職務要約の書き方|3〜5行にまとめる型と職種別・未経験転職の例文

職務要約は、職務経歴書の冒頭に置く、これまでの経歴の短いまとめです。3〜5行ほどで「どんな仕事を、どのくらい経験して、何ができるのか」を書き、読み手が続きを読む前に全体像をつかめるようにします。未経験の職種に応募するときは、経験の中から応募先に通じる部分を選んで書くのがコツです。
この記事では、職務要約とは何か、書く順番の型、作り方の手順、職種別の例文(営業・販売・事務・製造・介護・ドライバー・飲食・転職回数が多い人・ブランクがある人など)、よくあるNG例と直し方、自己PRとの違いをまとめます。職務経歴書全体の書き方は別の記事に譲り、ここでは冒頭の要約に絞ります。
Re:WORKの求人データ(2026年10月17日時点・公開求人13,784件)
- 営業の求人 3,570件、うち未経験歓迎 2,667件(職種区分の件数)
- 販売・サービス・接客の求人 3,185件、うち未経験歓迎 2,600件(職種区分の件数)
- 物流・運輸・ドライバーの求人 280件、うち未経験歓迎 153件(職種区分の件数)
職務要約とは?職務経歴書の冒頭に置く「経歴のまとめ」
職務要約は、職務経歴書の最初に書く、経歴全体のダイジェストです。職務経歴の本体では会社ごとに詳しく書きますが、最初に全体像を伝えるための「入口」の役割をします。
ハローワークの応募書類のパンフレット(厚生労働省)では、職務経歴書の目的は実務能力のアピールとされ、記載項目は自由で、標題・氏名・日付・職務経歴は必須、取得資格や活かせる能力、自己PR、志望動機などを自分で選んで追加するのが一般的、と整理されています。職務要約はその「追加する項目」のひとつで、書かなければいけない決まりはありません。ただ、職歴が複数あったり、未経験の職種に応募したりするときは、冒頭に置くと読み手に伝わりやすくなります。
| 項目 | 職務要約 | 職務経歴(本体) | 自己PR |
|---|---|---|---|
| 位置 | 職務経歴書の冒頭 | 要約の次 | 経歴の後が一般的 |
| 中身 | 経歴全体のまとめと強み | 会社ごとの業務・実績 | 強みと、それを裏づける具体例 |
| 長さ | 3〜5行(150〜300字程度が目安) | 会社ごとに数行〜十数行 | 200〜400字程度が目安 |
| 役割 | 経歴の全体像を先に伝える「入口」 | 実務の中身を伝える | 人柄・行動特性を伝える |
文字数の目安は決まったルールではなく、読みやすさから導いた目安です。長くなりすぎると「要約」ではなくなるので、5行を超えそうなら削ります。
職務要約と履歴書の関係
履歴書には職務要約の欄がありません。履歴書の職歴欄は会社名と年月を書く欄なので、経歴の概要は職務経歴書の職務要約で伝えます。2つの書類の分担は、履歴書が「事実の一覧」で職務経歴書が「仕事の説明」ということです。
職務要約の基本の型|4つの要素を3〜5行にまとめる
職務要約は、次の4つの要素を順に入れると、整理しやすくなります。すべてを必ず入れる必要はなく、経歴の長さに応じて取捨選択します。
| 順番 | 要素 | 書く内容 | 例 |
|---|---|---|---|
| 1 | 経歴の概要 | 何の仕事を何年経験してきたか | 「小売業界で販売職として5年間、接客販売と在庫管理を担当してきました」 |
| 2 | 担当と工夫 | 具体的な担当業務・役割・工夫 | 「新人の指導や、売り場づくりの改善にも取り組みました」 |
| 3 | 実績・強み | 数字や、身についた力(事実のみ) | 「お客様の話を聞いて提案する力を身につけました」 |
| 4 | これから | 応募先でどう活かしたいか | 「この経験を営業職で活かしたいと考えています」 |
型にすると、次のような文章になります。
型に当てはめた例(販売→営業)
小売業界で販売職として5年間、衣料品の接客販売と在庫管理を担当してきました。
店舗では新人スタッフの指導や売り場の改善にも関わり、お客様の要望を聞いて提案することを大切にしてきました。
この経験を活かして、お客様の課題に寄り添う営業職に挑戦したいと考えています。
3文で、経歴・担当・強み・意欲がそろっています。数字や実績は、実際に記録がある場合のみ書きます。無理に作る必要はありません。
書き出しは「何年・どの業界・何の職種」から
1文目は、経験年数・業界・職種をひとまとめにして書き出すと、読み手が最初に知りたい情報が先に伝わります。「大学卒業後、」のように経歴の外側から始めるより、「小売業界で販売職として5年間、」のほうが読みやすくなります。
職務要約の作り方|経歴の棚卸しから完成までの6ステップ
- 職歴を書き出す:会社名・在籍期間・部署・担当した仕事を、新しい順でも古い順でも構わないのでメモに並べる
- 共通点を探す:複数の会社に共通する仕事(接客、数字の管理、チームでの作業など)に印をつける
- 応募先の求人票を読む:「歓迎する経験」「求める人物像」の言葉を拾う
- 一番伝えたい強みを1つ決める:複数あっても、冒頭では1つに絞る
- 4つの要素に当てはめて書く:前の節の型に、自分の経歴を入れる
- 読み返して削る:事実と違う表現、数字の根拠が無い表現、重複を消す
パンフレットでは、職務経歴書の内容は応募先企業の知りたいことや求めていることに応じて記載することが必要とされています。職務要約も、応募先ごとに少し書き換えるのが基本です。全部を書き換える必要はなく、「4. これから」の文と、強みの選び方だけを変えるだけで十分です。
実績を書くときの注意
- 数字は、記録や記憶ではっきりしているものだけを書く(根拠のある数字は面接でも説明しやすい)
- 「売上○位」「目標達成率○%」のような数字が無ければ、「担当店舗は新規のお客様が増えた」のような事実を書く
- チームの成果と自分の成果を混ぜない。「チームで」「担当として」を使い分ける
- 成果が無い場合は、工夫したことや続けたことを書く(「欠勤なしで○年間勤務」など事実のみ)
【職種別】職務要約の例文|営業・販売・事務・製造・介護・ドライバー
以下の例文は、よくある経歴を一般化した書き方の見本です。会社名や年数、数字は自分の事実に置き換えて使ってください。実際の経験と違う内容を書くと面接で説明に詰まるので、使うのは「型」と「言い回し」までにとどめます。
営業(法人・個人)の経験者
営業経験者→営業職
住宅設備の販売会社で、個人のお客様向けの訪問提案営業を6年間担当してきました。
新規開拓から見積書の作成、契約後のフォローまで一貫して対応し、お客様の話を聞くことを重視した提案を続けてきました。
これまでの経験を活かし、貴社でもお客様に長く信頼される営業として貢献したいと考えています。
販売・接客の経験者(未経験の事務へ)
販売→事務
アパレル販売の店舗で、接客・レジ・在庫管理・売上の日報作成を4年間担当してきました。
在庫の数字を毎日確認し、発注の抜けを防ぐ表を作って運用した経験があります。
数字を正確に扱う仕事に関心があり、Excelの基本操作を活かして事務職に挑戦したいと考えています。
事務の経験者
事務経験者
卸売会社の総務部で、電話・来客対応、郵便物の管理、備品の発注、経費精算の取りまとめを5年間担当してきました。
関係部署との連絡を丁寧に行うことを心がけ、入力ミスを減らすチェック表の導入にも取り組みました。
貴社でも、正確さと周囲への気配りを活かして事務をサポートしたいと考えています。
製造・工場の経験者
製造経験者
自動車部品の製造工場で、プレス機の操作と完成品の検査を7年間担当してきました。
作業標準書にもとづく手順を守り、不良品を出さないための確認を徹底しました。
フォークリフトの運転技能講習を修了しており、構内の部品運搬も担当しました。
貴社でも、手順と品質を守る姿勢を活かして貢献したいと考えています。
介護・福祉の経験者
介護経験者
特別養護老人ホームで、食事・入浴・排せつの介助、レクリエーションの運営、記録の作成を3年間担当してきました。
ご利用者様とご家族からの信頼を大切にし、日々の変化を丁寧に引き継ぐことを心がけました。
夜勤を含むシフト勤務の経験があり、チームで連携して支援する仕事に貢献したいと考えています。
ドライバー・物流の経験者
ドライバー経験者
食品配送会社で、2トン車による店舗向けの配送を5年間担当してきました。
1日約○件の配送先を回り、時間指定や荷扱いに気をつけ、無事故・無違反で勤務しました。
運転と荷物の扱いの両方を丁寧に行う姿勢を活かして、貴社のドライバー職で貢献したいと考えています。
飲食店のホール・調理の経験者
飲食→接客・営業
飲食店で、ホール接客、レジ、仕込み、アルバイトスタッフの指導を3年間担当してきました。
ピークの時間帯でも、お客様の様子を見て先に動くことを心がけ、常連のお客様から名前で呼んでいただけるようになりました。
この経験を活かして、人と接する営業職に挑戦したいと考えています。
飲食店の経験を営業やサービス職に活かす方向は、販売職からの転職|活かせるスキルとおすすめ転職先・志望動機の書き方でも例が見られます。
倉庫・軽作業の経験者
倉庫・軽作業
物流倉庫で、入荷した荷物の検品、ピッキング、梱包、出荷の準備を3年間担当してきました。
1日あたり○件の出荷に対応する中で、誤出荷を防ぐため、伝票と現物を二度確認する習慣を身につけました。
正確さと丁寧さを求められる仕事で、これまでの経験を活かしたいと考えています。
建設・設備の現場経験者
建設・設備
住宅の設備工事の現場で、配管の取り付けと、先輩職人の補助を2年間担当してきました。
図面を見ながら作業する習慣と、安全確認の手順を身につけました。
現場で覚えた基本を活かし、施工管理の仕事に挑戦したいと考えています。
美容・サービスの経験者
美容・サービス
美容サロンで、受付、接客、施術の補助、予約管理を4年間担当してきました。
お客様の要望を丁寧に聞き取り、次回の来店につなげることを心がけてきました。
お客様との関係を築く力を、営業職で活かしたいと考えています。
どの例文も、実際の経歴の事実に置き換えてから使ってください。
【状況別】転職回数が多い・ブランクがある・社会人経験が短い人の例文
経歴に気になる点がある場合も、職務要約の中で短く、事実に沿って扱うと流れが整います。理由の詳しい説明は面接や職務経歴書の本体に回します。
転職回数が多い人|共通の軸でまとめる
転職回数が多い場合
これまで4社で、小売・飲食・物流の現場に従事し、接客・在庫管理・配送の業務を経験してきました。
どの職場でも、お客様や取引先と直接やりとりする仕事を続け、状況に合わせて動くことを学びました。
これまでの経験を活かして、貴社で長く腰を据えて働きたいと考えています。
転職回数そのものを説明するのではなく、複数の職場に共通する仕事をまとめるのがコツです。「長く働きたい」という意志を書くなら、その裏づけを志望動機や面接で説明できるようにしておきます。回数別の考え方は転職回数が多いと転職エージェントに不利?回数別の対策と伝え方にまとめています。
ブランク(空白期間)がある人
ブランクがある場合
事務職として8年間、総務・経理の補助を担当した後、育児のため○年間仕事を離れていました。
ブランク中は、Excelの基本操作の学び直しを行い、仕事に戻る準備をしてきました。
再び事務職として働きたいと考え、これまでの経験を活かして貢献したいと考えています。
ブランクの理由は、事実を短く書きます。詳しい説明を要約に詰めるより、面接で聞かれたときに答えを用意しておくほうが伝わります。空白期間(ブランク)ありの転職|面接での説明方法と例文が参考になります。育児や介護で離れていた場合も、離れていた期間と再び働く理由を事実のまま短く書けば十分です。
社会人経験が短い人(第二新卒)
入社1〜3年目の場合
大学卒業後、○○株式会社で営業事務として2年間勤務し、受発注の入力、請求書の作成、電話対応を担当しました。
先輩のやり方を覚えるだけでなく、ミスが起きやすい箇所をメモにまとめて共有していました。
まだ経験は浅いですが、基本を丁寧に積み上げる姿勢を活かして、貴社で成長したいと考えています。
アルバイト・派遣が中心の人
アルバイト・派遣中心
飲食店や倉庫でのアルバイト、派遣社員として、接客、検品、ピッキングの業務を通算5年間経験してきました。
正社員としての経験はありませんが、シフトを欠かさず入り、新人の指導を任されることもありました。
これまでの現場経験を活かして、正社員として責任のある仕事に挑戦したいと考えています。
アルバイト・派遣の経験も、職務経歴書に書けます。ハローワークのパンフレットでも、関連するアルバイト経験は実務能力のアピールの材料になるとされています。「正社員経験がない」ことを謝るより、現場で何をしてきたかを事実で示すほうが伝わります。
短期間で辞めた経験がある人
短期離職がある場合
販売職として1年間勤務し、接客と商品陳列、レジ業務を担当しました。
入社後に自分の適性を見つめ直し、お客様と長く関わる営業職を志すようになりました。
これまでの接客の経験を活かし、営業職に挑戦したいと考えています。
短期離職の理由を要約に書く場合は、前向きな部分を中心に簡潔にまとめます。理由を詳しく聞かれたときの答え方は短期離職は転職で不利だが挽回できる|面接の答え方と対策で確認できます。
同じ経歴を応募先に合わせて書き分ける|差し替えの実例
同じ経歴でも、応募先によって強調する部分が変わります。ここでは、飲食店のホール経験を例に、営業・事務・製造の3つの応募先向けに書き分けたものを並べます。変えているのは「選ぶ強み」と「最後の一文」だけで、経歴の事実は同じです。
| 応募先 | 選ぶ強み | 職務要約の例 |
|---|---|---|
| 営業 | お客様の様子を見て提案する力 | 飲食店のホールで4年間、接客とレジ、アルバイトスタッフの指導を担当しました。お客様の様子から好みを読み取り、おすすめを提案することを続けてきました。この力を活かし、お客様に寄り添う営業職に挑戦したいと考えています。 |
| 事務 | 正確さと段取り | 飲食店で4年間、接客のほか、売上の日報作成と発注管理を担当しました。毎日の数字を確認し、発注漏れを防ぐ表を作って運用しました。正確さを求められる事務職で、この経験を活かしたいと考えています。 |
| 製造 | 手順を守る力と体力 | 飲食店で4年間、仕込みから提供まで決まった手順で動く仕事を担当しました。ピークの時間帯でも手順を崩さず、衛生面の確認を欠かさず行いました。手順と品質を守ることが求められる製造職で、この姿勢を活かしたいと考えています。 |
経歴を変えるのではなく、事実の中から応募先に近い部分を前に出すのがポイントです。事実にないことを書き足したり、関係の薄い経験を飾ったりすると、面接で説明に困ります。応募する職種が決まっていない場合は、求人票を何件か読んで、よく出てくる言葉を拾うと、強みの選び方が見えてきます。
経験年数別の書き方|1年未満・3年・10年以上
経験年数によって、職務要約に入れる内容の重心が変わります。長ければ詳しく書く、というわけではなく、年数に合った密度にします。
| 経験年数 | 要約に入れる中心 | 書き方のポイント | 長さの目安 |
|---|---|---|---|
| 1年未満 | 何を学んだか・どんな姿勢で取り組んだか | 経験が少ないことは隠さず、取り組み方を具体的に | 2〜3行 |
| 1〜3年 | 担当業務と、一人でできるようになったこと | 業務を「覚えた」から「任された」へ | 3〜4行 |
| 3〜5年 | 担当範囲の広がり・後輩指導・改善 | 役割の変化を時系列で | 3〜5行 |
| 5〜10年 | 専門性・実績・マネジメントの経験 | 得意分野を1つに絞って厚く | 4〜5行 |
| 10年以上 | 経歴全体の軸と、直近の役割 | 古い経歴は短く。直近の仕事を中心に | 5行以内 |
経験1年未満の例
新卒で入社した小売店で、接客とレジ、商品の補充を担当しました(在籍8か月)。
お客様に「探している商品がない」と言われた経験から、在庫の場所を覚えることを意識し、売り場の配置を全部頭に入れるようにしました。
短い期間でしたが、お客様に向き合う基本を身につけました。次の職場でも、基本を丁寧に積み上げたいと考えています。
経験10年以上の例
製造業で12年間、組み立てラインの作業から検査、後輩の指導まで担当してきました。
直近の5年間はラインのリーダーとして、作業手順の見直しや、不良品を減らすための点検表の整備に取り組みました。
現場で培った経験を活かし、品質管理の仕事に挑戦したいと考えています。
年数が長い人ほど、すべてを要約に入れようとして長くなりがちです。直近の役割と得意分野に絞り、古い経歴は職務経歴の本体に回します。
職務要約に使える書き出しと結びの言い回し集
文章が浮かばないときは、書き出しと結びの型を使うと整います。そのまま写すのではなく、自分の経歴の言葉に入れ替えてください。
| 場面 | 書き出しの型 | 結びの型 |
|---|---|---|
| 同じ職種に応募 | 「〇〇業界で、△△職として□年間、◇◇を担当してきました。」 | 「これまでの経験を活かし、貴社の△△職として貢献したいと考えています。」 |
| 未経験の職種に応募 | 「〇〇として□年間勤務し、◇◇の経験を積んできました。」 | 「この◇◇の経験を、△△職でも活かしたいと考えています。」 |
| 複数社の経験 | 「〇〇、△△、□□の現場で、◇◇に共通して携わってきました。」 | 「幅広い現場経験を活かし、貴社で長く貢献したいと考えています。」 |
| ブランクあり | 「〇〇職として□年間勤務した後、△△のため仕事を離れていました。」 | 「再び働く準備を整え、これまでの経験を活かしたいと考えています。」 |
| 若手 | 「大学卒業後、〇〇として□年間、◇◇を担当しました。」 | 「基本を大切に、早く戦力になれるよう努めたいと考えています。」 |
| 資格・免許あり | 「〇〇として□年間勤務し、△△の資格を取得しました。」 | 「資格を活かして、貴社の◇◇業務で役立ちたいと考えています。」 |
短く言い直す|フォーム入力用の100字版
応募フォームに「職歴の概要」を入力する欄があることがあります。その場合は、型の4要素を100字前後に縮めます。
100字版の例
販売職として5年間、衣料品の接客と在庫管理を担当してきました。お客様の要望を聞いて提案する力を、営業職で活かしたいと考えています。
欄に字数の指定があれば、それに収めます。指定が無い場合も、長すぎる文章は読まれにくくなります。
NG例と直し方|職務要約でよくある失敗8つ
| NGの書き方 | なぜ困るか | 直し方の例 |
|---|---|---|
| 「コミュニケーション能力があります」だけ | 具体的な場面が無く、誰でも書ける | 「お客様の話を聞いて提案する接客を5年続けました」のように経験を添える |
| 業務名の羅列だけ(「接客、レジ、在庫管理」) | 何ができるのかが伝わらない | 「接客・レジ・在庫管理を担当し、発注の抜けを防ぐ表を作りました」 |
| 10行以上ある | 要約にならず、要点が伝わりにくい | 3〜5行に削り、詳細は職務経歴に回す |
| 実績が根拠なしの数字 | 面接で説明できない | 記録のある数字だけ残す |
| 応募先と無関係な経験ばかり | 何を活かしたいかが見えない | 応募先の求人票の言葉と対応する経験を選ぶ |
| ネガティブな退職理由が中心 | 読み手が不安になりやすい | 前向きな意欲に絞って書く(理由は面接で) |
| 「頑張ります」「貢献したいです」だけの締め | 熱意はわかるが中身が無い | 「○○の経験を活かして△△の仕事で貢献したい」と具体にする |
| 履歴書の志望動機とズレている | 別人の書類に見える | 履歴書と職務経歴書で主張をそろえる |
書類全体で気をつけたい点は転職エージェントの書類選考に通らない原因7つと対策にまとめています。
「言い換え」で整える表現
| 避けたい言い方 | 言い換え |
|---|---|
| やる気があります | ○○に取り組んできました(行動で示す) |
| 色々な業務を経験しました | 接客・在庫管理・発注を経験しました(具体名) |
| お客様に喜ばれる自信があります | お客様から「ありがとう」と言われる場面が多くありました(事実のみ) |
| 誰とでも仲良くできます | 年齢層の違う同僚と協力して作業しました |
| 体力には自信があります | 立ち仕事・夜勤のシフト勤務を○年続けました |
職務要約と自己PRの違い|書く内容を分ける
職務要約と自己PRは混ざりやすいので、役割を分けて書くと重複を避けられます。
| 職務要約 | 自己PR | |
|---|---|---|
| 問い | 「どんな経歴か」 | 「どんな強みがあるか」 |
| 書き方 | 事実の整理が中心 | エピソードを添えて強みを説明 |
| 時制 | 過去から現在まで | 過去の経験と、これからの活かし方 |
| 長さ | 3〜5行 | 200〜400字程度が目安 |
| 置き場所 | 職務経歴書の冒頭 | 経歴の後ろ(または志望動機の前後) |
職務要約は事実のまとめ、自己PRは強みの説明、と考えるとすっきりします。強みの書き方は職務経歴書の自己PR例文|未経験の転職で使える職種別10パターンと書き方4ステップと転職で使える自己PRの書き方で、職種別に確認できます。
職務要約が入る職務経歴書と履歴書の違いは、履歴書と職務経歴書の違いの記事で比べています。
職務要約は面接の自己紹介にも使える|話し言葉への直し方
面接の最初に「簡単に自己紹介をお願いします」と言われる場面は多くあります。職務要約は、その答えの下書きとして使えます。パンフレットでも、面接は提出した書類の内容に基づいて質問されることが多いと説明されているので、要約と自己紹介の内容がそろっていると話がぶれません。
| 書類の職務要約 | 面接での自己紹介 | |
|---|---|---|
| 文体 | 書き言葉(です・ます調) | 話し言葉。一文を短めに |
| 長さ | 3〜5行 | 30秒〜1分(300字前後) |
| 順序 | 経歴→担当→強み→意欲 | 名前→経歴→強み→意欲 |
| 数字 | 書ける | 聞き取りやすい範囲で絞る |
書類の要約を話し言葉に直した例
書類:小売業界で販売職として5年間、衣料品の接客販売と在庫管理を担当してきました。この経験を活かして営業職に挑戦したいと考えています。
面接:○○と申します。これまで5年間、衣料品の販売店で接客と在庫管理を担当してきました。お客様のお話を聞いて提案することを大切にしてきたので、その力を営業の仕事で活かしたいと考えています。本日はよろしくお願いします。
面接の自己紹介は、自己PRや志望動機を長く話す場ではありません。要約のとおりに短く話し、その先の質問で深めてもらうほうが、会話が進みます。書類に書いた内容を、面接前に声に出して確認しておくと安心です。
提出前のチェックリスト|職務要約を最後に見直す8項目
- 3〜5行(150〜300字程度)に収まっている
- 1文目に、経験年数・業界・職種が入っている
- 経歴の中の事実だけで、盛った表現がない
- 数字の根拠を説明できる
- 応募先の求人票にある言葉と、つながる経験が入っている
- 「これから」の一文で、応募先でどう活かすかを書いている
- 履歴書と職務経歴書の他の部分と、年数や社名が食い違っていない
- 声に出して読んで、息継ぎしやすい長さになっている
職務要約は、職務経歴書の他の部分を書いたあとに仕上げると、全体に合った要約になります。先に書いてから、あとで見直す流れでも構いません。
よくある質問
Q. 職務要約は必ず書く必要がありますか?
必須ではありません。ハローワークのパンフレットでも、職務経歴書の必須項目は標題・氏名・日付・職務経歴とされています。ただし、経歴が複数ある場合や未経験の職種に応募する場合は、冒頭に置くと読みやすくなります。
Q. 職務要約は何字くらいが適切ですか?
決まりはありませんが、3〜5行、150〜300字程度が読みやすい目安です。長くなるときは、職務経歴の本体に回します。
Q. 職歴が1社しかない場合も書いたほうがよいですか?
書けます。1社でも、部署の異動や担当の広がり、身につけた力をまとめれば、冒頭の紹介になります。短く2〜3行で十分です。
Q. 未経験の職種に応募するとき、何を書けばよいですか?
前職で身につけた、応募先の仕事に通じる力を書きます。接客なら傾聴や提案、事務なら正確さ、製造なら手順の遵守など。最後に「その力を応募先で活かしたい」と一文を足します。
Q. 派遣社員の経験は職務要約に書いていいですか?
書いて構いません。派遣先での業務内容と期間をまとめて書き、雇用形態は職務経歴の本体で明記します。
Q. 職務要約は応募先ごとに書き換えるべきですか?
少なくとも最後の「これから」の一文は、応募先に合わせて書き換えます。強みの選び方も、求人票の求める人物像に合わせて入れ替えると伝わりやすくなります。
Q. 職務要約を書く時間がないときは?
型の4要素のうち、「経歴の概要」と「これから」の2つだけでも構いません。2〜3行の短い要約でも、冒頭にあるとないとでは読み手の負担が変わります。
まとめ|職務要約は「入口」の3〜5行
- 職務要約は、職務経歴書の冒頭で経歴全体を3〜5行にまとめる、読み手への入口
- 型は「経歴の概要→担当と工夫→強み→これから」の4要素。1文目に年数・業界・職種を入れる
- 未経験の職種では、経験の中から応募先に通じる力を選び、「その力を活かしたい」でまとめる
- 転職回数・ブランク・短期離職は、事実を短く書き、前向きな部分を中心に。詳しい理由は面接で
- 数字は根拠のあるものだけ。履歴書や職務経歴書の他の部分と食い違わせない
Re:WORKは、未経験からの転職に特化した無料の転職エージェントです。経歴の棚卸しや職務要約の整理に迷うときも、応募する職種に合わせて相談できます。応募先の候補を見るなら、未経験歓迎の営業の求人や未経験歓迎の販売・サービス・接客の求人から眺めてみてください。
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