圧迫面接とは|よくある質問と答え方・就職差別になる質問と相談先

圧迫面接とは、面接官が応募者の答えを否定したり、答えにくい質問を重ねたり、威圧的な態度を取ったりして、プレッシャーをかけたときの反応を見る面接のことです。その場で動揺するのは自然なことで、落ち着いて事実だけを答えれば十分です。一方で、仕事と関係のない質問や、人格を否定する言動まで我慢する必要はありません。
この記事では、圧迫面接でよくある質問と切り返しの例、ストレス耐性を見る質問との違い、厚生労働省が示している「就職差別につながるおそれのある事項」、相談先、途中で辞退してよい判断の目安をまとめます。「これは圧迫面接なのか、それとも厳しい質問なのか」で迷ったときの見分け方も書いています。
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圧迫面接とは何か|厳しい面接との違い
圧迫面接に、法律上の定義はありません。一般には、面接官が応募者に対して、批判的な言い方、高圧的な態度、答えにくい質問の連続、極端に長い沈黙などでプレッシャーをかける面接を指します。応募者から見て「責められている」「見下されている」と感じるものが、圧迫面接と呼ばれています。
ただし、厳しい質問=圧迫面接ではありません。転職の面接では、退職理由、転職回数、空白期間、実績の根拠など、聞きにくいことも聞かれます。それは仕事を任せられるかを確かめるための確認で、淡々と聞かれるなら圧迫面接とは呼びません。圧迫面接かどうかは、質問の中身よりも、聞き方や態度、質問が仕事と関係あるかで分かれます。
| 見るところ | 厳しい質問(通常の面接) | 圧迫面接として疑われるもの |
|---|---|---|
| 聞き方 | 落ち着いた口調で、理由や根拠を確認する | 声を荒げる、ため息をつく、あざ笑う、遮って否定する |
| 質問の内容 | 仕事の経験、志望動機、転職理由、実績の根拠など | 人格・外見・家族・出身など、仕事と関係のないこと |
| 答えへの反応 | 答えを聞いたうえで、深掘りする | 答えを聞かずに「それは違う」「意味がわからない」と否定を続ける |
| 終わり方 | 質問や逆質問の時間が取られる | 説明がなく打ち切る、逆質問を許さない |
| 応募者の受け止め | 答えにくいが、仕事の話だと納得できる | 仕事の話に聞こえず、人として責められていると感じる |
面接の段階ごとに質問の厳しさは変わります。一次面接の質問の全体像は転職面接でよく聞かれる質問30選にまとめています。
企業が圧迫的な面接をする理由と、実際に見られていること
企業が意図的に圧迫的な質問をする場合、その理由として説明されることが多いのは、ストレス耐性の確認と、想定外の質問への対応力の確認です。顧客対応やクレーム対応のある職種、スピードを求められる職種などでよく言われます。ただ、こうした説明があっても、人を不快にする聞き方が許されるわけではありません。
圧迫的な質問を受けたときに、面接官が見ていると言われやすいポイントは次の4つです。
- 感情的にならずに受け止められるか…怒る、黙り込む、泣くといった反応よりも、落ち着いて返せるかを見ているといわれます。
- 根拠を持って説明できるか…否定されても、事実や経験を挙げて答えを組み立て直せるか。
- 相手の話を聞けるか…反論するだけでなく、指摘のうち正しい部分を受け止められるか。
- 誠実さ…答えにくいことに、取り繕わず事実を言えるか。
ここで押さえたいのは、これらは「圧迫に耐える才能」ではなく、落ち着いて事実を述べる練習で身につく範囲のことだという点です。下の切り返し例を声に出して練習すれば、当日の動揺はかなり減ります。なお、これらは一般に言われている見方で、個別の企業が何を見ているかは分かりません。企業ごとの意図を推測するより、自分が落ち着いて返す準備に時間を使うほうが役に立ちます。
圧迫面接でよくある質問・態度のパターン
圧迫的だと受け取られやすい場面を7つに分けました。「こう聞かれたら圧迫かも」という目安にして、あとの切り返し例とあわせて見てください。
| パターン | よくある言い方 | 受け止め方 |
|---|---|---|
| ①経歴を否定される | 「その経験はうちでは通用しないと思いますが」 | 仕事に活かせる部分を確認されていることが多い |
| ②答えを深掘りしすぎる | 「なぜ?」「それで?」を何度も繰り返す | 根拠の確認。仕事の話の範囲なら通常の深掘りでもある |
| ③能力や性格を否定される | 「正直、向いていないんじゃないですか」 | 反応を見られている可能性。人格否定にあたる言い方なら不適切 |
| ④沈黙が続く | 答えたあと、数十秒返事がない | 答えが足りないのか、反応を見ているのか判断できない。補足を一言足す |
| ⑤態度が威圧的 | 腕を組む、目を合わせない、書類を投げ置く | 質問の中身は普通でも、態度が不適切な場合がある |
| ⑥理不尽な状況設定 | 「今、会社が潰れそうだとしたらどうする?」 | 状況設定の質問。正解を探すより、考え方の順序を言葉にする |
| ⑦仕事と関係のない質問 | 家族、出身、宗教、結婚の予定など | 就職差別につながるおそれがある事項。後ろで詳しく書く |
このうち、①〜⑥は質問や態度の「仕方」の問題で、答え方を工夫すれば乗り切れる場合が多いです。⑦は質問の「中身」の問題で、答える必要があるのかを考えることになります。
質問別の切り返し例|そのまま言える形で
切り返しの基本は、①相手の指摘をいったん受け止める → ②事実を一つ挙げる → ③これからどう活かすかで締めるの3つです。感情的にならず、同じ高さの声で話します。以下は、そのまま使える型です。自分の経験に置き換えて使ってください。
1. 「その経験はうちでは通用しないと思いますが」
「ご指摘のとおり、御社の業務とは扱う商品が異なります。ただ、前職で新規のお客様に毎月◯件お会いして関係を作ってきた点は、御社の営業でも同じだと考えています。入社後は、商品知識を早く身につけることを最優先にします。」
2. 「なぜ前の会社を短期間で辞めたのですか。我慢が足りないのでは」
「期間が短かったことは事実で、続けられなかった点は反省しています。理由は◯◯で、次の仕事では◯◯を事前に確認してから選びました。御社は◯◯が確認できたので志望しています。」(短期離職の説明の組み立ては短期離職は転職で不利だが挽回できるで詳しく書いています。)
3. 「あなたの強みは普通ですよね。他の人と何が違うのですか」
「特別な強みではないかもしれません。ただ、◯年間、毎日◯◯を続けてきたことは、私の中では他の人に負けないところです。具体的には、◯◯という場面で◯◯の結果につながりました。」自己PRの材料が足りないときは、これまでの仕事で続けてきたことを先に書き出して整理します。
4. 「転職回数が多いですね。うちでも続かないのでは」
「回数が多いのは事実です。どの会社でも◯◯を身につけることを目標にして、その目標を終えた時点で次に進みました。次は◯年は腰を据えて働きたいと考えていて、そのために◯◯を基準に会社を選んでいます。」
5. 「未経験なのにどうしてうちなんですか。他でもいいのでは」
「他の会社も見ましたが、御社を選んだのは◯◯の点です。未経験の部分は、入社後に◯◯の勉強を◯か月で進めて、早く戦力になれるようにします。」志望動機の組み立ては転職の面接で「志望動機」を聞かれたらに例文があります。
6. 「あなたには向いていないと思いますが、どう思いますか」
「そう見えるとしたら、私の伝え方が足りなかったのだと思います。◯◯の経験を、もう少しお話ししてもよろしいでしょうか。」と、相手の評価を否定せず、追加で事実を伝えます。相手に反論せず「伝えきれていなかった」という形にするのがコツです。
7. 数十秒の沈黙が続いたとき
答えが足りないのか、反応を見ているのか、判断がつかないことがほとんどです。焦って言葉を足し続けるより、「補足が必要でしたら、おっしゃってください」と一言だけ伝えて、相手の反応を待ちます。数秒の沈黙は、考えを整理する時間として使って構いません。
8. 理不尽な状況を出されたとき(「今この場で、私を説得してみてください」など)
正解を当てようとせず、考え方を言葉にします。「まず、相手が何に困っているかを確認します。そのうえで、◯◯と◯◯の2つの点をお伝えします。」と、手順を口に出すと落ち着いて話せます。わからないときは「ここは経験がなく自信がありません。◯◯のように考えます」と正直に言います。
9. 答えを遮られて否定され続けるとき
一度だけ「最後まで説明させていただいてもよろしいでしょうか」と伝えるのは、失礼にあたりません。それでも遮られ続けるなら、その面接が「コミュニケーションを取る気のない場」であることがわかります。そこで食い下がる必要はなく、短く切り上げることも考えます。
きつい聞き方の裏にある「本当に確かめたいこと」と、答えに入れる要素
きつい言い方をされても、その裏にある確認事項は、通常の面接と同じ場合が多いです。言い方に反応せず、裏にある確認事項に答えると、会話がかみ合います。
| きつい聞き方 | 確かめたいこと(と考えられるもの) | 答えに入れる要素 |
|---|---|---|
| 「それ、誰でもできますよね」 | 他の人と違う点、再現できる強み | 具体的な場面と結果(数字があれば1つ) |
| 「結局、前の会社が嫌になっただけでは」 | 退職理由の一貫性、他責になっていないか | 事実→自分でやったこと→次の会社で確かめたい条件 |
| 「ブランクがありますが、働く気はあるのですか」 | 就業意欲、生活リズム、スキルの維持 | ブランクの期間にしたこと、働ける状態にあること(空白期間の説明方法) |
| 「うちは厳しいですが、耐えられますか」 | 入社後のミスマッチの確認 | 何が厳しいのかを聞き返し、自分が過去に乗り越えた経験を一つ |
| 「もっと条件のいい会社があるのでは」 | 志望度の高さ、他社の選考状況 | 志望理由を一言、他社の状況は聞かれた範囲で正直に |
| 「それ、本当にあなたがやったの?」 | 実績の本人の役割 | 自分の担当範囲、チームの人数、自分が決めたこと |
この表のように、きつい言い方の裏には、通常の面接と同じ確認事項があります。実績の聞かれ方に備えるなら、職務経歴書の段階で役割と成果を具体的に書いておくと、面接でも答えがぶれません。
落ち着いて返すための5つの原則
切り返しの例文を全部暗記する必要はありません。次の5つを覚えておくと、聞かれ方が変わっても対応できます。
- 声のトーンと速さを変えない…相手が声を荒げても、こちらは同じ高さ・同じ速さで話します。これだけで落ち着いて見えます。
- 最初の一文で、指摘を受け止める…「おっしゃるとおりです」「そう見えるかもしれません」と入れてから、事実を足します。
- 事実を一つだけ、数字か場面で言う…反論は感情的に聞こえやすく、事実を1つ挙げるほうが伝わります。
- わからないことはわからないと言う…取り繕うと、深掘りでボロが出ます。「現時点では◯◯までしかわかりません。入社後に◯◯します」と言えれば十分です。
- 質問の意図を確認してよい…「どういう点をお知りになりたいですか」と聞き返すのは問題ありません。意図が分かると、答えがずれにくくなります。
面接前に、自己紹介、志望動機、退職理由、長所と短所を声に出して練習しておくと、不意の質問にも落ち着いて返せます。退職理由の答え方は面接で「退職理由」を聞かれたらが参考になります。
圧迫面接とストレス耐性を見る質問の違い
圧迫的に感じる質問のなかには、ストレス耐性や対応力を見るための質問も含まれています。見分けるときは、「仕事の場面と結びついているか」「答えを聞く姿勢があるか」を軸にします。
| 質問の例 | ストレス耐性・対応力を見る質問として自然 | 圧迫と感じても仕方がないもの |
|---|---|---|
| 「忙しい時期に、複数の依頼が重なったらどう優先順位をつけますか」 | 仕事の場面で、考え方を聞いている | — |
| 「お客様に強く叱られた経験と、そのときの対応を教えてください」 | 接客・営業職で、実際の経験を聞いている | — |
| 「失敗した経験を、理由と一緒に教えてください」 | 事実と学びを聞いている | — |
| 「そんなことで、よくうちを受けようと思ったね」 | — | 仕事と関係なく、人を見下す言い方 |
| 「あなたの性格は仕事に向いていないですよ」 | — | 根拠なく人格を決めつける |
| 「結婚したら辞めるんでしょう?」 | — | 仕事と関係のない私生活への質問。就職差別につながるおそれ |
左側の質問は、答えにくくても「仕事の話」です。右側のように、仕事の話から外れて人を否定する質問は、通常の面接で必要な範囲を超えていると考えて構いません。
ふつうの一次面接でよく聞かれる質問と答え方は、一次面接で聞かれることの記事で確認できます。
聞かれたら注意したい質問|就職差別につながるおそれのある14事項
厚生労働省は「公正な採用選考」の考え方として、応募者の適性と能力に基づいて採用を決めることを求めています。そのうえで、次の14事項を、応募書類や面接で把握したり、採用選考の方法として用いたりすることは、就職差別につながるおそれがあるとしています(厚生労働省「公正な採用選考」求職者の皆様へ。確認日: 2026年10月19日)。
| 区分 | 事項 |
|---|---|
| 本人に責任のない事項の把握 | ①本籍・出生地、②住宅状況(間取り・部屋数・住宅の種類・近隣の施設など)、③家族に関すること(職業・続柄・健康・病歴・地位・学歴・収入・資産など)、④生活環境・家庭環境など |
| 本来自由であるべき事項(思想・信条にかかわること)の把握 | ⑤宗教、⑥人生観・生活信条など、⑦思想、⑧購読新聞・雑誌・愛読書など、⑨支持政党、⑩尊敬する人物、⑪労働組合(加入状況や活動歴など)・学生運動などの社会運動 |
| 採用選考の方法 | ⑫身元調査などの実施、⑬合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施、⑭本人の適性・能力に関係ない事項を含んだ応募書類の使用 |
厚生労働省のページでは、これらに限られるわけではないとされています。面接で不適切な例として挙げられているのは、たとえば次のような質問や指示です。
- 次の面接に進む前に、戸籍謄本を提出するよう求められる
- 家族の仕事について尋ねられる
- 住まいの様子から、働く必要性を尋ねられる
- 選挙に行ったかを尋ねられる
- 購読している新聞や愛読書を尋ねられる
こうした質問があった場合や、ほかに不明な点がある場合は、最寄りのハローワーク(公共職業安定所)か都道府県労働局に相談できるとされています。
その場で聞かれたら、どう返すか
14項目に当たる質問をされると、答えなければ不利になるのではと不安になります。そのときの返し方は、状況に合わせて3段階で考えます。
| 状況 | 返し方の例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 悪気がなさそうで、雑談の流れで聞かれた | 「仕事には影響のない範囲ですので、差し支えなければ、お仕事の話に戻らせてください」と、やわらかく流す | 相手を責めない。話題を仕事に戻すだけでよい |
| 答えたくないと言っても、重ねて聞かれる | 「その点は、業務に関係があるのでしょうか」と、意図を確認する | 声を荒げない。必要性が説明されても、答える義務はない |
| 答えないと不採用だと示された、威圧的に迫られた | その場では「持ち帰らせてください」と伝え、面接後にハローワークや労働局へ相談する | 日時・質問内容・言われた言葉を面接後すぐにメモする |
答えない選択をしても、そのことを理由に不利に扱うのは、公正な採用選考の考え方に反します。ただ、その場の雰囲気で不利になりそうだと感じる人もいます。その場合は、自分が働きたい会社かどうかを、あらためて考える材料にしても構いません。
就活セクハラも2026年10月から事業主の義務になっています
面接での性的な言動も、不快な圧迫のひとつです。厚生労働省のリーフレットによると、求職者等に対するセクシュアルハラスメント(いわゆる就活セクハラ)の防止措置は、令和8年(2026年)10月1日から事業主の義務になっています。防止指針は令和8年2月26日に公布されています。対象の「求職者等」には、企業の求人に応募する人(転職の応募者を含みます)のほか、インターンシップなど企業の採用に関する活動に参加する人も入ります。企業の採用面接への参加も、対象となる活動です(厚生労働省「2026年(令和8年)10月1日から、カスタマーハラスメント対策、求職者等に対するセクシュアルハラスメント対策が義務化されます!」。確認日: 2026年10月19日)。
面接で次のような言動を受けたら、我慢する必要はありません。
- 性的な事実関係(交際や経験など)を尋ねられる
- 性的な冗談やからかいを繰り返される、必要なく身体に触られる
- 面接後に、執拗に個人的な連絡や食事に誘われる
こうした言動は、圧迫面接かどうかとは別に、相談先に伝えられるものです。次の章の窓口を参考にしてください。
困ったときの相談先
面接で不適切な質問や言動を受けたとき、または不安が残ったときは、次の窓口に相談できます。
| 相談先 | 相談できること | メモ |
|---|---|---|
| ハローワーク(公共職業安定所) | 就職差別につながるおそれのある質問を受けたとき | 厚生労働省の「公正な採用選考」ページで、最寄りのハローワークまたは都道府県労働局への相談が案内されている |
| 都道府県労働局 雇用環境・均等部(室) | 求職者等に対するセクシュアルハラスメントの相談 | 厚生労働省のリーフレットに相談窓口として記載。受付は8:30〜17:15、土日祝日・年末年始を除く |
| 都道府県労働局 | 同上。公正な採用選考に関する相談 | 各都道府県に設置されている |
| 総合労働相談コーナー | 募集・採用、いじめ・嫌がらせ、パワハラなど幅広い労働問題 | 厚生労働省によると、学生や就活生からの相談も可能、無料、予約不要、面談か電話。都道府県労働局や労働基準監督署内など全国378か所に設置 |
| 転職エージェントの担当者 | エージェント経由で受けた面接の様子の共有 | 面接後すぐに状況を伝え、今後の参考にしてもらう |
総合労働相談コーナーは、土・日・祝日、年末年始(12月29日から1月3日)は閉庁で、窓口ごとに開庁時間が異なります(厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」。確認日: 2026年10月19日)。来所前に電話で確認するのが確実です。
相談するときにメモしておくこと
- 面接の日時、場所(オンラインならツール名)
- 会社名、面接官の人数、名前・役職がわかれば書く
- 言われたことを、できるだけ原文のまま(「家族は何をしていますか」など)
- それに対して自分がどう答えたか
- 面接後に感じたこと、不利益があったか(不採用の連絡など)
面接直後の記憶が新しいうちにスマホのメモに書いておくと、あとで相談するときに説明しやすくなります。
面接の途中で辞退してよいのはどんなときか
圧迫的だと感じた面接でも、最後まで受けるかどうかは自分で決めて構いません。判断のものさしを、次の4つにまとめました。
- 質問が仕事と関係あるか…14項目に当たる質問が繰り返されるなら、会社の採用姿勢に疑問を持ってよい場面です。
- 人格を否定する言い方が続くか…一度の強い言い方より、繰り返されるかを見ます。
- こちらの説明を聞く姿勢があるか…遮られ続けるなら、入社後の上司との関係も同じになる可能性があります。
- 入社後の自分が想像できるか…面接官は、入社後に一緒に働く人かもしれません。その人の下で働きたいかを考えます。
面接官の言動は、入社後の職場の様子を見る手がかりのひとつにはなります。ただ、一人の面接官の態度だけで会社全体を判断するのは早すぎることもあります。迷ったときは、その場で結論を出さず、面接のあとに整理してから決めます。
その場で退席してよいか
身の危険を感じたり、性的な言動があったりしたときは、その場で退席して構いません。「申し訳ありませんが、体調が優れないので、本日はここで失礼します」と短く伝えて席を立ちます。理由を詳しく説明する必要はありません。そのあとに、上で書いた相談先や、エージェント経由の応募なら担当者に連絡します。
辞退の連絡の例文
面接後に辞退する場合は、メールか電話で簡潔に伝えます。理由を詳しく書く必要はありません。
「このたびは面接の機会をいただき、ありがとうございました。慎重に検討した結果、今回は選考を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、申し訳ありません。」
エージェント経由なら、辞退の連絡は担当者に伝えれば、企業へは担当者から連絡してもらえます。圧迫的だった内容は、担当者にだけ共有すれば足ります。
圧迫面接を避ける・事前に見抜くには
圧迫面接を完全に避けるのは難しいですが、事前に確かめる方法はあります。
- 転職エージェントに面接の雰囲気を聞く…過去に同じ企業へ応募した人の話を持っている担当者もいます。ただし、教えてもらえるかは担当者や会社によります。
- 口コミを読むときは複数の情報を見比べる…1件の投稿だけで判断せず、同じ内容が複数あるかを見ます。
- 求人票と面接の説明が合っているか確認する…休日や給与の説明が曖昧なときは、確認の質問をしてみて、答え方を見ます。
- 面接室の雰囲気や受付の対応を見る…受付や案内の担当者の態度も、会社の文化を知る手がかりになります。
面接でブラック企業を見分けるチェックリストは面接でブラック企業を見極める方法にまとめています。Re:WORKの求人はオンライン面接可が4,373件(2026年10月17日時点)あり、自宅から面接を受ける形も選べます。
圧迫面接のあとの気持ちの整理
圧迫的な面接を受けたあとは、自分のことが悪かったのかと考えこんでしまう人もいます。面接官の言い方が不適切だった場合、それは応募者の価値とは関係ありません。次の3つを試してみてください。
- その日のうちに、事実だけをメモに書く…何を聞かれ、何を答えたか。感想は後回しにして、事実だけを書きます。
- 切り返せなかった質問は、次回の練習に使う…答えられなかった質問は、本番で出やすい質問のひとつです。次の面接までに答えを用意します。
- 1日おいてから、合否や企業への印象を判断する…直後は感情が先に立ちます。翌日に見直すと、整理できます。
転職活動が続いて疲れたときは、転職活動のストレスが限界…原因・症状別の解消法を読んで、休む時間をつくる方法も確認してください。面接に落ちたと感じたときの見方は転職の面接で落ちるサインとは?で書いていますが、圧迫的な面接は合否と別に考えて構いません。
よくある質問
Q. 圧迫面接は違法ですか?
圧迫的な態度そのものを一言で「違法」とは言い切れません。質問の中身が、本人に責任のない事項や思想・信条など、就職差別につながるおそれのある事項にあたるか、人格を否定する発言や性的な言動などがあるか、によって扱いが変わります。具体的な事案が違法かどうかは、ハローワークや労働局、総合労働相談コーナーに相談して確認してください。
Q. 圧迫面接だと思ったら、すぐ帰ってもいいですか?
身の危険を感じたり、性的な言動を受けたりしたときは、その場で退席して構いません。そこまでではなく、質問が厳しいだけなら、まずは落ち着いて受け答えをして、面接後に入社したいかどうかを考えるほうが、後悔が少ないです。
Q. 圧迫面接で落ち着いて答えられると、合格しやすいですか?
そうとは限りません。圧迫的な質問のあとの評価は、会社や面接官によって異なります。落ち着いて答えられた場合でも、不採用になることはあり、反対に動揺しても受かる場合があります。合否に結びつけて考えず、事実を丁寧に伝えることに集中するほうがよいです。
Q. 圧迫面接をする会社は、入社後も厳しいですか?
一概には言えません。面接官の個人的なスタイルであることもあれば、会社全体の文化であることもあります。気になるときは、面接のあとに働く人の様子、休日や残業の実態、社内の人間関係などを、面接や見学で確認します。
Q. 面接官に「家族は?」と聞かれたら、答えるしかないですか?
厚生労働省は、家族に関することを把握しようとすることを、就職差別につながるおそれのある事項のひとつとして挙げています。答えない選択をしても、そのことを理由に不利に扱うのは公正な採用選考の考え方に反します。「仕事に関わる点でしょうか」と意図を確認し、答えたくなければやわらかく断る形が現実的です。
Q. 圧迫面接を受けたことは、エージェントに伝えたほうがいいですか?
伝えたほうがよいです。担当者に状況を共有しておくと、その後の企業とのやりとりの参考にしてもらえます。面接後すぐに、具体的な言葉と状況を伝えます。
Q. 圧迫面接の対策として、何を練習すればいいですか?
退職理由、短期離職や転職回数、空白期間、志望動機など、聞かれやすく、答えにくい質問を、声に出して言う練習をします。家族や友人、エージェントの担当者に質問役をしてもらうと、実際の面接に近い緊張感で練習できます。
まとめ|厳しい質問には事実で返し、仕事と関係のない質問や人格否定には距離を置く
- 圧迫面接は、答えを否定したり威圧したりして反応を見る面接。厳しい質問のすべてが圧迫面接というわけではなく、聞き方・態度・仕事との関係で見分ける
- 切り返しは「指摘を受け止める → 事実を1つ挙げる → どう活かすかで締める」。声のトーンを変えず、わからないことは正直に言う
- 本籍・家族・宗教・支持政党など、厚生労働省が示す14事項は、就職差別につながるおそれがある。答えたくなければやわらかく流してよい
- 相談先は、ハローワーク、都道府県労働局、総合労働相談コーナー(無料)。日時・質問・言われた言葉をすぐメモしておく
- 身の危険や性的な言動があれば、その場で退席してよい。辞退の連絡は短くて足りる
Re:WORKは、未経験からの転職に特化した転職エージェントです(職業紹介許可番号 28-ユ-301343・求職者は無料)。面接の練習、書類の相談、面接後の不安の相談など、無料の転職相談で話せます。サービスの詳細もご覧ください。応募先を探すときは、求人一覧からも探せます。
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