システムの操作(SAP・Oracle・kintoneなど)
- 売上データの集計・分析・レポーティング
- 業界固有の書類処理(業法に関わる書類・契約書など)
対人スキル
- 顧客対応力(電話・来社時の対応・クレーム対応)
- 営業担当者との信頼関係構築・チームワーク
- 上司・経営層への報告・プレゼンテーション
これらのスキルが活かせる次のキャリア
営業事務で身につけたスキルは、以下のキャリアへの転換に有効だ。
- 営業職:業界知識・顧客対応スキル・業務フローの理解を活かして即戦力扱い
- 営業企画・マーケティング:売上データ分析・資料作成スキルを活かした上流職種
- 経理事務:請求書・売上管理の経験を基盤に、簿記取得で転向
- 貿易事務・海外営業:英語スキルを加えることでグローバル業務へ
- 人事・総務:コミュニケーション能力・調整力を活かした管理部門への転向
営業事務として長く活躍するための自己投資
入社後に市場価値を高め続けるために、継続的な自己投資が重要だ。
優先度別の資格・スキル投資ロードマップ
- 入社1年目:MOS(Word・Excel)取得。業務の基盤スキルを証明
- 入社2年目:日商簿記3級取得。財務・会計への理解を深める
- 入社3年目以降:簿記2級またはTOEIC 700点取得。年収交渉・転職活動の武器に
業界知識の深め方
働く業界のニュース・専門誌を定期的に読む習慣をつけることで、業界の動向が理解できるようになる。営業担当者との会話でも役立ち、「業界のことをよく理解している事務スタッフ」として評価が上がる。
ITスキルの継続的な更新
社内で使うツール(CRM・ERP・コミュニケーションツール)のアップデートに積極的に対応する姿勢が重要だ。新しいツールの導入時に率先して習得し、周囲に展開できるポジションになると「業務改善担当」としての評価が高まる。
転職活動の進め方:スケジュールと手順
未経験から営業事務への転職活動を成功させるための具体的な手順とスケジュールを解説する。
転職活動のタイムライン(目安)
- 転職決意〜1ヶ月:自己分析(強み・志望動機・希望条件の整理)・資格取得開始
- 1〜2ヶ月目:職務経歴書・履歴書の作成・転職エージェントへの登録
- 2〜3ヶ月目:求人の絞り込み・応募・書類選考
- 3〜4ヶ月目:面接対策・面接・内定
- 4〜5ヶ月目:入社条件交渉・内定承諾・退職手続き
応募数の目安
未経験からの転職では書類選考の通過率が20〜30%程度になることが多い。内定率を考えると最低10〜20社への応募が必要になる。一度に多くの求人に応募するより、よく調べた上で質の高い応募書類を作って応募したほうが効率的だ。
転職エージェントを並行利用するメリット
転職サイト(自己応募)と転職エージェント(エージェント経由)を同時に活用することで、アクセスできる求人の幅が広がる。エージェント経由の非公開求人は条件が良いものが多く、エージェントによる書類添削・面接対策サポートも受けられる。完全無料で利用できるため、使わない理由がない。
よくある質問(FAQ)
Q. 営業事務の仕事はどんな1日のスケジュールか?
一般的な営業事務の1日のスケジュール例を示す。会社・業種によって異なるが、参考にしてほしい。
- 9:00 出社・メールチェック・当日のタスク確認
- 9:30 前日受注分の処理(システム入力・発注書作成・社内確認)
- 11:00 顧客からの問い合わせ対応(電話・メール)
- 12:00 昼休憩
- 13:00 見積書・請求書の作成・発行
- 14:00 在庫・納期確認(関連部門との連絡)
- 15:00 売上データの集計・Excelレポート作成
- 16:30 営業担当者からの急ぎ依頼対応
- 17:30 翌日のタスク整理・引き継ぎメモ作成・退社
月末はこの流れに加えて請求処理・売上集計が集中する。定時上がりは難しく、月末の残業は覚悟しておいたほうが良い。
Q. 営業事務は未経験でも派遣で入れるか?
派遣での未経験入職は積極的に行われている。大手派遣会社では営業事務専用の研修プログラムがあるところもあり、完全未経験でも採用してもらえるケースが多い。派遣で6ヶ月〜1年経験を積んでから正社員を目指すルートは、未経験転職の王道パターンだ。
Q. 男性でも営業事務に転職できるか?
できる。営業事務は女性比率が高いイメージがあるが、実際には男性の採用実績も増えている。特にIT系・メーカー系・大手商社では男女問わず採用している。「男性だから不利」という思い込みは捨てて応募することを推奨する。
Q. 資格なしで営業事務に転職できるか?
資格不問の求人が多く、資格なしでも転職は可能だ。ただし、MOSや簿記3級を持っていると書類選考の通過率が上がる。資格取得に1〜2ヶ月かけてから転職活動を開始する方が、最終的に良い結果につながりやすい。
Q. 営業事務から営業職に転向できるか?
転向しやすい。業界知識・顧客情報・商品知識が身についているため、営業職として即戦力扱いしてもらえることが多い。特に現在勤めている会社内での職種変更は最も実現しやすいパターンだ。転向を前提に入社する場合は、面接時に「将来的に営業を目指したい」と伝えておくと評価されることもある。
Q. 転職活動にどのくらいの期間がかかるか?
未経験からの営業事務転職は2〜4ヶ月が目安だ。準備不足のまま活動を開始すると書類落ちが続き、6ヶ月以上かかることもある。事前にExcelスキルを磨き、職務経歴書を完成させてから転職活動を始めると期間を短縮できる。
Q. 転職エージェントは無料で使えるか?
転職者側は完全無料で利用できる。エージェントは採用企業から紹介手数料を受け取るビジネスモデルのため、転職者への費用請求は一切ない。複数のエージェントを並行利用することも可能だ。
営業事務と一般事務の違い:どちらを選ぶべきか
未経験から事務職を目指す際、「営業事務か一般事務か」で迷う人は多い。2つの職種の違いを明確に理解したうえで選択することが重要だ。
仕事の違いを比較する
| 比較項目 | 営業事務 | 一般事務 |
|---|---|---|
| 業務の範囲 | 営業部門に特化したサポート | 全部門への幅広いサポート |
| 業務の忙しさ | 月末・期末に集中。変動大 | 比較的安定。突発業務あり |
| 人との関わり | 営業担当者・顧客と密接 | 社内多部門との関わり |
| 年収水準 | 270〜360万円(インセンティブあり会社も) | 250〜320万円 |
| キャリアパス | 営業転向・営業企画へのパスが明確 | 専門事務・管理職への分岐 |
| 求人数 | 多い | 最も多い |
| AI自動化リスク | 中(定型処理は自動化) | 高(業務の自動化率が高い) |
営業事務を選ぶべき人の特徴
- チームで動くことが好きで、営業担当者のサポートにやりがいを感じる
- 将来的に営業職へのキャリアチェンジを視野に入れている
- 月末の忙しさを乗り越えるタフさがある
- 特定の業界・会社の事業内容に興味がある
一般事務を選ぶべき人の特徴
- 特定の部門に縛られず、幅広い業務を経験したい
- 安定した業務量と穏やかな職場環境を希望する
- 別の専門スキル(簿記・資格など)の習得と並行して働きたい
- 業界・業種にこだわりがない
未経験営業事務で失敗しないための会社選びのポイント
営業事務として長く活躍するためには、転職先の会社選びが非常に重要だ。良い会社と問題のある会社を見分けるためのチェックポイントを解説する。
良い職場環境の見分け方
- 入社後の研修・OJT体制が整っている(未経験者への育成計画がある)
- 事務部門の人数が3名以上いる(少なすぎると一人に業務が集中しやすい)
- 離職率が低い・長期勤続者が多い(口コミサイトで確認)
- 残業時間について具体的な数字で答えてくれる(「ほとんどない」では不十分)
- 面接官・人事担当者の対応が丁寧で、質問に真摯に答えてくれる
注意が必要な求人・会社のサイン
- 「急募」「今すぐ入社可能な方」という記載が多い(大量離職・人手不足の可能性)
- 給与幅が異様に広い(「月給18〜40万円」など):下限での採用が多いケース
- 求人が常に出ている(転職口コミサイトで確認:定着率が低い可能性)
- 面接で残業・業務量を聞いても具体的な答えが返ってこない
- 会社の財務状況・事業規模が不透明(帝国データバンクなどで基本情報を調べる)
面接で必ず確認すべき5つの質問
- 「月平均の残業時間と、繁忙期(月末・期末)の実態を教えてください」
- 「事務部門の現在の人数構成・男女比を教えてください」
- 「未経験スタッフへの研修・OJT体制はどのように整っていますか?」
- 「この求人を募集している背景(増員・欠員補充・組織拡大)を教えてください」
- 「事務職でのキャリアアップ・昇給の実績事例を教えてください」
転職後の悩みと対処法
未経験から営業事務に転職した後、最初の3〜6ヶ月は多くの人が悩みを抱える。よくある悩みとその対処法を事前に知っておくことで、転職後の挫折を防げる。
悩み1:業務量が多く、ミスが続く
入社直後に業務量の多さとミスの連続に挫折感を感じる人は多い。対処法:ミスをゼロにしようとするのではなく、「ミスをしたら即報告・再発防止策を立てる」サイクルを習慣化する。業務を手順書にまとめて自分のマニュアルを作ることで、同じミスの繰り返しを防げる。
悩み2:営業担当者の要求が急すぎる
営業担当者は急なスケジュール変更・無理な依頼をしてくることがある。対処法:「現在対応中の業務があります。△△までに対応可能です。急ぎなら優先順位を上司に確認します」と明確に伝える習慣をつける。感情的に対応せず、業務の優先順位を言語化して管理する。
悩み3:業界・業務の専門用語がわからない
入社初期は業界の専門用語・社内独自の略語が飛び交い、会話についていけない場面が続く。対処法:メモを取りながら疑問点を記録し、業務後に先輩に聞く習慣をつける。業界用語集(業界団体のウェブサイトや業界本)を読んで基礎知識を積み上げる。
悩み4:職場の人間関係になじめない
特に女性比率が高い営業事務では、職場の人間関係に馴染むのに時間がかかることがある。対処法:最初の3ヶ月は「観察・吸収・感謝」を意識する。自分から挨拶・感謝の言葉を意識的に増やし、業務で迷惑をかけたら即謝罪する姿勢を見せることで、自然と関係が築かれていく。
Re:WORKが営業事務転職をサポートできる理由
Re:WORKは転職エージェントとして、事務職への未経験転職を数多くサポートしてきた。営業事務転職において具体的にどんなサポートができるかを紹介する。
キャリアアドバイザーによる個別サポート
- 無料の個別面談で希望条件・強みを整理
- 職務経歴書・履歴書の添削(何度でも修正対応)
- 模擬面接・面接対策の実施
- 内定後の年収交渉代行
非公開求人へのアクセス
Re:WORKが保有する非公開求人には、一般の求人サイトには掲載されない好条件の営業事務求人が含まれている。エージェント経由でのみ応募できる求人に絞って紹介することで、転職活動の効率が大幅に上がる。
転職後のフォローアップ
内定・入社後も継続してフォローアップを行う。入社後の悩み・職場の問題についての相談にも対応するため、転職後の定着率向上にもつながっている。
営業事務の将来性:AI・自動化時代でも生き残れるか
AIや業務自動化ツールの普及により、営業事務の一部業務は変化しつつある。現実を正確に把握して対策を講じることが重要だ。
自動化が進む業務
- 定型的な受発注処理:EDI(電子データ交換)・基幹システムの自動処理で削減
- 見積書・請求書の定型部分:テンプレート・会計ソフトの自動生成で削減
- 売上データの単純集計:BIツールで自動化
自動化されにくい業務
- 顧客からのイレギュラーな問い合わせ・クレーム対応
- 複雑な取引条件の確認・交渉(判断が必要な場面)
- 営業担当者との信頼関係に基づく連携・コーチング
- データの解釈・経営判断につながるレポーティング
AI時代に価値を高める営業事務スキル
定型業務が自動化されるからこそ、「ツールを使いこなす側」になることが重要だ。以下のスキルを習得した営業事務は、AIツールの導入後も価値が上がり続ける。
- CRM(Salesforce・HubSpot)の高度な活用:データ分析・レポート作成・ダッシュボード設計
- Power AutomateやRPAの基礎:定型業務の自動化ができる人材になる
- Excel・BIツール(Power BIなど):データ可視化・経営レポートの作成
- ChatGPTなどAIツールを使った文書作成・業務効率化
これらを習得した営業事務は「業務改善担当」「DX推進担当」として評価され、年収400〜600万円のポジションを目指せる。
よくある質問(FAQ)
Q. 営業事務の仕事はどんな1日のスケジュールか?
一般的な営業事務の1日のスケジュール例を示す。会社・業種によって異なるが、参考にしてほしい。
- 9:00 出社・メールチェック・当日のタスク確認
- 9:30 前日受注分の処理(システム入力・発注書作成・社内確認)
- 11:00 顧客からの問い合わせ対応(電話・メール)
- 12:00 昼休憩
- 13:00 見積書・請求書の作成・発行
- 14:00 在庫・納期確認(関連部門との連絡)
- 15:00 売上データの集計・Excelレポート作成
- 16:30 営業担当者からの急ぎ依頼対応
- 17:30 翌日のタスク整理・引き継ぎメモ作成・退社
月末はこの流れに加えて請求処理・売上集計が集中する。定時上がりは難しく、月末の残業は覚悟しておいたほうが良い。
Q. 営業事務は未経験でも派遣で入れるか?
派遣での未経験入職は積極的に行われている。大手派遣会社では営業事務専用の研修プログラムがあるところもあり、完全未経験でも採用してもらえるケースが多い。派遣で6ヶ月〜1年経験を積んでから正社員を目指すルートは、未経験転職の王道パターンだ。
Q. 男性でも営業事務に転職できるか?
できる。営業事務は女性比率が高いイメージがあるが、実際には男性の採用実績も増えている。特にIT系・メーカー系・大手商社では男女問わず採用している。「男性だから不利」という思い込みは捨てて応募することを推奨する。
Q. 資格なしで営業事務に転職できるか?
資格不問の求人が多く、資格なしでも転職は可能だ。ただし、MOSや簿記3級を持っていると書類選考の通過率が上がる。資格取得に1〜2ヶ月かけてから転職活動を開始する方が、最終的に良い結果につながりやすい。
Q. 営業事務から営業職に転向できるか?
転向しやすい。業界知識・顧客情報・商品知識が身についているため、営業職として即戦力扱いしてもらえることが多い。特に現在勤めている会社内での職種変更は最も実現しやすいパターンだ。転向を前提に入社する場合は、面接時に「将来的に営業を目指したい」と伝えておくと評価されることもある。
Q. 転職活動にどのくらいの期間がかかるか?
未経験からの営業事務転職は2〜4ヶ月が目安だ。準備不足のまま活動を開始すると書類落ちが続き、6ヶ月以上かかることもある。事前にExcelスキルを磨き、職務経歴書を完成させてから転職活動を始めると期間を短縮できる。
Q. 転職エージェントは無料で使えるか?
転職者側は完全無料で利用できる。エージェントは採用企業から紹介手数料を受け取るビジネスモデルのため、転職者への費用請求は一切ない。複数のエージェントを並行利用することも可能だ。
給与交渉と退職手続きのポイント
内定が出た後の対応も重要だ。給与交渉と退職手続きを適切に進めることで、転職をスムーズに完了できる。
給与交渉のタイミングと方法
給与の交渉は内定通知後・入社承諾前が最適なタイミングだ。資格・前職の実績・市場相場を根拠に交渉することで、提示額より高い条件で内定をもらえることがある。転職エージェントを活用すれば交渉を代行してもらえる。交渉前に「最低ライン」を自分で決めておき、それを下回る場合は辞退する覚悟も持っておくことが重要だ。
在職中に活動すべき理由
在職中に活動することを強く推奨する。退職後の転職活動は「収入がない不安」から焦りが生まれ、条件の悪い求人でも妥協しやすくなる。在職中であれば選考に余裕を持って臨める。退職は内定後の入社日が確定してから手続きを進めるのが王道だ。
退職交渉の進め方
内定が出たら退職の意思を上司に伝える。法律上は2週間前の申告で退職可能だが、引き継ぎを考えると1〜2ヶ月前に申告するのが常識的だ。「転職先が決まった」という事実を伝え、退職日・引き継ぎ計画を上司と話し合う。在職中の転職活動がバレないよう、情報管理にも注意が必要だ。
まとめ:営業事務への未経験転職は「準備の質」で決まる
営業事務は未経験でも転職できる。ただし競争率は決して低くない。採用されるかどうかは「準備の質」にかかっている。
- Excelスキルを関数レベルまで確実に習得する
- 「なぜ営業事務か」という志望動機を業務内容と結びつけて準備する
- 前職の経験を「数字」で表現した職務経歴書を作る
- 転職エージェントを活用して非公開求人へのアクセスと書類対策を進める
- 繁忙期・残業実態を事前に確認して職場選びのミスを防ぐ
- 入社後のキャッチアップ計画を面接で具体的に語れるよう準備する
これらを実践すれば、20〜30代であれば未経験からの営業事務転職は十分に狙える。転職活動で最も重要なのは「情報収集と準備」だ。求人票の表面だけを見て応募するのではなく、業界・会社・職場環境を徹底的に調べてから動くことが、転職後の満足度を大幅に高める。
営業事務で最初の1〜2年は「ゼロからの習得期間」と割り切って、業務に集中しよう。その後はスキルアップ・資格取得・社内評価の確立を着実に進め、3〜5年後には年収350〜450万円のキャリアを実現することは十分に可能だ。事務職はゴールではなくスタートだ。どう活かすかで、その後のキャリアが大きく変わる。
Re:WORKでは営業事務への未経験転職を専門にサポートしている。書類作成から面接対策・内定後の年収交渉まで、完全無料でサポートする。まずは一度無料相談を活用してほしい。転職の方向性が定まるだけでも、転職活動の質が大きく変わる。
営業事務は、働きながら学べる・人との関わりが多い・キャリアの選択肢が広い職種だ。「未経験だから」と二の足を踏んでいる間にも、他の求職者は行動して内定をもらっている。転職市場は早いほうが有利だ。まず動くことが最初の一歩だ。今の職場に不満があるなら、今日から行動を始めよう。プロのサポートを受けることで、一人では気づけなかった自分の強みと最適な転職先が見えてくる。転職活動に「完璧な準備が整ったとき」はない。準備しながら動くことが成功への最短ルートだ。
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