既卒・高卒・中卒でも就職できる転職エージェントと求人の探し方

結論から言うと、既卒・高卒・中卒・大学中退のどれであっても転職エージェントは使えます。ただし、選ぶエージェントを間違えると「紹介できる求人がない」と言われて終わります。基準は3つありますが、最初に見るのは「学歴不問」の求人を件数で持っているかです。
この記事では、Re:WORKの公開求人14,607件(2026年10月9日時点)のうち学歴不問が3,739件という求人データと、転職体験記33本のうち高卒・大学中退の15人の集計をもとに、学歴ごとの採用側の見方、求人の探し方、エージェントの選び方、面接での伝え方をまとめます。
Re:WORKの求人データ(2026年10月9日時点)
- 公開求人14,607件のうち、学歴不問は3,739件(26%)。そのうち未経験歓迎は2,678件
- 学歴不問の求人の月給中央値は、下限23.0万円〜上限30.5万円
- 体験記33本のうち高卒・大学中退の15人は、全員が内定。応募は中央値6社、15人中9人が2か月で決まっている
既卒・高卒・中卒・大学中退の違いと、採用側の見方
まず言葉の整理です。採用側は「学歴」と「職歴」を分けて見るので、自分がどこに当てはまるかで対策が変わります。
| 区分 | 意味 | 採用側が気にする点 |
|---|---|---|
| 既卒 | 学校を卒業した後、正社員として就職していない人。決まった定義はなく、新卒枠で受け付ける卒業後の年数は会社によって違う | 卒業からの空白期間に何をしていたか |
| 第二新卒 | 卒業後に就職し、おおむね3年以内に転職する人 | 短期離職の理由 |
| 高卒 | 最終学歴が高校卒業。工業・商業・農業高校も同じ | 「大卒以上」を条件にした求人には応募できない |
| 大学中退 | 最終学歴は「高卒」扱い。履歴書には「〇〇大学 中途退学」と書くのが一般的 | 中退した理由と、その後の行動 |
| 中卒 | 最終学歴が中学卒業。高校中退も含む | 「高卒以上」の求人に応募できない。学歴不問の求人が対象 |
学歴が壁になるのは、応募条件に「大卒以上」「高卒以上」と明記された求人だけです。銀行や大手メーカーの総合職、一部の公務員試験がこれに当たります。一方で、販売・接客・営業・製造・建設・介護・ドライバーなどの職種は、学歴より「入社後に続けられるか」「人と接する姿勢」で判断する企業が多く、Re:WORKの学歴不問の求人もこれらの職種に集中しています。
既卒の人には1つ知っておいてほしい制度があります。厚生労働省は、若者雇用促進法に基づく指針で、卒業後少なくとも3年以内の既卒者を新卒枠に応募できるようにするよう企業に求めています。卒業から3年以内なら、新卒向けの求人に応募できる会社があるということです。
学歴不問の求人はどれだけある?Re:WORKの求人データで見る
「学歴不問の求人は少ないのでは」と心配する人が多いですが、Re:WORKの公開求人14,607件のうち3,739件(26%)が学歴不問です。職種別に見ると次のようになります。
| 職種 | 学歴不問の求人数 | うち未経験歓迎 |
|---|---|---|
| 販売・サービス・接客 | 1,700件 | 1,426件 |
| 営業 | 636件 | 479件 |
| 製造・技能工・設備保全 | 475件 | 340件 |
| 建築・土木・設備 | 397件 | 214件 |
| 福祉・介護 | 103件 | 23件 |
| 物流・運輸・ドライバー | 93件 | 74件 |
| ITエンジニア(システム・アプリ・インフラ) | 89件 | — |
| 技術職(機械・電気・電子・半導体) | 80件 | 44件 |
| 事務・管理 | — | 41件 |
Re:WORKの公開求人14,607件のうち「学歴不問」3,739件と、そのうち「未経験歓迎」も付いた2,678件を職種別に集計(2026年10月9日時点・上位職種のみ)。「—」は上位に入らなかった職種。
学歴不問の求人の月給は、求人票の下限の中央値が23.0万円、上限の中央値が30.5万円です。公開求人全体(下限23.8万円・上限30.0万円)と大きな差はなく、「学歴不問=給料が低い」とは言えません。
接客・販売・サービス系を希望する場合
接客・販売・サービス系は、学歴不問の求人の量がいちばん多い職種です。Re:WORKの学歴不問の求人3,739件のうち1,700件(45%)が販売・サービス・接客で、そのうち1,426件は未経験歓迎でもあります。未経験歓迎の販売・サービス・接客の求人全体で見ると、月給の中央値は下限23.0万円〜上限29.0万円です。
この職種で学歴が問われないのは、採用の判断が「人と接するのが苦にならないか」「シフトに入れるか」「続けられるか」でほぼ決まるからです。アルバイトでの接客経験はそのまま職歴として書けます。
学歴不問の求人を職種別に見た内訳と求人票の確認項目は、高卒で就職しやすい仕事の記事で紹介しています。
既卒・高卒・中卒が転職エージェントを選ぶ基準
転職エージェントは、扱う求人の中身が会社ごとに違います。大手の総合型は求人総数こそ多いものの経験者向けの求人の比率が高く、学歴不問の求人を件数で確かめずに登録すると紹介が少ないことがあります。選ぶ基準は次の3つです。
- 学歴不問・未経験歓迎の求人を件数で持っているか。公式サイトの求人検索で「学歴不問」で絞り込めば、公開求人の中に何件あるかは自分で確かめられます。
- 書類添削と面接対策を担当者がやるか。既卒・高卒・中卒の転職で落ちやすいのは、書類と一次面接です。「空白期間をどう書くか」「中退理由をどう答えるか」を一緒に作ってくれるかどうかで結果が変わります。
- 職歴が無くても登録を断らないか。正社員経験が無い人を対象外にしているエージェントもあります。Re:WORKは「正社員経験なし」「アルバイトのみ」でも登録できます。
エージェントのタイプ別の違いと、登録後に「紹介できる求人がない」と言われないための使い方は、未経験向け転職エージェントの選び方|タイプ別4種類と断られない使い方にまとめています。
公的な窓口も併用できます。ハローワークは全国にあり、求人を自分で探して窓口で紹介状をもらう形が基本です。ジョブカフェは都道府県が設置している若者向けの就職支援窓口で、カウンセリングや面接対策などを無料で受けられます(内容は都道府県で違います)。地域若者サポートステーション(サポステ)は、働くこと自体に不安がある人の相談から始められる窓口です。いずれも無料ですが、条件交渉まで含めて担当者が代行するのは主に民間のエージェントなので、「早く決めたい」なら民間を主軸に、公的窓口を補助に使うのが現実的です。
学歴別チェックリスト|何を聞かれ、どう答えるか
既卒:空白期間は「事実+その間にしたこと」で答える
既卒で必ず聞かれるのは「卒業後、何をしていましたか」です。隠す必要はなく、アルバイト・資格の勉強・家庭の事情・就職活動の継続など、事実をそのまま伝えたうえで「その間に何をしたか」を1つ添えれば十分です。「特に何もしていません」だけが避けるべき答えです。書き方の型は転職の空白期間の説明方法で解説しています。
高卒:職務経歴書は「数字」と「続けた期間」で書く
高卒の転職では、学歴欄の後に続く職務経歴で評価が決まります。「レジ対応をしていた」ではなく「1日平均150人のレジ対応と、新人3人の教育を担当」のように数字で書きます。数字にしにくい仕事なら「同じ職場で3年続けた」という事実が、そのまま「続けられる人」の証明になります。アルバイトも職歴として書いて構いません。
中卒:学歴不問の求人から選び、「高卒認定」は急がない
中卒の場合、応募できるのは学歴不問の求人です。Re:WORKの学歴不問3,739件は、中卒でも応募できます。「高校卒業程度認定試験(高卒認定)」を取れば高校卒業と同等以上の学力があると認められますが、企業の応募条件「高卒以上」に高卒認定を含めるかどうかは会社ごとに違います。先に学歴不問の求人で働き始め、必要になってから取るほうが、転職活動が止まりません。
大学中退:中退理由は「理由+その後の行動+今の志望」の3点で答える
大学中退で面接官が確かめたいのは「途中で投げ出す人ではないか」の1点です。答え方は、①中退の理由を事実で短く言う、②中退後に何をしたか(働いた・資格を取った・学んだ)、③なぜ今この仕事を選ぶのか、の3点をつなげる形にします。たとえば「家庭の事情で学費の継続が難しくなり中退しました。その後は飲食店で2年間アルバイトを続け、シフトリーダーを任されました。人と接する仕事を正社員として続けたいと考え、接客の仕事を志望しています」のような形です。「なんとなく辞めた」「大学に行く意味を感じなかった」という言い方は避けてください。
履歴書の学歴欄に中退や浪人をどう書くかは、履歴書の学歴の書き方の記事で見本つきで説明しています。
体験記で見る、高卒・大学中退からの転職
Re:WORKに掲載している転職体験記33本のうち、最終学歴が高卒(工業高校・農業高校を含む)または大学中退の人は15人います。15人の数字をまとめると次のとおりです。
- 15人全員が内定。転職先は施工管理・物流・介護・医療事務・不動産営業・ホテルフロント・ビル設備管理・生産技術・食品製造など
- 応募した会社の数は中央値6社(最少3社、最多10社)
- 活動期間は2か月が最多(15人中9人)。最長でも3か月
- 年収は15人中14人がアップ。15人の中央値は転職前290万円から転職後380万円
このうち、職歴が無い・アルバイトだけという状態から始めた2人を紹介します。
- 2年間のニート生活から介護の世界へ(22歳・高卒):年収0円→270万円、応募4社・1か月半で内定。最初はハローワークの入口で引き返してしまい、オンラインで相談できる形から始めています
- 居酒屋のアルバイトからホテルフロントへ(23歳・大学中退):年収170万円→290万円、応募9社・2か月で内定。アルバイトで3年続けた接客を、正社員の仕事として選んでいます
学歴不問の求人3,739件から、一緒に探します
Re:WORKの転職相談は無料です。既卒・高卒・中卒・大学中退、正社員経験なしでも登録できます。空白期間の書き方や中退理由の答え方も、担当アドバイザーが一緒に作ります。
無料で転職相談する既卒・高卒・中卒の転職でよくある質問
Q. 既卒と第二新卒では、どちらが有利ですか?
A. 一概には言えません。第二新卒は短くても社会人経験があるため中途採用の枠で評価されやすく、既卒は卒業後3年以内なら新卒枠に応募できる会社があります。どちらも「未経験歓迎」の求人では同じ土俵です。第二新卒の進め方は第二新卒とは?転職で有利になる理由で解説しています。
Q. 中卒でも転職エージェントに登録できますか?
A. できます。Re:WORKでは学歴による登録制限はありません。紹介できるのは学歴不問の求人に限られますが、販売・接客・営業・製造・建設を中心に3,739件あります。
Q. 高卒認定は取ってから転職活動を始めるべきですか?
A. 先に学歴不問の求人で働き始めるほうをすすめます。高卒認定の受験から合格まで数か月かかり、取っても「高卒以上」の求人に応募できるかは会社ごとに判断が分かれます。働きながら取ることもできます。
Q. 既卒で空白期間が2年以上あります。それでも紹介してもらえますか?
A. 紹介できます。体験記の22歳の方は2年間の無職期間を経て介護職で内定しています。空白期間そのものより「その間のことを自分の言葉で説明できるか」が見られます。
Q. 「学歴不問」の求人は条件が悪いのではないですか?
A. 求人データで見る限り、そうとは言えません。学歴不問の求人の月給中央値(下限23.0万円〜上限30.5万円)は、公開求人全体(下限23.8万円〜上限30.0万円)とほぼ同じです。働き方の条件(残業・休日・転勤の有無)は求人ごとに違うので、求人票の見方は未経験歓迎の求人は本当?見極め方と注意点で確認してください。
まとめ|学歴より「学歴不問の求人をどれだけ持っているか」で決まる
- 既卒・高卒・中卒・大学中退のどれでも転職エージェントは使える。壁になるのは「大卒以上」「高卒以上」と書かれた求人だけ
- Re:WORKの公開求人14,607件のうち学歴不問は3,739件。販売・接客・営業・製造・建設に集中し、月給は公開求人全体とほぼ同じ
- エージェントは、学歴不問の件数・書類と面接の支援・職歴なしでも登録できるか、の3つで選ぶ
- 面接では、空白期間と中退理由を「事実+その間にしたこと+今の志望」で答える
- 高卒・大学中退の体験記15人は全員が内定。応募は中央値6社、2か月が最多
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