地方から東京に転職するには?上京転職の完全ガイド【成功の手順と注意点】

地方から東京に転職するには?上京転職の完全ガイド

「地方から東京に転職したいけれど、何から始めればいいのかわからない」「生活費は足りるのか」「そもそも地方在住のまま転職活動ができるのか」。そんな不安を抱えている方は少なくありません。


実際、東京は日本の求人数の約3割が集中する巨大な労働市場です。業種・職種の幅、年収水準、キャリアアップの選択肢のいずれをとっても、地方とは比較にならないスケールがあります。一方で、家賃をはじめとする生活コストの高さや、土地勘のない環境でゼロから人間関係を築く心理的な負担など、上京転職ならではの壁が存在するのも事実です。


総務省の住民基本台帳人口移動報告によると、東京都は毎年数万人単位の転入超過が続いています。その多くが、仕事を理由に地方から上京してきた20代〜30代の若手社会人です。つまり、地方から東京への転職は珍しい選択ではなく、毎年多くの人が実際に成功させている「再現性のある挑戦」です。


この記事では、地方から東京に転職するための具体的な手順を、事前準備・転職活動の進め方・失敗回避策・エージェント活用法まで一気通貫で解説します。読み終える頃には「自分が何をすべきか」が明確になっているはずです。


地方から東京へ転職するメリット・デメリット


上京転職を決断する前に、メリットとデメリットの両面を正確に理解しておくことが重要です。期待だけで動くと後悔につながり、不安だけに支配されるとチャンスを逃します。ここでは、地方から東京への転職で得られるものと失うものを整理します。


年収アップの可能性が高い


厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、東京都の平均年収は全国平均を大きく上回っています。特にIT・コンサル・金融・マーケティングなどの知識集約型の職種では、地方と東京で年収に100万円以上の差がつくケースも珍しくありません。


年収が上がる理由は単純です。東京には本社機能が集中しており、意思決定に近いポジションの求人が多い。その分、求められるスキルや責任の範囲も広がりますが、「同じ仕事をしていても東京のほうが報酬が高い」という構造は明確に存在します。


ただし、額面の年収だけを見て判断するのは危険です。後述する生活コストを差し引いた「手取りベースの可処分所得」で比較する視点を必ず持ちましょう。


業種・職種の選択肢が圧倒的に広がる


地方では「事務職の正社員求人がほとんどない」「IT企業が県内に数社しかない」といった状況が当たり前に起こります。東京であれば、同じ職種でも業界違いで数百件の求人が見つかります。


特に以下のような職種・業界は、東京に求人が偏っている傾向が顕著です。


  • IT・Web系:エンジニア、Webマーケター、UI/UXデザイナー
  • コンサルティング:戦略コンサル、ITコンサル、人事コンサル
  • スタートアップ:新規事業開発、プロダクトマネージャー
  • クリエイティブ:広告、映像、出版、ゲーム
  • 金融・専門職:投資銀行、ファンド、弁護士、会計士

「地元では自分のスキルを活かせる仕事がない」と感じている方にとって、東京は選択肢そのものを大幅に拡張してくれる環境です。


生活コストと物価の現実


東京で暮らす最大のコストは家賃です。地方で月5万円で借りられる部屋と同等のスペースを東京23区内で確保しようとすると、8万〜12万円程度は覚悟する必要があります。


主な生活費の目安を表にまとめます。


  • 家賃(1R〜1K、23区内):7万〜10万円
  • 家賃(1R〜1K、23区外・近郊):5万〜7万円
  • 食費:3万〜5万円
  • 水道光熱費:1万〜1.5万円
  • 通信費(スマホ+ネット):5,000〜8,000円
  • 交通費:会社支給の場合が多いが、定期外の移動で月3,000〜5,000円

単身者の場合、月の生活費は最低でも15万〜18万円、余裕を持つなら20万〜25万円が目安です。年収で見ると、手取り月収20万円(額面年収約320万円)がひとつの最低ラインになります。


地元を離れる精神的なハードルと向き合う


上京転職で見落とされがちなのが、心理的なコストです。家族や友人との物理的な距離、慣れ親しんだ生活圏を離れる寂しさ、新しい人間関係をゼロから構築するストレス。これらは数字に表れませんが、転職後の生活満足度に大きく影響します。


対策としては「完全に縁を切るわけではない」という事実を意識することが有効です。新幹線や飛行機で数時間の距離であり、オンラインでの連絡も容易。帰省の頻度と予算をあらかじめ決めておくと、精神的な安心材料になります。


また、東京には地方出身者のコミュニティやイベントが多数あります。同郷の人とつながれる場を事前にリサーチしておくことで、孤立リスクを大幅に下げられます。


上京転職を成功させる事前準備


地方から東京への転職は、通常の転職よりも準備すべき項目が多くなります。「転職先を決める」だけでなく「住む場所を確保する」「引っ越し資金を貯める」「生活基盤を整える」という複数のタスクが同時並行で走るためです。ここでは、上京転職の事前準備で押さえるべきポイントを整理します。


転職活動を始める前に確認すべきこと


勢いで動き出す前に、以下の5つを自分の中で明確にしてください。


  • なぜ東京なのか:「なんとなく東京に憧れている」だけでは、面接で志望動機が弱くなる。「東京でしかできない仕事」「東京に集中している業界」など、具体的な理由を持つ
  • いつまでに転職したいか:3ヶ月後なのか半年後なのかでスケジュールの組み方が変わる。退職時期・引っ越し時期・入社日を逆算する
  • 譲れない条件と妥協できる条件:年収・職種・勤務地・勤務時間・リモートワークの可否など、優先順位を明確にする
  • 貯金は足りているか:上京にかかる初期費用(後述)と、無収入期間のバッファを計算する
  • 家族やパートナーの理解:単身で上京するのか、一緒に引っ越すのかで費用もスケジュールも大きく変わる

これらを紙やメモアプリに書き出すだけで、頭の中の漠然とした不安がかなり整理されます。


東京の生活費シミュレーション


上京転職を現実的に検討するために、初期費用と月々の固定費をシミュレーションしておきましょう。


上京にかかる初期費用の目安(単身)


  • 引っ越し費用:5万〜15万円(距離・荷物量による。繁忙期の3〜4月は高騰する)
  • 賃貸の初期費用:家賃の4〜5ヶ月分が目安(敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・火災保険・保証会社利用料)
  • 家具・家電:10万〜20万円(最低限のセットを揃える場合)
  • 生活立ち上げ費用:3万〜5万円(日用品、食品のまとめ買いなど)

合計すると、家賃8万円の物件に入居する場合で約50万〜80万円が必要です。これに加えて、入社までの無収入期間が1ヶ月あるなら生活費として15万〜20万円を上乗せします。つまり、最低でも70万〜100万円の貯金があると安心です。


「そんなに貯められない」という場合は、社員寮や社宅制度のある企業を優先的に探す、引っ越し費用の補助がある求人を狙う、家具付き物件(マンスリーマンション)でスタートするなどの方法でコストを下げられます。


住む場所の選び方(エリア別の特徴)


東京に土地勘がない方にとって、「どこに住むか」は大きな悩みのひとつです。結論から言えば、勤務先の最寄り駅から電車で30分以内、乗り換え1回以内のエリアを基準に選ぶのが最も合理的です。


以下にエリアごとの特徴をまとめます。


  • 23区東部(墨田区・江東区・葛飾区・足立区):家賃が比較的安い。下町の雰囲気。近年は再開発が進むエリアも多い
  • 23区北部(板橋区・練馬区・北区):家賃と利便性のバランスが良い。池袋方面へのアクセスが良好
  • 23区西部(杉並区・中野区・世田谷区):住環境が良く人気だが家賃はやや高い。新宿・渋谷方面に強い
  • 23区外(武蔵野市・調布市・府中市など):家賃を抑えたい場合の有力候補。都心まで30〜40分。自然が多く生活環境は良好
  • 神奈川(川崎市・横浜市)/ 埼玉(さいたま市・川口市)/ 千葉(市川市・船橋市):東京都外だが都心へのアクセスは良い。家賃をさらに抑えられる

初めての上京であれば、最初は家賃を抑えめにして生活に慣れてから引っ越すという戦略も有効です。いきなり都心の高家賃物件に住む必要はありません。


地方在住のまま進める東京転職の進め方


「東京に引っ越してから転職活動をする」のはリスクが高すぎます。家賃と生活費が発生する中で焦って就職先を決めると、条件面で大きく妥協することになりかねません。地方に住みながら転職先を確定させ、内定をもらってから上京するのが鉄則です。


遠隔での求人探しと書類選考対策


地方在住のまま東京の求人を探す方法は主に3つあります。


  • 転職エージェント:キャリアアドバイザーが東京の求人をピックアップし、書類添削・面接対策までサポートしてくれる。地方在住者にとって最も効率的な方法
  • 転職サイト:リクナビNEXT、doda、マイナビ転職などで勤務地を「東京」に絞って検索。スカウト機能をONにしておくと企業側からオファーが届くこともある
  • 企業の採用ページ:志望企業が明確な場合は直接応募。ただし書類選考の通過率は一般にエージェント経由より低い

書類選考では「なぜ地方から東京に転職するのか」を職務経歴書の自己PR欄で簡潔に触れておくことをすすめます。採用担当者が最も気にするのは「すぐ辞めて地元に帰るのでは?」という懸念です。東京で働く明確な理由と、長期的なキャリアプランを示すことで、この不安を払拭できます。


オンライン面接の注意点と準備


コロナ禍以降、一次面接をオンラインで実施する企業が大幅に増えました。地方在住者にとっては大きな追い風です。以下の点を押さえてオンライン面接に臨みましょう。


  • 通信環境の確認:Wi-Fiが不安定な場合は有線接続に切り替える。面接前に速度テストを行い、最低でも上り10Mbpsを確保する
  • 背景と照明:壁や無地のカーテンを背景にする。顔に影ができないよう、正面から光が当たる位置にデスクライトを置く
  • カメラの高さ:目線と同じ高さにカメラを設置。ノートPCを使う場合は台の上に置いて見下ろし角度を防ぐ
  • 服装:上半身しか映らなくても全身スーツで臨む。不意に立ち上がった場合のリスクを回避するため
  • トラブル対策:接続が切れた場合のバックアップ手段(スマホからの再接続)を準備。面接官の連絡先を控えておく

オンライン面接で最も重要なのは「対面と同じ熱量を伝えること」です。画面越しだとどうしてもリアクションが薄く見えるため、うなずきやリアクションをやや大きめに意識すると好印象につながります。


現地面接・内見旅行のスケジュール設計


最終面接は対面で行われるケースがまだ多く残っています。また、内定後には住む部屋の内見も必要です。交通費と時間を節約するために、面接と内見を1回の東京訪問でまとめて行うスケジュールを組みましょう。


おすすめのスケジュール例を紹介します。


  • 1日目(午前):最終面接
  • 1日目(午後):不動産屋で物件の内見(面接結果を待たず、内定が出た場合に即動ける準備をしておく)
  • 2日目:予備日。追加の内見や、勤務地周辺の下見(通勤ルートの確認、スーパーや病院の位置把握)

面接のための交通費を企業が負担してくれるケースもあります。面接日程を調整する際に「交通費の支給はございますか」と確認しても失礼にはあたりません。


不動産の内見は、事前にオンライン内見で候補を3〜5件に絞っておくと、現地での効率が格段に上がります。SUUMOやHOME'Sなどのポータルサイトで条件を入力し、気になる物件を不動産屋に共有しておきましょう。


上京転職でよくある失敗パターンと対策


地方から東京に転職した人の中には、「来なければよかった」と後悔するケースも存在します。ここでは代表的な失敗パターンを3つ取り上げ、それぞれの回避策を解説します。事前に知っておくだけで、同じ失敗を防ぐことができます。


「とにかく東京へ」で職種を妥協する失敗


最も多い失敗パターンがこれです。「東京に住むこと」自体が目的化してしまい、やりたくない仕事や条件の悪い求人に飛びついてしまうケースです。


例えば、地方で営業職として実績を積んできた人が「東京なら何でもいいから早く行きたい」と焦り、未経験のコールセンター業務に就いてしまう。入社後にミスマッチを感じて短期離職し、結果的にキャリアに傷がつく。このパターンは非常に多く見られます。


対策:転職活動を始める前に「東京に行く目的」と「転職で実現したいこと」を分けて整理する。東京はあくまで手段であり、目的はキャリアアップや年収向上、新しい業界への挑戦のはず。目的が明確であれば、安易な妥協を防げます。


生活費を過小評価した資金ショート


地方の生活コストを基準に東京の生活を想定すると、必ず資金が足りなくなります。特に見落としがちなのは以下の費用です。


  • 初月の二重家賃:地方の部屋の退去と東京の部屋の入居タイミングが重なり、1ヶ月分の家賃が二重にかかる
  • 交際費の増加:東京は飲食店の価格帯が地方より高い。歓迎会や同僚との食事で出費がかさむ
  • 予想外の出費:家具の買い替え、通勤用の衣類購入、役所手続きのための交通費など

対策:生活費シミュレーションは「想定の1.2倍」で計算しておく。貯金が心もとない場合は、入社日を1〜2ヶ月先に調整して貯金期間を確保する。クレジットカードのリボ払いや消費者金融に頼るのは絶対に避ける。借金を抱えた状態での上京は精神的にも追い込まれます。


孤独・ホームシックへの備えがなかったケース


東京に来て最初の1〜3ヶ月は、多くの人が孤独感を覚えます。仕事は覚えることだらけで余裕がなく、知り合いもおらず、休日にひとりで過ごす時間が増える。この時期を乗り越えられず、半年以内に地元へ戻ってしまう人も少なくありません。


対策:上京前から以下の「つながりの種」を仕込んでおく。


  • 同郷者コミュニティ:各都道府県の東京県人会やSNSグループに参加しておく
  • 趣味のコミュニティ:スポーツ、音楽、読書会など、趣味を軸にした交流の場をリサーチ。Meetupやジモティーで検索可能
  • 会社の同僚との関係構築:入社直後は積極的にランチや飲み会に参加する。最初の印象が今後の人間関係の土台になる
  • 定期的な帰省スケジュール:「3ヶ月に1回は帰る」など、あらかじめルールを決めておくと精神的な安定材料になる

孤独への対策は「事前準備」がすべてです。東京に来てから焦って友人を作ろうとするより、来る前に布石を打っておくほうが格段に楽です。


もうひとつ、意外と見落とされがちな失敗があります。退職のタイミングを誤ることです。内定をもらう前に現職を辞めてしまうと、「早く決めなければ」という焦りから条件の悪い求人に妥協しがちです。現職を続けながら転職活動を進め、内定を得てから退職届を出す。この順番を守るだけで、精神的にも経済的にも余裕を持った上京が実現します。有給休暇を消化しながら引っ越し準備を進められれば理想的です。


転職エージェントを活用すべき理由と選び方


地方から東京に転職する場合、転職エージェントの活用は非常に有効な手段です。特に「東京の求人市場に詳しくない」「オンラインで効率的に進めたい」「書類選考の通過率を上げたい」という方にとって、エージェントのサポートは大きな武器になります。


地方在住者こそエージェントが有利な理由


転職エージェントを利用するメリットは一般的にも語られますが、地方在住で東京への転職を目指す人には特有の利点があります。


  • 非公開求人へのアクセス:転職サイトには掲載されない非公開求人の中に、上京支援制度(引っ越し費用補助・社員寮)のある企業が含まれていることがある
  • 面接日程の調整:複数企業の面接を同日にまとめてもらえるため、東京への訪問回数を最小限に抑えられる
  • 企業への事前説明:「地方在住である」「オンライン面接を希望する」といった事情を、エージェントが事前に企業側へ伝えてくれる。自分で交渉する手間が省ける
  • 年収交渉の代行:東京の相場観がわからない状態で年収交渉をすると、低い条件で承諾してしまうリスクがある。エージェントが市場データに基づいて適正年収を提示してくれる
  • 入社後のフォロー:上京後の不安や職場での悩みを相談できる窓口がある。特に初めての東京生活では心強い存在になる

求人サイトとエージェントの使い分け


転職エージェントと転職サイトは競合するものではなく、併用するのが最も効率的です。それぞれの得意分野を理解して使い分けましょう。


  • 転職エージェント向き:初めての転職、異業種への転職、年収交渉が必要な場合、地方から東京への転職、書類選考に自信がない場合
  • 転職サイト向き:自分のペースで探したい、幅広い求人を比較したい、特定の企業に直接応募したい場合

転職サイトで気になった求人をエージェントに見せて「この企業の内情を教えてください」と聞くのも有効な使い方です。求人票には書かれていない残業時間や社風、離職率などの情報を教えてもらえる場合があります。


初回相談で確認すべき3つのポイント


転職エージェントに登録すると、まずキャリアアドバイザーとの初回面談(カウンセリング)があります。この場で以下の3点を必ず確認してください。


  • 地方からの転職支援の実績:「地方在住で東京への転職を希望しています。同様のケースの支援実績はありますか?」と率直に聞く。実績が豊富なアドバイザーは、スケジュール設計や住居探しのアドバイスまでしてくれる
  • オンライン面接に対応している企業の割合:「紹介いただける企業のうち、オンライン面接が可能な企業はどの程度ありますか?」。全プロセス対面の企業ばかりだと、交通費の負担が大きくなる
  • 上京支援制度のある求人の有無:「引っ越し費用の補助や社員寮がある企業はありますか?」。初期費用を抑えたい場合は最重要の質問

良いアドバイザーは、求人を紹介する前にあなたのキャリアと希望を丁寧にヒアリングしてくれます。逆に、初回面談でいきなり大量の求人を送りつけてくるアドバイザーは要注意。あなたの希望よりも自分の成約数を優先している可能性があります。


なお、エージェントは1社に絞る必要はありません。2〜3社に並行登録して比較するのが定石です。アドバイザーとの相性、紹介される求人の質、レスポンスの早さを見て、メインで使うエージェントを絞り込んでいきましょう。複数のエージェントに同じ企業を紹介されるケースもありますが、その場合は最初に紹介してくれたエージェント経由で応募するのがマナーです。


よくある質問


地方から東京に転職する際に、多くの方が疑問に感じるポイントをまとめました。


上京にかかる費用を抑える方法はある?


いくつかの方法で上京費用を大幅に抑えることができます。まず、社員寮・社宅制度のある企業を選ぶのが最も効果的です。家賃補助が月2〜5万円出る企業もあり、年間で24万〜60万円の差になります。


引っ越し費用については、繁忙期(3月・4月)を避けるだけで数万円安くなります。荷物を最小限にしてダンボールのみの「単身パック」を利用すれば、同一県内の引っ越しと同等の費用に収まるケースもあります。


また、初期費用を抑えたい場合は「敷金礼金ゼロ」の物件やフリーレント(入居後1ヶ月の家賃が無料)の物件を探しましょう。不動産屋に「初期費用を抑えたい」と正直に伝えれば、条件に合う物件を優先的に紹介してもらえます。


内定後の引っ越しタイミングはいつがベスト?


理想的なタイミングは入社日の1〜2週間前です。早すぎると無収入期間の家賃が発生し、遅すぎると入社初日からバタバタします。


具体的なスケジュールの目安は以下の通りです。


  • 内定承諾後すぐ:物件探しを本格化(オンライン内見→候補を絞る)
  • 入社3〜4週間前:物件を確定し、賃貸契約を締結
  • 入社2週間前:引っ越し。荷ほどき、電気・ガス・水道の開通、インターネット開通手続き
  • 入社1週間前:役所での転入届、銀行口座の住所変更、通勤ルートの下見
  • 入社当日:余裕を持って出社

入社日を企業と相談する際は「引っ越しの準備期間をいただきたいので、内定承諾から1ヶ月後を入社日にしていただけますか」と伝えれば、多くの企業は柔軟に対応してくれます。


地方出身だと東京の転職で不利になる?


結論から言えば、不利にはなりません。企業が採用で重視するのはスキル・経験・ポテンシャルであり、出身地は評価基準に入りません。


ただし、面接で「なぜ東京で働きたいのか」は高確率で聞かれます。ここで納得感のある回答ができないと「すぐ辞めて地元に帰るのでは」という懸念を持たれてしまう可能性があります。


効果的な回答例としては、「東京に集中している○○業界でキャリアを積みたい」「地方では経験できない規模の仕事に挑戦したい」「東京を拠点に全国規模のプロジェクトに関わりたい」といった、東京で働く必然性を伝える内容が有効です。


上京転職に年齢の壁はある?


年齢による明確な「壁」はありませんが、年代によって求められるものが変わるのは事実です。


  • 20代:ポテンシャル採用の対象。未経験職種への転職も十分可能。最も上京転職のハードルが低い年代
  • 30代前半:即戦力としての経験・スキルが求められる。地方での実績をどう東京の仕事に活かせるかを具体的に語れることが重要
  • 30代後半〜40代:マネジメント経験や専門スキルが武器になる。年収維持・アップを狙うなら、これまでの実績を数字で示せる準備が必須

どの年代であっても、「東京で何を実現したいか」が明確であれば転職は成功します。年齢を気にして動けないまま時間が過ぎるほうが、キャリアにとってはマイナスです。


未経験の職種に挑戦しながら上京転職できる?


20代であれば十分に可能です。東京は未経験歓迎の求人数も地方とは桁違いに多く、研修制度が充実した企業も数多くあります。IT業界、営業職、事務職、接客業などは未経験からスタートしやすい職種の代表です。


30代以降の場合は、完全な未経験よりも「隣接領域への転職」のほうが成功率が高くなります。例えば、販売職から営業職、事務職からカスタマーサポート、製造管理からITのプロジェクトマネージャーなど、これまでの経験を活かせる新しい職種を選ぶ戦略です。


いずれの場合も、転職エージェントに「未経験で挑戦できる職種の中で、自分の経歴と親和性が高いものはどれか」を相談するのが近道です。


未経験転職で注意すべき点がひとつあります。それは年収の一時的なダウンを許容する覚悟です。未経験職種では前職より年収が下がるケースが大半です。ただし、これは「投資期間」です。1〜2年でスキルを身につければ、地方で同じ職種を続けた場合よりも早く年収が回復し、さらに上回る可能性が高い。東京の市場規模がそれを可能にします。


まとめ


地方から東京に転職することは、決して無謀な挑戦ではありません。東京には豊富な求人と高い年収水準があり、キャリアの選択肢を大幅に広げてくれます。一方で、生活コストの高さや環境変化への適応といった課題も存在するため、事前準備をどれだけ丁寧に行うかが成功と失敗の分かれ目になります。


この記事のポイントを振り返ります。


  • メリットとデメリットの両面を理解した上で判断する:年収アップや選択肢の広がりだけでなく、生活コストや精神的な負担も考慮する
  • 生活費シミュレーションと資金計画は必須:最低70万〜100万円の貯金を目安に準備する
  • 地方在住のまま転職活動を進め、内定を得てから上京する:先に引っ越すのはリスクが高い
  • 失敗パターンを事前に知っておく:職種の妥協、資金ショート、孤独への無対策が3大リスク
  • 転職エージェントを賢く活用する:地方在住者にとって、スケジュール調整・年収交渉・情報収集の面で大きなメリットがある

「地方から東京への転職」は人生の大きな決断ですが、正しい手順で進めれば成功確率は大きく高まります。ひとりで抱え込まず、プロの力を借りながら着実に準備を進めていきましょう。


行動しなければ何も変わりません。「いつかは東京で」と考えている時間は、裏を返せば「今の環境に留まり続ける時間」です。完璧な準備が整うのを待つ必要はありません。まずは情報収集から始めることが、地方から東京への転職を実現する第一歩です。


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この記事の執筆・監修

大林 諒

株式会社Nexly 代表取締役

未経験からの転職支援に特化した転職エージェント「Re:WORK」を運営。求職者一人ひとりに寄り添ったキャリア支援を行い、長く働けるホワイト企業への転職を実現しています。

運営会社
株式会社Nexly
許可番号
有料職業紹介事業 28-ユ-301343
取扱求人数
44,692件以上

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