転職相談はどこにすればいい?無料で相談できる窓口7つの比較と相談前の準備

転職相談はどこにすればいい?無料で相談できる窓口7つの比較と相談前の準備

結論から言うと、転職の相談先は「何を相談したいか」で決まります。求人を紹介してほしいなら転職エージェントかハローワーク、働けるか自信がない・ブランクが長いなら地域若者サポートステーション、今の会社に残るか迷っているならキャリア形成・リスキリング支援センターです。どれも無料です。ただしサポステだけは、現在仕事に就いていない人が対象なので、在職中の人はそれ以外の窓口を使います。

この記事では、無料で転職相談ができる7つの窓口を「対象・相談できること・求人紹介の有無・向いている人」で比較し、それぞれの使い方と注意点、有料のキャリア相談との違い、相談前に30分で済ませておく準備をまとめます。

この記事でわかること

  • 無料で転職相談できる窓口7つの違い(誰向けか・求人紹介があるか)
  • 相談で「辞めるべきですか?」と聞くと答えが出ない理由と、聞き方の直し方
  • 相談前に用意しておく3つのこと

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無料で転職相談できる窓口7つの比較表

窓口対象相談できること求人紹介向いている人
転職エージェント誰でも(会社ごとに得意な層がある)求人選び・書類添削・面接対策・条件交渉・退職の進め方あり(非公開求人を含む)具体的に転職を進めたい人
ハローワーク誰でも職業相談・求人検索・職業訓練の案内・失業給付の手続きあり(公開求人)地元の求人を探したい人・訓練を受けたい人
わかものハローワークおおむね35歳未満で正社員を目指す人担当者制の個別相談・書類・面接の支援あり20代〜30代前半で正社員経験が少ない人
地域若者サポートステーション(サポステ)15〜49歳で、現在仕事に就いておらず就学中でもない、働くことに悩みがある人生活リズム・対人関係・職場体験からの就職相談基本はなし(ハローワークと連携)働くこと自体に不安がある人・ブランクが長い人
ジョブカフェ若年者(対象年齢は都道府県で違う)キャリアカウンセリング・セミナー・職業紹介一部あり(ハローワーク併設の場合)職種を決めかねている若い人
キャリア形成・リスキリング支援センター在職者・求職者・企業国家資格キャリアコンサルタントによる、ジョブ・カードを使った相談なし今の会社に残るか迷っている在職者
マザーズハローワーク子育てしながら働きたい人子連れで相談・両立しやすい求人・保育情報あり育児と両立して働きたい人

転職エージェントとハローワークの違いと使い分けは、転職エージェントとハローワークの違いを徹底比較【どちらを使うべきか】で詳しく比較しています。

7つの窓口の使い方と注意点

1. 転職エージェント|求人の紹介から内定後まで無料で伴走する

民間の職業紹介会社です。登録すると担当者が付き、面談で経歴と希望を聞いたうえで求人を紹介し、書類添削・面接対策・日程調整・条件交渉・退職の進め方まで対応します。費用は無料で、職業安定法(第32条の3第2項)により、求職者から手数料を受け取ることが原則として禁止されています。

注意点は、会社ごとに得意な層が違うことです。経験者向けのエージェントに未経験や正社員経験なしで登録すると、「紹介できる求人がない」と返ってくることがあります。自分の状況に合う会社の選び方は未経験向け転職エージェントの選び方|タイプ別4種類と断られない使い方、断られたときの動き方は転職エージェントに断られた・門前払いされたら|無職・正社員経験なし・フリーターでも使える探し方にまとめています。

2. ハローワーク|地元の求人と職業訓練、失業給付の窓口

国が運営する公共職業安定所で、全国にあります。職業相談・求人検索・職業紹介のほか、職業訓練(ハロートレーニング)の申し込みと、失業給付の手続きもここで行います。離職中の人は、失業給付の手続きと転職相談を同じ窓口で済ませられます。

注意点は、求人は企業が無料で出せるため、給与や条件の幅が広いことです。一般の職業相談は担当制ではないことが多く、毎回同じ人に相談できるとは限りません。希望すれば、担当者制の予約相談を案内してもらえる所もあります。書類添削や面接対策は、窓口での個別相談やセミナーで受けられます(内容は所ごとに違います)。

3. わかものハローワーク|35歳未満の正社員就職を担当者制で支援

おおむね35歳未満で正社員を目指す人向けの、ハローワークの専門窓口です。担当者制で、応募書類の作成から面接対策まで個別に支援します。わかものハローワークは全国に21か所で、ほかの地域では、ハローワーク内の「わかもの支援コーナー」「わかもの支援窓口」(全国199か所)が同様の支援をしています。支援内容や規模は施設ごとに違うので、行く前に電話か公式ページで確認してください。

正社員経験が無い人、短期離職を繰り返している人は、一般のハローワーク窓口より、ここで担当者を付けてもらうほうが進めやすくなります。

4. 地域若者サポートステーション(サポステ)|働くこと自体に不安がある人の相談先

厚生労働省が委託して運営している、15〜49歳で、現在仕事に就いておらず就学中でもない「働くことに悩みを抱えている人」向けの相談窓口です。ハローワークのように求人を紹介する窓口ではなく、生活リズムの立て直し、コミュニケーション講座、職場体験などで就職に向かう準備を支援します。職場体験のあと企業とつなぐ支援をする所もあります。就職活動の段階になったら、ハローワークと連携して進めます。

「しばらく働いておらず、そもそも働き続けられるか自信がない」「ブランクが何年もある」という人は、エージェントやハローワークの前にサポステに相談したほうが、最初の一歩を踏み出しやすくなります。ニートからの正社員就職の進め方はニートから正社員になる方法|成功率を上げる就活ステップを完全解説にまとめています。

5. ジョブカフェ|都道府県が運営する若者向けの就職支援

都道府県が設置している若年者向けの就職支援施設で、キャリアカウンセリング、セミナー、企業説明会などを一か所で受けられます。ハローワークを併設している所では、そのまま職業紹介も受けられます。対象年齢は都道府県ごとに違うので、お住まいの地域のジョブカフェのサイトで確認してください。

「やりたい仕事が決まっていない」段階で、職種の候補を広げる相談に向いています。

6. キャリア形成・リスキリング支援センター|在職中の人が無料でキャリア相談できる

厚生労働省の委託で運営されていて、在職中の人と求職中の人、企業・団体を対象に、国家資格を持つキャリアコンサルタントが無料で相談に応じます。「今の会社に残るか、転職するか」「自分の経験を整理したい」という段階の相談に向いていて、ジョブ・カード(経歴と強みを整理する公的な書式)を使った相談が受けられます。相談の前に自分の経歴を書き出したジョブ・カードを作って提出する流れで、作り方を学べるセミナーを開いているセンターもあります。

求人紹介はしないので、転職すると決めてからは、転職エージェントやハローワークに移ってください。

7. マザーズハローワーク|子育てしながら働きたい人の窓口

子育てをしながら就職を希望する人向けの、ハローワークの専門窓口です。キッズコーナーがあり、子連れで相談できます。勤務時間や休日の面で両立しやすい求人の紹介と、保育所などの情報提供も受けられます。全国のマザーズハローワークのほか、ハローワーク内のマザーズコーナーでも同じ支援を受けられます。

有料のキャリア相談(キャリアコーチング)との違い

民間には、数万円から数十万円ほどの費用をかけて自己分析やキャリア設計を支援する「キャリアコーチング」のサービスもあります。転職エージェントやハローワークとの大きな違いは、求人を紹介しないことと、費用を相談者本人が払うことです。

「転職すると決めていて、求人と選考の支援がほしい」なら、有料サービスを使う必要はありません。転職エージェントの支援は無料で、書類添削・面接対策・条件交渉まで含まれます。有料サービスを検討するのは、無料の窓口を使ったうえで「それでも方向性が決まらない」と感じた場合に限ってください。

「辞めるべきですか?」と聞いても答えが出ない理由

どの窓口でも、よく出るのが「今の会社を辞めるべきですか?」という聞き方です。この聞き方だと、相談員は答えられません。辞めるかどうかを決めるのは本人で、相談員が決められるのは「辞めたとして、次に何が選べるか」だからです。

聞き方を「今の職場の何を変えたいのか」の形に直すと、相談が進みます。

  • ✗「辞めたほうがいいですか?」→ ○「残業が月60時間あって、20時間以内の職場に移りたい。私の経歴で、そういう求人はありますか?」
  • ✗「向いている仕事は何ですか?」→ ○「人と話す仕事は続かなかった。手を動かす仕事で、未経験から正社員になれる職種は何がありますか?」
  • ✗「転職したほうが年収は上がりますか?」→ ○「今の年収が300万円。同じ職種で350万円の求人は何件ありますか?」

相談前に30分で済ませておく3つの準備

  • 相談したいことを1行にする:「辞めるべきか」ではなく、「何を変えたいか」を1行で書く。これが面談の最初の質問になる
  • 職歴を書き出す:会社名・在籍期間・担当業務を時系列で。アルバイト・派遣・短期の仕事も含める。正社員経験が無い人ほど、ここを空欄にしない
  • 譲れない条件を1〜2個に絞る:年収・勤務地・休日・残業・職種のうち、譲れないものを1〜2個。全部譲れないと、紹介できる求人が無くなる

転職エージェントの面談で聞かれること、服装、やってはいけないことは転職エージェントの面談で聞かれること・服装・準備|やってはいけない5つのことにまとめています。

相談のときに必ず聞いておく3つのこと

  • 「私の経歴と希望で、応募できる求人は何件ありますか?」:件数で答えてもらう。ゼロに近いなら、条件を1つ緩めるか、窓口を変える
  • 「書類で直すべき点はどこですか?」:職務経歴書を持参して、その場で見てもらう
  • 「次に何をすればいいですか?」:相談を終えるときに、次の一歩(応募・訓練の申込・別窓口への相談)を1つ決めて帰る

相談を転職の成功率にどうつなげるかは転職エージェントカウンセリングで変わる転職成功率とはで解説しています。

転職相談についてよくある質問

Q. 在職中に相談すると、今の会社にバレませんか?

窓口から会社に伝わることはありません。転職エージェントには職業安定法(第51条)で守秘義務が課されていて、相談内容を本人の同意なく第三者に伝えることはありません。ハローワークの職員にも守秘義務があります。気をつけたいのは自分側の動きで、会社のパソコンやメールで連絡しないこと、応募先に現職の取引先がないか先にエージェントへ伝えることの2点です。

Q. 相談だけして、転職しないのはありですか?

ありです。相談した結果「今の会社に残る」と決める人は珍しくありません。エージェントに相談して応募を断っても、費用はかかりません。

Q. 何歳まで相談できますか?

ハローワークとキャリア形成・リスキリング支援センターに年齢の上限はありません。転職エージェントにも公的な上限はありませんが、会社ごとに得意な年齢層があります。わかものハローワークはおおむね35歳未満、サポステは15〜49歳、ジョブカフェは都道府県ごとに対象年齢が違います。

Q. 複数の窓口に同時に相談してもいいですか?

問題ありません。ハローワークで職業訓練を調べながら、エージェントで求人を紹介してもらう、という併用はよくあります。ただし同じ求人に別のルートから重ねて応募すると、企業側で応募経路が分からなくなり、選考が進めにくくなることがあります。応募先は窓口ごとに分けるか、すでに応募済みの求人を担当者に伝えてください。

Q. 相談したら、紹介された求人に必ず応募しないといけませんか?

応募する義務はありません。希望と違う求人は断って構いません。断るときは「勤務地が合わない」「夜勤は難しい」のように理由を一言添えると、次の紹介が希望に近づきます。

まとめ|転職相談は「何を変えたいか」を1行にしてから、合う窓口へ

  • 求人を紹介してほしい→転職エージェント・ハローワーク。35歳未満で正社員経験が少ない→わかものハローワーク
  • 働くこと自体に不安がある・ブランクが長い→サポステ。職種を決めかねている若い人→ジョブカフェ
  • 今の会社に残るか迷っている在職者→キャリア形成・リスキリング支援センター。子育て中→マザーズハローワーク
  • 「辞めるべきか」ではなく「何を変えたいか」を1行にして持っていく
  • 相談では「応募できる求人の件数」「書類の直す点」「次の一歩」を聞いて帰る

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この記事の執筆・監修

大林 諒

株式会社Nexly 代表取締役

未経験からの転職支援に特化した転職エージェント「Re:WORK」を運営。求職者一人ひとりに寄り添ったキャリア支援を行い、長く働けるホワイト企業への転職を実現しています。

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運営会社
株式会社Nexly
許可番号
有料職業紹介事業 28-ユ-301343
取扱求人数
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