転職エージェントとは?使い方・選び方|登録から内定までの流れと賢い付き合い方

転職エージェントとは?使い方とメリットを解説

転職エージェントとは、担当のアドバイザーが求人の紹介から書類の添削、面接の日程調整、内定後の条件確認までを代わりに進めてくれる、無料の転職支援サービスです。使い方の基本は、登録前に「何を優先したいか」を決めておき、面談で率直に伝え、紹介された求人に理由つきで返事をすることです。これだけで紹介される求人の精度が大きく変わります。

この記事では、転職エージェントとは何かをわかりやすく整理したうえで、登録から内定・入社までの流れ、面談前の準備、担当者に動いてもらう賢い使い方、「他社の選考状況」を聞かれたときの答え方、エージェント経由で書類落ちした企業に直接応募してよいか、選び方と複数社の使い分けまでをまとめます。

Re:WORKの求人データ(2026年10月17日時点・公開求人13,784件)

  • 未経験歓迎の求人 8,207件(全体の60%)
  • 第二新卒歓迎 7,212件・オンライン面接可 4,373件
  • 職種別で多いのは 営業 3,570件・販売・サービス・接客 3,185件・製造・技能工・設備保全 2,456件

無料で転職相談する

転職エージェントとは?わかりやすく言うと「転職の進行役」

転職エージェントは、法律上は「有料職業紹介事業」にあたるサービスです。厚生労働大臣の許可を受けた会社が、仕事を探している人と、人を採用したい企業のあいだに入って、採用が決まるまでの段取りを進めます(職業安定法 第30条)。

転職サイトが「求人の掲示板」だとすると、転職エージェントは「求人を一緒に選び、応募から内定までの手続きを進めてくれる進行役」です。自分で求人を探して応募する手間が減るかわりに、担当者と希望をすり合わせる時間が必要になります。

転職エージェントがやってくれること・自分でやること

場面エージェントがやること自分でやること
求人探し希望に合いそうな求人を選んで紹介する希望条件と優先順位を伝え、紹介に理由つきで返事をする
応募書類履歴書・職務経歴書の添削、応募先に合わせた書き方の助言初稿を書く。経歴の事実と数字を用意する
応募・日程企業への推薦、面接日程の調整、選考結果の連絡候補日を早めに返す
面接企業ごとの選考の特徴の共有、模擬面接、面接後の感想の聞き取り面接を受ける。終わったら感想を伝える
内定後年収・入社日などの条件の確認や調整、他社の選考の整理条件を書面で確かめ、受けるかどうかを自分で決める

最後に決めるのは、どの会社に応募するか、どの内定を受けるかという2点で、ここは必ず自分が判断します。エージェントは段取りと情報を担当し、判断の材料をそろえてくれる存在だと考えると、付き合い方がわかりやすくなります。

転職エージェントを使うメリットと、知っておきたい注意点

エージェントを使うかどうか迷っている場合は、良い面と注意したい面を並べて考えると判断しやすくなります。

メリット注意点
希望に合いそうな求人を選んで持ってきてくれるので、探す時間が減る紹介されるのは、そのエージェントが扱っている求人だけ
書類の添削や模擬面接を無料で受けられる担当者によって知識や進め方に差があり、相性もある
面接日程の調整や条件の確認を代わりにやってくれる担当者とのやりとりに時間を取られる。連絡の頻度は最初に決めておくとよい
求人票だけでは分からない仕事の様子や選考の傾向を聞ける場合がある応募や内定の承諾を急がされると感じることがある。決めるのは自分
相談だけでも使え、転職するか迷っている段階でも話を聞ける経歴や希望によっては、紹介できる求人が少ないと言われることがある

注意点の多くは、希望の優先順位を先に伝えておくことと、合わなければ担当者を替えたり別の手段を足したりすることで小さくできます。

なぜ無料で使えるのか

求職者が無料なのは、採用が決まったときに採用した企業が紹介手数料を払う仕組みだからです。職業紹介の会社は、求職者から手数料を取ることが法律で原則禁止されています(職業安定法 第32条の3第2項)。手数料の決まり方や、入社後に早く辞めた場合の返金規定などお金の流れについては、転職エージェントの仕組み|なぜ無料?お金の流れと上手な使い方で詳しくまとめています。

転職サイト・ハローワークとの違い|どれを使えばいい?

転職の手段は、大きく転職エージェント・転職サイト・ハローワークの3つです。どれも求職者は無料ですが、求人の探し方と、だれが手続きを進めるかが違います。

比べる点転職エージェント転職サイトハローワーク
求人の探し方担当者が希望に合う求人を提案する自分で検索して応募する窓口や自宅のパソコンで検索し、紹介を受けて応募する
書類・面接の支援添削・模擬面接を担当者が行う基本的になし窓口の相談やセミナーで受けられる
企業とのやりとり日程調整・条件確認を代行する自分で行う紹介状の発行まで。その後の連絡は自分で行うことが多い
向いている人初めての転職、未経験の職種に移りたい人、在職中で時間がない人応募先を自分で選びたい人、求人を広く見比べたい人地元の求人を探したい人、失業給付の手続きと並行したい人

どれか1つに絞る必要はありません。エージェントで紹介を受けながら、転職サイトで求人の相場を眺めておく使い方は自然です。違いをもっと詳しく知りたい場合は、転職サイトと転職エージェントの違いで、向いている人と併用のやり方まで比べています。

転職エージェントの使い方|登録から内定・入社までの流れ8ステップ

転職エージェントの流れは、どの会社でもおおむね同じです。下の表は全体の流れと、各段階で自分がやることをまとめたものです。期間は人によって大きく違うので、目安として見てください。

ステップやること期間の目安
1. 登録Webのフォームに経歴と希望を入力する数分〜十数分
2. 初回面談経歴・転職理由・希望条件を担当者に話す登録から数日〜1週間ほど
3. 求人の紹介紹介された求人に「応募する/しない」と理由を返す面談の直後から
4. 書類の準備履歴書・職務経歴書を書き、添削を受ける1〜2週間ほど
5. 応募・書類選考担当者が企業に推薦し、結果を待つ1社あたり1週間前後
6. 面接面接対策を受け、面接後に感想を伝える1社あたり1〜2回、多いと3回
7. 内定・条件の確認条件を書面で確かめ、受けるか決める返事までの期限は企業ごとに違う
8. 退職・入社退職の手続きと引き継ぎを進める在職中なら1〜2か月ほど

在職中に進める場合のスケジュール例

働きながら転職活動をする場合の進め方の一例です。平日の夜と週末に時間を取る前提で組んでいます。

時期主にやること
1〜2週目登録、初回面談、希望条件の整理、職歴の書き出し
3〜4週目書類の初稿と添削、紹介された求人の絞り込み、最初の応募
2か月目応募を続けながら一次面接。面接は平日の夜やオンラインで調整してもらう
3か月目二次・最終面接、内定、条件の確認
4か月目以降退職の申し出、引き継ぎ、入社

選考の進み方は応募先しだいで、もっと早く決まる人も、長くかかる人もいます。面接の候補日は「平日19時以降」「水曜の午後なら休みを取れる」のように、出られる枠を先に担当者に伝えておくと調整が早く進みます。

ステップ1:登録は「今の状況」を正直に書く

登録フォームでは、住んでいる地域、今の就業状況、最終学歴、職歴、希望職種などを入力します。ここで経歴を盛ったり、空白期間を書かなかったりすると、あとで書類を作るときに説明がずれます。離職中であること、正社員経験がないことも、そのまま書いて大丈夫です。

ステップ2:初回面談で希望の優先順位を伝える

面談はオンラインや電話で行う会社が多く、時間は30分〜1時間ほどが目安です。聞かれるのは、これまでの仕事の内容、転職したい理由、希望の職種・年収・勤務地、転職したい時期などです。希望はすべて叶うとは限らないので、「絶対に譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を分けて伝えてください。面談で聞かれる質問への答え方や服装は、転職エージェントの面談で聞かれること・服装・準備で面談だけに絞ってまとめています。

面談では、聞かれるだけでなく、自分から次のことを聞いておくと、その後の進め方が見えます。

  • 自分の経歴と希望で、紹介できそうな求人はどんな職種・地域に多いか
  • 応募は何社くらいを目安に進めるか
  • 書類の添削や模擬面接は、どんな流れで受けられるか
  • 連絡はどの手段で、どのくらいの頻度で来るか

ステップ3:紹介された求人には理由つきで返事をする

紹介された求人に全部応募する必要はありません。大事なのは、断るときに理由を添えることです。「年収は問題ないが、通勤が1時間を超えるので見送りたい」と返せば、次の紹介から通勤条件が考慮されます。「なんとなく違う」だけだと、担当者は何を外せばよいのか分からず、似た求人が続きます。

ステップ4:書類は初稿を自分で書いてから添削を受ける

添削は、白紙の状態で頼むより、粗くても自分で書いた初稿があるほうが具体的な助言をもらえます。担当業務、期間、扱った件数や金額などの事実を先に書き出しておくと、担当者が応募先に合わせた見せ方を提案しやすくなります。未経験の職種に応募する場合は、前の仕事で身につけたことを応募先の仕事の言葉に言い換えるのがコツで、ここは担当者の得意なところです。

ステップ5:応募は担当者と相談して数を決める

エージェント経由の応募では、担当者が推薦文を添えて企業に書類を送ることが多いです。未経験の職種に移る場合は、書類で見送られることも珍しくないので、ある程度の数に応募して面接の機会を作るのが現実的です。Re:WORKでは、未経験からの転職で平均10〜15社に応募しています。Re:WORKの求人一覧でも、職種や地域ごとに未経験から応募できる求人を探せます。

ステップ6:面接の前後に担当者と話す

面接の前に担当者に聞いておくとよいのは、次のようなことです。

  • 面接官の人数と役職、面接の時間
  • これまでにその企業で聞かれた質問
  • 未経験の応募者に企業が期待していること
  • 書類のどこを評価されて面接に進めたのか

面接のあとは、手応えや気になった点を担当者に伝えてください。企業側の感想を担当者経由で聞ける場合があり、次の面接の改善につながります。

ステップ7:内定が出たら条件を書面で確かめる

内定が出たら、給与の内訳、試用期間の条件、勤務地、休日、入社日を、労働条件通知書などの書面で確認します。聞きにくい条件の確認や入社日の調整は、担当者を通して頼めます。返事を待ってほしいときの伝え方は内定の返事を保留したいときの例文にまとめています。

ステップ8:退職の手続きを進めて入社する

内定を受けたら、今の職場に退職を伝え、引き継ぎを進めます。退職日と入社日がずれないよう、担当者と日程を共有しておくと安心です。退職は、就業規則に書かれた申し出の期限を確かめてから、直属の上司に伝えるのが基本です。

登録前にやっておくこと|面談の前に決める5つのこと

登録前の準備は、長い自己分析でなくてかまいません。次の5つをメモにしておくだけで、初回面談の時間を求人の相談に使えます。

  1. 転職したい理由:「何が嫌で辞めたいか」と「次に何を得たいか」を1つずつ書く
  2. 希望の職種・業界:決まっていなければ「人と話す仕事」「手を動かす仕事」のような方向性でよい
  3. 年収の下限:生活に必要な額から考えた「これ以下は難しい」という線
  4. 勤務地と通勤時間:通える範囲、転勤の可否、引っ越しの可否
  5. 転職したい時期:「3か月以内」「年度内」など具体的に

条件の優先順位は、次のような表にしておくと伝えやすくなります。

条件絶対に譲れないできれば叶えたいこだわらない
例:年収月給22万円以上賞与あり
例:休日土日休み年間休日120日以上
例:勤務地自宅から1時間以内転勤なし
例:職種営業か事務業界

あわせて、これまでの職歴を時系列で書き出しておきます。会社名、在籍期間、雇用形態、担当業務、数字で言える実績があれば十分です。アルバイトの期間が長い人も、担当した仕事と期間を書いておくと、担当者が応募先に合わせて伝え方を考えてくれます。

転職エージェントの賢い使い方|担当者に動いてもらう7つのコツ

担当者は複数の求職者を同時に受け持っています。こちらの状況が伝わっているほど、紹介や企業への推薦が的確になります。次の7つを意識してみてください。

1. 連絡にはなるべく早く返す

求人の紹介や面接の候補日の連絡には、できればその日のうちに返します。すぐに決められないときも「明日の夜までに返事します」と一言返すだけで、担当者は企業への連絡の段取りを組めます。

2. 紹介を断るときは具体的な理由を添える

先ほどの流れでも触れたとおり、理由つきの返事は次の紹介の精度を上げます。たとえば次のように返します。

  • 「仕事内容は興味がありますが、土曜出勤が月2回ある点が合わないので見送ります」
  • 「年収は希望どおりですが、未経験だと研修の内容が気になります。研修期間と内容を確認できますか」
  • 「この求人を勧めてくださった理由を教えてもらえますか。自分のどの経験が合うと見ていただけたのか知りたいです」

3. 「なぜこの求人なのか」を聞く

3つ目の例文のように、紹介の理由を聞くと、担当者が自分の経歴をどう見ているかが分かります。その答えは、そのまま志望動機や自己PRの材料になります。理由がはっきりしない求人が続く場合は、希望条件の伝え方を見直すきっかけにもなります。

4. 状況が変わったらすぐ共有する

他社で面接が進んだ、転職の時期を早めたい、希望条件を変えたいといった変化は、その都度伝えます。担当者は今ある情報をもとに応募のタイミングを組むので、共有が遅れると、選考の日程が合わなくなることがあります。

5. 落ちた理由を聞いて記録する

書類や面接で見送りになったときは、企業から理由が伝えられているかを担当者に聞きます。理由が分かる場合もあれば、分からない場合もありますが、聞けた内容は記録しておきます。複数社で同じ指摘が出ていれば、そこが直すべき点です。書類が続けて通らないときの原因と対策は転職エージェントの書類選考に通らない原因7つと対策で詳しく扱っています。

6. 連絡の方法と時間帯をこちらから指定する

在職中で日中に電話を取れない場合は、「連絡はメールかLINEでお願いします。電話は平日19時以降なら出られます」のように最初に伝えておきます。連絡が多すぎると感じるときの伝え方や、担当者の変更の頼み方は転職エージェントの連絡がしつこいときの対処法にまとめています。

7. 求人票で気になる点は担当者経由で確かめる

求人票に書かれていないことや、直接は聞きにくいことは、担当者を通して確かめられます。たとえば、月の残業時間の実際、配属される部署や店舗、未経験で入った人がどんな仕事から始めているか、といった点です。担当者が知らないことでも、企業に問い合わせてくれる場合があります。面接で自分から聞くより角が立ちにくいので、応募する前や面接の前に頼んでおくと安心です。

「他社の選考状況」を聞かれたらどう答える?|正直に伝える理由と例文

担当者からは、面談のときや応募を進める途中で「ほかのエージェントや直接応募で選考中の会社はありますか」と聞かれることがよくあります。これは探りを入れているのではなく、応募や面接の日程を組むために必要な情報だからです。

担当者が他社状況を聞く理由

  • 同じ企業への重複応募を防ぐため:別ルートで同じ求人に応募していると、企業側で応募が重なり、手続きが混乱しやすくなります
  • 内定の時期をそろえるため:他社の選考が進んでいれば、面接の日程を早めてもらうよう企業に相談できます
  • 希望の傾向をつかむため:どんな会社を受けているかで、本人の志向が伝わります

どこまで伝えればいい?

社名まで伝えるかどうかは自分で決めてかまいません。重複応募を防ぐ意味では社名を伝えるのが確実ですが、言いにくい場合は業界・職種と選考の段階、結果が出る時期だけでも十分役に立ちます。逆に、選考中の会社が無いのに「他社で内定が出そう」と伝えるような事実と違う話は、日程の調整を狂わせるのでやめておきましょう。

そのまま使える答え方の例

状況伝え方の例
他社の選考がない「今はほかで選考中の会社はありません。こちらでご紹介いただく求人を中心に進めたいです」
他社で書類選考中「別のエージェント経由で、営業職を2社応募していて書類の結果待ちです。社名は〇〇社と△△社です」
他社で面接が進んでいる「直接応募した1社が来週に最終面接です。結果は再来週に出る予定なので、可能ならこちらの選考も日程を早めていただけると助かります」
他社で内定が出た「〇〇社から内定をもらい、返事の期限が今週金曜です。御社経由で選考中の会社の結果を見てから決めたいので、状況を確認していただけますか」

複数のエージェントを使っていることを隠す必要はありません。併用の進め方や、使わなくなったエージェントへの断り方は転職エージェントの複数登録・掛け持ちは何社まで?にまとめています。

エージェント経由で書類落ちした企業に、直接応募してもいい?

エージェント経由で書類選考に落ちたあと、同じ企業の採用ページから直接応募し直すことは、ルール上禁止されているわけではありません。ただ、同じ求人にすぐ応募し直しても、結果が変わることは期待しにくいと考えておいたほうがよいです。

すぐの再応募をおすすめしにくい理由

  • 企業によっては応募者の情報を一定期間残していて、ルートが変わっても同じ人の再応募として扱うことがある
  • 書類の中身が同じなら、選考の判断が変わらないこともある
  • エージェントとの契約で、紹介を受けた企業へ一定期間内に直接応募した場合の扱いを決めている企業もあり、トラブルの原因になることがある

応募し直す価値があるのはこんなとき

状況考え方
別の職種・別の拠点の求人が出ている求人が違えば選考の基準も違うので、応募を検討してよい。先に担当者に相談する
時間がたち、経験や資格が増えた半年〜1年ほどあけて、書類で新しい点を示せるなら再挑戦の余地がある
求人の条件が変わった(未経験可になったなど)募集の前提が変わっているので、担当者経由で改めて応募できるか聞く
同じ求人がまだ出ているすぐの再応募は避け、落ちた理由を担当者に確認して、ほかの企業の書類を直すことに時間を使う

書類で落ちた理由を担当者に聞くときの例

直接応募を考える前に、まず落ちた理由を確かめておくと、ほかの企業の書類を直すのに役立ちます。聞き方はたとえば次のとおりです。

  • 「〇〇社の書類選考の結果について、企業から理由を聞いていれば教えてください。次の応募の書類を直したいです」
  • 「経験の年数が足りなかったのか、書類の書き方の問題なのか、分かる範囲で知りたいです」
  • 「同じような求人に応募するとき、書類のどこを直すとよさそうか意見をもらえますか」

企業が理由を伝えていない場合もありますが、担当者から見た改善点は聞けることが多いです。

そのうえで再応募を考えるなら、まずエージェントの担当者に「この企業にもう一度応募したいが可能か」と聞くのが確実です。担当者は企業ごとの再応募の扱いを知っていることがあり、別の求人での推薦を考えてくれる場合もあります。

反対に、エージェントに紹介されてまだ応募していない企業に、自分で直接応募するのは避けてください。応募が重なると、企業側でどちらのルートの応募として扱うか判断がつかず、選考が止まることがあります。

転職エージェントの選び方|3つの基準と複数社の使い分け

転職エージェントは、扱う求人の範囲によって大きく3つに分けられます。自分の状況に合うタイプから選ぶと、登録しても紹介が来ないという空振りを減らせます。

タイプ特徴向いている人
総合型幅広い業界・職種・年代の求人を扱う。求人数が多い業界を決めずに広く比べたい人、経験のある職種で転職する人
業界・職種特化型IT、医療・介護、建設など特定の分野に絞る。担当者がその業界に詳しい行きたい業界が決まっている人
若手・未経験向け第二新卒、既卒、フリーター、未経験の職種への転職を中心に扱う正社員経験が少ない人、別の職種に移りたい人

基準1:自分が応募できる求人を持っているか

求人の総数より、自分の条件で応募できる求人がどれだけあるかが大事です。総合型の大手は求人数が多くても、経験者向けの求人の割合が高いと、未経験の人には紹介が少なくなることがあります。未経験から転職する場合は、未経験歓迎の求人をどれくらい扱っているかを最初に確かめてください。タイプ別の詳しい選び方は未経験向け転職エージェントの選び方で整理しています。

基準2:許可を受けた事業者か

職業紹介を行う会社は、厚生労働大臣の許可番号を持っています。サイトの会社概要や運営者情報に「有料職業紹介事業 許可番号 〇〇-ユ-〇〇〇〇〇〇」の形で書かれているかを見ておきましょう。許可番号から事業者を調べる方法は、先ほど紹介したお金の流れの記事で手順をまとめています。

基準3:担当者が話を聞いてくれるか

同じ会社でも、担当者によって進め方は変わります。初回面談では、次の点を見てみてください。

  • こちらの希望を最後まで聞いたうえで求人を提案しているか
  • 求人の良い点だけでなく、気をつけたい点も説明してくれるか
  • 質問に対して「確認します」と答え、あとで本当に返事があるか
  • 応募や内定の承諾を、理由の説明なしに急がせていないか

合わないと感じたら、担当者の変更を頼むか、別のエージェントに切り替えてかまいません。

複数社を使うときの3つのルール

エージェントによって扱う求人が違うので、2〜3社を並行して使う人もいます。その場合は次の3つを守ると混乱しにくくなります。

  1. 同じ求人に複数のルートから応募しない:応募する前に、ほかで応募済みでないか確かめる
  2. 経歴と希望はどの担当者にも同じ内容で伝える:伝える内容が違うと、あとで説明が合わなくなる
  3. 応募の状況を1枚の表で管理する:エージェント名、企業名、職種、応募日、選考の段階、次の予定を1行ずつ書く

うまくいかないときの見直し方|つまずいた段階別の対処

エージェントを使っていても、紹介が来ない、書類が通らないといった時期はあります。どの段階でつまずいているかによって、見直す点が違います。

つまずいている段階考えられる原因見直すこと
登録しても紹介が来ないそのエージェントに希望や経歴に合う求人が少ない未経験向けなど、扱う求人の違うエージェントやハローワークも使う
紹介が希望とずれる条件の優先順位が伝わっていない譲れない条件を2〜3個に絞って伝え直す
書類が通らない応募先に合わせた書き方になっていない、条件の高い求人に偏っている落ちた理由を聞き、職務要約と自己PRを応募先に合わせて書き直す
一次面接で落ちる転職理由や志望動機の答えが整理できていない模擬面接を頼み、よく聞かれる質問の答えを声に出して練習する
内定が出ても決められない比べる基準が決まっていない最初に決めた「譲れない条件」で並べて比べる

どの段階でつまずいているのか自分で分からないときは、担当者に「ここまでの選考を見て、直したほうがいい点を率直に教えてください」と頼んでみてください。書類の内容、応募している求人の条件、面接での受け答えのどこに課題があるのか、第三者の目で整理してもらえます。

エージェントに登録を断られた、紹介できる求人が無いと言われた場合の探し方は、転職エージェントに断られた・門前払いされたらにまとめています。

内定後にエージェントに任せること・自分で確かめること

内定が出たあとは、条件の確認と退職の段取りを同時に進めます。担当者に任せられることと、自分で確かめることを分けておくと漏れが減ります。

担当者に頼めること

  • 年収・入社日・勤務地などの条件の確認や調整
  • 返事の期限を延ばせるかの確認
  • 他社で選考中の企業への辞退の連絡
  • 入社日までに準備することの確認

自分で書面を見て確かめること

  • 月給の内訳(基本給と、固定残業代が含まれていればその時間と金額)
  • 試用期間の長さと、その間の給与や条件の違い
  • 休日の数と、休みの曜日
  • 勤務地と、転勤の有無
  • 入社日と、それまでに出す書類

複数の内定で迷ったときの比べ方

内定が2社以上出て迷うときは、登録前に決めた「譲れない条件」を左の列に並べ、会社ごとに満たしているかを書き込みます。

比べる点A社B社
月給の下限を満たすか満たす(基本給のみで)固定残業代を含めると満たす
休日土日休みシフト制・月8日
通勤時間40分25分
未経験への研修1か月の研修あり現場で先輩に付いて覚える

給与の総額だけで比べると、固定残業代の有無や休日の違いが見えにくくなります。担当者には、決めきれない点を具体的に伝えて、確認できることがないか相談してください。

内定を受けたら、ほかに使っているエージェントにも転職活動を終えることを早めに伝えます。なお、職業紹介の会社は、自社の紹介で無期雇用(期間の定めのない契約)で就職した人に、就職した日から2年間は転職を勧めてはいけないことになっています。2018年1月から国の指針で定められ、2025年1月からは許可の条件にも加えられました。

転職エージェントでよくある質問

Q. 転職エージェントは本当に無料ですか?

求職者は無料です。職業紹介の会社は、求職者から手数料を取ることが法律で原則禁止されています(職業安定法 第32条の3第2項)。例外は芸能家・モデルや、一定以上の年収の経営管理者・科学技術者などに限られ、一般的な転職では費用はかかりません。

Q. 登録したら、必ず転職しないといけませんか?

いいえ。登録や面談をしたあとに「今回は転職を見送ります」と伝えて終えることができます。応募するかどうか、内定を受けるかどうかは自分で決めるものです。

Q. 転職エージェントを使うと、今の会社にばれますか?

職業紹介の会社には、業務で知った秘密を漏らしてはいけない義務があります(職業安定法 第51条)。気になる場合は、応募したくない企業(今の会社の取引先やグループ会社など)を最初に伝えておくと安心です。

Q. 何社くらい登録すればいいですか?

決まりはありませんが、2〜3社を並行して使う人もいます。1社だと紹介される求人がその会社の扱う範囲に限られ、多すぎると連絡と応募の管理が追いつかなくなります。まずは自分の条件に合うタイプのエージェントを1社選び、紹介が少なければ足すやり方でも十分です。

Q. 転職エージェントにはいつ登録すればいいですか?

転職を考え始めた段階で登録してかまいません。相談だけでも使えるサービスが多く、自分の経歴でどんな求人に応募できそうかを聞くだけでも、今の会社に残るか動くかを考える材料になります。退職してから動く場合も、収入のない期間が長くならないよう、退職前に一度話を聞いておくと安心です。離職中やフリーターの人も使えますが、正社員経験がない場合は、未経験歓迎の求人を多く扱うエージェントを選ぶと紹介を受けやすくなります。

Q. 他社の選考状況は、社名まで言わないといけませんか?

社名を言うかどうかは自分で決めてかまいません。ただ、同じ企業に重複して応募するのを防ぐためには、社名を伝えておくのが確実です。言いにくい場合は、業界・職種と選考の段階、結果が出る時期だけでも伝えておきましょう。

Q. 転職エージェントの仕事に転職するには、どうすればいいですか?

転職エージェントで求職者を担当する仕事は、キャリアアドバイザーやキャリアコンサルタント、企業を担当する仕事はリクルーティングアドバイザーなどと呼ばれます。法人営業や販売など、人と話す仕事の経験が活かしやすく、未経験から募集している会社もあります。Re:WORKの公開求人にも、人材コーディネーター・キャリアカウンセラーの区分があります(2026年10月17日時点で146件ですが、大半は1社の拠点別の求人です)。仕事内容や給料、向いている人はキャリアアドバイザーになるにはで詳しくまとめています。

まとめ|転職エージェントは「希望を伝えるほど」使いやすくなる

  • 転職エージェントは、求人の紹介から書類添削、日程調整、内定後の条件確認までを代わりに進める無料の転職支援サービス
  • 流れは「登録→面談→求人の紹介→書類→応募→面接→内定→退職・入社」。応募先と内定を決めるのは自分
  • 登録前に、転職理由・職種・年収の下限・勤務地・時期の5つと、条件の優先順位を決めておく
  • 紹介には理由つきで返し、他社の選考状況は日程を組むための情報として正直に伝える
  • 書類落ちした企業へのすぐの直接応募は効果が薄い。再応募したいときは担当者に先に相談する
  • 選ぶときは、求人の総数より「自分が応募できる求人があるか」と担当者の対応を見る

Re:WORKは、未経験からの転職に特化した転職エージェントです。厚生労働大臣の許可(許可番号 28-ユ-301343)を受けて運営していて、求職者の方の費用はかかりません。面談はオンラインで全国から受けられ、「エージェントを使うのが初めてで、何を話せばいいか分からない」という段階の相談も歓迎しています。応募するかどうかは、話を聞いてから決めてもらえれば大丈夫です。

まずは無料の転職相談から

初めてエージェントを使う方も、希望が固まっていない方も、相談だけの利用ができます。

無料で転職相談する
キャリアアドバイザー

未経験からの転職、
ひとりで悩んでいませんか?

Re:WORKエージェントでは、専属のキャリアアドバイザーが
あなたに合った求人をご紹介します。相談は無料です。

無料で転職相談する 求人を探す

無料・3分で完了

あなたに向いている仕事は?

20問の質問に答えるだけで、あなたの強みと適職が分かります。

適職診断を受ける

この記事の執筆・監修

大林 諒

株式会社Nexly 代表取締役

未経験からの転職支援に特化した転職エージェント「Re:WORK」を運営。求職者一人ひとりに寄り添ったキャリア支援を行い、長く働けるホワイト企業への転職を実現しています。

未経験からの転職の全体の流れは「未経験からの転職の始め方」にまとめています。

運営会社
株式会社Nexly
許可番号
有料職業紹介事業 28-ユ-301343
取扱求人数
13,784件以上

転職ノウハウの関連記事

未経験歓迎の求人に興味がありますか?
未経験OKの求人を多数掲載しています。

未経験歓迎の求人を探す
無料で転職相談(約1分) 適職診断