38歳の転職|30代最後の未経験転職で選ばれやすい職種と進め方

38歳からの未経験転職は、20代のように選択肢が広いとは言えないものの、年齢より仕事の中身で選ぶ求人を狙い、40歳になる前に応募先を絞り込んで動くことで十分に進められます。38歳は、求人の年齢の目安としてよく使われる「35歳」を過ぎている一方、厚生労働省が例外の上限の目安として示している「おおむね45歳未満」には入っている年齢です。この位置を知っておくと、応募できる求人とできない求人の見分けがつきやすくなります。
この記事では、Re:WORKに掲載されている求人の集計と、厚生労働省が示している募集・採用の年齢制限のルールをもとに、38歳の未経験転職で知っておきたい年齢の考え方、選ばれやすい職種、ブランクのある人の再就職、40歳を前にした判断の仕方、書類と面接の準備、進め方をまとめます。
Re:WORKの求人データ(2026年10月17日時点・公開求人13,784件)
- 未経験歓迎の求人 8,207件、うち正社員 6,803件(83%)
- 未経験歓迎かつ「30代活躍中」841件、「40代活躍中」624件
- 未経験歓迎かつ「ブランクOK」2,734件、うち正社員 2,420件(89%)
38歳の転職で知っておきたい年齢のルール|「35歳未満」の求人と「年齢不問」の求人
求人に年齢の条件を付けることは、法律で原則として禁止されています。労働施策総合推進法により、会社は労働者の募集・採用で、原則として年齢を不問にしなければなりません。厚生労働省のリーフレット「その募集・採用 年齢にこだわっていませんか?」では、求人票を年齢不問としながら、書類選考や面接で年齢を理由に採否を決めることも法違反になると説明されています。
ただし、例外として年齢の上限を付けてよい場合が、同じ法律の施行規則で決められています。38歳の転職で関係が深いのは、「長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合」という例外です(労働施策総合推進法施行規則第1条の3第1項第3号イ。厚生労働省のリーフレットでは「例外事由3号イ」と呼んでいます)。
| 項目 | 厚生労働省のリーフレットの内容 |
|---|---|
| 例外が認められる条件 | 期間の定めのない労働契約であること、職業経験を求人の条件にしないこと、新卒者以外の人も新卒者と同等の処遇で募集・採用すること(労働施策総合推進法施行規則第1条の3第1項第3号イ) |
| 「若年者等」の範囲 | 基本的には35歳未満を想定。ただし必ずしも35歳未満に限られない |
| 上限年齢の目安 | 定年がある場合、勤続できる期間が極端に短くなる上限は認められない(おおむね45歳未満が目安) |
| 認められる求人の例 | 「35歳未満の人を募集(高卒以上・職務経験不問)」「45歳未満の人を募集(要普通自動車免許)」 |
| 上限を付けるときの義務 | 事業主が上限年齢(65歳以下のもの)を条件にするときは、やむを得ない理由を求職者に示さなければならない(高年齢者雇用安定法第20条第1項) |
この例外は期間の定めのない契約(正社員など)での募集が対象で、契約社員のような期間の定めのある募集には使えません。つまり、未経験者を正社員として長く育てる求人では、「35歳未満」や「40歳未満」のような上限が付いていることがあります。38歳だと「35歳未満」の求人には応募できませんが、上限が40歳未満や45歳未満の求人、年齢不問の求人には応募できます。
年齢不問の求人でも、38歳で見られるところは変わる
年齢を理由に不採用にすることは認められていませんが、選考では経験やこれまでの働き方が見られます。38歳は社会人経験が15年を超える人も多い年齢なので、20代と同じ「やる気があります」だけでは伝わりにくく、前の仕事で何を担当し、どう工夫したかを具体的に話せるかどうかで印象が変わります。35歳前後の転職全般の考え方は35歳の転職は限界じゃないで詳しく解説しています。
38歳から応募できる未経験の求人はどれくらいある?Re:WORKの求人で確認
Re:WORKの求人のうち、「未経験歓迎」が付いている求人は8,207件で、正社員は6,803件(83%)でした。年代の表示との組み合わせでは、次のようになります。
| 求人の条件 | 求人数 | 正社員の割合 | 月給の下限(中央値) |
|---|---|---|---|
| 未経験歓迎 | 8,207件 | 83% | 230,000円 |
| 未経験歓迎+30代活躍中 | 841件 | 84% | 240,000円 |
| 未経験歓迎+40代活躍中 | 624件 | 80% | 235,000円 |
| 未経験歓迎+ブランクOK | 2,734件 | 89% | 230,000円 |
| 未経験歓迎+学歴不問 | 2,458件 | 89% | 230,000円 |
「30代活躍中」「40代活躍中」は、その年代の社員が働いていることを示す表示です。38歳なら、この2つが付いた求人は入社後の職場をイメージしやすい候補になります。
年代の表示は、製造と一部の会社の求人に偏っている
ただし、年代の表示が付いた求人は職種に偏りがあります。未経験歓迎+40代活躍中の624件のうち472件、未経験歓迎+30代活躍中の841件のうち667件が、製造・技能工・設備保全の区分でした。しかも、どちらも上位3社の求人が8割台を占めていて、年代の表示を付けている会社はごく一部です。営業の求人はそれぞれ5件・10件しかありません。
一方で、未経験歓迎の求人全体では、営業2,667件、販売・サービス・接客2,600件と、製造(1,396件)より多くなっています。年代の表示を付けるかどうかは会社によって違うので、「40代活躍中」で絞り込むと、営業や販売の求人をほとんど見落としてしまいます。年代の表示は参考程度にして、職種と仕事内容から探すのが確実です。
38歳の未経験転職で選ばれやすい職種|求人の多さと育て方で選ぶ
38歳から未経験で入りやすいのは、求人の数が多く、入社後に育てる仕組みがあり、これまでの社会人経験がそのまま生きる仕事です。Re:WORKの未経験歓迎の求人を、求人タイトルの職種名で見ると次のようになります。
| 求人タイトルの職種名 | 未経験歓迎の求人数 | 月給の下限(中央値) | 月給の上限(中央値) |
|---|---|---|---|
| 個人営業 | 1,529件 | 250,000円 | 303,000円 |
| 法人営業 | 868件 | 240,000円 | 350,000円 |
| 店長・店長候補 | 710件 | 244,000円 | 325,000円 |
| 組み立て・組付け・マシンオペレーター・塗装 | 513件 | 235,000円 | 235,050円 |
| 施工管理・設備保守管理・環境保全 | 429件 | 220,000円 | 310,000円 |
| 保全・メンテナンス・保守 | 204件 | 200,000円 | 200,000円 |
| ルート営業・代理店営業 | 149件 | 222,420円 | 250,000円 |
| ドライバー・ドライバー補助 | 68件 | 223,073円 | - |
| 一般事務・庶務事務 | 70件 | 205,000円 | 205,000円 |
表の件数は、求人タイトルの職種名が上の名前と一致する求人を数えたものです。組み立て、保全、営業事務は、1社の求人が半数以上を占めているので、月給の中央値はその会社の額に引っ張られています。
営業(個人営業・法人営業・ルート営業)
未経験歓迎の求人が最も多いのが営業です。お客さまとのやりとりや、社内外の人との調整の経験は、職種が違っても営業で生かせます。38歳なら、同年代やそれより上のお客さまと話すときに、年齢が落ち着きや信頼感として受け取られることもあります。営業に年齢の目安はあるのか、年代ごとの進め方は営業未経験は何歳まで転職できる?にまとめています。
店長・店長候補
710件の求人があり、月給の下限の中央値も244,000円と高めです。販売や飲食でのアルバイト・パートの経験がある人、前の職場で後輩の指導やシフトの調整を任されていた人は、その経験を伝えやすい仕事です。
工場の組み立て・製造・保全
年代の表示が付いた未経験歓迎の求人が最も多い分野で、40代活躍中との組み合わせでも組み立て・組付けが264件、軽作業・検査・ピッキングが107件ありました。手順の決まった作業から覚えられるので、未経験でも仕事に入りやすい分野です。
施工管理
建設現場の工程・安全・品質を管理する仕事で、未経験歓迎の求人は429件ありました。資格を取るほど任される範囲が広がる仕事なので、入社する年齢が早いほど、資格を取って任される範囲を広げるまでの時間を長く取れます。何歳まで未経験で入りやすいかの目安は施工管理 未経験は何歳まで?で詳しく解説しています。
ドライバー・物流
ドライバー・ドライバー補助の未経験歓迎の求人は68件で、月給の下限の中央値は約22万3,000円でした。40代活躍中との組み合わせでもクレーン・フォークリフト・運搬が18件、ドライバー・ドライバー補助が8件あり、30代後半からでも入りやすい分野の1つです。運転する車の大きさによって必要な免許が変わるので、求人票で免許の条件を確かめてから応募します。
事務職は求人が少なめ
一般事務・庶務事務の未経験歓迎の求人は70件と、営業や販売に比べて少なくなっています。38歳から事務職を目指す場合は、営業事務・営業アシスタント(96件)まで範囲を広げ、パソコンのスキルを示せる準備をしておくと応募先が見つけやすくなります。30代から事務職に移るときの進め方は30代未経験から事務職に転職できる?を参考にしてください。
前の仕事別|38歳で経験を生かしやすい転職先
38歳の未経験転職では、まったく新しい分野に飛び込むより、これまでの経験と少しでも重なる仕事を選ぶほうが、書類と面接で伝えられることが増えます。前の仕事ごとに、候補にしやすい仕事と伝えやすい経験を整理しました。
| 前の仕事 | 候補にしやすい仕事 | 書類・面接で伝えやすい経験 |
|---|---|---|
| 販売・接客 | 個人営業、店長・店長候補 | お客さまの要望を聞いて提案した経験、売上目標への取り組み、新人への指導 |
| 飲食店のスタッフ | 店長・店長候補、法人営業(飲食店向け) | 混雑時の段取り、シフトの調整、原価や在庫への意識 |
| 事務・受付 | 営業事務・営業アシスタント、法人営業 | 書類作成、電話・メールでの取引先とのやりとり、数字の集計 |
| 工場の契約社員・派遣 | 正社員の組み立て・製造、保全・メンテナンス | 扱った設備や工程、品質や安全のルールを守った経験 |
| 建設現場の作業員 | 施工管理 | 現場の流れを知っていること、職人さんとのやりとり、安全への意識 |
| ドライバー・配送 | ルート営業、物流の管理 | 決まったお客さまとの関係づくり、時間の管理、道や地域への詳しさ |
同じ「未経験」でも、経験が重なる仕事なら「仕事の一部はすでにできる」と伝えられます。38歳では、この重なりをどれだけ具体的に示せるかが、20代の応募者との違いを出すポイントです。
38歳から資格を取ってから転職するべき?
未経験の職種に移る前に資格を取るべきかは、目指す仕事によって変わります。施工管理技士や介護福祉士のように、資格を得るまでに実務経験が必要になる資格は、多くの場合、入社して働きながら取ることになります。一方、フォークリフトの運転技能講習や簿記のように、入社前に取れる資格もあります。
Re:WORKの未経験歓迎の求人のうち、「資格取得支援制度・資格手当」が付いているのは3,319件(40%)でした。職種の区分では営業1,109件、販売・サービス・接客954件、製造470件、建築・土木・設備395件です。入社後に会社の支援を受けて資格を取れる求人も多いので、資格を取るために転職の時期を何年も遅らせるより、資格取得の支援がある求人に入って働きながら取るほうが、38歳からの進め方としては時間を無駄にしにくくなります。
| 目指す仕事 | 入社前に取っておくと伝えやすいもの | 入社後に取ることが多いもの |
|---|---|---|
| 事務・営業事務 | パソコンのスキル(表計算・文書作成)、簿記 | - |
| 物流・倉庫 | フォークリフトの運転技能講習 | 玉掛け、クレーンなど |
| 施工管理 | 普通自動車免許 | 施工管理技士(資格を得るまでに実務経験が必要) |
| 営業 | 普通自動車免許 | 扱う商品に関係する資格(宅地建物取引士など) |
普通自動車免許は、営業や施工管理の求人で条件になっていることがよくあります。持っていない場合は、応募したい職種の求人票で必要かどうかを先に確かめておきます。
38歳で専業主婦・ブランクから再就職するとき
38歳での転職を考える人には、子育てなどで仕事を離れていて、正社員として再就職したい人も多くいます。Re:WORKの求人では、未経験歓迎かつ「ブランクOK」の求人が2,734件あり、そのうち正社員は2,420件(89%)でした。
| 職種の区分 | 未経験歓迎+ブランクOKの求人数 |
|---|---|
| 販売・サービス・接客 | 1,273件 |
| 営業 | 772件 |
| 製造・技能工・設備保全 | 262件 |
| 建築・土木・設備 | 161件 |
| 事務・管理 | 70件 |
| 教育・保育 | 41件 |
| 福祉・介護 | 35件 |
求人タイトルの職種名で見ると、個人営業515件、販売スタッフ439件、店長・店長候補388件、ホール・調理277件が多くなっています。月給の下限の中央値は230,000円で、未経験歓迎の求人全体と同じ水準でした。
ブランクの説明は「何をしていたか」と「今なら働ける理由」をセットで
面接でブランクについて聞かれたときは、仕事を離れていた理由と期間を短く伝え、今は働ける状態にあること(家族の協力や預け先が決まっているなど)を添えます。そのうえで、ブランク中に身につけたことや、仕事に戻るために準備したことを話せると前向きに受け取られやすくなります。ブランクの年数ごとの再就職の考え方は専業主婦のブランクは何年まで再就職できる?に、面接での説明の例文は空白期間(ブランク)ありの転職|面接での説明方法と例文にまとめています。
ブランク中のことも、職務経歴書に書ける
ブランクの期間は、職務経歴書の空白にしておく必要はありません。PTAや地域の役員で行事の段取りや連絡をまとめた経験、家計の管理、パソコンの学習や資格の勉強など、仕事に生かせることがあれば短く書き添えます。前の職場での経験と、ブランク中に準備したことの両方を書くと、仕事に戻る意欲と準備の具体性が伝わりやすくなります。
働き方の条件は先に決めておく
子育てと両立したい場合は、土日に休めるか、残業がどれくらいあるか、急な休みに対応してもらえるかが大切になります。Re:WORKの未経験歓迎の求人では「残業20時間未満」が3,223件(39%)、「土日祝休み」が2,508件(31%)、「産休・育休取得実績あり」が4,518件(55%)に付いていました。譲れない条件を2つほどに絞って探すと、候補が狭くなりすぎずにすみます。
40歳になる前に動くべき?38歳で判断するときの考え方
38歳で転職を迷っている人の多くが気にするのが、「40歳を過ぎると、さらに難しくなるのでは」という点です。年齢の上限を付けられる例外の目安が「おおむね45歳未満」であることや、「35歳未満」を上限とする求人の例があることからも、年齢が上がるほど応募できる求人が少しずつ減る可能性はあります。
一方で、焦って決めた転職先が合わずにすぐ辞めてしまうと、短い在籍期間が次の転職で説明の負担になります。38歳での判断は、次の3つで整理すると考えやすくなります。
| 考えること | 今動いたほうがよいケース | 準備を優先したほうがよいケース |
|---|---|---|
| 未経験の職種で育ててもらう必要があるか | 未経験から長く働きたい職種がはっきりしている | どの職種に移るかがまだ決まっていない |
| 今の職場の状況 | 体調や家庭への負担が大きく、続けるのが難しい | 不満はあるが、在職しながら準備できる |
| お金の見通し | 月給が一時的に下がっても生活が回る | 収入が下がると生活が苦しくなる |
「今動いたほうがよいケース」に当てはまるなら、40歳を待たずに応募を始めるのがおすすめです。「準備を優先したほうがよいケース」が多いなら、在職のまま職種を絞り、職務経歴書を仕上げてから応募を始めても遅くありません。40代に入ってからの転職の進め方は40代未経験でも転職できる職種8選で解説しています。
準備を優先するなら、応募を始める時期を先に決める
「もう少し準備してから」と考えていると、気づけば40歳を過ぎていたということも起こりがちです。準備を優先する場合も、「3か月後までに職種を決めて職務経歴書を仕上げ、4か月目から応募を始める」のように、応募を始める時期を先に決めておきます。期限を決めると、職種の情報収集や求人の比較も、その日に向けて進めやすくなります。
月給が下がるかどうかは、事前に計算しておく
未経験の職種に移ると、最初の月給が今より下がることがあります。Re:WORKの未経験歓迎の求人の月給の下限の中央値は230,000円で、真ん中の半分の求人は206,000円〜250,000円の範囲に入っていました。今の手取りと比べて、どのくらいの差なら生活が回るかを先に計算しておくと、応募先を選ぶときに迷いにくくなります。
33歳で動く場合の職務経歴書や面接の準備は、33歳の転職の記事でまとめています。
38歳の職務経歴書と面接|経験の「言い換え」で伝える
38歳の未経験転職では、職種が変わっても、これまでの経験をどう仕事に生かせるかが選考の中心になります。職務経歴書では、担当した仕事を並べるだけでなく、次の3つを書き添えます。
- 担当していた役割:何人のチームで、どの範囲を任されていたか
- 工夫したこと:仕事のやり方を変えた、後輩に教えた、ミスを減らしたなど
- 次の仕事で生かせること:お客さまとのやりとり、段取り、数字の管理など、応募先の仕事との共通点
例えば、販売の経験を営業に生かすなら「お客さまの要望を聞いて商品を提案した経験」、事務の経験を店長候補に生かすなら「売上や在庫の数字をまとめ、上司に報告していた経験」のように言い換えます。未経験の職種に向けた書き方と見本は未経験転職の職務経歴書の書き方で紹介しています。
面接で聞かれることがある質問と答え方の形
| 聞かれることがある質問 | 答え方の形 |
|---|---|
| なぜ38歳で未経験の仕事に移るのか | 移りたい理由を1つに絞り、今の仕事で感じたきっかけと結びつけて話す |
| 年下の先輩や上司から教わることに抵抗はないか | 年齢に関係なく仕事を教わる姿勢と、前の職場で年下の人と協力した経験を伝える |
| 長く働けるか | 応募先を選んだ理由と、生活の拠点や家族の事情など続けられる根拠を話す |
| 前の会社を辞める(辞めた)理由 | 不満を並べず、次の仕事でやりたいことにつなげて話す |
「なぜ38歳で未経験の仕事に」への答え方の例
「事務として12年働くなかで、営業担当と一緒にお客さまへの提案資料を作る機会が増え、自分でお客さまと直接話して提案する仕事に挑戦したいと考えるようになりました。40代に入る前に、未経験から育てていただける環境で基礎を身につけ、長く営業として働きたいと考えています。事務で身につけた資料作成と数字の管理は、提案の準備や見積もりの作成で生かせると考えています。」
上の例は形の見本です。年数や職種、経験の中身はご自身のものに置き換えてください。きっかけ、今動く理由、生かせる経験の3つを入れると、38歳で移る理由が伝わりやすくなります。
「年下の先輩から教わることに抵抗はないか」は、30代後半の未経験転職で聞かれることがある質問の1つです。素直に教わる姿勢を示しつつ、社会人としての経験はチームの役に立てられると伝えると、年齢をプラスに受け取ってもらいやすくなります。
38歳の転職でつまずきやすい点と防ぎ方
38歳の未経験転職で、応募の前後につまずきやすい点をまとめました。どれも、先に知っておけば防ぎやすいものです。
| つまずきやすい点 | 起きやすいこと | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 応募先を絞りすぎる | 希望の条件を全部満たす求人だけに応募し、書類選考で全部通らない | 譲れない条件を2つに絞り、10〜15社を目安に応募する |
| 年代の表示で絞り込む | 「40代活躍中」などで絞って、営業や販売の求人をほとんど見落とす | 職種と仕事内容で探し、年代の表示は参考程度にする |
| 月給だけで選ぶ | 固定残業代や手当を含んだ額で比べて、入社後に手取りが思ったより少ない | 基本給、手当、賞与、残業の扱いを分けて比べる |
| 退職を先に決める | 収入が途切れて焦り、合わない会社に決めてしまう | 在職中に応募を進め、内定をもらってから退職を伝える |
| 経験を「関係ない」と思い込む | 職務経歴書に前の仕事の工夫を書かず、伝えられることがなくなる | 役割・工夫・次に生かせることを書き出して言い換える |
特に、月給の比べ方は入社後の満足度に直結します。月給に固定残業代が含まれている求人は、「固定残業代○円(○時間分)を含む」のように書かれていて、その時間を超えた残業には別に残業代が支払われます。月給の額が同じでも基本給は求人によって違うので、基本給の部分をそろえて比べるのが確実です。
38歳から未経験転職を進める手順
38歳の転職は、応募の前に方向を絞っておくほど進めやすくなります。
- 移りたい職種を2〜3つに絞る:求人の多い営業・販売・製造・施工管理の中から、これまでの経験と重なるものを選びます
- 譲れない条件を2つ決める:月給の下限、休日、勤務地など、外せない条件だけを先に決めます
- 年齢の条件を確かめる:求人票に年齢の上限があるか、ある場合はその理由も確認します
- 職務経歴書を仕上げる:役割・工夫・次に生かせることの3つを書き添えます
- 10〜15社ほどに応募する:書類選考で絞られることを見込んで、候補を多めに持ちます
- 面接で入社後の育て方を確認する:研修の期間、最初に任される仕事、同年代の社員の有無などを聞きます
求人の探し方は1つに頼らない
求人は、転職サイト、転職エージェント、ハローワークなどで探せます。転職サイトは自分のペースで多くの求人を比べられ、ハローワークは地元の中小企業の求人を幅広く探せます。38歳で未経験の職種に移る場合は、書類の書き方や面接での伝え方で結果が変わりやすいので、添削や面接の練習まで任せられる転職エージェントをあわせて使う方法もあります。
在職中なら、退職する前に内定をもらえるように進めると、収入が途切れる心配をせずに比べられます。職種や業界別の求人は未経験歓迎の営業の求人や未経験歓迎の製造の求人から見られます。
よくある質問
Q. 38歳で未経験の仕事に正社員で転職できますか?
できます。Re:WORKの未経験歓迎の求人8,207件のうち、正社員は6,803件(83%)でした(2026年10月17日時点)。営業、販売・サービス・接客、製造の区分に多く見られます。
Q. 「35歳まで」と書かれた求人に38歳で応募できますか?
難しいと考えておくのが現実的です。厚生労働省のリーフレットでは、未経験者を長く育てる目的で、職業経験を問わずに「35歳未満の人を募集」とすることは例外として認められると説明されています。38歳なら、上限のない求人や、上限が40歳以上の求人を中心に探します。
Q. 求人に年齢の上限がなければ、年齢で落とされることはありませんか?
年齢不問の求人で、年齢を理由に応募を断ったり採否を決めたりすることは法違反になると、厚生労働省は説明しています。ただし、選考では経験や仕事への考え方が見られるので、38歳ならではの経験を具体的に伝えられるように準備しておくことが大切です。
Q. 38歳の主婦でも正社員として再就職できますか?
できます。Re:WORKの求人では、未経験歓迎かつ「ブランクOK」の求人が2,734件あり、正社員が89%でした。販売・サービス・接客と営業の区分に多くあります。ブランクの理由と、今は働ける状態にあることをセットで伝えられるように準備しておきます。
Q. 38歳で転職すると給料は下がりますか?
未経験の職種に移ると、最初は下がることがあります。Re:WORKの未経験歓迎の求人の月給の下限の中央値は230,000円で、未経験歓迎かつ「40代活躍中」の求人では235,000円でした。今の月給と比べて、生活が回る範囲かを先に計算しておくと安心です。
Q. 38歳で「40代活躍中」の求人を選ぶメリットはありますか?
同年代の社員が働いている職場なので、入社後になじみやすいと感じる人もいます。ただし、Re:WORKの未経験歓迎かつ「40代活躍中」の求人624件のうち472件は製造の区分で、営業は5件でした。上位3社の求人が8割台を占めているので、この表示だけで絞らず、職種と仕事内容で探したうえで、面接で同年代の社員がいるかを確かめるのがおすすめです。
Q. 38歳で転職回数が多いと不利ですか?
回数そのものより、それぞれの転職の理由と、次の会社で長く働く見通しを説明できるかが見られます。辞めた理由を前向きな言葉で短くまとめ、今回はなぜ長く続けられると考えているかを話せるように準備しておきます。
まとめ|38歳の未経験転職は「年齢のルール」を知って、40歳の前に方向を決める
- 求人の年齢制限は原則禁止。ただし未経験者を長く育てる求人では「35歳未満」などの上限が例外として認められていて、上限の目安はおおむね45歳未満
- 38歳は「35歳未満」の求人には応募できないが、年齢不問や上限40歳以上の求人には応募できる
- Re:WORKの未経験歓迎の求人は8,207件で83%が正社員。営業・販売・製造の求人が多い
- 「30代活躍中」「40代活躍中」の表示は製造と一部の会社の求人に偏っているので、職種と仕事内容から探す
- ブランクのある人は、未経験歓迎かつブランクOKの求人2,734件から探せる。理由と今働ける状態をセットで伝える
- 40歳を前に、移りたい職種が決まっているなら早めに動き、決まっていないなら在職中に準備を進める
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