未経験からインフラエンジニアに転職できる?仕事内容を解説

未経験からインフラエンジニアへの転職は可能?
結論から言うと、未経験からインフラエンジニアへの転職は十分に可能です。IT業界全体で人材不足が深刻化しており、インフラエンジニアも例外ではありません。企業側も未経験者を採用し、育成する体制を整えているケースが増えています。
ただし、誰でも簡単に転職できるわけではありません。インフラエンジニアの仕事内容を正しく理解し、必要なスキルや資格を事前に身につけておくことで、転職成功の確率は大きく上がります。
この記事では、転職エージェントとしての視点から、インフラエンジニアの仕事内容、必要なスキル・資格、年収の目安、未経験から転職を成功させるためのポイントまで詳しく解説します。
インフラエンジニアとは?仕事内容をわかりやすく解説
インフラエンジニアとは、ITシステムの基盤(インフラストラクチャー)を設計・構築・運用する技術者のことです。Webサービスや社内システムが安定して動作するための「土台」を支える、非常に重要な役割を担っています。
インフラエンジニアの主な業務領域
インフラエンジニアの業務は、大きく以下の領域に分かれます。
- サーバー構築・運用:Linux/Windowsサーバーの設計、構築、監視、障害対応を行います。物理サーバーだけでなく、仮想サーバーやクラウド環境のサーバーも対象です。
- ネットワーク構築・運用:社内ネットワークやインターネット接続環境の設計・構築・運用を行います。ルーター、スイッチ、ファイアウォールなどのネットワーク機器を扱います。
- クラウド環境の設計・構築:AWS、Azure、GCPなどのクラウドサービスを活用したインフラ環境を設計・構築します。近年、最も需要が高まっている領域です。
- セキュリティ対策:不正アクセスやサイバー攻撃からシステムを守るためのセキュリティ設計・運用を行います。
- 監視・障害対応:システムの稼働状況を24時間体制で監視し、障害発生時には迅速に原因を特定して復旧させます。
インフラエンジニアの1日の流れ(例)
未経験入社の場合、最初は運用・監視業務からスタートするのが一般的です。
- 9:00 出社・前日の監視ログ確認
- 9:30 チームミーティング(障害報告、作業予定の共有)
- 10:00 サーバーの定期メンテナンス作業
- 12:00 昼休み
- 13:00 ネットワーク機器の設定変更作業
- 15:00 手順書・ドキュメントの作成・更新
- 17:00 日報作成・翌日の作業準備
- 18:00 退社
インフラエンジニアに必要なスキル・知識
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたって、身につけておきたいスキルや知識を紹介します。すべてを入社前に完璧にする必要はありませんが、基礎知識があると選考でも有利になります。
技術スキル
- Linuxの基本操作:多くのサーバーはLinux OSで動作しています。コマンドライン操作やファイル管理など、基本的な操作は身につけておきましょう。
- ネットワークの基礎知識:TCP/IP、DNS、DHCP、HTTPなどのプロトコルの基本的な仕組みを理解しておくことが重要です。
- クラウドサービスの基礎:AWS、Azure、GCPなど主要なクラウドサービスの概要を把握しておくと、面接でもアピールポイントになります。
- セキュリティの基礎知識:ファイアウォール、暗号化、認証といったセキュリティの基本概念を理解しておきましょう。
ヒューマンスキル
- 論理的思考力:障害対応では、問題の原因を論理的に切り分けて特定する力が求められます。
- コミュニケーション能力:チームでの作業が多く、他部門との連携も必要です。技術的な内容をわかりやすく伝える力が重要です。
- 正確性・慎重さ:インフラはシステムの根幹です。設定ミスが大規模障害につながる可能性があるため、正確に作業を進める姿勢が求められます。
- 学習意欲:技術の進化が速い業界です。常に新しい技術をキャッチアップする姿勢が大切です。
未経験者におすすめの資格
資格は必須ではありませんが、未経験者が「学習意欲」と「基礎知識」を証明するための有効な手段です。以下の資格は、未経験からインフラエンジニアを目指す方に特におすすめです。
ITパスポート
IT全般の基礎知識を問う国家資格です。難易度は低めで、IT業界未経験者が最初に取得する資格として最適です。合格率は約50%前後で、1〜2ヶ月の学習で取得可能です。
基本情報技術者試験(FE)
ITエンジニアの登竜門とされる国家資格です。アルゴリズム、ネットワーク、セキュリティなど幅広い知識が問われます。未経験者でも3〜6ヶ月の学習で合格を目指せます。
CCNA(Cisco Certified Network Associate)
ネットワークの基礎知識を証明するCisco社の認定資格です。ネットワークエンジニアとしてのキャリアを考えている方には特に有効です。実務に直結する内容が多く、企業からの評価も高い資格です。
LinuC(Linux技術者認定資格)/ LPIC
Linuxの技術力を証明する資格です。サーバー運用で必須となるLinux知識を体系的に学べるため、インフラエンジニア志望者には特におすすめです。
AWS認定クラウドプラクティショナー
AWSクラウドの基礎知識を証明する入門レベルの資格です。クラウドインフラの需要が急増している現在、取得しておくと転職市場での評価が高まります。
インフラエンジニアの年収はどのくらい?
インフラエンジニアの年収は、経験年数やスキルレベルによって大きく異なります。
経験年数別の年収目安
- 未経験〜1年目:300万〜380万円(監視・運用業務が中心)
- 2〜3年目:380万〜480万円(構築業務にも携わるようになる)
- 4〜6年目:480万〜600万円(設計・構築をリードできるレベル)
- 7年目以上:600万〜800万円以上(プロジェクトマネジメントや上流工程を担当)
特にクラウド(AWS、Azure、GCP)のスキルを持つエンジニアは市場価値が高く、年収700万円以上を得ている方も珍しくありません。また、セキュリティ分野に特化したインフラエンジニアも高い需要があります。
年収アップのためのキャリアパス
インフラエンジニアとしてキャリアを積む中で、以下のような方向に進むことで年収アップが期待できます。
- クラウドエンジニア:AWS、Azure、GCPなどのクラウド環境に特化したエンジニア
- SRE(Site Reliability Engineer):システムの信頼性を高めるためのエンジニアリングを行う職種
- セキュリティエンジニア:サイバーセキュリティに特化した専門職
- プロジェクトマネージャー:インフラ構築プロジェクトの管理・統括を行う
未経験からインフラエンジニアに転職するための5つのポイント
転職エージェントとして多くの未経験者の転職を支援してきた経験から、成功するためのポイントを5つご紹介します。
1. 基礎資格を取得して学習意欲をアピールする
前述のITパスポートや基本情報技術者試験、CCNAなどの資格を取得しておくと、書類選考の通過率が大幅に上がります。「未経験だけど本気で取り組んでいる」という姿勢を示すことが重要です。
2. 自宅で実際に手を動かして学習する
仮想環境(VirtualBoxなど)を使ってLinuxサーバーを構築してみる、AWSの無料枠でクラウド環境を触ってみるなど、実際に手を動かした経験は面接で大きなアピールポイントになります。
3. 志望動機を明確にする
「なぜインフラエンジニアなのか」「なぜ開発エンジニアではなくインフラなのか」を明確に説明できるようにしましょう。インフラに興味を持ったきっかけや、将来のキャリアビジョンを具体的に伝えることが大切です。
4. 未経験歓迎の求人を狙う
すべての企業が未経験者を受け入れているわけではありません。「未経験歓迎」「研修制度あり」と明記された求人を中心に応募しましょう。特にSES(システムエンジニアリングサービス)企業やMSP(マネージドサービスプロバイダー)は未経験者の採用に積極的です。
インフラエンジニアの求人をお探しの方は、こちらの求人一覧もぜひご覧ください。
5. 転職エージェントを活用する
未経験からの転職は、一人で進めるよりもプロのサポートを受けた方が効率的です。転職エージェントは、求人紹介だけでなく、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策など、転職活動全般をサポートします。
未経験からインフラエンジニアへの転職を検討されている方は、ぜひ無料転職相談をご利用ください。あなたの経験やスキルに合った最適なキャリアプランをご提案いたします。
よくある質問(FAQ)
Q. 未経験からインフラエンジニアになるのに年齢制限はありますか?
A. 明確な年齢制限はありませんが、20代〜30代前半が最も転職しやすい年齢層です。30代後半以降でも転職は可能ですが、前職での経験をインフラエンジニアの業務にどう活かせるかをアピールすることが重要になります。IT系の資格取得や自己学習の実績があると、年齢に関わらず評価されやすくなります。
Q. 文系出身でもインフラエンジニアになれますか?
A. はい、文系出身でもインフラエンジニアになることは可能です。実際に文系出身で活躍しているインフラエンジニアは数多くいます。インフラエンジニアに求められるのは高度な数学力よりも、論理的思考力や正確に作業を進める力です。入社後の研修で技術的なスキルは身につけられるため、文系・理系はあまり問われません。
Q. インフラエンジニアの将来性はどうですか?
A. インフラエンジニアの将来性は非常に高いと言えます。DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進やクラウド移行の加速により、インフラエンジニアの需要は今後も増加が見込まれています。特にクラウド技術やセキュリティのスキルを持つエンジニアは市場価値が高く、キャリアの選択肢も広がっています。AIやIoTの普及に伴い、それらを支えるインフラの重要性はますます高まっていくでしょう。
まとめ
未経験からインフラエンジニアへの転職は十分に実現可能です。ポイントを改めて整理すると、以下のとおりです。
- インフラエンジニアはITシステムの基盤を支える重要な職種で、需要は年々増加している
- 未経験者は監視・運用業務からスタートし、段階的にスキルアップしていける
- ITパスポートやCCNAなどの資格取得は、未経験者にとって大きなアドバンテージになる
- 年収は未経験でも300万円台からスタートし、経験を積めば600万円以上も十分に目指せる
- クラウドやセキュリティの分野に強みを持つことで、将来的なキャリアの幅が広がる
インフラエンジニアへの転職を成功させるためには、正しい情報を得て、計画的に準備を進めることが大切です。
ReWorkでは、未経験からITエンジニアを目指す方の転職支援を行っています。あなたに合った求人のご紹介から、履歴書添削、面接対策まで、転職活動を全面的にサポートいたします。まずは無料転職相談からお気軽にご相談ください。

