転職の健康診断はいつ受ける?費用と注意点

転職が決まった後、多くの方が気になるのが「健康診断はいつ受ければいいの?」という問題です。転職時の健康診断は、受けるタイミング、費用の負担、必要な検査項目など、知っておくべき情報がたくさんあります。本記事では、転職時の健康診断について詳しく解説します。
転職時に健康診断が必要な理由
労働安全衛生法第66条では、事業者は常時使用する労働者を雇い入れる際に、医師による健康診断(雇入れ時健康診断)を実施することが義務付けられています。これは、採用する側(企業)の義務であり、従業員が健康に働ける環境を確保するためのものです。
雇入れ時健康診断とは
雇入れ時健康診断は、入社の際に行う健康診断で、会社が費用を負担して実施することが一般的です。ただし、転職者が入社前に自身で健康診断を受け、その結果を提出することを求める企業も多くあります。
転職時の健康診断を受けるタイミング
入社前に受ける場合
企業から「入社前に健康診断書を提出してください」と指示された場合は、内定後〜入社日の2〜4週間前を目安に受診しましょう。健康診断書の有効期限は一般的に3ヶ月とされているため、入社日に間に合うよう逆算して受診日を決めましょう。
入社後に受ける場合
入社後に会社が主導で健康診断を実施する場合は、会社から指定された日程に従います。この場合、費用は会社が負担します。入社後3ヶ月以内に実施するケースが多いです。
在職中の定期健康診断結果を使い回す場合
前職の健康診断結果(定期健康診断)が直近3ヶ月以内のものであれば、それを転職先に提出できる場合があります。ただし、企業によっては新たに受診を求める場合もあるため、事前に確認しましょう。
転職時の健康診断の費用
会社が費用を負担する場合
労働安全衛生法の規定により、雇入れ時健康診断の費用は会社が負担することが原則です。入社後に会社が実施する健康診断は基本的に無料です。
自己負担になる場合
入社前に自分で健康診断を受けて結果を提出するよう求められた場合は、一度自己負担で受診し、後から会社に請求するケースもあります。費用の負担について、事前に採用担当者に確認することをおすすめします。一般的な健康診断の費用は、クリニックによって異なりますが、5,000〜15,000円程度が目安です。
転職時の健康診断に必要な検査項目
雇入れ時健康診断で実施が義務付けられている項目は以下の通りです。
必須の検査項目
- 既往歴および業務歴の調査
- 自覚症状および他覚症状の有無の検査
- 身長・体重・視力・聴力の検査
- 胸部X線検査
- 血圧の測定
- 尿検査(糖、蛋白)
- 貧血検査(血色素量及び赤血球数)
- 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
- 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪)
- 血糖検査
- 心電図検査
業種によって必要な特殊健康診断
有機溶剤を扱う業種、放射線業務、鉛業務など特定の有害業務に従事する場合は、特殊健康診断が追加で必要になります。転職先の業務内容に応じて必要な検査が異なるため、採用担当者に確認しましょう。
健康診断書を受診する場所
健康診断は、以下の場所で受けることができます。
- かかりつけ医・内科クリニック
- 企業健診を専門とするクリニック
- 自治体の保健センター
- 健康保険組合が指定する施設
転職先が指定するクリニックがある場合は、そちらで受診することで手続きがスムーズになります。
健康診断の結果が悪かった場合
健康診断で異常値が出た場合でも、即座に内定取り消しになることは基本的にありません。ただし、業務に支障が生じるような重大な健康問題がある場合は、採用を取り消す可能性もゼロではありません。健康上の問題がある場合は、事前に採用担当者に相談することをおすすめします。
FAQ
Q1. 転職の健康診断で結果が悪かったら内定取り消しになりますか?
原則として、健康診断の結果だけで内定を取り消すことは難しいとされています(障害者差別解消法や労働者の保護観点から)。ただし、業務に重大な支障をきたすような健康状態の場合、企業側が採用を再検討するケースもあります。事前に持病や健康上の懸念点がある場合は、採用担当者に相談することが望ましいです。
Q2. 健康診断書の有効期限はどれくらいですか?
一般的に、健康診断書の有効期限は受診日から3ヶ月以内とされています。企業によって異なる場合もあるため、入社時に提出を求められた際は事前に有効期限を確認しましょう。
Q3. 転職先から健康診断書の提出を求められない場合、受ける必要はありますか?
企業側には雇入れ時健康診断の実施義務があるため、入社後に会社が健康診断を実施します。自分から積極的に受ける必要はありませんが、日頃の健康管理の一環として定期的に健康診断を受けることはおすすめです。
まとめ
転職時の健康診断は、法律に基づいて企業が実施義務を持つものです。入社前に自己負担で受診する場合は、費用の負担について事前に確認しましょう。健康診断書の有効期限は3ヶ月のため、入社日に合わせて適切なタイミングで受診することが大切です。

