高卒で就職しやすい仕事|学歴不問の求人3,430件の中身と給料の目安

高卒で就職しやすい仕事は、学歴を問わず未経験から始められる、販売・サービス、営業、製造、建築・設備の仕事です。Re:WORKの公開求人では、学歴不問の求人が3,430件あり、公開求人全体(13,784件)の約4分の1にあたります。ただし「学歴不問」と書かれた求人が、そのまま高卒の人に向いているとは限りません。仕事の中身と働き方を見て選ぶことが大切です。
この記事では、高卒の就職や転職で使える職種の選び方、学歴別の賃金の目安、在学中と卒業後で窓口が違う点、求人票の見方をまとめます。求人の件数はRe:WORKの求人データ、賃金や離職率は厚生労働省の公表値にもとづいています。
Re:WORKの求人データ(2026年10月17日時点・公開求人13,784件)
- 「学歴不問」の求人 3,430件(公開求人の約25%、掲載企業647社)
- そのうち正社員の求人 3,098件、未経験歓迎の求人 2,458件
- 月給の下限の中央値 23万円(学歴不問の求人・月給制3,366件)
高卒で就職しやすい仕事は、どんな条件の仕事?
高卒の方が就職や転職で探しやすいのは、次の条件に当てはまる仕事です。
- 応募の条件に学歴が入っていない(学歴不問)
- 未経験から始められ、入社後に研修で仕事を覚えられる
- 資格や経験より、人柄や意欲を見て採用する
- 仕事の経験を積むことで、役割や給料が上がっていく道がある
こうした条件は、特定の職種にだけ当てはまるわけではありません。同じ販売でも、研修が整った会社もあれば、すぐ現場に出す会社もあります。職種名だけで決めず、会社ごとの教育や働き方を確認するのが基本です。
注意したいのは、「学歴不問」というタグは、学歴の条件を設けていないという意味にとどまることです。大卒の人も応募できるため、高卒の人だけを対象にした求人という意味ではありません。選考で何を重視するかは、求人票の仕事内容や応募条件を読んで判断してください。
学歴不問の求人を職種別に見る
学歴不問の求人3,430件を、職種の区分で分けた表です。月給は、求人に書かれた月給の下限の中央値で、実際の給料ではありません。
| 職種の区分 | 求人数 | 月給の下限の中央値 | 仕事のイメージ |
|---|---|---|---|
| 販売・サービス・接客 | 1,508件 | 23万円 | 飲食店のホールや調理、店舗の販売、店長候補など |
| 営業 | 604件 | 25万円 | 法人営業、個人営業、ルート営業など |
| 製造・技能工・設備保全 | 446件 | 21.7万円 | 工場での組み立て、機械の操作、保全・メンテナンスなど |
| 建築・土木・設備 | 384件 | 24万円 | 施工管理、設備の保守、現場作業など |
| 物流・運輸・ドライバー | 87件 | 約22.4万円 | 配送、運転、倉庫での作業など |
| 福祉・介護 | 85件 | 21万円 | 介護スタッフなど |
| ITエンジニア | 83件 | ― | システム開発、運用・保守など |
| 技術職 | 78件 | ― | 機械・電気・電子などの設計や技術サポート |
| 事務・管理 | 64件 | ― | 一般事務、管理部門の補助など |
| 教育・保育 | 40件 | ― | 塾・教室のスタッフなど |
販売・サービスが半分近くを占め、次に営業が多い構成です。ここで使った件数のうち、1社の割合が高いものがあります。福祉・介護の85件は約7割が1社、教育・保育の40件も約7割が1社です。この2つは、会社数が少なく(福祉・介護20社、教育・保育7社)、職種全体の傾向としては読めません。ほかの区分は、1社の割合が2割程度までです。
「高卒だから選べる職種が限られる」ということは、この表からは見えません。むしろ、学歴不問で未経験から入れる求人は、販売・営業・製造・建築・設備と幅広い職種にあることが分かります。
職種名と職種の区分を取り違えない
求人サイトの職種名には、「店長・店長候補」「ホールスタッフ・調理スタッフ」「施工管理・設備保守管理・環境保全」のように、一つの区分の中にさらに細かい職種名が並びます。上の表は区分ごとの数で、職種名ごとの数ではありません。たとえば「販売・サービス・接客」の区分には、飲食、小売、美容など別の仕事が含まれます。応募前に、実際の仕事内容を必ず確認してください。
地域で見る|学歴不問の求人が多い都道府県
学歴不問の求人を勤務地の都道府県で数えた表です。求人が1つの都道府県にしかない会社も、複数の都道府県に出す会社もあるため、件数は目安として見てください。
| 都道府県 | 学歴不問の求人数 | 掲載している会社数 | 1社の割合 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 674件 | 196社 | 約12% |
| 大阪府 | 301件 | 94社 | 約20% |
| 愛知県 | 282件 | 95社 | 約8% |
| 埼玉県 | 199件 | 66社 | 約10% |
| 神奈川県 | 193件 | 62社 | 約9% |
東京都が突出して多く、次に大阪府、愛知県が続きます。大阪府は1社の割合がやや高い(約20%)ので、傾向として読むときは、その点も頭に置いてください。地方で探す場合は、求人一覧から都道府県を絞り込んで、勤務地ごとの件数を確かめるのが確実です。
勤務地を選ぶときは、通勤時間のほかに、寮や社宅の有無も確認しましょう。学歴不問の求人のうち、社宅・家賃補助制度のある求人は1,660件(48%)あります。実家を離れて就職する人には、住まいの補助が選ぶ理由になることがあります。
学歴別の賃金の目安|高卒の給料は低い?
厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」から、学歴別の賃金を見ます。ここでの賃金は、令和7年(2025年)6月分の所定内給与額(残業代や賞与を含まない月額)で、一般労働者の値です。
| 学歴 | 男女計 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 高校卒 | 29.72万円 | 32.17万円 | 24.50万円 |
| 専門学校卒 | 31.37万円 | ― | ― |
| 高専・短大卒 | 32.12万円 | ― | ― |
| 大学卒 | 39.63万円 | 42.96万円 | 32.74万円 |
| 大学院卒 | 51.74万円 | ― | ― |
高校卒の平均は約29.7万円、大学卒は約39.6万円で、約10万円の差があります。ただしこれは、全年齢を平均した数字です。年齢の違いや職種の違いも含まれています。
年齢別に見ると、差はどう変わる?
| 年齢 | 高校卒(男女計) | 大学卒(男女計) |
|---|---|---|
| 20〜24歳 | 22.52万円 | 26.39万円 |
| 25〜29歳 | 25.17万円 | 29.64万円 |
| 30〜34歳 | 27.62万円 | 34.03万円 |
| 35〜39歳 | 29.66万円 | 38.22万円 |
| 40〜44歳 | 30.90万円 | 42.53万円 |
| 45〜49歳 | 32.22万円 | 45.84万円 |
| 50〜54歳 | 33.51万円 | 49.49万円 |
20代前半では約3.9万円の差ですが、年齢が上がるにつれて差は広がります。ここから言えるのは、入社時点よりも、その後の昇給や役割の広がりで差がつきやすいことです。逆に言えば、経験を積んで役割を広げていける仕事を選ぶことが、給料を伸ばす近道になります。
この表は統計上の平均で、個人の給料を示すものではありません。同じ学歴でも、職種や会社の規模、地域で大きく変わります。数字は「目安」として見てください。収入を伸ばしていく考え方は年収400万円を目指すキャリアパスで整理しています。
年齢別の動き方|20代・30代・40代以降で変わること
高卒の就職や転職は、年齢によって何を重視するかが変わります。賃金の統計と求人の特徴から、考え方を整理します。
| 年齢 | 高校卒の賃金の目安(男女計) | 重視したいこと |
|---|---|---|
| 20代前半 | 22.52万円(20〜24歳) | 未経験の職種に挑戦しやすい時期。研修が整った会社を選び、基礎を身につける |
| 20代後半 | 25.17万円(25〜29歳) | 3年ほどの経験を、具体的な成果として説明できるようにしておく |
| 30代 | 27.62〜29.66万円 | 経験を活かした職種の転職が中心。役割や任された範囲を整理する |
| 40代 | 30.90〜32.22万円 | これまでの経験で、どんな課題を解決してきたかを示す |
求人の特徴にも、年齢の目安が表れます。学歴不問の求人のうち、第二新卒歓迎は2,635件(77%)、フリーターOKは1,512件(44%)あります。フリーターOKの1社の割合は約1割で、偏りは大きくありません。
20代で職歴が短い人や、アルバイトが中心だった人は、未経験歓迎で、フリーターOKの求人から探すと選びやすくなります。30代以上は、同じ業界や職種での経験が評価されやすいので、経験のある分野を軸に探すことをおすすめします。
給料を伸ばすための3つの道
統計では、高校卒と大学卒の賃金差は、年齢が上がるほど広がっていました。差を縮めるために、高卒の人が取りやすい道を3つ挙げます。
| 道 | 内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 役割を広げる | 店長候補、現場のリーダー、後輩の指導など、任される範囲を広げて昇給につなげる | 今の会社で長く働きたい人 |
| 資格を取る | 建築・設備、物流、福祉・介護などで、資格が仕事の範囲や手当に直結する分野を選ぶ | 手に職をつけたい人 |
| 職種や会社を変える | 経験を活かして、給料の水準が高い職種や、昇給の仕組みが整った会社へ移る | 今の職場で上がり幅が見えない人 |
どの道でも、数字や事実で成果を説明できるかが大切です。たとえば販売なら担当した売上の目標と達成度、製造なら担当した工程と改善の工夫、といった形で、仕事の経験を整理しておきましょう。
資格で道を広げる場合は、取得にかかる期間や費用を事前に確かめてください。フォークリフトのように短期間で取れる資格もあります。費用と期間はフォークリフト免許の費用と期間で紹介しています。介護の分野なら、入社後の研修で資格を取る方法が介護職員初任者研修の取り方にあります。
在学中と卒業後で、相談できる窓口が違う
高卒の就職は、まだ学校に在籍しているか、すでに卒業しているかで、使える窓口が変わります。厚生労働省の案内をもとに整理します。
| 窓口 | 対象 | 主な支援 |
|---|---|---|
| 新卒応援ハローワーク | 大学・短大・専修学校などの学生・生徒、卒業後おおむね3年以内の人(高校在学中は、学校の進路指導と、学校と連携する一般のハローワークが窓口) | 職業相談、求人紹介、応募書類の相談など |
| わかものハローワーク | 正社員を目指す若者(おおむね35歳未満) | 正社員就職に向けた相談、セミナーなど |
| 地域若者サポートステーション | 働くことに悩みを抱えている若者 | 働くための準備や、就職に向けた相談 |
| ジョブカフェ | 各都道府県が設けた若者向けの就職支援施設(対象年齢は都道府県による) | 相談、セミナー、職場体験など |
ジョブカフェのように地域によって内容が違うものもあります。お住まいの都道府県の案内を確認してください。
在学中の人
学校に在籍している間は、学校の進路指導の先生を通じて応募する流れが基本です。先生に相談すれば、学校あてに届いた求人を見られます。進路指導で出せる情報と、自分で探せる情報は別なので、気になる業界があれば、ハローワークの窓口も併用すると選択肢が広がります。
すでに卒業している人
卒業して年数がたっている人は、学校を通さず自分で応募する形になります。ハローワークや転職エージェントを使うのが一般的です。エージェントの選び方は既卒・高卒・中卒でも就職できる転職エージェントと求人の探し方で比べています。アルバイトから正社員を目指す場合はフリーターから正社員になる方法、正社員になる流れ全体は未経験から正社員になるにはが参考になります。
働き方の条件で選ぶ|学歴不問の求人に多い特徴
学歴不問の求人3,430件に、働き方に関する条件がどれだけ付いているかを見ました。
| 条件 | 該当する求人数 | 学歴不問の求人に占める割合 |
|---|---|---|
| 研修制度充実 | 1,758件 | 51% |
| 社宅・家賃補助制度 | 1,660件 | 48% |
| 資格取得支援制度・資格手当 | 1,540件 | 45% |
| 完全週休2日制 | 1,510件 | 44% |
| 年間休日120日以上 | 1,112件 | 32% |
| 土日祝休み | 884件 | 26% |
研修制度や資格取得支援が付いた求人が、学歴不問の求人の約半数あることが分かります。1社の割合はいずれも1割程度までで、数社に偏った数字ではありません。
一方で、休日の条件には職種差があります。土日祝休みは約4分の1にとどまり、販売やサービスなどシフト制の仕事では、平日休みが一般的です。休日の条件は、求人票の「休日・休暇」欄を必ず見てください。
在学中の人が、長く働くために見ておきたい点
厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」(令和4年3月卒)によると、就職後3年以内の離職率は、高校卒が37.9%、大学卒が33.8%です。おおよそ3人に1人以上が、3年以内に辞めている計算です。数字は全職種の平均ですが、入社前の情報収集が不足したまま決めると、早期の離職につながりやすいことを示す一つの目安になります。
離職率が高いからといって、高卒の就職が不利という意味ではありません。大学卒でも3割以上が辞めています。大切なのは、入社前に「仕事内容」「休日」「研修」「残業」「給料の内訳」を確かめることです。
1社に偏った数字に注意|学歴不問の求人で読み違えやすい点
求人の件数は、大量に掲載している会社が数社あるだけで大きく変わります。学歴不問の求人でも、職種を絞ると特定の会社が目立つ例があります。
| 絞り込み | 求人数 | 1社の割合 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 学歴不問(全体) | 3,430件 | 約5% | 偏りは小さく、全体の傾向として読める |
| 学歴不問 × 未経験歓迎 | 2,458件 | 約7% | 偏りは小さい |
| 学歴不問 × 未経験歓迎 × 製造の区分 | 329件 | 約3割 | 1社の影響が大きく、製造全体の傾向とは言いにくい |
| 学歴不問 × 未経験歓迎 × 建築・土木・設備の区分 | 208件 | 約3割 | 同上 |
製造や建築・設備で「未経験歓迎の学歴不問求人がこれだけある」と見えても、その3割は1社の募集です。件数の多さだけで「この業界は入りやすい」と考えず、複数の会社の求人票を見比べてください。
ここで1社の影響が小さいのは、全体と、販売・サービス・営業・建築・製造の区分(2割程度まで)です。職種を選ぶときは、区分の件数だけでなく、会社の数も一緒に見ると判断を誤りにくくなります。
職種ごとの特徴|高卒の人が選びやすい5つの仕事
販売・サービス・接客
学歴不問の求人でもっとも多い区分です。飲食店のホールや調理、店舗の販売などから始まり、経験を積むと店長候補に進む流れがあります。「店長」を含む求人は、学歴不問で602件あります。ただし20社ほどの募集で、うち上位1社が3割弱を占めます。飲食チェーンの募集が中心なので、販売全体の傾向とは読まないでください。シフト制で休みが平日になる、立ち仕事が多いといった特徴があるため、体力や生活リズムとの相性を考えて選んでください。
営業
法人営業・個人営業・ルート営業などがあります。月給の下限の中央値が25万円と、表の中では高めの区分です(ITエンジニア、教育・保育も同じ25万円です)。ただし、営業はインセンティブ(成果に応じた報酬)が給料に含まれる場合があり、基本給と合わせた総額で見る必要があります。求人票で、基本給、固定残業代、インセンティブの内訳を確認しましょう。
製造・技能工・設備保全
工場での組み立て、機械の操作、保全・メンテナンスなどがあります。決まった作業を繰り返す仕事が多く、手順を覚えることで早く戦力になれます。未経験からの入り方は未経験から製造業に転職できるか、20代向けには20代で未経験から製造業へで詳しく書いています。
建築・土木・設備
施工管理や設備の保守、現場作業などです。資格や経験を積むと、担当できる仕事が広がり、給料が上がりやすい分野でもあります。屋外作業の有無、勤務時間、現場の移動の多さは、会社によって違います。
物流・運輸・ドライバー
配送や倉庫の仕事です。学歴不問の求人は87件と多くありませんが、車の運転が好きな人には選択肢です。トラックの運転には、車両の大きさに合わせた運転免許が必要です。仕事の給料はドライバーの年収の目安が参考になります。
求人票のチェックリスト|応募前に確かめる7項目
- 仕事内容:1日の流れや、担当する業務が具体的に書かれているか
- 給料の内訳:基本給と固定残業代、手当、インセンティブが分けて書かれているか
- 休日:年間休日数と、休みが固定か(土日祝)シフト制かを確認する
- 研修:入社後にどんな研修があり、期間はどれくらいか
- 昇給・昇格:経験を積んだときの役割や給料の上がり方が示されているか
- 残業:月平均の残業時間や、残業の多い時期があるか
- 勤務地:転勤の有無と、通勤にかかる時間
書かれていない項目は、面接で確かめてかまいません。聞きにくいときは、転職エージェントを通して確認することもできます。未経験歓迎の求人が本当に未経験者を受け入れているかの見極め方は未経験歓迎の求人は本当かにまとめています。
求人票で注意したい5つのサイン
学歴不問の求人には、人を広く集めたい会社の募集も含まれます。良い求人かどうかは、学歴の条件ではなく中身で判断します。次のサインがあれば、応募前に確認してください。
| サイン | なぜ確認が必要か | 確認の仕方 |
|---|---|---|
| 仕事内容が「幅広い業務」などと曖昧 | 入社後に任される仕事が想像できず、ミスマッチになりやすい | 1日の流れや、最初の半年の担当を面接で聞く |
| 月給が高く見えるが、内訳の記載がない | 固定残業代や手当を含んだ金額の場合、基本給は低いことがある | 基本給、固定残業代の時間数と金額、手当を分けて確認する |
| 「誰でも高収入」「すぐに稼げる」の表現が強い | 成果給の割合が高く、安定しない可能性がある | モデル年収の根拠と、達成者の割合を聞く |
| 休日の記載が「月8日休み」程度しかない | 年間休日が少ない、シフトの組み方が不規則な場合がある | 年間休日数、希望休の取りやすさを確認する |
| 同じ会社の求人が常に大量に出ている | 人の入れ替わりが多い可能性もある(理由は会社による) | 募集の理由と、入社後の定着の状況を面接で聞く |
気になる場合は、記載の内容を面接で確認し、ハローワークの窓口にも相談できます。表のサインがあるからといって、すぐに悪い求人と決めつける必要はありません。疑問を面接で解消できるかが見極めのポイントです。
自己PRの組み立て方|経験が少なくても書ける型
高卒の方は、学歴ではなく経験や人柄で見てもらうことになります。経験が少なくても、次の3つの順で書くと、読む人に伝わりやすくなります。
- やってきたこと:アルバイト、部活動、家の手伝いなど、続けたことを事実で書く
- 工夫したこと・気づいたこと:その中で自分が考えて動いた場面を1つ選ぶ
- これから活かしたいこと:応募先の仕事でどう役立てたいかを書く
書き方の型は次のとおりです。空欄を自分の事実で埋めてください。
| 項目 | 書き方の型 |
|---|---|
| やってきたこと | 「○○で、△年間、□□の仕事を担当しました」 |
| 工夫したこと | 「○○の場面で、△△を意識して□□を変えました。その結果、◇◇になりました」 |
| これから活かしたいこと | 「この経験を活かして、貴社の○○の仕事で、△△に取り組みたいです」 |
この型は、書く順番の目安です。実際にあった事実だけを書き、話を大きくしたり、経験していないことを加えたりしないでください。面接で深く聞かれたときに、答えに詰まってしまいます。
経験が少ないと感じる場合でも、アルバイトの勤続期間、遅刻や欠勤の少なさ、お客様や同僚への対応など、日々の仕事の姿勢は、採用担当者が見るポイントです。
応募書類と面接で気をつけること
高卒の方は、学歴欄の見せ方で悩むことがあります。基本の考え方は、次のとおりです。
- 学歴は事実をそのまま書く。無理に伏せたり、飾ったりしない
- 学歴より、これまでの仕事や活動で何をしてきたか(役割、工夫したこと、成果)を具体的に書く
- 未経験の職種では、続けてきたこと(アルバイトの勤続、部活動、資格の勉強など)を意欲の根拠として示す
- 面接では「なぜこの仕事か」「入社後にどう成長したいか」を、自分の言葉で話す
志望動機の組み立ては志望動機の答え方を参考にしてください。就職や転職の相談は、無料で受けられる窓口があります。履歴書の書き方に不安があれば、提出前に相談するのが確実です。
国家資格などの勉強で、経歴の不足を補う方法もあります。選び方は未経験から目指せる国家資格で紹介しています。
面接でよく聞かれる質問と、答えるときの考え方
| 質問 | 見られていること | 答え方の考え方 |
|---|---|---|
| なぜこの仕事を選びましたか | 仕事への理解と、続けられそうか | 仕事内容のどこに関心を持ったかを、具体的に話す。給料や休日だけを理由にしない |
| これまでに頑張ったことは何ですか | 取り組む姿勢と、継続する力 | 期間と役割を事実で伝え、自分で考えた工夫を1つ入れる |
| 前の仕事をなぜ辞めましたか(転職の場合) | 同じ理由で辞めないか | 不満だけで終わらず、次に何を実現したいかにつなげる |
| 入社後はどうなっていたいですか | 成長の意欲と、会社の方向との合い方 | 1〜3年後に任されたい仕事を、会社の仕組みに沿って話す |
| 何か質問はありますか | 入社への関心の強さ | 研修の内容、1日の流れ、昇給の仕組みなど、働く姿を想像した質問をする |
面接では、完璧な答えより、自分の言葉で、事実にもとづいて話すことが重視されます。答えを暗記するより、話す内容を3つほどメモにして、順番を整えておくほうが、緊張したときに言葉が出やすくなります。
求人を探すときの具体的な進め方
- 働き方の優先順位を決める:給料、休日、勤務地、仕事内容のうち、譲れないものを1〜2個に絞る
- 職種を2〜3個に絞る:上の表から、興味のある区分を選ぶ
- 求人を10件ほど見比べる:1社の求人だけで判断せず、同じ職種の複数社を並べる
- 研修と休日の条件で候補を絞る
- 気になる会社に応募し、面接で仕事の中身を確かめる
未経験歓迎の学歴不問の求人は、営業の未経験歓迎求人や販売・サービス・接客の未経験歓迎求人から探せます。
職種選びの自己診断|自分に合う仕事のタイプ
職種を選ぶときは、「好きかどうか」だけでなく、毎日の働き方に無理がないかを見ることが大切です。次の表で、当てはまるものを選んでみてください。
| こんな人は | 合いやすい仕事のタイプ | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 人と話すのが好き | 販売・サービス、営業 | 休みが平日になる場合がある。営業は成果への責任が重くなる |
| 決まった手順を正確にこなすのが得意 | 製造、事務、倉庫作業 | 同じ作業が続くため、飽きやすい人には負担になる |
| 体を動かして働きたい | 建築・設備、物流、製造 | 屋外作業や夜勤の有無を確認する |
| 手に職をつけたい | 建築・設備、技術職、介護 | 資格の取得に時間がかかる場合がある |
| 生活リズムを一定にしたい | 土日祝休みの製造、事務など | 土日祝休みの求人は学歴不問のうち26%と、選択肢は限られる |
どれにも当てはまらない、あるいは複数に当てはまる場合は、まず2つの職種で求人を比べてみるのがおすすめです。実際の求人票を見ると、自分が重視していることが見えてきます。
50代女性向けに、求人票の見方と進め方をまとめた50代女性の仕事の記事もあります。
よくある質問
Q. 高卒でも正社員になれますか?
なれます。学歴不問の求人3,430件のうち、正社員の求人は3,098件(90%)あります。ただし、すべてが高卒の人向けとは限らないため、仕事内容と応募条件を確認してください。
Q. 高卒だと給料は低いままですか?
統計上は、高校卒の平均は大学卒より低い傾向です。ただし、差が大きく広がるのは年齢が上がってからで、職種や会社によっても変わります。経験を積んで役割を広げられる仕事を選ぶことが大切です。
Q. 資格がなくても応募できますか?
応募できる求人は多くあります。学歴不問の求人のうち、未経験歓迎は2,458件(72%)です。入社後に資格取得を支援する求人も1,540件(45%)あります。製造、建築・設備、介護などは、入社後の研修や資格取得支援を通じて技術を身につける道もあります。支援の対象や手当の金額は会社ごとに違うので、求人票と面接で確認してください。
Q. 卒業してから年数がたっていても、就職できますか?
できます。わかものハローワークは、おおむね35歳未満の方を対象に正社員就職の支援をしています。年齢が上がっても、仕事の経験を伝えることで道は開けます。
Q. 就職先を決める前に、何を確認すればいいですか?
仕事内容、給料の内訳、休日、研修、昇給の道筋の5点です。入社前に確かめておくと、入社後のミスマッチを減らせます。
Q. 学歴不問と書いてあれば、高卒でも不利になりませんか?
学歴で応募を断らない、という意味ではありますが、選考で何を見るかは会社ごとに違います。経験や意欲をしっかり伝えることが大切です。
Q. 高卒で正社員を目指すとき、アルバイトの経験は評価されますか?
職種との関連が見えれば、評価の材料になります。たとえば接客のアルバイトなら、お客様への対応や、繁忙期の動き方を具体的に伝えられます。勤続期間が長いこと自体も、続ける力を示す事実になります。
まとめ|高卒の就職は「職種名」より「働き方の中身」で選ぶ
- 学歴不問の求人は3,430件。販売・サービス、営業、製造、建築・設備と幅広い職種にあります
- 高校卒の賃金は大学卒より低い傾向ですが、差が広がるのは年齢が上がってからです。昇給や役割の広がりを見て選びましょう
- 在学中は学校の進路指導とハローワーク、卒業後はハローワークや転職エージェントが主な窓口です
- 3年以内の離職率は高校卒37.9%、大学卒33.8%。入社前に仕事内容・休日・研修を確かめることが大切です
- 求人の件数は1社に偏ることがあります。複数社の求人票を見比べて判断しましょう
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